新生活が始まる時期、特に新年や年度はじめは様々な期待と不安を感じやすい季節です。
新しい環境や人間関係のなかに身を置き、知らず知らずのうちにストレスを抱えてしまっていませんか?
そのようなストレスが積み重なると、心身のバランスが崩れ、日常生活に影響を及ぼすことも。本記事では、新生活で感じてしまいがちなストレスの概要やその軽減法、そしておすすめの書籍をご紹介します。
少しでも気持ちが軽くなる方法を知って、新生活を心身ともに健康で過ごしましょう。
新生活のストレスからくる症状は?

心身の健康にさまざまな影響を及ぼすストレス。ストレスによって起こるこころや身体のサインに気に早めに付くことで、対策が取りやすくなります。
厚生労働省では、こころと体のサインの例として、以下のものを挙げています。
まずはセルフチェックをしてみましょう。
《こころのサイン》
- 不安や緊張が高まって、イライラして怒りっぽくなる
- ちょっとしたことで驚いたり、急に泣き出したりする
- 気分が落ち込んで、やる気がなくなる
- 人づきあいが面倒になって避けるようになる
《体のサイン》
- 肩こりや頭痛、腹痛、腰痛などの痛みが出てくる
- 寝つきが悪くなり、夜中や朝方に目が覚める
- 食欲がなくなって食べられなくなり、逆に食べすぎてしまう
- 下痢や便秘が起こりやすい
- めまいや耳鳴りがする
当てはまる症状はありましたか?
ストレスの兆候に早めに気がつき、自分に合った解消・軽減法を試してみることが大切です。
新生活のストレスを解消する方法6選

新生活によるストレスを減らすためには、日常の中で自分が取り入れやすい解消法を取り入れましょう。ここからは、その方法をいくつかご紹介します。
緑を見る
ストレス緩和の方法として、緑を見ることが効果的です。
森林を眺めることで、副交感神経の活動が増加し、ストレスホルモンであるコルチゾールの濃度が低下することがわかっています。
最近ではアーシングを実践する方も増えていますが、ちょっとした散歩や公園でのんびり過ごす時間は、リラックス効果を高めてくれるのです。
近くに公園や川など緑に触れられるスポットはあるでしょうか。もしそうした環境が近くになければ、お部屋の中に少しでも緑を取り入れてみるのも効果的です。
ストレス疲れを感じたときに眺めることのできる、身近な緑を探してみましょう。
SNSから離れる
SNSから距離を置くことも、現代におけるストレス解消方法の一つです。
気がつくとスマホやタブレットを触ってしまい、そこから得る大量の情報に疲れを感じたことはないでしょうか。このようなデジタル機器からの情報過多が、ストレスを助長する場合があります。
そこで、一定時間デジタル機器から距離をおいて生活するデジタルデトックスを行うことで、情報過多によるストレスが軽減され、気持ちが整理されやすくなります。
ストレスを増やさないためにも、SNSを開く時間を意識的に減らしてみましょう。
ヨガや瞑想
ヨガや瞑想も、ストレスを減らすために最適な方法の一つです。
ヨガは、深い呼吸とともに体を動かすことで、体の緊張をほぐし、気持ちを落ち着ける効果があります。
また瞑想は、心を静かに落ち着け、感情をうまくコントロールできるように助けてくれます。
最近ではYouTubeでもヨガや瞑想の方法を解説している動画がたくさんありますので、気になる方はチェックしてみてください。
ゆっくりと呼吸をしている時間を感じると、少し心が軽くなりますよ。
ジャーナリング
ジャーナリングは、自分の気持ちや考えをノートや紙などにとにかく書き出す作業のことです。
実は、このシンプルな行動が、ストレスの軽減や自己理解の向上に大いに役立つと言われています。
ジャーナリングは、人によって実施する頻度やルールはさまざまです。
例えば毎日決まった項目について書き出すという方法もあれば、頻度は特に決めずに書けるときにそのとき書きたいことを書くという方法も。
自分の思っていることを目に見える形で外に出すことで頭がクリアになります。紙とペンがあればすぐに始められるのも嬉しい点です。
少し休んでいた趣味を再開する
趣味に打ち込むことも、新生活のストレスを軽減するうえでとても効果的な活動の一つ。
趣味の時間をもつことで喜びや充実感を感じられ、それは日常の緊張感や疲れを忘れる時間となります。
趣味と言っても何をしようかと悩まれる方もいるかもしれませんが、そんな場合は、以前に夢中になっていた趣味をもう一度始めてみるのもおすすめです。自分の得意なことや好きなことを再確認することで、自己肯定感が高まり、気持ちを上向きにすることができます。
慣れない新生活では、自分らしくいられる時間を作ることで心のバランスをとっていきましょう。
温浴や温活を取り入れる
最後にご紹介するストレス軽減方法は、温浴・温活です。
体を温めることにはリラックス効果だけでなく、血行促進や自律神経の調整など、健康全般に嬉しい効果があります。
また、湯船に入るとことで入浴後の体温低下が眠気を誘発し、自然な入眠をサポートしてくれます。入浴の時間を楽しめるよう、好みの入浴剤を探す、入浴中に好きな音楽を流すなどの工夫をしてみましょう。
新生活のストレスにおすすめの書籍3選

ストレスを感じたときには、心を休ませ、頭を整理できる本を読んでみるのもおすすめです。ここでは、新生活に最適な書籍を実用書、エッセイ、小説からそれぞれご紹介します。
『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』岸見 一郎 (著)・古賀 史健 (著)/ダイヤモンド社
『嫌われる勇気』は、心理学者アルフレッド・アドラーの思想をわかりやすく解説し、人生をより自由に、幸福に生きるためのヒントを提供する自己啓発書です。言わずと知れた名著ですので、読んだことのある人、読んでいないけれどタイトルは聞いたことがあるという人は多いのではないでしょうか。
本書は「嫌われる勇気を持つことが、自己成長や幸せな人生につながる」という考えを「青年」と「哲人」の対話の中で、軽快に展開。難しい哲学的概念も抵抗なく読むことができます。
特に人間関係などでストレスを抱えているときに読みたい一冊。
『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』Jam (著)・名越康文 (監修)/サンクチュアリ出版
本書は、「気にしすぎて疲れてしまう自分」の心を少しでも軽くし、楽にするためのヒントをユーモアたっぷりに教えてくれる、可愛らしい猫の絵が印象的なエッセイ本です。
タイトルの『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』という表現が、他人の言動が気になってしまうときに「相手は案外そんなに気にしていない」という気づきを与えてくれます。
他人の行動や言葉に振り回されず、自分の時間や感情を大切にするという一貫した考え方に、全編通して触れることができるのです。
読んだらきっと、気にしすぎていた人間関係の固定観念が解消され、心が少し楽になるはず。
『モモ』ミヒャエル・エンデ (著)・大島 かおり (翻訳)/岩波書店
最後にご紹介する『モモ』は、ドイツの作家ミヒャエル・エンデによる児童文学の名作。
本作、児童文学であるものの、ストレスの多い現代社会で働く大人にもおすすめです。
物語の主人公・モモは、町外れの古い円形劇場に住む不思議な少女。彼女には「相手の話をじっくり聞く」という特別な才能がありました。
ある日、時間を「節約する」ことを勧める灰色の男たちが街に現れ、人々から時間を奪い始め、モモは仲間たちとともに、灰色の男たちから時間を取り戻すために立ち上がります。
本書は、「時間」とは単に効率的に使うものではなく、誰かと共有し、自分の心を満たすために使うべき大切な資源であることを教えてくれます。
新しい環境で忙しさに追われ、自分を見失ってしまいそうなときに、本当に大切なものを見つめ直すきっかけをくれる一冊です。
新生活のストレスは症状を知って対策しよう

今回ご紹介した新生活におけるストレス解消法は、日常生活で簡単に取り組むことができるものばかり。しかし、ストレスの程度が大きい場合や、症状が長引く場合は専門家に相談することが重要です。
ストレスを放置すると心身の健康に影響を与える可能性があります。
自分の健康を最優先に考えながら、新生活を生き生きと過ごせるよう、できることから始めてみましょう。
参考:厚労省