プライド月間とは? 2025年のイベントをチェック

毎年6月は「プライド月間」と呼ばれ、LGBTQ+の権利を啓発する活動やイベントが開催されています。日本やアメリカをはじめ、世界各国でさまざまな取り組みが行われているのです。

今回はプライド月間をテーマに、歴史や2025年に開催されるイベントについて紹介します。

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プライド月間とは

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毎年6月は、LGBTQ+のコミュニティを祝福し、差別や偏見のない社会を目指すために設けられた「プライド月間」です。プライド月間の「プライド」を直訳すると「誇り」。LGBTQ+であることを恥じず、堂々とカミングアウトする気持ちが込められています。

以前は当事者団体が啓発活動を行っていることが多かったプライド月間。近年では企業やブランドもさまざまな活動を行なっています。

プライド月間がなぜ6月なのか。理由はLGBTQ+に関する歴史が深く関係しています。

プライド月間の歴史           

1960年代以降、世界各地で広がったLGBTQ+の人達による社会運動。デモや集会などが行われる中、警察や反対派による嫌がらせ、暴力が続きました。

そういった状況の中で、1969年6月28日に起きたのが「ストーンウォールの反乱」。この日の未明、ニューヨークのゲイバー「ストーンウォール・イン」にて、警察による不当な捜査が行われました。現場にいたLGBTQ+の人達は、ビール瓶やレンガを警官に投げつけることから始まり、次第に抵抗はエスカレート。日頃の弾圧に対する不満を爆発させるように、数日間に渡る暴動へと発展しました。この「ストーンウォールの反乱」は、LGBTQ+の権利獲得運動の転換点となっています。

なお、翌年の1970年6月28日、「ストーンウォールの反乱」から1年が経った記念で行なわれたニューヨークでのデモ行進には、最終的に5000人以上が参加しました。

日本では1994年に東京で初のプライドパレードが行われたのをきっかけに、全国各地でイベントが開催されるようになりました。プライド月間に合わせたイベントは、近年では全国で開催されています。

プライド月間のイベントは?

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ここでは2025年に開催予定のプライド月間のイベントをまとめました。

Tokyo Pride 2025

Tokyo Prideはアジア最大級のLGBTQ+イベントで、2025年で14回目を迎えます。2024年まで開催していた「Tokyo Rainbow Pride」から名称を変えた理由は、LGBTQ+に限らず女性や障がい、人種、就業機会など、さまざまな人権課題の解決に取り組む必要があると考えたためです。6月の1カ月の間、国内外の企業や団体、飲食店などのブース出展の他に、パレードやライブ、アート展などさまざまな催しを行います。

イベント名Tokyo Pride 2025
開催日・Pride Festival 2025年6月7日(土)、8日(日)   ・Pride Parade 2025年6月8日(日)   ※その他イベント多数
会場代々木公園
公式サイトhttps://pride.tokyo/

第32回レインボー・リール東京〜東京国際レズビアン&ゲイ映画祭〜

LGBTQ+など性的少数者をテーマとした映画を国内外からセレクトし上映する、「レインボー・リール東京〜東京国際レズビアン&ゲイ映画祭〜」。レズビアンやゲイについての作品に留まらず、トランスジェンダー、インターセクシュアル、バイセクシュアルといった、さまざまなセクシュアル・マイノリティについての作品を上映し、より多様で自由な社会を目指しています。また、劇場公開される機会が少ないテーマとする作品を紹介することで、映像文化創造に貢献しています。

イベント名第32回レインボー・リール東京〜東京国際レズビアン&ゲイ映画祭〜
開催日・会場2025年6月21日(土)〜2025年6月22日(日)/ユーロライブ
2025年7月12日(土)〜2025年7月13日(日)/東京ウィメンズプラザホール
公式サイトhttps://sites.google.com/view/rainbowreeltokyo/2025web

ご紹介したイベント以外にも全国各地でパレードなどが行われる予定です。

神戸レインボーフェスタ
庄内レインボーマーチ
レインボーフェスタ!かわちながの
青森レインボーパレード inはちのへ
西湘クィアプライド

プライド月間以降もイベントは多数開催

6月のプライド月間以降も、全国では様々なイベントやパレードが開催されます。その一部をご紹介します。

レインボーフェスタ!2025

レインボーフェスタ! は毎年大阪で行われるLGBTQ+イベントで、関西最大級の規模を誇ります。2023年度は約28,000人だった参加者は、翌年2024年度には約64,000人に。今年、万博が開催されている大阪。世界から注目される地域で行われることもあり、今年度の本イベントの注目度の高さに期待できます。

メインイベントはパレード。レインボーフェスタ! の前身である「関西レインボーパレード」は2006年に始まり、国内だけでなく海外からも多数の参加者が集います。他にもブースでは、セクシュアリティの多様性に関する作品掲示や活動報告、物品販売などが行われます。

イベント名レインボーフェスタ!2025
開催日2025年10月11日(土)、12日(日)
会場大阪市扇町公園
公式サイトhttps://rainbowfesta.org/

ひろしまプライドパレード2025

ひろしまプライドパレード2025は、広島では初となる単独でのプライドパレードです。パレードの発起人は「過去の自分のように、セクシュアリティを理由に地元を離れる選択をして欲しくない」という気持ちから本イベントを企画。パレードの他にステージやブースなどもあり、さまざまな角度から会場を盛り上げます。パレードの参加申し込みや運営費用を募るクラウドファンディングは、6月から受付開始予定。

イベント名ひろしまプライドパレード2025
開催日2025年10月11日(土)
会場アリスガーデン
公式サイトhttps://sites.google.com/view/hpp2025/home

九州レインボープライド2025

LGBTを始めとするセクシュアル・マイノリティを筆頭に、世の中の差別や偏見から子どもたちを守り子どもたちが前向きに、自分らしく生きていく事ができる社会を目指す九州レインボープライド。2025年のテーマは、「私たちはここにいる〜11年目の変わらない想い〜」です。公式SNSアカウントなどで、最新情報を随時更新予定です。

イベント名九州レインボープライド2025
開催日2025年11月1日(土)、2日(日)
※パレードは2日(日)14:00~
会場天神中央公園
公式SNShttps://www.instagram.com/p/DJjXFuNSZst/

プライド月間のイベントに参加してみよう!

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プライド月間を中心に、全国ではLGBTQ+など性的少数者の権利を主張し、差別をなくす取り組みが行われています。当事者でなくとも楽しめる内容になっているので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

吃音症を持つフリーライター。生きづらい特性があっても自分らしく働けると身をもって証明する。沖縄旅行が生きがい。特に石垣島の自然や文化に感銘を受け年3回程訪れている。

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