エコで賢く節約できる! 家にある物でできる簡単お掃除術

日々の掃除や年末の大掃除に、環境やお財布に優しい「エコな掃除」を取り入れてみませんか? 新しい洗剤や便利なグッズを買い足さなくても、実は身の回りにある物で家の中を綺麗にできます。

今回は思い立った時に簡単にできるエコで、節約にもなるお掃除術をご紹介します。

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エコな掃除のすすめ

出典:unsplash.com

従来の掃除では、環境に負荷がかかる洗剤が排水と流れ出てしまったり、プラスチック製品の使用が多かったりと、知らないうちに環境に負担をかけていることも。

合成洗剤を使わずに、重曹やお酢などの自然素材を使えば、環境への負担を減らせます。

また、家にあるアイテムを使えば、新しく物を買う必要がなくなるので、節約に繋がることも大きなメリット! エコな掃除を取り入れることで、環境にもお財布にも優しいエコな生活ができるのです。

それでは、どんな掃除方法がエコに繋がるのかを紹介していきます。

自然素材の洗剤で排水に配慮

一般的に、合成洗剤には強力な成分が含まれていることが多いため、排水として流すと環境に負担をかけることがあります。

重曹、酢、クエン酸など、自然素材の洗剤を使うことで、汚れをスッキリと落としながらも、排水による環境への影響を最小限に抑えることができます。

また、自然素材の洗剤は、アレルギーや敏感肌の方にも優しく、ペットや小さな子どもがいる家庭でも安心です。

プラスチックを削減

プラスチック製の使い捨て掃除用品を避け、使い古した布、天然素材のスポンジやブラシなどを使用します。
プラスチックを原料としたスポンジは、使う度に摩擦でマイクロプラスチックが流れ出てしまう恐れがあります。また、プラスチックごみを減らすため、リフィルタイプや詰め替え可能な容器を活用することも有効です。

エコな洗剤で環境と人に優しく

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次に、合成洗剤に頼らず、自然素材で家をきれいに保つ方法を紹介します。

酢、セスキ、クエン酸、重曹など、家にあることが多い身近なアイテムは、さまざまな場所で効果的にエコ洗剤として使えます。さらに、普段ごみとして廃棄している物にも、掃除や日常的に役立つアイテムもあるので、合わせて紹介します。

それぞれの特長と使い方を知って、エコで節約にもなる掃除術を取り入れてみましょう!

酢は抗菌作用があり、カビや雑菌を防ぐ効果があります。また、酸性成分が水垢や石鹸カスを落としやすくするため、水回りの掃除にもおすすめです。

<使い方>

水1:酢1の割合で薄めたスプレー液を作り、シンク、蛇口、シャワーヘッドなどに吹きかけて布で拭き取ります。

■ おすすめの場所

・キッチンや浴室など水回りや、カビが気になる場所
・トイレの壁などに付着している尿の飛び散り

セスキ(セスキ炭酸ソーダ)

セスキ炭酸ソーダは、アルカリ性の性質があります。油汚れに強く、洗浄力が高いのが特徴です。キッチンの油汚れや衣類の皮脂汚れなどに効果的です。

<使い方>

水500mlに小さじ1程度のセスキを溶かしてスプレーボトルに入れ、キッチン周りや換気扇の汚れに吹きかけて、しばらく置いてから拭き取ります。

■ おすすめの場所

・キッチンの油汚れ
・衣類の汚れが気になる部分の下洗い
・鍋ややかんの焦げ汚れ

クエン酸

クエン酸は酢と同様に酸性の成分で、水垢や石鹸カス、カルキ汚れを落としやすくします。臭いを抑える効果もあるため、消臭にもおすすめです。

<使い方>

水1カップにクエン酸小さじ1を混ぜた液を作り、スプレーボトルに入れます。洗面所やトイレ、浴室の水垢部分に吹きかけてから布で拭き取ります。

■ おすすめの場所

・トイレの消臭や、洗面台、浴槽周りの水垢
・加湿器やケトルなど、水垢汚れが気になる家電製品

重曹

重曹は弱アルカリ性で、研磨効果があるため、さまざまな場所の汚れに使えます。消臭効果が高いため、冷蔵庫やごみ箱の臭い取りにもおすすめです。

<使い方>

少量の水でペースト状にして、焦げつきやシンクの汚れにスポンジでこすりつけて使います。粉のまま使って消臭剤としても使用可能。水100mlに対して小さじ1の重曹を溶かして、スプレーボトルに入れておくと、普段使いに便利です。

■ おすすめの場所

・シンクや鍋の焦げ
・冷蔵庫や靴箱の消臭
・排水口のヌメリ
・換気扇や電子レンジなど、キッチン周りの油汚れ

みかんやレモンの皮

みかんやレモンなどの柑橘類の皮には、天然の油分解成分が含まれており、油汚れや臭いを取る効果があります。爽やかな香りもプラスされるため、掃除が終わった後も心地よい空間が楽しめます。

<使い方>

皮を15〜20分程度煮出して、冷ました物をスプレー容器などに入れて、油汚れに吹きかけて使用します。また、皮の白い部分に塩を含ませて、湯呑みやカップの茶渋を擦るときれいになります。

■ おすすめの場所

・キッチン周りの油汚れ
・フローリング

コーヒーかすやお茶の出がらし

コーヒーかすやお茶の出がらしは、消臭効果があり、ごみ箱や靴箱などの臭い対策に役立ちます。粒が細く軽い研磨効果もあるので、食器洗剤としても活用できます。

<コーヒーかすの使い方>

乾燥させたコーヒーのかすを、お茶パックなどに入れてから、靴箱やごみ箱の中に置いて消臭剤として使用します。
洗剤としては、調理器具や食器の油汚れに、コーヒーかすを振りかけて、布やスポンジで拭き取ります。油を吸着してくれるので、フライパンに残った油に振りかけて処理することも可能です。

<お茶の出がらしの使い方>

乾燥させたお茶の出がらしを、お茶パックなどに入れて、靴箱やごみ箱の消臭剤として置きます。また、少し乾燥させて、ほどよく湿った状態でパラパラとまいて、フローリングや畳などのホコリ取り掃除に使います。

■ おすすめの場所

・靴箱や冷蔵庫、ごみ箱、オムツ入れなどの消臭
・シンク周りや鍋の軽い汚れ落とし。フライパンに残った油の処理
・フローリングや畳などの掃き掃除

卵の殻

砕いた卵の殻は、軽い研磨効果があり、排水溝のヌメリや水筒の汚れ取りに役立ちます。

<使い方>

卵の殻を細かく砕いて、ネットやストッキングなどに入れて、研磨材として使います。
水筒の水垢汚れには、砕いた殻と少量の水を水筒に入れて、よく振ってから洗い流すのも効果的です。

■ おすすめの場所

・水筒
・排水溝、シンク

米のとぎ汁

米のとぎ汁には、天然の洗浄成分が含まれているので、床の拭き掃除や、窓・鏡などガラスの曇り取りに使えます。

<使い方>

とぎ汁をそのままスプレーボトルに入れて、床、窓やガラスに吹きかけた後、乾いた布で拭き取ります。とぎ汁に食器をつけ置きしておくと、汚れが落ちやすくなり、洗剤や水の使用量を抑えられます。

■ おすすめの場所

・床掃除、窓・鏡などのガラスの曇り取り

身近にあるエコな掃除道具

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家にある身近なアイテムを再利用することで、手軽でエコな掃除が可能です。新聞紙や古布、ストッキングなどを再利用して、環境にも優しい掃除を始めてみましょう。

ここでは、家にあるおすすめのアイテムと使い方を紹介していきます。

新聞紙

新聞紙は、吸水性と油分の吸着力が高く、窓や鏡、キッチン周りの掃除に役立ちます。使い終わった後も簡単に捨てられるのがポイントです。

<使い方>

くしゃくしゃに丸めた新聞紙を水に少し湿らせ、窓や鏡をこすって拭きます。最後に乾いた新聞紙で乾拭きすると、ツヤが出てピカピカになります。
(素手で使用すると、新聞紙のインクが手に付く場合があります。手袋をすると手が汚れずに済むのでおすすめです。)

■ おすすめの場所

・窓、鏡、ガラス戸
・油が飛んだキッチンのコンロ周り

古布

使い古したタオルやTシャツなどの古布は、掃除用の布として再利用できます。洗って繰り返し使えるため、使い捨てペーパータオルの代わりにもなり、経済的です。

<使い方>

ホコリ取りや台拭きに使ったり、カットして細かい場所の拭き掃除に使ったりします。特に水で濡らして拭き掃除をする際に便利です。

■ おすすめの場所

・家具のホコリ取り
・フローリングの拭き掃除
・キッチンの台拭き

ストッキング

不要になったストッキングは、柔らかい繊維でできているため、傷つきやすい表面のホコリ取りや、ちょっとした小物の掃除に便利です。軽い静電気を帯びているため、ホコリを吸着しやすい特性もあります。

<使い方>

丸めたストッキングでテレビやパソコンの画面、家具の隙間などを軽く拭きます。ホコリがたまりやすいサッシや細かい隙間の掃除にも便利です。

■ おすすめの場所

・テレビやパソコンの画面
・電化製品、サッシの隙間

使い古しの歯ブラシ

古い歯ブラシは、小さくて柔らかいブラシ部分が細かな汚れを落とすのに最適です。普段は手が届かない場所や、細かい部分の汚れをしっかりかき出せます。

<使い方>

水や重曹ペーストをつけて、蛇口の根元や排水溝の隙間、コンロの細かい部分をこすり洗いします。

■ おすすめの場所

・蛇口の根元
・排水溝
・コンロ周り
・タイルの目地

アルミホイル

アルミホイルは、水に濡らして丸めると研磨効果が出て、サビや焦げ落としに役立ちます。通常の研磨材ほど硬くなく、手軽に汚れを落とせるのがポイントです。

<使い方>

丸めたアルミホイルを軽く濡らし、フライパンや鍋の焦げ付き部分をこすります。柔らかい力でこするだけで、焦げがスムーズに落ちます。

■ おすすめの場所

・鍋やフライパンの焦げ付き
・包丁やハサミのサビ落とし

割り箸と輪ゴム

割り箸は、細い部分の掃除や、細かな隙間の汚れ取りに便利です。輪ゴムを巻いて使うことで、ホコリを絡め取る効果が増します。

<使い方>

割り箸の先に輪ゴムを数回巻きつけて、サッシやリモコンの隙間などのホコリをかき出します。先端の細い部分が狭い場所にも入り込むので便利です。

■ おすすめの場所

窓のサッシ、リモコンの隙間、キーボードの隙間。

古い靴下

不要になった靴下は、手にはめて直接掃除ができるため、フローリングや家具のホコリ取りにとても便利です。

<使い方>

手にはめて水やお掃除スプレーを少量かけて、フローリングや家具のホコリを拭き取ります。靴下をローリングワイパーなどにかぶせれば、床掃除も簡単です。

■ おすすめの場所

・フローリング
・家具のホコリ取り
・サッシの掃除

家にある物を活用して、エコな掃除をはじめよう!

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エコな掃除は、環境への負担を軽減しつつ、経済的にもメリットが大きい掃除方法です。

自然素材や家にあるアイテムをうまく活用すれば、合成洗剤や使い捨ての掃除用品に頼ることなく、日常の掃除をより楽しく効果的に行うことができます。

小さな工夫が、持続可能な未来と健やかな生活に繋がります。今日からできるエコな掃除術を、暮らしに取り入れてみてはいかがですか。

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この記事を書いた人

3人の子育てをしているママライター。
趣味は料理とお菓子作りです。
母になってから、子供たちの健康や未来を意識するようになり、オーガニックやヴィーガンに興味をもち、環境問題などにも関心があります。
ライティングを通じて、人々の暮らしに役立つ情報を届けたいです。

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