夏に涼しい服の素材はどれ?快適に過ごせるおすすめ素材と選び方のコツ

陽射しが強くなり、気温の高さがピークを迎える夏。どんな素材の、どんなシルエットなら涼しく感じられるのか、洋服選びに困ったことがあるのではないでしょうか。そんなお悩みを少しでも解決できるよう、夏に涼しい服の素材と選び方を紹介します。

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夏に涼しい服とは?選ぶべきポイント3つ

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汗ばむ夏、少しでも涼しく快適に過ごせる服を選びたい。誰もがそう思うのではないでしょうか。選ぶべきポイントは、主に3つ。「素材」「シルエット」「カラー」です。

なかでも抑えておきたいのが、素材の選び方。「通気性」「吸水性」「吸湿性」「速乾性」の高いものが、快適に夏を過ごすうえで欠かせません。

  • 通気性の高い素材は、衣服のなかの熱や湿気を外に逃がします
  • 吸水性、吸湿性、速乾性の高い素材は、汗を素早く吸収、発散させます

これらの機能が、さらりとした快適な着心地を維持してくれるのです。加えて、肌に密着しない、なるべくゆったりしたシルエットのもの。熱を吸収しにくい淡いカラーのものを選ぶことをおすすめします。

夏におすすめの涼しい服の素材7選|天然素材から機能性素材まで

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夏に最適な、おすすめの涼しい服の素材を紹介します。それぞれの特徴がわかると、これからの服選びが楽しくなるかもしれません。

リネン(麻)

麻は古くから利用されてきた天然素材の一つです。シャリッとした風合いが特徴的で、高い通気性と優れた吸水性と速乾性が、体温を効率的に逃がし、常にサラッとした着心地を保ちます。

使い込むほどに肌に馴染み、風合いが増すのも麻の特徴であり、魅力。耐久性が高く、天然の抗菌作用があるといわれ、ジャケット・シャツ・ワンピースなどに幅広く使われる、夏の代表的な素材です。

コットン(綿)

衣類に最も広く使われている天然素材の一つです。柔らかく優しい肌ざわりが特徴で、赤ちゃんやデリケートな肌の人も安心して使える素材として、広く愛用されてきました。

吸水性が高く、汗をしっかり吸い取って快適な着心地を保ちます。染色性にも優れているため、カラーバリエーションも豊富です。水に強く家庭で洗濯できることから、Tシャツやブラウス、インナーなどの日常的な衣類に広く使われています。

レーヨン(ビスコース)

木材パルプから作られた環境にやさしい天然由来の繊維です。

シルクに似た光沢となめらかな肌ざわり、吸湿性、放湿性に優れているため、べたつきにくく、心地よい着心地が保たれやすいのが特徴です。染色性がよく、カラーバリエーションも豊富。ブラウス、ニットなどさまざまなものに使われています。

テンセル(リヨセル)

ユーカリのパルプを原料とした、環境に優しい天然由来の繊維です。

柔らかく、シルクにも似たなめらかな肌ざわりが特徴。吸湿性はコットンの約1.5倍ともいわれ、効果的に湿気を吸収・発散してくれます。通気性も高く、耐久性にも優れていることから、さまざまな衣服に広く使われています。

シアサッカー

生地表面に凹凸のある、夏の定番素材の一つです。しじら織といわれる縞状の独特なシボが入っており、見た目から涼し気な印象を与えます。

表面の凹凸により肌に触れる生地の面積が少なくなり、衣服の内部に空間がうまれるため、通気性が高いのが特徴です。シボがあることでシワになりにくく、アイロンがけの必要がないことから、ブラウスやカッターシャツなどによく使われます。

ガーゼ素材

ガーゼは粗く織った平織生地のことで、主にシルク、綿などの天然素材で織られています。

医療用としても使われているように、肌ざわりが柔らかいだけでなく、吸水性・通気性・吸湿性にも優れていることが特徴です。シングル・ダブル・トリプルなど、用途に合わせ生地を何重にも重ねて使うことができ、衣類・寝具・タオルやハンカチなど幅広く使われています。

吸湿速乾の化学繊維

実用性の高さから夏の快適素材として注目を集めているのが、主にポリエステルをベースとした、吸湿性・速乾性の高い化学繊維です。

繊維自体がほとんど水分を吸わず、糸や生地の隙間に一時的に溜め込み蒸発させるため、汗をかいてもすぐに乾き、サラッとした肌ざわりが保たれます。耐久性にも優れ、シワになりにくく洗濯しやすいことから、スポーツウェア、日常的な衣類など幅広く使われています。

素材選びだけじゃない!涼しさを左右する服のデザインと着こなし

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夏を快適に過ごす服選びには、素材だけでなく、デザインも重要なポイントです。肌に密着しにくいゆったりしたシルエットものや、袖口や襟元が広めのものを選ぶと、通気性がよくなり、蒸れにくくなります。

例えば、ふんわりとしたシルエットのワンピース、襟元と袖口が広めのブラウスとワイドパンツ、メンズならオーバーサイズのシャツにハーフパンツの組み合わせがおすすめです。

カラーもなるべく、白やベージュといった淡いものを選びましょう。黒などの濃いものは、熱を吸収しやすく体感温度があがります。特に熱中症が懸念される日中のお出かけは、意識して淡い色のものを選ぶようにしましょう。

夏のNG素材は?暑く感じやすい素材とその理由

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夏向きの素材があるように、避けるべきNG素材もあります。具体的には、ポリエステル・ナイロンといった化学繊維や、デニムも夏には避けたい素材です。

ポリエステルは通気性が悪く、吸湿性や吸汗性も乏しいため、衣服の内部に熱がこもりやすい素材です。デニムのように、天然素材であっても通気性が悪いものは蒸れやすく、肌にまとわりつくような不快感があるので、なるべく避けたほうがよいでしょう。

その他、冬の素材として重宝されるレザーやフリースといった保湿・保温効果が高いものは、夏には不向きです。

この夏は涼しい素材で快適に過ごそう

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年々暑さが厳しくなる夏、快適に過ごせる素材の多くは天然由来のものです。機能性を重視した化学繊維も続々と登場し、さまざまなタイプの繊維で作られた服がたくさんあります。

どれを選ぶかはそれぞれ自由ですが、地球にとっても快適な環境を維持するために、なるべく天然由来の素材のものやリサイクル素材など環境に優しいものを選ぶようにしたいものですね。

この夏は、涼しい素材、涼しく感じるカラー、風を通しやすいデザインの服を選び、楽しく快適に過ごしてみませんか。

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この記事を書いた人

誰もが心豊かに生きられる未来を創造する経営コンサルタント。
建築設計⇒HR広告営業⇒障害者支援事業運営⇒行政事業執行⇒経営コンサルへ。
これまでの経験を通して知った日本文化の奥深さを、衣食住にまつわるストーリーにのせ海外に向けて発信中。

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