まだ使えるけれど出番がない不用品を、必要としている人に届けることができる――そんな不用品の寄付をご存知ですか。
人と環境に優しく、気軽に社会貢献できる仕組みとして注目されています。ここでは、そのメリットと信頼できる寄付先を保存版としてまとめました。
不用品を「ごみ」にしないという選択

引越しや衣替え、断捨離などで出る不用品。
使う機会が無くなったりサイズアウトしてしまったりと理由はさまざまですが、まだ使える物も多くあります。
それらをフリマで売る、リユースやリサイクルに回す、など不用品をごみにせず、誰かにとっての助かる物に変える方法はいくつかあります。
そこに新たに加えたいのが、不用品の寄付という選択肢。寄付先の選択肢も増え、気軽に利用できるようになっています。
不用品寄付のメリットとは?

不用品を寄付することには、主に次のようなメリットがあります。
- ごみの削減で、サステナブルな環境維持に貢献できる
- 本当に必要としている人に届き、社会に役立つ
- 部屋がすっきり片づく
- 捨てることへの罪悪感から開放される
- 寄付先によっては、寄付金控除の対象になる場合がある
ごみの削減は環境負荷を減らし、サステナブルな社会の実現に繋がります。また、本当に必要としている人に届くので、誰かの役に立っていることを実感でき、捨てることへの罪悪感も軽減されます。
環境や社会に貢献できる上、寄付する人の気持ちも部屋も整理できるのが、不用品寄付の大きなメリットです。
【保存版】信頼できる寄付先まとめ

信頼できる寄付先を、いくつか紹介します。
それぞれの特徴、寄付できる物や送付先などをまとめているので、ぜひ保存して活用してください。
MOTTAINAIJAPAN(もったいないジャパン)
<特徴>
まだ食べられる食品や使える日用品などを広く集め、国内外の福祉団体などに寄贈している
<寄付できるもの>
食料品(賞味期限切れの物は不可)、未開封の日用品、新品の衣類、食器類(割れや欠けのない物)、現金寄付(クレジットカード)、その他随時問い合わせ
<送り方>
段ボールに詰めて送付
※送料は寄付者負担
※送付の場合は事前に連絡
<送付先>
神奈川県茅ケ崎市萩園1642-2 NPO法人もったいないジャパン
https://mottainai-japan.com/
セカンドライフ
<特徴>
まだ使える不要品を国内外でリユース。寄付する人が安心して寄付活動ができるよう寄付の見える化を掲げている。また、寄付した箱1つにつき、2人分のワクチン募金を行っているのも特徴。
<寄付できるもの>
衣服、カバン、靴、ぬいぐるみ、ゲーム、プラモデルやフィギュア、ひな人形や日本人形、ランドセル、文房具、絵本、スポーツウェアやシューズ、サッカー用品、柔道着、食器、キッチン用品、生活用品など
<送り方>
段ボールに詰めて送付。申し込みを行い、集荷伝票が届いたら段ボールに貼る。郵便局に集荷依頼し自宅から発送。
※段ボールのサイズによって申し込み料金が異なる(申し込み料金に送料が含まれる)
<送付先>
大阪府四條畷市南野6-10-10 セカンドライフ
https://www.ehaiki.jp/second/
キモチと。
<特徴>
ブックオフの宅配買取サービスを活用し、不用品の買取金額をさまざまな団体に寄付できる、プラットフォーム型寄付。支援結果はマイページから確認可能
<寄付できるもの>
本、コミック、CD、ゲーム、衣類、ブランドバッグ、フィギュアやプラモデル、楽器、音楽器機、家電などの他、アウトドア用品と幅広く受付
<送り方>
寄付したいプロジェクトを選び、申し込みフォームに入力。不用品を段ボールに詰めて集荷依頼。
※送料無料
<送付先>
詳しい住所は集荷時に届けられる送付状に印字されている
https://www.bookoffonline.co.jp/files/sellfund/
日本ファイバーリサイクル連帯協議会
<特徴>
年に3回(2月~・6月~・10月~)に衣類や毛布、バッグなどを回収、選別。約8割を海外、約2割を国内でリユース販売。その売上はパキスタンのスラムにある学校「アル・カイールアカデミー」の運営費として使われる
<寄付できるもの>
衣類や毛布、バッグなど
<送り方>
段ボールなどに詰め、宅配便で送付。
※送料は寄付者負担
<送付先>
千葉県千葉市中央区都町3-14-10 NPO法人JFSA千葉センター
※受付時期は年3回(2月、6月、10月)
※その他、持込む場合などの詳細はサイトに説明あり
https://jfsa.jpn.org/
WORLD GIFT
<特徴>
寄付された物は、貧困地域、学校、孤児施設、障がい者施設、職業訓練センターなど、困っている、助けを必要としている施設や団体などに届けられる
<寄付できるもの>
衣類や靴、ランドセル、文房具、玩具、ぬいぐるみ、台所用品や調理器具などの他、紙おむつ、生理用品、ペット用品など不衛生な状態でなければ開封済みの物でも可
<送り方>
段ボール(スーツケースなどでも可)に詰め、梱包サイズなど必要事項を寄付フォームに入力。確定メール確認後、梱包サイズに応じた寄付金額を振込み、荷物を発送
※自宅集荷を依頼した場合、寄付金以外の集荷料などは不要
※自身で発送の場合は、元払い送料が必要
<送付先>
複数倉庫があるため、送付先は申し込み時に確認
https://world–gift.com/
寄付するときに気を付けたいこと

不用品を寄付する際に、いくつか気を付けるべき点があります。
まずは壊れていないこと。破れている物、洗っても落ちない汚れやペットやたばこの強い匂いが残っている物、清潔な状態ではない物などは、寄付を断られることがあります。
その他、名前が書いてある、大きな保管スペースが必要な物、賞味期限がある食料品や衛生用品などは、受け付けていない場合もあるので、寄付先に確認するようにしましょう。
受け取る人のことを考え、不用品の押しつけにならないように気をつけるのが大切です。
また、寄付した物の不法投棄や高額な費用を要求されるといったトラブルに巻き込まれないよう、必ず寄付先の情報を確認し、信頼できる先を選びましょう。
寄付が向いている人や向いているケースは?

不用品の寄付は誰でも簡単にできますが、特に以下のような方にお勧めです。
- フリマで売るのは面倒くさいし、忙しくて時間がない
- エコやサステナブルを意識して、日々の生活を送っている
- 捨てることに罪悪感があり、物をためてしまう
- 支援したい団体があるなど、寄付の目的が決まっている
寄付する時期に特に決まりはありませんが、不用品がまとめて出る引越しや子どもの独立・卒業といった生活環境が変わるタイミングが良いのではないでしょうか。
オフィスの移転や店舗のリニューアル時も、寄付の良い機会です。
送るだけの簡単アクションで地球にも人にも優しい選択を

不用品の寄付は、あまり手間をかけずに誰かの役に立つことができ、サステナブルな社会の維持にも貢献できる簡単なアクションです。
「誰かにとってのいらないもの」が、「誰かの暮らしと地球の未来を助けるもの」に変わります。
地球にも人にも優しい一歩を始めてみませんか。