心と体を整えるリトリート旅。人気の理由とおすすめの過ごし方

慌ただしく過ぎる日常、絶えず届くスマホの通知…。ストレス社会やデジタル疲れにより、自分自身への「癒し」や「再生」を求める人が増えているといわれています。

忙しく日々を過ごしている人こそ、一度立ち止まって“自分を整える旅”に出かけてみませんか?いま、国内外でリトリート旅が注目を集めています。

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リトリート旅とは?

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リトリート(retreat)には、「退く」「避難する」などの意味があります。つまり、リトリート旅とは「慌ただしい日常から離れ、心と体を休めるための旅」ということ。自然豊かな場所で過ごしたり、ヨガや瞑想、温泉、アート、食などのテーマに沿って旅をするなど、方法はさまざまです。

一般的な旅行と異なるのは、「自分自身と向き合い、心身をリセット・リチャージする」ことが目的であるという点。賑やかな有名観光地をいくつも巡るのではなく、あえて時間に余白をもたせ、スローな時間を過ごすのがリトリート旅の特徴です。

いま“リトリート旅”が人気の理由

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近年リトリート旅が注目されている背景には、ストレス社会の影響があると考えられます。デジタル化が進む現代では、SNSやネットニュースなど、目まぐるしく変わる情報の流れに疲れを感じる人も多いはず。

そんなストレスから、スマホやPCなどのデジタルデバイスと距離を置きたいと考え、心身を癒すべく豊かな自然を求める人が増えている背景があります。

また、世界的にもウェルネスツーリズム市場が拡大していることから、観光するだけでなく「自分を整える」ことを目的とした旅へのニーズが高まっています。

関連記事:“旅で心と身体を整える”という選択。国内と世界のウェルネスツーリズム事例は?

リトリート旅の魅力と効果

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心のリセット

デジタルデトックスをすることで、普段はスマホの画面に夢中で気付かなかった自然の音やにおいを体全体で感じることができます。仕事や家事で忙しい日々を過ごし、心を休める時間が取れない人にとっては、自然豊かな場所に身を置くだけでも、心が落ち着くものです。

身体の再生

温泉の熱い湯にじっくり浸かるだけでも、血行が良くなり日頃の疲れがほどけていきます。体を動かすのが好きな方は、ヨガやストレッチを取り入れるのもおすすめ。また、食事をゆっくり味わうだけでも、体の内側からリフレッシュできます。

思考の整理

静かな環境に身を置くと、普段は後回しにしてしまう「自分の本当の気持ち」と向き合いやすくなります。また、何も考えずボーっとすることで脳の休息になり、アイデアが湧きやすくなることも。雑音が減ることで脳内がクリアになり、前向きな気持ちになれるため、悩みが解決に向かうこともあります。

人とのつながり

近年は、リトリートをテーマにしたプランを設ける施設が増えています。心を休めたい人がひとり、もしくは少人数で申し込むことが多いため、参加者同士での交流が生まれやすいのです。

リトリート旅のスタイル例 

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自然とつながるリトリート

例えば屋久島のような原生林の広がる場所では、離島という非日常感に加え、苔むした森や清らかな水の流れの中に身を置くだけでも気持ちがスッキリし、リラックス効果が期待できます。

ヨガ・瞑想リトリート

朝日を浴びて行うヨガや静かな場所での瞑想により、心から気持ちを落ち着かせることができます。呼吸を意識することで仕事やストレスでの緊張がほぐれ、自分の体に意識を向ける良い機会にもなるでしょう。

温泉×リトリート

古くから温泉地で「湯治」の文化が根付いているように、温泉には療養や心身のこわばりをほぐす効果があります。ゆっくりと湯に浸かり、休む…を繰り返すことで血行が促され、心身がスッキリするはずです。

食×リトリート

体に優しい食材を使った料理をゆっくり味わい、体の内側から自分を整える旅。ひと口を丁寧に味わうことは、食を通じた瞑想時間になります。風味や食感に強く意識を向けることで味覚が敏感になり、食事の時間がより豊かに感じるでしょう。

おすすめのリトリート先

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沖縄

美しい海に囲まれた沖縄は、ヨガや瞑想、マインドフルネス体験にぴったり。少しだけアクティブに過ごしたい方には、シュノーケリングやSUPもおすすめ。無理に体を動かさずとも、海にプカプカ浮いているだけでリラックス効果があります。また、竹富島や座間味島などの小さな離島では、より静かでスローな旅が楽しめます。

関東圏

軽井沢や箱根、那須などは、都心からのアクセスが良く週末リトリートに最適です。森林浴やハイキングで気軽に自然を体感できるだけでなく、温泉宿で心身を癒すこともできます。これらのエリアには森や湖畔に佇むカフェや美術館が多いことも特徴。カフェでゆったりと過ごし、アートに触れ、自身の感性を整えるのもおすすめです。

関西圏

京都や奈良で歴史あるスポットを巡る旅も良いでしょう。インバウンドの影響で観光客が多い有名観光スポットを避け、車でのアクセスが必要な場所を選べば静かな観光も可能。

古寺を巡り、美しく整えられた庭園を見るだけでも心が洗われそうです。座禅や瞑想体験を実施する施設も多く、五感をフルに使って心身を整えることができます。

リトリート旅のポイント

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スマホを極力使わない

リトリート旅の大きな目的は、自分の感覚に意識を向けること。そのために取り入れやすいのは、スマホを極力触らないという方法です。完全に手放すのは難しくても「通知をオフにする」「目的なくスマホを手に取らない」といった「ゆるデジタルデトックス」でも効果があります。

心身を整えることに集中する

旅だからといって、予定を詰め込む必要はありません。あちこち観光して疲れ果ててしまっては本末転倒です。「ホテルの近くを散歩するだけ」「外出せずに読書と温泉だけで過ごす」など、あえて“特別なことをしない”というのも立派なリトリート。意識的に時間に余白をつくることでゆとりが生まれ、心身ともにリセットできます。

近場でもリトリート先を見つけられる

遠方でなければリトリート旅にならないのかというと、そうとは限りません。例えば、自宅から近い自然公園の近くの宿や湖畔のホテル、瞑想やヨガ体験を実施している施設など、選択肢はさまざま。ほんの少し日常圏を離れるだけで、心は切り替わるものです。

「遠方への移動や計画を練ること自体に疲れてしまう」という方は、近場で前述のような施設がないか探してみてください。

週末や日帰りでもOK

近くの温泉に日帰りで行く、スマホを持たずに近所のカフェで読書をするなど、短時間でも意識して自分と向き合う時間をつくることが大切です。そのような時間を半日設けるだけでも、案外気持ちがスっと軽くなるもの。どんな過ごし方が自分にとってのリトリートになるのか、試しながら取り入れてみてください。

自分自身をいたわり、整える旅に出かけよう

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リトリート旅は、誰かのためではなく自分をいたわるための旅です。慌ただしい日常から離れて、自分自身とゆっくり向き合う時間をつくってみませんか?心と体を優しく整える旅が、日々の悩みや疲れを軽くするきっかけになるはずです。

この記事を書いた人

ネイチャーガイド兼ライター。
多くの人に自然に親しんでほしいと、自然体験のイベントを実施しています。山と海と温泉が好きな、自然好きライターです。ライティングでは主に、農家さんへの取材記事を執筆しています。

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