第20回フェアトレード学生サミットが開催。真剣に向き合う3日間に

Fair Trade Student Network(以下、FTSN)は、フェアトレードに関心のある全国の学生を繋ぐ学生団体です。FTSNは、2004年に設立され、サステナブル業界で活躍しているOB・OGを多く輩出。定期的にイベントを開催しており、その中で最大のイベントがフェアトレード学生サミットです。

今年もフェアトレード学生サミットが開催

2023年8月29日の東京・代々木。国立オリンピック記念青少年総合センターには、フェアトレード学生サミットに参加するため、中学生から大学生まで、全国から学生が集いました。

開催20回目となる今回のテーマは「Discover & Communicate」。参加者一人ひとりがフェアトレードの“いちばんイイところ”を発見し、他者に伝えられるようになることを目標に、業界の第一線で活躍するゲストによる講演やワークショップを通して、3日間にわたり、フェアトレードに関する理解を深めました。

さらに、一般参加者を交えた交流パーティも組み込まれており、盛りだくさんのプログラムとなりました。

フェアトレードに対する理解を深める充実のプログラム

日本語で直訳すると「公正取引」となるフェアトレード。定義が難しく、他者に伝えるときにどうしても抽象的になりがちです。

サミットの初日には、フェアトレード・ラベル・ジャパン事務局長の潮崎真惟子さんなど、フェアトレードの最前線で活躍するゲストによる講演を実施。フェアトレードの概念の伝え方についてイメージを膨らませました。

フェアトレード・ラベル・ジャパン潮崎さんによる講演

2日目には、これまでに数々のCMを手がけ、国内外で多数の受賞歴のある映像監督の高島太士さんを講師に招いて、フェアトレードの魅力の「伝え方」に関するワークショップを開催。

グループに分かれた参加者は、高島さんが用意したフレームワークに基づいて、それぞれが設定したターゲットの心を動かす方法を議論し、キャッチコピーの形へと落とし込んでいきます。

学生たちは高島さんの助言を受けながらキャッチコピーを作成した

最終日にはサミットの締めくくりとして、グループごとに作成したキャッチコピーのプレゼンテーションを行いました。

学生たちの未来につながる3日間に

キャッチコピーを学ぶワークショップでは、プログラムの時間だけでは飽き足りず、夜遅くまで白熱した議論を重ねる学生が多く見られました。また、プレゼンテーション本番では思うように発表することができずに悔し涙を流す姿も。フェアトレードと真剣に向き合う熱い姿勢が伝わる3日間となりました。

参加した学生からは「これまでになかった視点から、伝える上で必要な考え方を学べた」という声が。普段関わる機会のないゲストとの交流や、同じ志を持つ全国の学生との出会いは、参加した学生たちにとって大きな財産になるでしょう。

より良い社会のために踏み出す学生の活躍に期待

これまで、フェアトレードの活動に関わったことがないという学生の参加もあった今回のサミット。そのことからも、社会を良くするために一歩踏み出そうとする若い人が増えてきていることがわかります。

「ここで得た経験をそれぞれ持ち帰り、周りの人へ広めていくことで良い循環が生まれることを期待したいです。」と広報担当で自身も学生の村瀬さんは話します。

FTSNは今後もオンラインの定期的な団体交流企画などを予定。今後ますます盛り上がりを見せることが期待されます。

【第20回フェアトレード学生サミット】
主催:第20回フェアトレード学生サミット実行委員会
公式サイト:https://20th-ftsn-summit.studio.site/

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この記事を書いた人

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