11月最終金曜日に開催、グリーンフライデーとは?

サステナブルな消費を提案する「グリーンフライデー」は、環境や未来について少し立ち止まり、考えるきっかけとなる日です。

この記事では、グリーンフライデーとブラックフライデーの違いや、具体的な取り組み内容について解説します。これまで当たり前だった消費行動を見直して、少しずつでもサステナブルな選択を増やしてみませんか?

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グリーンフライデーとは?

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グリーンフライデーとは、環境に優しい消費を促進するための活動です。毎年11月の第4金曜日に開催されています。特に、アメリカなどで広がっている「ブラックフライデー」の大量消費に対抗し、持続可能な買いものや生活スタイルを提案する動きとして知られています。

はじまった時期は確かではありませんが、グリーンフライデーが注目されるきっかけとなったのが、SDGs(持続可能な開発目標)の目標12「つくる責任 つかう責任」です。この目標では、無駄な消費を抑え、食品やまだ使える製品の廃棄を減らすことが重要視されてきました。

グリーンフライデーは、特にサステナビリティへの関心が高い欧州の人々や企業を中心に、その活動や意識が広がっています。

ブラックフライデーとは?

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ブラックフライデーは、毎年11月の第4金曜日、感謝祭の翌日に始まる大規模なセールイベントです。今回は、ブラックフライデーに加え、ホワイトフライデーやレッドフライデーなどの関連イベントも一緒にご紹介します。

ブラックフライデー

年末のホリデーシーズンに向け、多くの店で商品の大幅割引を実施。シーズンが近づくと、オンラインショップや実店舗でのセールがスタートし、日本でもブラックフライデーを心待ちにする人が増加しています。

一方で、ブラックフライデーでは大幅な割引が行われることで、必要のないものまで購入してしまう場合があります。また、安さに目が向いてしまい、じっくりと品質の良し悪しや本当に自分に合うかどうかを考える時間が短くなってしまうこともあるでしょう。大量消費が促されることにより、環境への負荷が高まるという声も少なくないのです。

ホワイトフライデー

ホワイトフライデーは、中東地域で毎年11月に開催される大規模なショッピングイベントです。アメリカのブラックフライデーとよく似ており、通常4日間にわたって割引価格で買いものを楽しめます。

それとは別に、日本では、カスタムオーダーのビジネスウェアブランドFABRIC TOKYOが「WHITE FRIDAYキャンペーン」を実施しています。このキャンペーンは、ブラックフライデーの大量消費や廃棄の問題に疑問を投げかけ、よりサステナブルな選択を提案するもの。不要になったビジネスウェアの回収・リサイクルや、様々な理由から世に出ることのなかった上質なビジネスウェアを販売するなど、環境に配慮した取り組みが特徴です。

レッドフライデー

「レッドフライデー」とは、ブラックフライデーに代わり、企業ごとに想いやテーマを込めて開催されるセールイベントです。例えば、アカチャンホンポでは「赤ちゃんとファミリー」をテーマに、バイヤーが「赤く」燃えるような想いを込めて厳選した育児用品が特別価格で提供されます。また、9月8日の「スペインワインの日」に合わせて、年に一度のスーパーセール「RED FRIDAY」を開催するスペインワインの専門商社もあります。

グリーンフライデー、これまでの取り組みは?

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環境に配慮した持続可能な消費を促進するための取り組みとして、多くの企業がグリーンフライデーの活動に注目し始めています。こちらでは、5つのブランドが実施したグリーンフライデーの取り組みを解説します。

ブランド名業態取り組み
IKEA北欧家具販売家具買取り価格を30%上乗せ。買取られた家具はイケア店舗内サーキュラーマーケットで再販。
メルカリフリマアプリ「新作ゼロのサステナブルファッションショー」を開催。不要品を使ったコーディネートを提案。
エアークローゼットファッションサブスクリプション「GO GREENマーケット」を開催し、循環型消費をテーマにしたイベントを実施。
CLAS(クラス)家具と家電のレンタル「シェアエコグリーンフライデープロジェクト」を通じて持続可能な消費を推進。
パタゴニアアウトドアウェア2011年に「Don’t Buy This Jacket(このジャケットを買わないで)」という広告を掲載し、無駄な購買を抑えるメッセージを発信。2016年には、ブラックフライデー当日の売上全額を環境保護団体に寄付。

環境に配慮する企業では、グリーンフライデーを通じてサステナブルな消費の提案を行い、大量消費の社会に一石を投じています。

今年のグリーンフライデーは何が行われる?

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2024年のグリーンフライデーは、11月29日(金)です。企業によるサステナブルな取り組みや、消費者によるグリーンフライデーアクションが期待されています。

取り組みの一例として、今年もメルカリでは、グリーンフライデーに合わせてイベントが開催予定です。

メルカリ グリーンフライデープロジェクト2024 〜新作ゼロのファッションフェス〜
「新作ゼロのサステナブルファッションショー」に加え、不要になった衣類を持参すると会場で用意しているアイテムと交換できる物々交換ブース「Bring One Get One Free」や、回収衣類を使ったアップサイクルのワークショップブース、リペアブースなど、気軽に・身近にリユースを体験できるブースが登場します。

開催日時:2024年11月22日(金)〜24日(日)
場所:東急プラザ原宿「ハラカド」4F ハラッパ
東京都渋谷区神宮前6-31-21 原宿スクエア内
入場料:無料
URL:https://jp-news.mercari.com/greenfriday2024/

グリーンフライデー以外にもサステナブルなアイテムを扱うイベントや、環境に優しい最新技術に触れる機会がありますので、興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

ETHICAL DESIGN WEEK TOKYO 2024
「ともに起こす、ブレイクスルー」をテーマに、エシカルな取り組みを発信するイベントです。内装業界でエシカルデザインを推進する「船場」と、ゼロ・エミッション型イベントを目指す「博展」がタッグを組み、社会課題の解決を目指します。2023年の開催時には、エシカルな製品やサービスを伝える展示や、廃棄物をアップサイクルするワークショップが実施されました。

開催日時:2024年12月5日(木)~7日(土)
場所:WITH HARAJUKU(ウィズハラジュク)
東京都渋谷区神宮前1-14-30
入場料:無料
URL:https://www.semba1008.co.jp/ja/release/news/press-20240731

エコプロ2024「SDGs Week EXPO」
次世代技術や製品、CSR活動、環境保護活動の最新情報が満載の「エコプロ」。昆虫ビジネスや災害対策トイレなど、日常ではなかなか触れられないユニークなコンテンツが盛りだくさんです。最先端の環境技術に触れ、地球規模の課題を身近に感じられる貴重な機会です。最新のサステナブル技術を知ることで、未来への可能性を感じられるでしょう。

開催日時:2024年12月4日(水)~6日(金)
場所:東京ビッグサイト 東ホール
東京都江東区有明3-10-1
入場料:無料
URL:https://messe.nikkei.co.jp/sdgs/

自然に優しい取り組みは、1年かけて実施されています。気になる方は以下の記事で今日からできることを確認してみてくださいね。

関連記事:【2024年版】自然環境を守るために制定された記念日&取り組み期間

グリーンフライデーに、私たちに求められていること

グリーンフライデーは、私たちが環境に優しい消費を考える大切な機会です。環境への影響を最小限に抑えるためには、必要なものだけを買い、リサイクルされた商品や持続可能な素材を選ぶことも大切です。

また、使わなくなったものは捨てるのではなく、リサイクルや寄付を検討することも、地球への負担を減らす小さな一歩となるでしょう。

グリーンフライデーをきっかけに、購入するときは本当に必要なものであるかを、今一度考える時間を作ってみてはいかがでしょうか。

参考
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000191.000013830.html
https://www.akachan.jp/company/news_release/article/231023
https://wine-link.net/event/detail/13890
https://www.ikea.com/jp/ja/newsroom/corporate-news/20221101-green-friday-pub2a0b2b30
https://about.mercari.com/press/news/articles/20231129_greenfriday
https://corp.air-closet.com/news/press-release/231116/
https://clas.style/company/news/104
https://www.patagonia.jp/stories/dont-buy-this-jacket-black-friday-and-the-new-york-times/story-18615.html

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この記事を書いた人

ライター・編集者。人事部で10年以上面接・採用に関わった経験から、ことばを通じて人とつながる大切さを実感。2児の母として子育てをしながら、地域の魅力や生活に根ざした情報を発信しています。文房具と手帳にハマり、ジャーナリングで心を整えるまいにち。

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