サステナブルファッション

  • 未来に残したいプロダクトに出会える「文化商店」ってこんなところ!

    今、ブランドストーリーや商品の裏側にある想いに共感して買い物をする人が増えてきていると言われています。そんな時代にぴったりのイベントが2023年9月に東京・原宿で初開催。「未来の文化を売り買いする体験イベント、文化商店」とは?どんなイベントなのか詳しくレポートします! 商店街をイメージした空間デザインに高まる期待! 今回、文化商店が開催されたのは原宿駅すぐの施設。受付を済ませるとすぐ出迎えてくれる大きな暖簾をくぐり、こだわりのブランドが待つ会場へ。早くも、素敵なモノと人との出会いを予感させる、心地よいテンポの音楽が耳に入ってきます。 会場の中でもひと際目立つ、大きな暖簾! 今回の出展は全26ブランド。将来文化となっていくであろうブランドのみが揃い、お店の人とじっくり話しながら商品について知ることができるのが、この文化商店の大きな特徴です。世に出たばかりの商品や、こだわり抜かれた商品、ユニークなコンセプトを持つ商品やエシカルでサステナブルな商品などが並びます。 商店街の賑わいが表現された、明るく楽しい雰囲気の空間 素敵なストーリーを持つブランドが勢ぞろい まず目に止まったのが、緑と白を基調とした統一感のあるブース。ALL GREENは、日本全国から選び抜いた一番茶を、定期便で届けるサービスです。会場では、3種類のお茶を試飲して、気に入ったお茶に投票。顆粒タイプになっていてお水でも簡単に溶かすことができますが、その手軽さに相反し、どのお茶も上品で香り高く、奥深い味わい。改めて日本茶の魅力に気付かされます。 どれも本格的なのに手軽。どのお茶も同じくらい人気でした お酒好きなら見逃せないのが、Better life with upcycleのクラフトビール。こちらのクラフトビールは、なんとサンドイッチを作る際に切り落とすパンのミミを使用。老舗のパン屋さんが新たに立ち上げたブランドです。さらに、パンのミミを使用したラベンダー香るジンも発売。どのお酒も同ブランドから出ているラスクと相性抜群です! パンのミミをアップサイクルして作られたクラフトビールとラスク 色とりどりのお花が並ぶのは、アプローズ。アレンジメントや作品はすべて港区にある福祉事業所で手作りされているそう。お花の組み合わせが絶妙で可愛く、自宅用やプレゼント用に気軽に購入できる大きさが嬉しい!シーズンに合わせた商品も取り揃えていました。 センスの良いブーケなどが並ぶ FERMENSTATIONは、未利用資源と独自の発酵技術を組み合わせた製品を開発しているブランドです。中でも、オーガニック玄米からできたエタノールを使用したアウトドアスプレーとピロースプレー、栄養がたっぷり含まれた発酵由来の「米もろみ」を使用した洗顔石鹸は、品質の高さから愛用者が多い商品。他にも様々な企業と未利用資源を使ったコラボレーション商品を生み出しています。 大きな可能性を秘めた「発酵」を取り入れたプロダクトたち ・・・と、ここまでたくさんのブランドを見てきましたが、他にも魅力的なショップが目白押し。自分に合うお味噌汁をその場で栄養士さんが選んでくれるMISOVATION、サステナブルなファッションを提案するO0uやKAPOK KNOT、重くて焦げやすく扱いにくいという鉄のフライパンの概念を覆す岩鉄鉄器など、心惹かれるお店が立ち並びます。 一軒一軒じっくり見ていたら時間が足りないほど、どこも生産者とお店の人のこだわりと愛がこもった商品で溢れていました。 ”文化”を体験できる新感覚イベント 会場では、スタンプラリーも実施。気に入ったブランドのブースでお店のスタンプを4つ押すと、最後に大きなガラポンを一回引くことができます。出展しているブランドの商品など、内容も豪華! 回すだけで、つい笑顔になる巨大なガラポン! 会期中は、出展するブランドによるワークショップも開かれました。 次々と心ときめくプロダクトに出会えた今回の文化商店は、まだまだ見たかった…!というのが正直な感想。次回の開催は未定ということですが、こんなに盛況なら次回も開催されるはず、と期待しています。 「私たちの未来に残したい商品や文化、取り組みは?」そんなことを改めて考えさせられる魅力満載のイベントでした。

  • 【2023年10月】週末行きたい!気になるイベントin関東

    長かった夏も終わり、涼しい日が増えたこの頃。お出かけにぴったりの10月、関東近郊では、注目のイベントが多数開催されます。「次の週末はどこへ行こうかな?」と思ったときには参考にしてみてください。 ※お出かけ前には、各イベントのWEBサイトにて最新の情報を確認してください。 モノを売らないお店 今考えたい、モノの価値とライフサイクル。ビームスが開催する、人から人へとモノが繋がる体験型交換会 ビームスのスタッフやクリエイターがこの企画のためにセレクトした想い入れのあるアイテムが並ぶ本イベント。一般の参加者も、想い入れのあるアイテムを持参し、店内に並ぶほかの人の出品物と交換できます。 さらに、着られなくなった衣料品の回収に協力すると、BEAMSの経年在庫や店舗の装飾家具等の中から好きなものを選んで持ち帰ることが可能。回収した衣料品は、素材に応じてリユース・リサイクルされる仕組みです。 あなたが誰かに受け継ぎたい大切な洋服と一緒に、ここにしかないアイテムに出会いに行きませんか? モノを売らないお店開催日時: 2023年10月20日(金)15:00~20:00、10月21日(土)11:00~18:00、10月22日(日)11:00~16:00 場所:JOINT AROUND the CORNER 東京都渋谷区神宮前3丁目25−18 THE SHARE104 参加費:無料。要チケット ※「ビームス 新丸の内」と「ビームス 立川」の店頭、「ビームス 恵比寿」が出店する『恵比寿文化祭』イベント会場(アトレ恵比寿 本館 4階 フォンテーヌ広場)の3箇所にそれぞれ設置しているBRING™の衣料品回収ボックスへ衣料品を持ち込むと、「モノを売らないお店」でアイテムの引換券として使用チできるケットが受け取れます。 期間は9月29日〜10月18日(場所によって期間が異なるので詳細は公式サイトをご確認ください)。URL:https://www.beams.co.jp/news/3719/ オーガニックフェスタ in 井の頭公園 三鷹の魅力的なお店と人が集まる地元密着型イベント 循環型ライフスタイルや、地域に根差したお店が点在する東京・三鷹。その魅力に触れられるのが、本イベントです。コンセプトは「消費から循環へ〜子どもたちといっしょに、これからのライフスタイルを体験しよう〜」。 木々に囲まれた井の頭公園に、三鷹産の無農薬野菜や、量り売りのお店、素材にこだわった飲食店などが出展します。作る喜びを体感できるワークショップや、様々なゲストによる講演も開催。 マイカトラリーとマイバッグを持って、秋の井の頭公園に出かけてみよう。 オーガニックフェスタ in 井の頭公園開催日時:2023年10月28日(土)~29日(日)10:00~16:00 場所:井の頭公園 西園 文化交流広場 入場料:無料 URL:https://organicfesta.morinohito.net/ ※雨天決行 すみだ向島EXPO 2023~百年の祝福~ “百年の祝福”をテーマに東京すみだエリアがアートの街に! 東京都墨田区北部の“向島地域”と呼ばれる京島・八広・文花はものづくりの町工場や個性的な商店、そして東京でもっとも多く戦前からの長屋が残るエリア。 毎年秋には、この地域に魅せられ集まったアーティストや多種多様な人々による、今を見つめ、未来に残すことを表現した作品が、街全体を舞台に展示。街に潜り込むようにして路地を散策しながら、個性豊かな景観に紐づいたアート作品と出会うことができます。 2023は関東大震災から100年の節目であることから“ 百年の祝福 ”がテーマ。地域の人々や表現者と触れ合いながら、大都会で独自の関係性を築いてきた、現代の長屋文化の魅力を体験してみては? すみだ向島EXPO 2023~百年の祝福~ 開催日時:2023年10月1日(日)~30日(月) 10:00~18:00※一部の会場やイベントなど時間外コンテンツもあります。場所:すみだ向島エリア(墨田区京島・八広・文花 ほか)参加費:有料※詳細は主催者情報をご確認ください。URL:https://sumidaexpo.com 東京ビーガングルメ祭り2023秋 / TOKYO VEGAN GOURMET FESTIVAL 2023 Autumn 大人気のビーガングルメを体験できるチャンス! ヘルシー、環境負荷を減らせる、動物愛護などのメリットから注目される食のスタイル、ビーガン。定期的に開催されているビーガン祭りが、この秋、木場公園で開催されます。 人気店は早めに売り切れてしまうこともあるため、お目当ての出店がある場合は早い時間帯の訪問がおすすめです。 約60店舗のフードやスイーツが集結するイベントで、次世代型のライフスタイルを体感してみませんか。 東京ビーガングルメ祭り2023秋 / TOKYO VEGAN GOURMET FESTIVAL 2023 Autumn開催日時:2023年10月1日(日) 10:00〜16:00場所: 木場公園 イベント広場参加費:無料URL: https://vegefes.com/news/tokyo-vegan-fest-autumn-information/ Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2023 2023年のテーマは「いざなうデザイン-Draw the Future-」 「デザインを五感で楽しむ」をコンセプトとするデザインの祭典。国内外の第一線で活躍するデザイナーによる作品が、東京ミッドタウンに集まります。持続可能な社会を目指し、新しい価値や仕組みが生まれる今、イベントでは、デザインを通して、よりよい未来にするためのアイデアに触れることができます。注目の作品は、廃棄物として捨てられる土と自然素材の硬化剤を混ぜ合わせて造形された「土の群島」、風をモチーフとした無数のプロダクトによる花畑「風の庭」など。その他トークセッションや子どもを対象としたワークショップなども充実しています。 芸術の秋、デザイン×サスティナビリティの世界に触れてみては? Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2023開催日時:2023年10月6日(金)~29日(日)場所:東京ミッドタウン各所入場料:無料 ※一部展示やワークショップは有料URL: https://www.tokyo-midtown.com/jp/event/6647/ すみだガラス市 2023秋 日本で唯一のガラス器専門市で伝統文化に出会う 東京の墨田区、江東区、江戸川区周辺は古くからガラス産業が栄えてきた街。特に「江戸硝子」は国の伝統工芸品として認定され、16名の国の伝統工芸士が活躍しています。本イベントでは、国内のみならず海外からも高い人気と評価を得ているこの地域のガラス器が一堂に集結。 イベント当日は地域のガラス工場や工房が集い、江戸切子の実演販売や、チャリティーセールなどを予定しています。 グラス類や雑貨など、あなただけのお気に入りの一品を探してみませんか。 すみだガラス市 2023秋開催日時:2023年10月7日(土)、8日(日) 10:00~16:00場所:大横川親水公園「長崎橋跡イベント広場」入場料:無料URL:http://www.tobu-glass.or.jp/menu33.htm エコメッセ2023inちば 千葉県最大の、環境活動見本市で自然との共存を考える2日間 市民・企業・行政・大学などのパートナーシップのもと、「環境への気づきの場」をコンセプトに1996年から開催されている本イベント。今年のテーマを「PEACE:身近な暮らしからもう一歩!」とし、里山の探検や、自然の素材を使用した遊びなど、子どもに向けた催しなど、様々な方面から環境について考えます。 地元企業の取り組みや、ワークショップなどを通じて環境問題やSDGsへの理解を深めてみましょう。 エコメッセ2023inちば開催日時:【オンライン開催】2023年10月14日(土)10:00~、【会場開催】10月15日(日) 10:00~16:00場所:幕張メッセコンベンションホール参加費:無料URL: https://www.ecomesse.com/ 第10回 with GREEN PRINTING 映画上映会&交流会 世界食糧月間に、私たちにとって命そのものである種子を考える 横浜駅すぐの社会課題解決型スタジオ「with GREEN PRINTING」では、毎月第三金曜日に映画上映会と交流会を開催。ドキュメンタリー映画の上映を通じて、世の中で起きている社会課題の真実を知り、サステナビリティやSDGsに取り組む人々同士が繋がることで、社会課題に対する新たなアプローチを生み出すきっかけを提供しています。 10回目となる本イベントでは、10月の世界食料デー月間にあわせ、「シード~生命の糧~」を上映します。その94%が20世紀に消滅している種子。市場には遺伝子組換え作物が登場し、多くの国々で農家が種子を保存し翌年蒔くことが禁止されるようになったことで、種子の多様性が失われています。作品では、在来種が失われ続けている今、人類の未来の糧を守るために活動する種の守り人=シードキーパーたちが登場。 映画を通して種子について知り、私たちにできることを考えてみませんか。 第10回 with GREEN PRINTING 映画上映会&交流会開催日時:10月20日(金) 18:00開場 18:30上映~終了後交流会(20:30終了予定)場所:with GREEN PRINTING横浜市西区高島2丁目14-12 ヨコハマジャスト2号館 3F参加費:1,500円 ※軽食・ソフトドリンク付お申し込み:http://ptix.at/6PgkCf

  • 【2023年9月】週末行きたい!気になるイベントin関東

    秋の足音が聞こえる季節になりました!関東近郊では、9月も注目のイベントが目白押し!「次の週末はどこへ行こうかな?」と思ったときには参考にしてみてください。 ※お出かけ前には、各イベントのWEBサイトにて最新の情報を確認してください。 【SDGs週間】 HAPPY EARTH FESTA 2023|GLOBAL GOALS WEEK 国内最大級のSDGsフェスが全国4都市を巡る! 毎年9月のSDGs週間を盛り上げるイベントとして開催3年目となる今回は、東京・横浜・大阪・沖縄の全国4都府県で開催。1週間の期間中、様々な会場で、セミナー、ワークショップ、アースクリーンアップ、マルシェ、キャンプ、音楽ライブなど豊かな地球の未来を願った様々なコンテンツが実施される予定です。SDGs達成期限の2030年まで、あと7年。私たち一人ひとりにできることを改めて考える機会にしてみては? 【SDGs週間】HAPPY EARTH FESTA 2023|GLOBAL GOALS WEEK開催日時:2023年9月19日(火)~25日(月) 10:00~18:00(最終日は17:00まで) 場所: 東京・横浜・大阪・沖縄の4都府県 ※詳細は公式情報をご確認ください。 参加費:無料 ※プログラムにより事前申し込み制 URL: https://happyearth.jp/event/hef2023/ LIVE STOCK MARKET in MARUNOUCHI ファッションを楽しみながら社会貢献ができるサスティナブルな買い物体験 「LIVE STOCK」をテーマに、経年在庫(DEAD STOCK)に新たな付加価値を与えて魅力的なアイテムとして販売する「LIVE STOCK POP UP」が丸の内エリアの12ブランドで実施。丸の内ワーカーから回収したアパレル製品の一部をアップサイクルして作ったオリジナルエコバックのプレゼント企画やB品となった靴下を利用して人形を作るワークショップなどのコンテンツも充実。新しいファッションの魅力を探しに、丸の内に出かけてみよう! LIVE STOCK MARKET in MARUNOUCHI 開催日程:2023年9月14日(木)~9月18日(月・祝)場所:丸ビル1階マルキューブ、丸の内エリア内対象店舗 URL:https://www.marunouchi.com/event/detail/36243/ 【フェアトレードの学校】オーガニックに暮らそう ~私も地球も健康であるために~ ピープルツリー開催、オーガニックについて知識を深められるチャンス 毎月1回、フェアトレード専門ブランドのピープルツリー自由が丘店やオンラインで開催されているフェアトレードの学校。フェアトレードや社会的な活動について楽しく学びながら、実践のためのアイデアを共有する場です。オーガニックセプテンバーである9月は、オーガニック繊維製品の国際的な認証基準を定める組織であるGOTS(Global Organic Textile Standard:オーガニック・テキスタイル世界基準)の地域代表・松本フィオナさんがゲスト。GOTS認証が目指していること、ピープルツリーがフェアトレードを通じて目指していることとの共通点などについて知ることができます。この9月は、オーガニックについて知識を深めてみては。 【フェアトレードの学校】オーガニックに暮らそう ~私も地球も健康であるために~開催日時:2023年9月23日 (土・祝)10:00~11:30(9:45開場)参加費:1,000円 場所:ピープルツリー自由が丘店またはオンライン チケット申込:https://20230923ftgakko-organicseptember.peatix.com/ GOOD LIFEフェア 2023  人と地球が心地よく過ごすためのモノやコトが大集結する3日間! “心地よく豊かな暮らし”を提案するライフスタイルのイベントが東京ビックサイトにて開催されます。 ブースエリアには、コスメや食品、雑貨やファッションなど450を超える出展者が全国から集結。SDGsを掲げたブランドも多数あり、自分自身はもちろん、地球にやさしいプロダクトに出会えます。クラフトビールやクラフトコーラ、キッチンカーなど、食フェスコーナーも多彩なラインナップ。 アップサイクルやゼロウェイストをテーマにしたワークショップや専門家やタレントによるトークショーも要チェックです! GOOD LIFEフェア 2023開催日時:2023年9月1日(金)~3日(日) 10:00~18:00(最終日は17:00まで) 場所:東京ビッグサイト 東2・3ホール 参加費:大人 前売り¥1,000/当日¥1,300※事前登録制 (招待コードをお持ちの方と、ビジネスでの来場は無料)高校生以下 無料 URL: https://goodlife-fair.jp/ Slow LIVE’23 in 池上本門寺 20th Anniversary この投稿をInstagramで見る Slow LIVE’23 in 池上本門寺 20th Anniversary(@hotstuff_slow)がシェアした投稿 スローミュージックで楽しむ大人のフェスが4年ぶりに大田区・池上で開催 都内を中心に開かれてきた大人のためのミニフェス「Slow LIVE」が、4年ぶりにホームグラウンドである池上本門寺に戻ってきます。出演アーティストは大橋トリオ、BEGIN、EGO-WRAPPIN'など、夏の終わりに聴きたいスローな音楽が目白押し。 一般席の他ベビーカー席、車いす席など多様なニーズにも対応しているので、どんな人でも楽しめること間違いなしです。美味しいフード販売や、エコなモノづくりのお店『Slow LIVE リメイク・マーケット』も見逃せないポイント。 歴史ある日蓮宗の大本山で、上質な音楽とともに大人の時間を過ごしてみては? Slow LIVE’23 in 池上本門寺 20th Anniversary 開催日時:2023年9月1日(金) 17:30 開場 / 18:30開演、2日(土)3日(日)14:00 開場 / 15:00 開演 場所:東京 池上本門寺・野外ステージ(東京都大田区池上1-1-1)参加費:有料※詳細は公式サイトよりご確認ください URL:https://www.red-hot.ne.jp/slow/ NEW ENERGY TOKYO どっぷりとクリエイティブに浸れる祭典が再び! 展示会、マーケット、メディアを掛け合わせたクリエイションの祭典「NEW ENERGY TOKYO」。今回も新宿住友ビル三角広場に、ファッションやライフスタイル雑貨、エシカル商品、ビューティー、フード、アート等、ジャンルを超えて、様々な分野から約250組のブランドやアーティストが参加します。買い物に加えて、パフォーマンスやワークショップも充実! 垣根を超えて集結するクリエイティブの世界を堪能しに行こう! NEW ENERGY TOKYO(ニューエナジー トーキョー)開催日時:2023年9月7日(木)~10日(日) 9月7日(木)10:00 ~18:00(BUSINESS DAY)9月8日(金)10:00 ~17:00(BUSINESS DAY)17:00~20:00(ナイトマーケット)9月9日(土)11:00~18:00(MARKET DAY)9月10日(日)11:00~17:00(MARKET DAY)場所:新宿住友ビル三角広場 参加費:有料※詳細は公式サイトよりご確認ください URL: https://www.new-energy.ooo/ 大丸有SDGs映画祭2023 SDGs17の目標をひもとく映画祭が今年も開催 大手町・丸の内・有楽町の最初の文字を取ってつけられた「大丸有」。東京の中心地である大丸有がエリアを挙げてサステナビリティな都市づくりに取り組むなかで、シンボル的イベントとなっているのが、大丸有SDGs映画祭です。 名前の通り、SDGsに通じるテーマの映画作品を集めた本イベントは今回で4回目。9月4日~21日の会期中、大丸有エリアの5か所の会場で9作品が上映されます。9作品中8作品は、映画上映に加えてゲストによるトークイベントも開催。チケットは1上映ずつ購入可能なので、都合の良い時間を見つけて参加できます。 映画鑑賞を通して、サステナブルな世界を想像してみては? 大丸有SDGs映画祭2023 開催日時:2023年9月4日(月)~9月21日(木)場所:大丸有エリア内の全5か所のスペース 参加費:1,000円※障がい者手帳をお持ちの方は500円(付添の方も1名まで500円)URL: https://act-5.jp/act/2023film/ 長瀞・荒川 リバサポキッズフェスティバル 遊びながら川を知る!子どもと参加したいリバークリーンイベント 豊かな自然に触れることで、子どもたちに自然と地域を愛する心を育んでもらうことを目的としたリバークリーンイベントが埼玉・秩父で開催されます。 「教育×遊び×地域」をテーマとした本イベントでは、長瀞町を流れる荒川でのラフティング体験やゴミ拾い、地元の竹林整備で発生した竹を活用した竹あかりのワークショップ、マルシェなど、大人と子どもが一緒に学び、楽しめる工夫が満載。 夏の暑さが少し和らぐ9月、親子そろって長瀞を楽しもう! 長瀞・荒川 リバサポキッズフェスティバル 開催日時:2023年9月9日(土)10:30〜16:00 ※ 雨天決行 場所:長瀞渓谷バーベキュー(勉強屋) 埼玉県秩父郡長瀞町長瀞1502参加費:無料 ※要事前申し込み制 URL: 【リバークリーンイベント】明治安田生命とWITH RIVERがタイアップ! (with-river.com)   文化商店 未来の文化を売り買い!?ブランド体験イベントが原宿・WITH HARAJUKUにて初開催 サステナブルファッションやクラフト酒、アロマなど、衣・食・住・遊にまつわる26ブランドが原宿にやってきます。 他の展示会と少し違うところは、製品やサービスを“未来の文化”とし、ブランドのストーリーをじっくりと知ることができること。ブランドとの対話やワークショップを通じて“文化を知る・めぐる・買う”という3つの楽しみ方を提案しています。 未来に残したいブランドたちに会いに、原宿に行ってみよう! 文化商店@原宿・WITH HARAJUKU 開催日時:2023年9月16日(土)11:00〜19:00、9月17日(日)11:00〜18:00 場所:WITH HARAJUKU 3F HALL / LIFORK 参加費:無料 ※一部ワークショップは有料 URL: https://bunka-shoten.com/  

  • 【2023年8月】週末行きたい!気になるイベントin関東

    本格的な夏が到来! 夏休みのイベントやお出かけ先を探している方も多いのではないでしょうか。関東近郊では、8月も見逃せないエシカルなイベントが目白押し! 「次の週末はどこへ行こうかな?」そんなときに、ぜひ参考にしてみてくださいね。 ※お出かけ前には、各イベントのWEBサイトにて最新の情報を確認してください。 SmileFemFes@二子玉川ライズ ガレリア カラダとココロをヘルシー&ビューティーにする2日間! 二子玉川ライズにて、健康と美をテーマにした”Smile Fem Fes”が開催予定。イベントでは、カラダ、食、癒しに関連するブースが設けられ、フェムケアアイテムや、エシカルコスメ、無添加スイーツなど、こだわりを持つブランドが集結します。 お笑いコンビ・フォーリンラブのバービーさんによる「なりたい自分になるためのヒント!」をテーマにしたトークショーや、SHELLYさんと産婦人科医・高橋幸子先生と一緒に、親子でカラダケアについて学べるトークショーも必見です。他にも、ママ向けのヨガ講座や、家族で楽しめるシールラリーなどの体験イベントが盛りだくさん。イベントに参加し、自分のカラダや心に目を向けてみませんか。 SmileFemFes@二子玉川ライズ ガレリア開催日時:2023年8月5日(土)、 6日(日)11:00~17:00場所:二子玉川ライズ ガレリア ※雨天決行参加費:無料 URL: https://lyset.jp/smile-fem-fes 【祝GSFF10周年】第162回 銀座ソーシャル映画祭 x cinemo by ユナイテッドピープル 考えるきっかけをつくる市民上映会「銀座ソーシャル映画祭」が10周年イベント 2013年にスタートした社会派ドキュメンタリー映画の市民上映会「銀座ソーシャル映画祭」。 記念すべき10周年を迎える8月は、軍隊を廃止し、軍事予算を社会福祉に充てることで、国民の幸福度を最大化する道を選んだコスタリカに迫った「コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~」を上映します。上映後は、ドキュメンタリー映画の配給会社、cinemoを運営するユナイテッドピープルの関根健次さんによるトークや、交流会を予定。 世界の今を覗きに、会場に足を運んでみては? 【祝GSFF10周年】第162回 銀座ソーシャル映画祭 x cinemo by ユナイテッドピープル開催日時:2023年8月26日(土)11:00~ 場所:中越パルプ工業株式会社 東京都千代田区内幸町1-3-2 内幸町東急ビル8階 参加費:2,000円(ユナイテッドピープルワインまたはso good coffee付き) URL:https://www.gsff.jp お申込み:https://gsff162.peatix.com/ ●actcoinから参加申込みをすると、コインが獲得できます。 https://actcoin.jp/event/detail.php?id=3979 ※actcoinはソーシャルアクションによってコインが貯まるweb・アプリサービスです( 登録・利用無料) 上大岡フェスティバル2023『夏休みSDGsフェア』 デパートの裏側を見れるチャンス!子どもが楽しいワークショップも充実 7月20日から京急百貨店全館にて開催中の、上大岡フェスティバル2023。そのイベントの一環として、8月4日(金)~6日(日)の3日間は、子どもが参加できるSDGsフェアが行われます。 普段は見ることのできないデパートのゴミ処理や防災の裏側を見るツアーや、三浦の間伐材を使用したコースター作り、縁日のように楽しみながら行える分別ゲーム、竹を使ったランタン作り、みつろうのエコラップ作りなど魅力的な体験ラインナップが予定されています。 この夏休みは、親子でSDGsについて楽しみながら学んでみませんか。 上大岡フェスティバル2023『夏休みSDGsフェア』開催日時:2023年8月4日(金)~6日(日)場所:京急百貨店 7階催事場 参加費:プログラムにより有料。詳しくは下記リンク先をご確認ください。 URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000257.000016556.html   水素エネルギー体験型イベント 未来のSDGsエンジニア‐水素社会たいけんプログラム 実験やゲームなどの体験プログラムで水素社会を体験しよう! 水素博物館「東京スイソミル」では、脱炭素社会実現のために普及が期待される水素のことをイチから学ぶことができます。 夏休みにはイベントタイトルの通り「未来のSDGsエンジニア」である子どもたちに向けて特別実験教室、VRゲーム、燃料電池バスやEV車の乗車体験など盛りだくさんのプログラムが予定されています。 親子で実際に水素社会を体験し、エネルギーへの理解を深めるきっかけにしてみませんか。 水素エネルギー体験型イベント 未来のSDGsエンジニア‐水素社会たいけんプログラム開催日時:2023年8月5日(土)、6日(日) 10:00~17:00 ※最終入場16:30 場所:水素情報館東京スイソミル 参加費:無料 URL: https://www.tokyo-suisomiru.jp/news/page184/ Ethical &SEA Presents 【ウミイロ日和】かわさきSDGsワークショップ この投稿をInstagramで見る upcycle project つなぐ【ウミイロ日和】(@umiirobiyori.tsunagu)がシェアした投稿 「大人の自由時間」と「子どもの自由研究」になるワークショップイベント エシカルなセレクトショップ「エシカルシー」と、廃材を利用したワークショップなどを行う「Upcycle Project つなぐ」がタッグを組み、アトレ川崎でイベントを開催。 開催期間中は、日替わりで出店者が変わります。流木とシーグラスのタペストリーづくりなどのワークショップは、お子さんの夏休みの工作にもうってつけ! もちろん子どもだけでなく、大人の参加も可能です。発想豊かに、SDGsなワークショップを楽しんでみては? Ethical &SEA Presents 【ウミイロ日和】かわさきSDGsワークショップ開催日時:2023年8月19日(土)、20日(日)10:00~17:00場所:アトレ川崎 ツバキひろば参加費:入場無料 ※ワークショップは要確認URL:https://www.instagram.com/p/CvG0V0nPyrc/ サマービーガンスパイス料理教室@アリサンパーク オーガニック・ベジタリアンブランドのアリサンが、代々木公園近くのアリサンパークにて、五感で楽しむオールビーガンのお料理教室を開催します。 春に続いて3回目の開催となるイベント。“Spice up your life!!人生にもっと味わいを。”というテーマのもと、当日はプロのレクチャーを受けながらビーガングルメを作ります。 気になるメニューは、「ジャックフルーツとカシューナッツのカレー」や「きゅうりとパイナップルのココナッツサラダ」など、夏にぴったりのラインナップ。みんなでランチタイムを過ごした後はカフェでも人気のオリジナルチャイの美味しい淹れ方を伝授してもらえます! ビーガングルメが気になっているけど自分で手作りすることはハードルが高く感じる人や、お料理初心者も、楽しく手ほどきを受けながらビーガンの世界に参加してみませんか。 サマービーガンスパイス料理教室開催日時:2023年8月6日(土)、7日(月)11:00~14:00場所:アリサンパーク 東京都渋谷区代々木5-63-12参加費:6,600円URL: https://alishan-organics.com/blog/alishan-park/2023/04/27/6908/  

  • ピープルツリーに聞く フェアトレードファッションのきほんの“き”

    素材や形、トレンド、自分に似合うかどうか。洋服を選ぶときに大切にしていることは人それぞれ。でも、もし自分が身に着けている服が、知らず知らずのうちに誰かを傷つけていたら…?これから先、私たちが洋服を選ぶ際の基準にプラスしたいのが、“生産者にとっても消費者にとってもハッピーであるかどうか”です。 今回は、フェアトレードファッションの草分け的存在であるピープルツリーからフェアトレードファッションの根本的な考え方を学び、その大切さを一緒に考えます。 ●ピープルツリー 1991年に2人のイギリス人によって日本で設立されたフェアトレード専門ブランド。オーガニックコットンの衣類や、チョコレートやコーヒーなどの食品、雑貨など幅広くオリジナルで展開。日本では自由が丘と立川高島屋S.C.に直営店がある他、全国のセレクトショップなどで取り扱いがある。WFTO(世界フェアトレード連盟)に加盟し、製品にはWFTO保証ラベル(原材料から生産までフェアトレードを保証するラベル)を付けている。 お話を伺ったのは、ピープルツリー広報の鈴木啓美さん。2023年のファッションレボリューションウィークで参加者からの反響が大きかった、映画「メイド・イン・バングラデシュ」の解説を交えながら、フェアトレードについて基礎的なところからお聞きしました。 そもそもフェアトレードってなに? ――ファッションの話の前に、フェアトレードとは何かを教えていただけますか。 端的に言うなら、貧困問題と環境問題をビジネスの力で解決しようとする取り組みです。直訳すると「公平・公正な貿易、取引」となります。スポーツで公平性を表すフェアプレーの“フェア”をイメージしていただけると近いと思います。 ピープルツリーが加盟するWFTOは生産者の労働条件、賃金、児童労働、環境などに関しての基準「フェアトレード10の指針」を定めています。 Photo by ピープルツリー そのうちの1つ「適正な金額を支払う」だけが注目されフェアトレードの代名詞のようになっているのが現状ですが、それは「手段」の1つ。何のためにやっているのかという「目的」が大事です。「みんなが幸せに暮らせること」をゴールに、10の指針をもとに、様々な活動をしています。 フェアトレードという言葉ができるまで Photo by ピープルツリー ――ただ適正な金額を支払うだけではなく、生産者も幸せに暮らせることが大切ということですね。いつ頃できた概念なのでしょうか? 国際的な会議の場で初めて「フェアトレード」という言葉が使われたのは1984~85年頃と言われています。1950年代からチャリティー貿易が存在していましたが、対等というよりも“助けてあげる”という意味合いが強いものでした。そこから1960年代に、取引は対等であるべきだという考えのもと、フェアトレードの前身となるオルター(オルタナティブ)トレードと呼ばれる概念が生まれたのです。日本では70年代から80年代にかけて、フェアトレードに類する活動をする団体が活動を始めました。 参考:https://fairtrade-forum-japan.org/fairtrade/fairtrade-history ファストファッションの“アンフェア”な真実 ――今年のFRW※1に、ピープルツリーは映画「メイド・イン・バングラデシュ」※2の上映・解説イベントを開催しました。フェアトレードの視点から作品を観るときのポイントを教えてください。 「メイド・イン・バングラデシュ」は、縫製工場で働く女性工員たちが労働組合を発足するまでの奮闘を描いた映画です。作品はフィクションであるものの、監督のルバイヤット・ホセインが沢山の工場労働者に会ってリサーチし製作した、限りなくリアルに近い物語です。工場での話だけではなく、ところどころにバングラデシュで働く人々が置かれている状況が散りばめられており、主人公シムの人生もまさにバングラデシュで生きる女性の現状を映し出しています。 ――衣類産業大国であるバングラデシュの現状がとてもよく描かれていました。 バングラデシュは世界2位の衣類輸出国であり、国内の7~8割が衣料に関わる産業です。しかし、映画にもあるように、政治家などの権力者と工場経営者に癒着があったり、権力者自らがオーナーであったりして、労働者に目が向いていない事実があります。国外に安価な労働力を提供する一方で、労働者の賃金や労働環境は後回しにされているのです。 例えば作中、シムは、労働組合を作るための資料として、労働者権利団体のナシマに渡されたスマートフォンで工場内の様子を密かに撮影します。そこではグローバルアパレル企業の白人男性が工場見学に来るのですが、「君の工場は高すぎる!」と値下げを求めているのです。労働組合が存在せず、権利が保障されていない状態で、労働者は満足のいく賃金をもらえていません。それにも関わらず、先進国で洋服をさらに安く売るために工賃の値下げを要求される。このシーンからは、先進国において消費者が安価な洋服を求め、企業がそれに応えようと考えた結果、生産国で働く労働者にコスト削減のしわ寄せがいっているということを知ることができます。 ※1 ファッションレボリューションウィーク。毎年、4月24日を含む1週間、ファッションの透明性を高めることを目的としたイベントが世界中で開かれる。縫製工場で働く1,100名以上の女性が犠牲となった2013年4月24日の「ラナ・プラザ崩壊事故」がきっかけとなっている。 ※2 世界のファッション産業を支えるバングラデシュで、縫製工場の過酷な労働環境と低賃金の改善に立ち上がったひとりの女性の実話をもとに製作されたヒューマンストーリー。 生産背景以外にも目を向けたい現地のリアル Photo by ピープルツリー ――安さの裏にこういった現実があることは常に意識しておきたいですね。他にもこの映画から私たちが学べることはありますか。 作品では、ジェンダーの問題と児童婚の現状も垣間見えます。実はバングラデシュは、政治の面で見ると首相をはじめ女性議員の割合が日本よりかなり大きく、最新のジェンダーギャップ指数も59位で日本よりはるかに上位にいます。ところが、経済面で見ると、バングラデシュは男性の失業率が高く、作中のシムと夫のように、女性が縫製工場などで働き家計を支えているという構図が珍しくないんですよね。数字だけを見ると女性の社会進出が進んでいるかのように見えますが、どういう基準でジャッジされた数字なのか、その裏側にある事実を知ろうとすることが大切だと思います。 ――生産の現場はもちろん、生産国がどのような状況なのか、知ろうとすることが重要ですね。 シムが、母親から11歳の時に40歳の人と結婚させられそうになったと告白する場面も衝撃的です。バングラデシュの法律では18歳以下の結婚は禁止されていますが、なんと半数以上が18歳以下で結婚していると言われています。貧困から脱しようと、母親が子どもの幼い頃からお金持ちの男性を探すケースが多いのです。幼い頃に結婚をすると、低年齢により妊娠・出産のリスクが高まる、虐待の対象となる、教育の機会を奪われることなどが懸念されます。 このように、私たちの衣服と深い関わりのあるバングラデシュの日常を、物語を通して知ることができるのもこの映画の特徴です。個人レベルで起きているように見える問題も、国際市場での立場、社会通念や文化的背景からくる社会システムのひずみが要因で起きているということが見えてきます。 フェアトレードファッションはこうやって作られる Photo by ピープルツリー ――ファストファッションが作られる生産背景はイメージできましたが、フェアトレードの衣類は具体的にどのように作られるのでしょうか。 ピープルツリーのファッションを例にすると、「フェアトレードの10の指針」をクリアし、WFTOに加盟する、信頼のおける生産者団体との取引を行っています。 オーガニックコットンをはじめとする素材の調達から最終加工まで、どこで誰がどんなふうにつくっているのか把握すること、生産者に無理強いをしないため生産に十分な時間を設けること、生産団体にオーダーする時点で最大50%を前払いすることなど、双方向のやり取りをすること、透明性と公平性を保つために様々な取り組みを行っています。また、製品は日本向けに企画し、団体に所属する生産者たちが持てる技術を活かした上で、手作業でひとつひとつ丁寧に作られます。そうすることで、伝統的な手仕事の継承にもつながるのです。 日本で販売するとなると、クオリティも大事になってきますので、技術支援や細やかなフィードバックを行うなど、生産者がスキルを磨けるようなサポートも欠かしません。 その他、生産活動以外の取り組みの例として、女性の地位向上のための研修や子どもの教育に関する支援、労働者の人権のために尽力しているバングラデシュの弁護士の支援なども、ピープルツリーの母体であるNGOグローバル・ヴィレッジを通して行っています。 私たちにできることは、消費するということに責任を持つこと。 出典:pexels.com ――洋服の生産の背景を知ってしまうと、どんな洋服を購入したら良いのかわからない…という方も多いと思います。大きなアクションではなく、私たち消費者が今日から始められることはありますか? 今まで選択してきたものと、生産の背景を意識して選択してみたもの、一見似ているけれど何が違うのか?そのような小さな疑問を持つことから始めてみるのがいいのではないかと思います。洋服を買う際には、タグを見る、どこで作られているのか、素材にどのような違いがあるのかを気にしてみるなど、小さな気づきから知識を増やしていけば良いのです。完璧を求めるのではなく、今の時点でより良い方を選べるように努め、良かったらそれを友人に広めるのもいいですよね。 「とりあえず」の買い物はしないことも一つの方法です。間に合わせで購入するのではなく、ずっと大切にしたいと思える物だけを選びたいですよね。 また、疑問に思ったことがあれば、ブランドに問い合わせをすることや、SNSで発信することも重要です。企業に消費者の声を届けることで、企業側もそのニーズに気が付くようになります。 企業は今あるリソースを活かし一歩踏み出すことが重要 ――社会に貢献するアクションを起こしたいと考えている企業ができることは何でしょうか。 企業は、自分たちの元々持っているフィールドにおいて一歩踏み出すことが大切だと思います。つまり、自社の事業の延長線上で取り組むということです。そもそも何のために創設されたのか、原点を改めて見つめると、自分たちの使命が盛り込まれていると思うのです。 企業も個人も、大きな変革や完璧さを最初から求めるではなく、今あるリソースを活かせる方法で社会に貢献していくのが、健やかで無理のない方法なのではないかと思います。 フェアトレードファッションを学んで 「フェアトレードも、SDGsもサステナブルも、地球と人、みんなが幸せに暮らせるようにするためのものです。そして、忘れたくないのは、その“みんな”という中にはちゃんと自分自身も含まれているということですよね。自己犠牲や我慢を強いるものだと続かないので、自分も楽しむことが大事だと思います」最後に鈴木さんはこうお話してくれました。フェアトレードは、特別なことではなく、他の人に対して対等・平等に向き合う、という人としての基本的な姿勢なのだと改めて感じました。 私たちの洋服を取り巻く“アンフェア”な関係は、今も世界のあらゆるところで存在しています。洋服を身に着ける人も作り手も、みんなが対等な世の中であるために、現状を知り、一人ひとりが小さなアクションを起こしていくことが、これからのファッションには求められているのではないでしょうか。

  • どんなものに出会える?“東京蚤の市”って実際どんなところ?

    蚤の市(のみのいち)とは、古着やアンティークの雑貨などが集まる、いわばフリーマーケットのこと。ヨーロッパの都市では、週末に開かれることが多く、特に19世紀からフランス・パリで続く蚤の市は世界的に有名です。 また、持続可能な社会が求められ、物を大切にしていこうという風潮の中、再注目されている催しでもあります。 今回は、2023年6月に国営昭和記念公園で開かれた第19回東京蚤の市に潜入。広大な土地で開かれる国内でも有数の蚤の市は、実際にどんな雰囲気なのか、どんなものが売られているのかレポートします。 定期的に開催しているので、行こうか迷っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。 まるでテーマパークのような会場 午前11時半前、入口のゲートをくぐり抜けて右奥のテントにてチケット交換を行い、散策をスタート。チケットは前売りと当日販売があります。前売りチケットを入手していたことで、人手が多い中でもスムーズに入場することができました。 訪問した日は天気にも恵まれ、蚤の市にぴったりの日曜日。エリアによっては人が多く、移動するだけでやっとといった所もありました。 会場は大きく8つのエリアに分類されており、音楽ライブを行うステージなどイベントスペースも点在。ヨーロッパの蚤の市よりもイベント要素が強く、まるでテーマパークのようです。 出典: 会場マップ | 第19回東京蚤の市 (tokyonominoichi.com) お昼ご飯を食べようと待っている間、同じ売店の行列に並んでいた女性は、前日も来たのだけれどすべての出店をじっくりと見ることができなかったので、今日は二日目の参加とのこと。広大で出店数もかなり多いため、確かに、一日ですべてを見るのは難しいかも知れません。 食器から、アクセサリーまでアンティークアイテムが充実 古道具を扱う複数エリアでよく目に入ったのが、アンティークのグラスやヨーロッパ製のティーセットをはじめとする食器類です。食器としてはもちろん、花瓶や小物入れとしても使えそうなものもありました。 価格帯は1,000円以下のものから中には1万円以上するものまで様々。一点モノの器やコップは、食器好きにはたまらないですね。 工夫次第で何にでも使えそうなガラス類 日本ではあまり見かけないようなデザインも たくさんの食器の中から運命の出会いがあるかも…? 個性豊かなアクセサリーや雑貨も豊富 乙女心をくすぐるようなアンティークのアクセサリーにも出会いました。個性があって、ファッションのポイントになってくれそうなアイテムが並びます。 子どもだけでなく、つい大人も欲しくなるようなぬいぐるみも発見。状態が良いので、プレゼントにも良いかも。 こちらのお店は、レースや、布類が売られていました。ハンドメイド好きな筆者は、何に使おうかな?」と想像するだけでワクワクします! 廃材を一輪挿しにリメイクした商品も人気を集めていました。1点ものの一輪挿しはそれぞれ個性があり、みなさんひとつひとつ吟味しています。 蚤の市定番の紙モノや絵本、家具類も 多くのエリアで紙を取り扱うお店を多く見かけました。 この植物の絵は、百年前ほど前の物もあるそう 本を取り扱うお店では、絵本が圧倒的に多く、ノスタルジックな海外の絵本に大人も子どもも見入っていました。インテリアとしても良さそうです。 もちろん家具もあります。大きなものであっても配送受付ブースが設置されているため、持ち帰りの心配をする必要もありません。 家の中に一つあるだけで部屋の雰囲気をおしゃれにしてくれそうなコート掛けや、アンティークの椅子に目がないという方も多いのではないでしょうか。 壁に取り付けるタイプのコート掛けと子物置き 大型家具も配送できて安心 インテリアの中でも、特に注目を集めていたものは…? 一度進路を進むと、後ろには戻ることが難しいほどの場所もありました。その中でも、人だかりができる場所を発見し、近づいてみると…… 正体は、シート一面に並べられた木彫りの熊でした。木彫りの熊は、店主自ら国内各地から収集したものだそうです。「一律2,500円」という価格がお値打ちなのかどうかについては馴染みのない品のため判断が難しい! おそらく見る方が見れば正しい価値が分かるのでしょう。直観でお気に入りを見つけるのも楽しそうです。ちなみに隣のシートにはお面タイプの熊もありました。 同じお店には、ひとつひとつ手に取って見たくなるような魅惑的な古道具の世界が広がります。 昭和レトロなおもちゃも充実しており、子どもたちの興味をひいていました。 中身がわからないからワクワク!「物々交換の本棚」 今回初めて蚤の市に参加するにあたり、事前に公式HPをチェックしていると、「物々交換の本棚」のページを発見。参加者は、表紙が見えないようにラッピングし、本を受け取る人へのメッセージ添えた本を1冊持ち寄り、会場に置かれた本1冊を持ち帰ることができる企画です。 ぜひ参加してみよう!ということで、筆者も読み終えたおすすめの本を用意しました。 持ち帰ったのは、「青春、なのだろうか、たぶん、そうだろう。」と添えられた一冊。中から出てきた本は高野悦子さん著、「二十歳の原点」で、学生運動に傾倒した二十歳の女子大生のエピソードが綴られている内容でした。 自分ではセレクトしない本と出会うことができて、資源も無駄にしない「物々交換の本棚」。東京蚤の市に参加する際は、本を持参して循環の輪に加わってみるのをおすすめします! 【番外編】筆者のお買い物記録 今回の蚤の市で、筆者が我が家にお迎えすることした、リアルな購入品を紹介します。 まずは紫色のガラス小皿。それからレトロなひまわりが描かれたグラスです。お店の方いわく、60年代頃の品だそう。確かに祖父母の自宅にあった食器をどことなく思わせます。新しい出会いであるはずなのに、なつかしく温かい気持ちにさせてくれるのも、蚤の市の特徴かもしれません。 蚤の市は、ときめきと出会える場所だった! ありとあらゆる雑貨が一つの会場に集結した、東京蚤の市。普段の生活にはない出会いに、常にワクワクが止まりませんでした。 量産される既製品を何も考えることなく使い捨ててしまうことも多い現代。そんな中、ここでしか出会うことのできない一期一会の出会いに期待しながら、古いモノを大切にする気持ちが湧いてくるのが、蚤の市の最大の魅力ではないでしょうか。 大きなシャボン玉を作って遊ぶことができるコーナーなど、子ども向けのアクティビティが用意されており、お買い物だけでなく、家族みんなで楽しむアクティビティも満載の東京蚤の市。定期的に開催しているので、ぜひ訪れてみては?

  • 服との向き合い方を考える「TWO DECADES OF HIDDEN FASHION」が開催中

    2013年にバングラデシュで多くの縫製工場が入ったビルが崩壊し、1000人以上の方が命を落としたラナ・プラザ崩壊事故。事故から10年となる今年、ファッションレボリューションジャパンは、2023年6月4日(日)から29日(木)まで、服と自然環境、服と作り手、服と着る人との関係を見つめる展示「TWO DECADES OF HIDDEN FASHION」を表参道のGYRE GALLERYにて開催しています。 様々な角度から知ることができるファッションの今 展示は、衣服の製造工程を知ることができるTシャツや、素材の原型、ファッション産業や消費者の意識の変化をグラフで可視化したインフォグラフィック、ファッション産業に関わる人の声を聞くことのできる動画や音声など、5つのセクションに分かれており、異なる角度からファッションについて知ることができます。 ファッションレボリューションがこの10年問い続けてきた“#whomademyclothes?(誰が私の洋服を作ったの?)”というテーマが、普段私たちが見ることのない現場の人々の“声”を軸に表現されています。 長いタグから知る、1枚の洋服ができるまで 普段何気なく着ている私たちの洋服は、素材の生産から縫製に至るまで、膨大な工程を経て出来上がっているという事実は、意外と知らないもの。会場に入り、まず目に飛び込んでくるTシャツの長いタグには、一般的なコットンTシャツができるまでの全工程とそれを担う人の名前が記載されています。洋服は実にたくさんの人の手を渡って、私たち消費者のもとに届けられるのです。 予想外の数字に驚きも。ファッションの今が見えてくるインフォグラフィック これまでの約10年のファッション産業の変化を知ることができるインフォグラフィックのセクションは、今回の展示でメインとなるもの。「繊維の生産量は約10年でどう変わってきたか」「サステナビリティが叫ばれる今、実際はどのくらい生産が透明化されてきているのか」など様々なデータがグラフによって可視化されています。 グラフにより、この10年で変わったこと、変わっていないことが明確に。グラフには、本来は捨てられるはずの糸を利用しているそう。 2021年から現在に至るまでの繊維工場などで起きた事故を記したもの。私たちの知らないところで、繊維・ファッション産業では今も事故が起き続けている 他にも興味深い展示が並ぶ 他にも会場には、素材の原型を展示したセクション、ファッション産業に関わる人たちの声を収めた動画や音声のセクションなど、現代のファッションについての理解が深まる展示が並びます。 繊維になる前の綿と麻。素材名は知っていても、元の姿は目にする機会が少ない人も多いのでは なかなか聞く機会のない生産者やデザイナーなどのリアルな声を集めた動画や音声 最後は、小さなアクションを起こしてみる 会場の最後には、アパレルブランドに聞きたいことをはがきに記入し投函するという行動を起こせるセクションがあります。学ぶことに加えて実際にアクションを起こしてみることが、持続可能なファッション業界への実現の小さな一歩になるのです。 ポストが鏡になっていることにより、身に着けている服を改めて見つめ直すことができる 自分の持つ洋服がどのように作られているのか、自らの手で一から辿ることは難しいことですが、消費者である私たちがファッション産業の今を知り、小さくても行動を起こすことで、少しずつ業界の透明性は高まっていくはずです。ファッションが、誰かを傷つけ、環境を汚染するようなものでなく、持続可能なものであるために。洋服を着る私たち一人ひとりが知っておきたい真実が展示会にはあります。 このファッションレボリューションジャパンによる展示会「TWO DECADES OF HIDDEN FASHION」は6月末まで開催中です。 「TWO DECADES OF HIDDEN FASHION」開催期間:2023年6月4日(日)~29日(木)会場:GYRE GALLERY / ジャイル・ギャラリー住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3Fオープン時間:11時~20時入場料:無料URL:https://www.fashionrevolution.org/asia/japan/

  • 2023年のファッションレボリューションウィークを振り返る。次に私たちができることは?

    名前の通り、ファッション業界に革命を起こそうとイギリスで立ち上がったファッションレボリューション(Fashion Revolution)。キャンペーンが立ち上がって10年という節目となる今年、4月24日のファッションレボリューションデーに合わせて、日本国内でも様々なイベントが開催されました。今回はイベントを振り返りながら、持続可能なファッションの在り方と、私たちができることを考えます。 ファッションレボリューションとは? ファッションレボリューション(Fashion Revolution)は、2013年4月24日にバングラデシュで起こった、ラナ・プラザビル崩落を契機に立ち上がった社会運動です。このような事故を二度と起こさないため、消費者側が企業・ブランド側に生産背景の透明性を問いかけ、ファッション業界を健全なものに変えていこうと2014年に始まりました。 関連記事:4月24日は何の日?ファッションレボリューションデーとは関連記事:悲劇から10年。エシカルファッションの原点、ラナ・プラザ崩壊事故とは “顔の見えない”洋服はどこから来るのか 私たちのクローゼットにある洋服のうち、労働者の働く環境や待遇が明らかになっているものはどのくらいあるでしょうか。スーパーではよく“顔の見える”野菜などが売られていますが、洋服にそのようなタグが付いていることはほとんどありません。どうして生産者の顔が見える洋服が少ないのでしょうか。大きな理由の一つとして、私たちが思っている以上に、衣服の生産には実に多くの人の手を必要とするためです。例えばコットン製品の場合、綿の栽培から始まり、紡績、加工、縫製、輸送などを経て私たちの元に届きます。 今年Fashion Revolution Japanが発表したレポート「#RememberRanaPlaza Collection 断念から考える日本のファッション産業の現在地 ラナ・プラザ崩落事故から 10 年目の考察と展望」では、衣服のトレースについて詳しく書かれています。 出展:#RememberRanaPlaza Collection 断念から考える日本のファッション産業の現在地 ラナ・プラザ崩落事故から 10 年目の考察と展望(pdf) もともと多くの生産工程を辿る衣服ですが、グローバル化が進み生産拠点をコストが安い東南アジアに移す企業が増えてきたことなどで、サプライチェーンはさらに複雑化。メーカーでさえサプライチェーンを把握しきれていないケースが多くあるのが現状です。 ラナ・プラザ崩壊事故からもわかるように、洋服が低価格で手に入るようになった背景には、労働環境が守られておらず、生活を成り立たせるための賃金が支払われていないなどの問題が隠されている可能性があります。洋服を購入するときに、その洋服の生産背景を知ろうとすることが、私たち消費者には求められているのです。 「whomademyclothes?(誰が私の洋服を作ったの?)」という問いかけから始まったファッションレボリューションは、洋服を購入しファッションを楽しむ私たち全員が知っておきたいムーブメントです。 2023年4月、未来のファッションを考えるイベントが多数開催 ファッションレボリューションデーのある4月は、ファッションにまつわるイベントが全国で開催されました。主催者は学生や企業、研究者など様々。ファッション業界が抱える問題について知り、私たち一人ひとりにできることを考えるための1か月となりました。 Theater for Good この投稿をInstagramで見る Theater for Good(@theater_for_good)がシェアした投稿 開催日:2023年4月2日主催:村瀬悠 坂井ゆきね Z世代による、Z世代のための映画上映会。ファストファッションの裏側に迫るドキュメンタリー映画『The True Cost』を鑑賞し、エシカルファッションについて語り合われ、社会課題に興味・関心をもつ同世代同士の交流を図る場ともなった。主催者は2人の大学生で、そのうちの一人、坂井さんは大学内でエシカルファッションを楽しく広めるためのサークル「Around 20(あらとぅ)」を立ち上げて活動。同じく主催者の村瀬さんは学生の傍ら社会派カメラマンとしての活動も行う人物。 Plastic collection 2023 この投稿をInstagramで見る Plastic Collection in 三重県四日市(@regenefashionshow_)がシェアした投稿 開催日:2023年4月8日 三重県の四日市市で開催されたFashion Revolution Japanのパートナーイベント。四日市市のイメージを「公害の街」から「漁網の街」へ塗り替えるべく、漁業で使われる漁網をアップサイクルしてファッションショーを開催。イベントの発起人である吉田凱一さんの祖父が営んでいた漁網工場の廃棄漁網とプラスチックゴミから衣装や舞台装飾が作られ、エキサイト四日市・バザールというイベントで披露された。開催にあたってクラウドファンディングで資金を集め、会場となった商店街の協力も得て行われた。 『メイド・イン・バングラデシュ』オンライン上映会&トーク ~ファッションレボリューション企画~ 主催:ピープルツリー開催日:2023年4月23日 昨年日本でも上映された、バングラデシュの縫製工場で働く女性たちが労働組合を立ち上げるまでの奮闘を描いた映画『メイド イン バングラデシュ』。フェアトレード専門ブランドであるピープルツリーがファッションレボリューション企画として、メイドインバングラディッシュをVimeoにて限定公開した。鑑賞後は、ピープルツリーの鈴木啓美さんが映画について解説をするオンライントークがZoom上で行われた。 イベント詳細:https://www.peopletree.co.jp/special/frw2023/ ラナプラザの崩落事故から10年、「ザ・トゥルー・コスト」上映会&これからの10年のファッションをつくる『TEN』御披露目&決起会 この投稿をInstagramで見る エシカルファッション_Enter the E(@enter_the_e)がシェアした投稿 開催日:2023年4月23日主催:Enter the E エシカルファッションセレクトショップであるEnter the Eが『The True Cost』の上映と、グループディスカッションを実施。 “10年後のファッション”を題に、参加者全員でエシカルなファッションをどのように実現していくのか語り合われた。イベント後半では、Enter the Eが新たにローンチするオリジナルアパレルブランド「TEN」についての紹介があり、バングラデシュへの訪問の報告や、植月さんが「TEN」に込めた思い、展望などを共有する場となった。現在、「TEN」プロジェクトの仲間「TEN CREW」の募集を兼ねたクラウドファンディング(https://rescuex.jp/project/45133)が行われている。 ソーイング竹内から学ぶ縫製工場のサステナビリティー この投稿をInstagramで見る 山口大人(@yamaguchi_otona)がシェアした投稿 開催日:2023年4月25日主催:FashionGood lab. ファッションビジネス学会FashionGood研究部会が主宰するFashionGood lab.が、兵庫県にあるエコフレンドリーファクトリー、ソーイング竹内の竹内祐太さんをゲストに迎えて行われた、オンライン講座。播州織の産地である兵庫県で、キッチン雑貨などファブリック用品の縫製を行っているソーイング竹内は、2004年に環境省が策定した「エコアクション21」の認定をいち早く受けた企業。さらに、竹内さんがクリエイティブディレクターを務めるオリジナルブランド「BF KITCHEN」はエコアクション21オブザイヤー2021で金賞を受賞している。講座では、ソーイング竹内の環境経営や地域での取り組みなど、持続可能な運営についてのレクチャーやディスカッションが行われた。 ファッションと労働 - 持続可能なサプライチェーンを地に足をつけて考える – この投稿をInstagramで見る 山口大人(@yamaguchi_otona)がシェアした投稿 開催日:2023年4月28日主催:FashionGood lab. 東京都武蔵野市のフェアトレードタウン認定を目指す、フェアトレードむさしのの協力を受け、武蔵境駅近くの図書館「武蔵野プレイス」で開催されたFashionGood lab.主催のイベント。イベントは、『繊維産業の責任ある企業行動ガイドライン』の編纂に携わったILO(国際労働機関)の田中竜介さんによるガイドライン解説と、繊維産業の研究者、縫製工場代表、セレクトショップ代表の三名によるクロストークの二部構成で行われた。 まだまだ続く2023年のFashion Revolution 洋服を購入するときに、「なぜこの値段なのだろう?」と一度考えてみることや、ファッションレボリューションのような活動に参加してみることは、私たち一人ひとりができる大切なアクションです。今年Fashion Revolution Japanは、Fashion Revolution Week(4月22日~29日)期間中にとどまらず、6月に表参道のGYLEにてトークイベントと展覧会を開催します。今年ますます盛り上がりを見せるFashion Revolutionに参加してみては? Fashion Revolution Japan 公式ホームページ:https://www.fashionrevolution.org/asia/japan/

  • エシカルライター厳選!“本当のサステナブル”を考えるドキュメンタリー

    これまでドキュメンタリー映画を100本以上観てきた映画好きのライターがお届けする本企画。離れている国や地域からでも、人々や社会のリアルを知ることができるドキュメンタリーは、今世界で起きていることを身近に感じることができます。今回はサステナブルの本質を考える、おすすめ映画をご紹介します。 その「サステナブル」は本物? 出典:pixabay.com 2030年までの達成を目標とする「SDGs」や2050年にCO2排出をゼロにすることを目指す「カーボンニュートラル」など、世界各国で気候変動に立ち向かう機運が高まっています。特にグローバル企業などは環境投資「グリーンボンド」など大量の資本を投入し、環境問題は解決に向かっているようにも見えます。しかしその一方で、企業イメージ向上や売上を伸ばすために、環境に優しい商品やサービスであるかのように装う「グリーンウォッシュ」が問題となっています。世界の生産現場では何が起こっているのか?わたしたちは何を信じたら良いのか?疑問は尽きませんが、実情を伝えてくれるドキュメンタリー作品から、リアルをのぞいてみませんか。 "環境に優しい"うたい文句の裏側を探る「グリーンライ・エコの嘘」 エコに関心のある人ならば、「環境に優しい」「サステナブル」と記載されている商品とそうでないものが並んでいたら、前者を選んで購入しているでしょう。しかし、もしかるすと、わたしたちが道しるべとしている「環境に配慮している」と記載している製品にはウラがあるかも知れません。監督は実際に自らの目で「環境に優しい製品」の生産現場を確かめるべく、専門家とともに真実を探る旅へ出発。映画の中で企業は口を揃えて「自社の商品は環境に配慮しており、トレーサビリティが取れている」と言いますが、ストーリーが進むにつれて企業の信じがたい「嘘」が次々と暴かれていきます。例えば「持続可能なパーム油」を主張する企業のパーム油農園で、農園拡大のために熱帯雨林が焼き払われていたシーンは映像越しにも忘れることのできないものです。 残念ながら、エコを謳ったたくみなマーケティングで売上を伸ばそうとする企業も少なくありません。私たちが選んでいるものは本当に環境に優しいのか…。「サステナブル」表記との向き合い方を考えさせられる作品です。 2048年、海の魚は消える!?「Seaspiracy 偽りのサステイナブル漁業」 「持続可能な漁業なんてない」「漁業システムを転換しないと2048年、海の魚は消える」などと衝撃的な主張が物議をかもした問題作です。幼い頃から海を愛し、ビーチクリーンを行う本作の監督アリは、「海洋汚染の本当の問題はどこにあるのだろう」と疑問を持ったことをきっかけに、ドキュメンタリーを制作し始めます。作中では、海を守るためのヒント求め、世界各地の漁場や漁業関係者の元を訪れていくアリ。サステナブルなシーフードに関する認証ラベルをめぐる「認証ビジネス」や、乱獲・密猟、日本でも行われている捕鯨やイルカの追い込み漁、海洋プラスチックとなってしまう漁網の問題、人権を無視した奴隷漁業の実態など、身の危険を顧みず世界の漁業が抱える問題を追求していきます。彼のカメラを通して世界の海を見ることで、今までは気がつくことのなかった漁業の問題を発見することができるでしょう。 映画から見る本当のサステナブルとは? 一刻も早い気候変動対策が求められる中で、個人のアクションだけでなく企業の環境配慮の意識は大変重要です。しかし、自社のイメージアップなど商業的な利益のために見せかけのSDGsやサステナビリティをうたう事例が増えてきており、今回ご紹介したようなドキュメンタリーも発表され始めています。映画を通して、本当の「サステナブル」とはどこにあるのか、考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

  • 4月24日は何の日?ファッションレボリューションデーとは

    毎年4月24日に定められている「ファッションレボリューションデー」をご存知ですか? 洋服を購入し、ファッションを楽しむ私たちと深くかかわっているこの日。 今回は、ファッションレボリューションデーを定めた「ファッションレボリューション」の概要やファッションについて私たち一人ひとりが考えていきたいことを見ていきます。 ファッションレボリューションとは 出典:unsplash.com ファッションレボリューション(Fashion Revolution)は、ファッション産業の透明性を高めていこうとするグローバルキャンペーンのことです。環境を保護・回復し、成長や利益よりも人を大切にする世界的なファッション産業をビジョンに、世界中で様々な活動が行われています。 ファッションレボリューションでは、具体的に以下を目的としています。 ・世界のファッション業界において人と環境の搾取を終わらせる・安全で尊厳のある労働条件と生活賃金をサプライチェーンのすべての人に・世界のファッション業界全体における力を再分配し平等なバランスを保つ・世界のファッション業界における労働運動の拡大と強化・世界のファッション産業が限りある資源の保全と生態系の再生への取り組みを行う・バリューチェーン全体の透明性と説明責任を当たり前にする・使い捨てをやめ、材料をより長く使用し、無駄にしないシステムへの移行・遺産や技術、地域で語り継がれてきた智慧が認められ、大切にされること 日本はキャンペーンがスタートした2014年から参加。今では世界に約100の支部を持つ世界的な動きに発展しています。 ファッションレボリューションデーはなぜ4月24日? 出典:unsplash.com ファッションレボリューションという世界的なムーブメントが誕生したきっかけは、2013年4月24日に発生したバングラデシュの商業ビルの崩壊事故、いわゆる「ラナ・プラザ崩壊事故」にあります。事故現場となった商業ビル内には当時多くの縫製工場などがひしめき合っており、ビルの崩壊によって、そこで働く人々が負傷し命を落としました。その多くが縫製作業を行う若い女性だったと言われています。この事故により、杜撰な建物の管理だけでなく、長時間労働が当たり前であったことなど劣悪な労働環境が明るみになり、大きな社会問題となったのです。 この悲劇がきっかけで、SNSでは自分の洋服の写真とともに、「#whomademyclothes(私の服は誰が作ったの?)」というハッシュタグをつけて投稿するというムーブメントが生まれます。ムーブメントはやがてファッションレボリューションに発展。ファッションレボリューションは、2013年にイギリスのキャリー・ソマーズとオルソラ・デ・カストロという2人のデザイナーによって設立されました。ファッションレボリューションでは、ラナ・プラザ崩壊事故が起こった4月24日をファッションレボリューションデーと定めています。 関連記事:悲劇から10年。エシカルファッションの原点、ラナ・プラザ崩壊事故とは 世界中で広がるエシカルファッション 出典:pexels.com ラナ・プラザ崩壊事故や消費者の声によって、ファッションに関わる企業は、労働者の働き方や生産ラインの見直しを余儀なくされました。生産にかかわる人々の人権や環境への負荷を考慮した「エシカルファッション」の考え方が広まっていったのです。 エシカルファッションとは、調達・製造・流通・販売の4つのプロセスを通して「人・社会・地球環境・地域」のことを考え、展開されるファッションを指します。かみ砕いていうと、売上や生産量を最優先にするのではなく、地球環境や人、社会を重要視します。例えば、生産者の労働環境が守られ適正賃金が支払われている、製造時の排水や廃棄物・CO2をなるべく出さない努力をしている、毛皮など動物を傷つける素材を使用していないなど、人権の尊重に加えて、環境も考慮されたものがエシカルファッションと呼ばれています。 関連記事:環境にも人にも優しいサステナブルファッション。今日から私たちにできることとは 2022年日本のファッションレボリューションウィークイベント ファッションレボリューションでは毎年4月24日を含む1週間を「ファッションレボリューションウィーク」(※毎年期間の設定に相違あり)と定め、自分たちが着ている服は誰が作り、どのような生産プロセスを経ているかを見直す期間としています。 日本でもファッションレボリューションウィークが開催されており、2022年は「服を長く愛するために#LovedClothesLast」をテーマに、東京渋谷のヒカリエでイベントが行われました。服の寿命を延ばすワークショップや、服のお直しに関するトークイベントなど、服をできるだけ長く使用するためのヒントが詰まった内容でした。 2023年ファッションレボリューションウィーク 2023年は4月22日~29日の期間でファッションレボリューションウィークが開催されます。ラナ・プラザ崩壊事故から10年の節目にあたる2023年は、Manifesto for a Fashion Revolution がテーマ。世界的にサステナブルファッションが広まってはいるものの、気候変動や増加する社会的な不公正を解決するには進みが遅すぎるとした上で、「公正な取引が行われること」「適正賃金が支払われること」「環境を保全し修復すること」など、2018年にファッションレボリューションが制定した10のマニュフェストをテーマとして掲げます。 今年も日本を含む各国で様々なイベントが行われる予定です。日本における最新のイベント情報はFashion Revolution Japanの公式インスタグラムをチェックしてみてくださいね。 エシカルファッションを知るために 出典:pexels.com 最後に、私たちがファッションレボリューションに参加する方法を見てみましょう。 ファッションレボリューションウィークのイベントに参加してみる 前述した通り、ファッションレボリューションウィークには、東京を中心にイベント行われています。実際に話を聞き、体験することでエシカルファッションがぐっと身近になるはずです。 SNSでタグ付けしてみる 自分の洋服のロゴがわかる写真とともに「#whomademyclothes(誰が私の服をつくっているの?)」のタグをつけてSNSに投稿することで、ファッションレボリューションのムーブメントに参加できます。 ファッションレボリューション公式SNSをフォローする ファッションレボリューション公式のSNSでは、ファッションに関して学べる投稿が数多くあります。また英語ですが、YouTubeチャンネルでもたくさんの情報を得ることができます。フォローしてファッションの在り方を考えるのも一つの方法です。 他にも、EU市民であれば、Good Clothes,Fair Pay(ファッション産業に携わる人の生活賃金を要求するための署名活動)に参加できます。 ファッションレボリューションデーである4月24日には、今着ている洋服はどこでどのようにして作られたものなのか、自分自身はどのような方法でエシカルファッションを取り入れるのか、考えてみてはいかがでしょうか。 Fashion Revolution JapanInstagram https://www.instagram.com/fashionrevolutionjapan/Fashion RevolutionInstagram https://www.instagram.com/fash_rev/YouTube https://www.youtube.com/channel/UC0JS74vyisaHej_xEq_zZ1w

  • 海洋プラに新たな価値を。アップサイクルアクセサリーsobolonが、かわいいワケ

    思わず「かわいい!」と声をあげてしまうほど美しくキラキラとしたアクセサリー。でも実はこれ、かわいいだけじゃないんです! sobolon は、海岸から拾ってきた海洋プラスチックを使いネックレスやピアス、イヤリングなどを制作・販売するアクセサリーブランド。今回は、その魅力に迫るべく、sobolon代表の山崎姫菜子さんにお話を伺いました。 厄介者ではなく、大切な地球の一部として扱いたい 「海洋プラスチック」とは、海を漂うプラスチックごみのこと。便利な生活になった一方で、私たち人間は大量のプラスチックを海に放出してきました。自然に還るまで何百年、何千年もかかると言われるプラスチックは、一度海に流れ出てしまうと漂い続け、劣化して小さな破片になったものは魚や鳥が間違えて食べてしまうことも珍しくありません。 そんな「厄介者」とされる海洋プラスチックですが、その海洋プラスチックを材料としてオリジナルアクセサリーを制作しているジュエリーブランドがあります。それがsobolonです。 心ときめく世界にひとつしかないジュエリー 指輪、ネックレス、ピアス、イヤリングなど、sobolonのアクセサリーはすべてクリエイターによる手作り作品です。海洋プラスチックの特徴を知り尽くしたクリエイターが、異なるカラーや形を組み合わせながら世界に一つしかないアクセサリーを作り上げています。カラフルで個性的なもの、シンプルで普段使いしやすいものなど、デザインが豊富なのも特徴。オンラインショップではセミオーダーも受け付けています。 sobolonの原点は“我慢”と“制約” ブランドの原点は、代表の山崎さんが子どもの時に学校で環境問題のことを学び、大きなショックを受けたことにあります。 「私たちの住む地球で大変なことが起きていると知り、アクションを起こしたいと思いました。でも“我慢”“制約”と言ったネガティブな方法しか思いつかず結局挫折。その後は学業の忙しさなどもあって、具体的な活動を起こすことができないまま、モヤモヤを抱えて大人になりました。」 そんな山崎さんが行動を起こしたのは、社会人になってからのことです。「やはり、環境問題の解決のために何か活動がしたいと、諦められない気持ちがありました。そんなとき大きなきっかけになったのが、仲間の存在です。進学や就職で一度はバラバラになった同級生3人が、再び地元の岐阜に戻ってくることになったのです。みんなに想いを打ち明けると、“やってみよう!”という話になり、4人で創業しました。 今は結婚や出産などライフスタイルが大きく変化してメンバーは変わっていますが、彼女たちの存在が大きな支えとなりました。」母親が手芸好きで、自身も元々モノづくりが好きだったという山崎さん。手先を動かすことに加えてファッションやデザインにも興味があったことから、海洋プラスチックをアクセサリーにするというアイデアが生まれたそうです。 海洋プラスチックがジュエリーにアップサイクルされるまで ひとつひとつニュアンスの異なるジュエリーができるまでには、海洋プラスチックを使ったアクセサリーならではの工程があります。まずは砂浜に打ち上げられた海洋プラスチックの回収から始まります。主な回収場所は、活動の拠点となっている岐阜県から近い愛知県常滑市の海岸です。 次に選別を行います。手で簡単に砕くことができるか、もしくはハサミを使って細かくできるかどうかを基準に、厚さ約1~2mm程度のものを選んでいきます。 選別され洗浄されたプラスチックは、全国にいるsobolonのクリエイターへと送られます。クリエイターの元に届いたら、そこからデザインと製作作業がスタート。海洋プラスチックはひとつひとつサイズや色が異なるので、先にデザインを決めるわけではなく、パーツを組み合わせながらプラスチックの色や形を生かしたデザインに仕上げていきます。 山崎さんは、海洋プラスチックの素材の特徴が生かされていることに加え、クリエイターによる多彩なデザインもsobolonのアクセサリーの面白さだと言います。 「クリエイターさん同士でコミュニケーションを取り、アイデアをシェアし合うので、デザインがどんどんブラッシュアップされていくんです。クリエイターさんの個性が光るのもハンドメイドならではの味わいです。そこも楽しみながらご自身のお気に入りの一点を見つけて欲しいです。」 アクセサリーに使えなかったプラスチックも価値あるものに 大量に漂着する海洋プラスチックのなかには、アクセサリーには適さない大きさや硬さのものもあります。sobolonではそのような海洋プラスチックを、アクセサリー以外の方法で活用しています。各地で行っているのは、子どもたちと一緒に海洋プラスチックのモザイクアートを作る活動。分割された用紙に指定の色のプラスチックを貼り、それを組み合わせることで、全員で大きな一枚の絵を作り上げます。他にも万華鏡作りのワークショップを開催するなど、ものづくりやアートを純粋に楽しみながら、材料の海洋プラスチックを通して環境問題を身近に感じてもらうことができればと考えています。 環境問題に興味を持つ入り口に「かわいい!」を まじめに取り組もうと思えば思うほど“我慢しなければならない”という思考に陥りがちな環境問題。しかし、本当の意味で持続可能なものにしていくには、前向きな姿勢が必要だと、山崎さんは考えます。 「環境問題の解決に向けて様々なアプローチがある中で、かわいい!というところから海洋プラスチックや環境問題に興味を持ってもらうことが私たちの目的です。私たちが回収・アップサイクルする海洋プラスチックは全体から見れば微々たる量で、直接問題の解決に繋がるものではありません。しかし、一見遠回りに思えても、ポジティブに楽しむことが、環境問題を考える“入口”になるのではないかと考えています。」 最後に山崎さんは豊かさについてこう話してくれました。「大量生産・大量消費の現代、環境問題をはじめとした社会問題がたくさんありますが、それは私たちの心の豊かさが失われていることからきているように感じます。“自然の恵みにより私たち人間は生かされている”という感謝の気持ちや、物を長く大切にする気持ちを持つことこそが、心が豊かであることだと思うんです。“自分自身の心がハッピーになることが環境や社会の豊かさにも繋がっていく”そんな想いをsobolonのアクセサリーにのせて広げていきたいです。」 一見不格好で必要とされていない「そぼろ」なものでも、見方を変えればかわいいものになるという意味が込められているsobolon。かわいいアクセサリーとして私たちの元に帰ってきた海洋プラスチックは、私たちに物を大切に使い続けることの大切さを教えてくれます。 sobolonオンラインショップ https://sobolon3695.thebase.in/公式インスタグラム(取扱店やポップアップストア情報はこちらから) https://www.instagram.com/sobolon3695/

  • 悲劇から10年。エシカルファッションの原点、ラナ・プラザ崩壊事故とは

    グローバル化が進み、原料や生産コストを抑えられるようになったことで、私たちは安く服を手に入れられるようになりました。しかしその一方で、衣服の大量生産・大量廃棄による環境への負荷や、生産者の労働環境などが問題になっているのも事実です。 今、様々なブランドで、人権や環境を尊重したファッションに移行する動きが高まっています。この記事では、世界がファッションの在り方や楽しみ方を考え直し、エシカルファッションということばが広まるきっかけになった「ラナ・プラザ崩壊事故(ダッカ近郊ビル崩落事故)」について見ていきます。 人や動物、環境に配慮する「エシカルファッション時代」の到来 出典:unsplash.com エシカルファッションとは、素材の調達から販売に至るまで、生産・販売に関わる人や動物、自然環境を尊重し、配慮されて作られたファッションのことです。 労働者に適切な支払いを行う、労働環境を整える、動物性の毛皮などを使用しない、なるべく水を使わずCO2の排出を最低限に抑えるなどといった取り組みを行っているものを指します。環境に配慮しているという点では、持続可能なアパレルの生産を目指すサステナブルファッションと被るところも多くあります。今でこそ企業や消費者のファッションに対する向き合い方は少しずつ変わってきましたが、グローバル化が進み、安価な労働力を海外に求めるようになってからは、生産の背景を透明化することは難しいことでした。私たちが着ている洋服はどのような場所でどのように作られたものかを知らずに購入するケースが多かったのではないでしょうか。そんな中、企業や消費者が、生産者の人権を尊重するファッションについて考えるようになった大きな事故があります。それが「ラナ・プラザ崩壊事故(ダッカ近郊ビル崩落事故)」です。 世界に大きな衝撃を与えた「ラナ・プラザ崩壊事故」 出典:unsplash.com ラナ・プラザ崩壊事故、別名ダッカ近郊ビル崩落事故は、2013年4月24日、バングラデシュの首都ダッカから北西約20kmにあるシャバールで起きたビルの崩壊事故です。縫製工場、銀行、商店などが入っていた8階建ての商業ビル「ラナ・プラザ」の崩落により、死者は1134人、負傷者は2500人以上にのぼりました。犠牲者の多くが縫製工場で働いていた若い女性たちであったとされています。ビルは以前から耐震性を無視した違法な増築を繰り返し、事故の前日にも、ひび割れが発見されましたが、建物の所有者はその指摘を無視していました。その杜撰な安全管理の末、ビル内に設置された4基の大型発電機の振動や数千台のミシンの振動が引き金となり、崩落したとされています。 事故後ラナ・プラザの縫製工場は、粗末な安全管理が明るみになっただけではなく、低賃金で長時間労働が行われている「スウェットショップ(搾取工場)」であり、労働組合を作ることを認められていなかった等の不平等な労働環境も広く知れ渡ることになりました。このビルの崩壊により、消費者やファッション業界が求めてきた安価な洋服の先にあった、劣悪な労働環境が浮き彫りとなったのです。 崩壊事故を受けた世界の反応 ラナ・プラザには、世界でも有名なアパレルブランドの下請けを工場が入っていました。ベネトンや、ウォルマート、マンゴーなど、日本でも馴染みのある世界的なブランドの下請け工場もラナ・プラザにありました。各ブランド・メーカーはこの労働環境について知らなかったと発表していますが、事故後これらのブランドには多くの批判的な意見が寄せられています。 崩落事故から、約1か月後には「バングラデシュにおける火災予防および建設物の安全に関わる協定(The Accord on Fire and Building Safety in Bangladesh )」が作られ、欧州を主としたブランドや小売企業とバングラデシュの労働組合等との間で、その協定の締結がなされるようになりました。この協定にはユニクロやH&M など多数の主要アパレルが署名しています。輸出先の国や地域によってその対応は変わりますが、他にも、労働法の順守、従業員への給与支払いおよび休日の付与などをチェックする機能なども新たに作られるようになり、バングラデシュの縫製工場を取り巻く環境は少しずつ変化しつつありますが、まだまだ課題が残っているのが現状です。 ファッションレボリューションデーの設立 出典:unsplash.com 事故後、市民の間でもムーブメントが起きています。ラナ・プラザ崩壊事故を受けて、イギリスではファッションレボリューションが設立されました。環境や人権に配慮したファッション産業を広めるキャンペーンとして、世界中に広まっています。ファッションレボリューションではラナ・プラザ崩壊事故に合わせて、毎年4月24日を「ファッションレボリューションデー」と制定。その前後1週間のファッションレボリューションウィークは、世界中で様々なイベントが行われます。2022年、日本では「服を長く愛するために」をテーマに多方面から服の“お直し”をするクリエーターや団体による展示が行われました。 複雑なサプライチェーンとグローバルサウス・グローバルノース グローバル化が進み、あらゆる素材を調達し生産するファッションは、サプライチェーンの透明化が非常に難しいとされています。しかし、ファストファッションを生み出す縫製工場の多くは、新興国にあるのが事実です。残念ながら、安価な労働力を求められる生産地の新興国では、現地の労働環境に光が当たることは、今まであまりありませんでした。アパレル産業に関わらず、ヨーロッパやアメリカ、日本といったグローバルノースと呼ばれる国々がグローバル化の恩恵を受ける一方で、バングラデシュをはじめとしたグローバルサウスと呼ばれる国々にその負担がかかっていることがあるのです。このことをグローバルノースに住む私たちは知っておく必要があります。 関連記事:日本に住むなら絶対に知っておきたい、グローバルサウス・グローバルノースとは ラナ・プラザ崩壊事故への理解が深まるドキュメンタリー映画 最後に、ラナ・プラザ崩壊事故やバングラデシュの下請け縫製工場について描かれた映画をご紹介します。 『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』 ラナ・プラザ崩壊事故をきっかけに作られたファッション業界の裏側に迫るドキュメンタリー。服の価格が低下する一方、人や環境が支払う代償が劇的に上昇してきた現代で、服を巡る知られざるストーリーに光を当て、「服に対して本当のコストを支払っているのは誰か?」という問題を提起した話題作。 『メイド・イン・バングラデシュ』 10代半ばからバングラデシュの労働闘争に関わってきたダリヤ・アクター・ドリの実話をもとに作られた、バングラデシュの縫製工場で働く女性たちが主人公の物語。バングラデシュ・ダッカ生まれの女性監督ルバイヤット・ホセインがメガホンをとった。 悲劇を繰り返さないために、私たちにできること 出典:unsplash.com 買い物をするということは投票することと同じことです。買い物をするときには、その洋服がどのように作られているのか背景を知ろうとすることや、グローバルサウスの国々でどんなことが起きているのかを知ること。そしてより良い選択を行っていくことが、ラナ・プラザのような事故を起こさないために、私たち消費者ができるアクションです。

  • 本質を学べる!SDGsのおすすめ書籍4選

    「SDGs」は、新聞やネットでもよく目にするワードの一つかもしれません。みなさんのなかにも、SDGsについてはなんとなく知っているものの、根本的な部分があやふやかも…という方も多いのでは。今回は、様々な視点からSDGsについて学べるおすすめの書籍をピックアップ。よく耳にするSDGsを本から学んでみませんか? SDGsとは SDGsの正式名称は、「Sustainable Development Goals(以下、SDGs)」で、日本語にすると「持続可能な開発目標」のことです。2015年の国連サミットにおいて、全会一致で採択されたSDGsは、17のゴール(目標)と、それらをより具体的にした数値目標を含む169のターゲットからできています。「地球上の誰一人として取り残さない」ことを掲げており、2030年までに目標達成することを目指しています。 SDGsは、経済の成長を追い求めるだけではなく、地球環境を保護しながら生活困窮者も取り残さない世界を目指し、地球や私たちの社会を持続可能なものにしていくための世界共通の目標です。 SDGsの17のゴール 前述したSDGsの17のゴール(目標)は以下です。発展途上国、先進国を問わず、世界の国のすべての人が取り組むべきこととされています。 出典:国際連合広報センター SDGsはなぜ必要? SDGsの具体的な目標については見てきた通りですが、なぜ今SDGsが世界の共通目標として作られ、取り組まれているのでしょうか。いくつか理由はありますが、代表的なものは以下です。 一つ目に、世界中で起こる気候変動を食い止めるためです。人間の社会活動によって引き起こされていると言われている地球温暖化は、砂漠化や海面上昇などによって生態系のバランスが崩れ、自然破壊につながるなどの被害が世界各地で確認されています。日本も例外ではなく、真夏日や猛暑日、短時間強雨など近年大きな被害をだしており、それらも気候変動の影響です。気候変動は待ったなしの状況で、今すぐ取り組まなくてはならない大きな課題なのです。 二つ目に、広がる格差を是正するためです。2017年には、世界の富裕層の上位1%の人たちの資産は世界全体の資産の約33%に相当し、もっとも貧しい25%の資産全体の10%でした。富裕層に富が集まる一方で、世界には、満足な食事が摂れず栄養失調になったり、治せるはずの病気にかかっても適切な医療を受けられない子どもたちがいるのです。そのような不平等をなくすためにSDGsは目標を立てています。 SDGsが学べるおすすめの本 なんとなく知っているようで、説明するとなると意外と難しいSDGs。学びなおそうと思っているときには本がおすすめです。SDGsに関連した本は多数ありますが、今回は、わかりやすく、理解を深めるのに役立つ本をピックアップしました。 関連記事:子どもも大人も学べる!SDGsがわかるおすすめの絵本7選 世界がぐっと近くなるSDGsとボクらをつなぐ本/池上彰(監修) テレビ番組でも人気の池上彰氏が監修した書籍。SDGsの17のゴールに合わせてトピックスが分けられているので、ひとつひとつのゴールについてしっかりと学ぶことができます。トピックスの最初には、SDGsのゴールをテーマに、私たちの身近に起こりそうな話を漫画で表現。例えば、私たちの生活に一見関りがないように見える「貧困」なども、自分事として考えられるよう工夫されています。他にも、池上氏の書き下ろしコラムや視覚で理解しやすい図解が取り入れられているなど、飽きずに読み進めることができます。 リンク あなたとSDGsをつなぐ「世界を正しく見る」習慣/原 貫太(著) 学生時代から国際協力活動を開始し、現在はフリーランス国際協力師として世界で活躍する著者による本書。世界で起きている紛争・貧困などの問題と私たちの生活が繋がっていることを解説し、まずは世界の現状に関心を持つことが社会貢献には欠かせないと主張しています。単なる目標としてのSDGsではなく、「本当のSDGs」とはなにか、深く考えさせられる一冊です。 リンク WE HAVE A DREAM 201カ国202人の夢×SDGs/WORLD DREAM PROJECT (編集) 201カ国202人の「夢」を綴ることで、多彩な生き方や価値観を知ることができる一冊。夢を語るのは、出身もバックグラウンドも職業もライフスタイルも異なる若者ですが、共通しているのは、世界や社会をより良いものにしていこうという信念です。それぞれの夢に関連するSDGsのゴールが記載されていることにより、”若者の夢”という新しい観点からSDGsを捉えることができるおすすめの本です。 リンク SDGs入門/村上 芽、渡辺 珠子(著) 名前の通りSDGsの入門書である本書。SDGsの基礎から始まり、企業がなぜSDGsに取り組む必要があるのかということや、実践方法などを解説しています。SDGsについて学ぶだけでなく、企業や団体として何か取り組みを始めたい、そんな方おすすめの一冊です。 リンク SDGsについて知識を深めるなら本がおすすめ SDGsに関する情報はインターネットでも入手できますが、基礎からきちんと知っておきたいという場合や違った視点からSDGsを学びたいという場合は、書籍がおすすめです。私たちの豊かな未来へのキーワード、SDGsを基礎から学び、私たちには何ができるのかを考えるきっかけにしていきたいですね。

  • 古いものを、カッコよく。ミラノのエコ蚤の市「EAST MARKET」に潜入!【現地レポート】

    行政や企業、市民が主体となり、世界の中でも持続可能な社会づくりが進むヨーロッパ。近年は特に環境問題への関心が高く、環境に負荷をかけない選択肢が増えてきています。rootusでは、現地に長年住むレポーターが、住んでいるからこそ見えてくるリアルな情報を発信。サステナブルな社会はどのように実現可能なのか、最前線から学べることを考えます。 フリーマーケットがエコに進化中 昔からヨーロッパ各地で開催されているフリーマーケットや青空市場。ヨーロッパにはもともと古いものを大切に使い続ける文化があり、最近はそこにアップサイクルアイテムなどのエコな要素も入ってきています。今回は、そんなヨーロッパ市民の生活になくてはならないマーケットに潜入。実際にどのようなものが売られているのか、どこまでエコ意識は浸透しているのか、見てきました。 訪れたのは、イタリアの首都ミラノで有名な蚤の市「EAST MARKET」。近年オシャレに敏感なミラネーゼたちの間で話題のフリーマーケットです。単なるヴィンテージの売買が目的ではなく、リユース、リサイクル、アップサイクルをもっと根付かせよう、という目的のもとに2014年にスタートしました。 イベントは不定期に開催され、SNSやホームページで開催日が告知されます。 ミラノのEAST MARKETは、19世紀から続くロンドンのリベラルな蚤の市「EAST STREET MARKET」の影響を受けており、21世紀仕様にアップデートされています。会場は広大な飛行機工場の跡地です。 出展者同士の物々交換もOK 約300店が出店する屋内スペースでは、「EVERYTHING OLD IS NEW AGAIN(=すべての古いものに価値を)」をコンセプトに、ヴィンテージ、リサイクル、アップサイクル、アート作品などが展示されています。 得意分野を活かしたアマチュアやプロが、来場客との売り買いを行っているだけでなく、出展者同士の物々交換が自由に繰り広げられています。 センスあふれるヴィンテージ雑貨がずらり 出店していたお店の一部を覗いてみましょう。 リキュールの空き瓶をアップサイクルしたソープボトル。空き缶を容器として再利用したキャンドルもありました。確かに捨てるのにはもったいないデザインの瓶や缶。一工夫でおしゃれなインテリアに変身です。 ヴィンテージのカラフルなスウォッチ。今はもう販売されていないレトロなデザインは、眺めているだけで楽しい! こちらは、ハイブランドのヴィンテージボタンをペンダントや指輪にアップサイクルしています。 他にも、古いおもちゃやポスターにライトニングを施して新たなアート作品を生み出したり、古着に新たなデザインやロゴを加えたり、様々なアイデアとクリエティビティを駆使したショップが軒を連ねます。もちろんどれもハイセンス。さすがイタリアです。 プラスチックフリーを徹底したフードコート 屋外のフードコートでは、多種多様なファストフードを楽しめます。 気心の知れた友達やカップルで来ていて、みんなアルコールを片手にお喋りしたり音楽に身を任せたり。思い思いに週末の夕べを過ごしています。ケバブやブリトー、フリットなど、お酒に合うインターナショナルなジャンクフードのお店が多いですが、プラスチックフリーというルールは徹底されていて、紙や植物性の透明容器を使っています。 スタートから9年目を迎えた現在の賑わいを見ると、EAST MARKETがエコロジカルなライフスタイルを若者に浸透させることに成功したことがわかります。ピースフルでクリエイティブな空間に、また足を運びたくなる、そんな素敵な場所でした。 EAST MARKETVia Mecenate, 88/A, Milan, Italyhttps://www.eastmarketmilano.com

  • 「Less is moreに生きる」 久保まゆみさんが考える豊かさ

    エシカルやサステナブルなライフワークを持つ人へのインタビューを通じて、「本当の豊かさ」を見つめ直すrootusの本企画。今回は、長年アパレル業界に携わり、サステナブルなファッションの在り方を追求してきたクリエイティブ・ディレクターの久保まゆみさんがゲスト。プライベートでは、児童養護施設の子どもたちに向けた七五三や成人式のお祝いボランティアとしても活動する彼女から、豊かな社会へのヒントをもらいます。 久保まゆみさんプロフィール クリエイティブ・ディレクター。美大を卒業後、ジュエリーデザイナーとしてアパレル会社に入社。その後フランスに留学し、帰国後、株式会社JUNが運営していたA.P.C.の発足メンバーとしてプレスを担当。出産を機にフリーランスへ転向し、子どものカルチャー誌『m/f and you』の編集長としてエディトリアルを経験。現在は株式会社JUNのファッションブランド「LA LIGNE ROPÉ」のブランディング、コミュニケーションデザインを担う。社会的慶祝支援団体「一般社団法人 いちご言祝ぎの杜」メンバーとしても活動中。 久保まゆみさん 公式Instagram 伝統文化が息づくサステナブルファッションを後世に ――久保さんはアパレル業界を中心に様々なキャリアを積まれていますよね。 久保さん:大学卒業後、アパレル会社に就職しましたが、海外で文化体験をしたいと思い、退職してフランスに3年ほど留学しました。当時、「A.P.C.」というブランドがパリでも展開し始めた頃で、これまでのモードとは一線を画したミニマリズムな哲学に衝撃を受け、急いで帰国出願し、後立ち上げメンバーに加わることとなりました。もう30年も前になりますが「A.P.C.」のデザイナー・ジャン・トゥイトゥに感化され、私にとってのサステナブルな精神の芽生えがあったと思います。それは既存への警鐘のようなタイムレスなアティチュードでした。今のようにライフステージが変わっても女性が働ける場が整っていなかったこともあり、出産を機に働き方をフリーランスに変更しPRとしてのキャリアを重ねました。その後、創刊した子どものファッション誌は、もっと子どもたちを取り巻くさまざまな環境への疑問から文化醸成を掲げ、服育、アート、ドネーションなどを特集したニッチ過ぎる媒体で(笑)リーマンショックと同時に、志なかばに廃刊となりました。再びJUNグループに復職し、グループ全体のブランドを統括するマーケティング・コミュニケーション部にいましたが、定年退職、再契約を経て「LA LIGNE ROPÉ(ラリーニュ ロペ)」というブランドと文化部門のコミュニケーションを担当しています。 ――LA LIGNE ROPÉはサステナブルなファッションブランドとしてスタートしたのですよね。 久保さん:みなさんご存知のように、アパレル業界は、大量生産、大量廃棄、生産者の低賃金労働、輸送にかかる大きな環境負荷など様々な問題があります。2015年に国連がSDGsを立ち上げた頃から個人的にも会社的にも何か改善をしなくてはならないという思いがありましたが、当時、企業や既存ブランドでは、すぐにアクションを起こせずもどかしさは感じていました。そんな中2017年に新規ブランドを発足するチャンスに恵まれ、アパレル業界では循環型ファッションブランドの先駆けとしてテストマーケティング的にスタートしました。2020年にはステートメントを制定し、宣言をコミットできるよう、プランを再構築しました。 ――ブランドでは具体的にはどのような取り組みを行っていますか。 久保さん: LA LIGNE ROPÉでは、日本古来の着物の技術と知恵を大切にしています。着物は「直線裁ち」の技法が取り入れられ、布を無駄にしないよう工夫されてきました。そんな日本の「もったいない文化」から直線裁ちによって生地を無駄に捨てないという点が大きな特長です。また、人件費が安い国で生産をせず物流に絡む燃料をなるべく抑えるなどして、国産にこだわり、シンプルで透明性の高い生産と流通を実現しました。ステートメントの中に「真っ直ぐに、しなやかに、美しく」ということを掲げていますが、「真っ直ぐに」というのは直線裁ちの意味合いだけでなく、「精神的な正当性」という意味が込められています。「Timeless ageless」という日本の文化を踏襲し、着物の美しいモノづくりの文化を後世に伝えていきたいと思っています。  LA LIGNE ROPÉ ブランドサイト LA LIGNE ROPÉ オンラインストア 子どもに関わる慶祝ボランティアがライフワーク ――久保さんはいちご言祝ぎの杜の活動にも参加されていますよね。活動について教えてください。 久保さん:定年を機に、自分の興味があることはなにか、人生でやり残したことがないか、ということを考え、一般社団法人いちご言祝ぎの杜のボランティアメンバーとして活動を始めました。いちご言祝ぎの杜は、児童養護施設や乳児院など、様々な理由で親元を離れて暮らす子どもたちに、七五三や成人式にお祝いを贈るする団体です。着物を選ぶところから始まり、当日はプロのヘアメイクが着付けやメイクをし、カメラマンが写真を撮ります。様々なボランティアがある中で、いちご言祝ぎの杜はファッションのプロフェッショナルが集まっているところが特徴です。 久保さん:いちご言祝ぎの杜では、お祝いだけでなく、施設や子どもたちにおける課題をヒアリングし、一緒に考えることも大切にしています。実際、養護施設に七五三のお祝いの打ち合わせのときに、昨今、虐待やDVによって子どもの入所が急増していて、施設が満杯になっているということを伺いました。その際に「施設入所だけではなく、一般の方も加担できる里親支援、養子縁組の認知がもっと流布すれば、軽減できることもある――。週末もしくは1年限定で子どもを預かるという選択肢があることや、支援金で子どもをサポートすることもできるということを知ってほしい」という、施設側の声があったので、LA LIGNE ROPÉではそれを周知するイベントを行いました。また他にも活動の一環として、女子大学と学習プログラムと組み、後世のボランティアを育成する活動や女性支援も行っています。 ――いちご言祝ぎの杜の活動の中で印象的なエピソードはありますか。 久保さん:七五三のお祝いとして児童養護施設や乳児院に行くことが多いのですが、何らかの事情を抱えている子どもたちばかりです。七五三のお祝いの時に、7歳の子に「泣きたいぐらい嬉しい」「みんながいるから言えなかったけど、ありがとう」などの声に嬉しい反面、こちらの想像を超えてくる大人びた言葉使いに胸が締め付けられます。心の中で「もっと子どもらしく、無邪気でいいのよ」と、こちらも泣きたくなります。大人への慶祝の節目に立ち合わせていただき、親が子どもの成長を寂しくも喜ばしいと思うように毎回ドラマッチックです。 「豊かさ」とは、無駄のない、飾らない生き方をすること ――多方面でエシカル、サステナブルな取り組みをされていますが、今後の展望を教えてください。 久保さん:2022年の夏に京都の茶道・千家十職、袋師の土田友湖家の仕事場の軒下にオープンした「A LITTLE PLACE」というギャラリーのPRとして携わっています。そのプロダクト一つとして「紀siècle」というブランドがあるのですが、100年前の貴重な苧麻(ちょま)の着物をほどき使って、フランスの100年前の作業着のパターンに着想を経て、新たな服に創り変えて次の100年へ。まさに循環していくブランドです。このように、さまざまな取り組みを通して、日本の「古くからある良質なもの」を世の中に伝えていきたいと思っています。価値があるものに再び光を当てて受け継いでいくことは、サステナブルの基本だと思っています。 A LITTLE PLACE 公式Instagram ――最後に、久保さんが考える「本当の豊かさ」とはなんですか。 久保さん:好きな言葉の一つに、ミース・ファン・デル・ローエの「Less is More」があります。日本語に訳すと「少ないことが美しい」という意味です。「侘び寂び」と共通する概念であると思っていて、美しいものは華やかなものではなく洗練されそぎ落とされた「無駄がない」もの、時が育んだ「豊かさ」だと思います。飾らない生き方の方が、自分にも地球にも負担がかからないと思います。そんなにたくさんのモノを持たなくても良いのです。今、色々なことを淘汰して考え直さなくてはならない時代なのではないでしょうか。「Less is More」「侘び寂び」の精神が「本当の豊かさ」かなのではないかと思います。 いちご言祝ぎ杜 公式ホームページいちご言祝ぎの 杜公式noteいちご言祝ぎの杜 公式Instagram 取材・文 / オダルミコ

  • 【2022年3月】週末行きたい!気になるイベントin関東

    「気になるエシカルなイベントをシェアしたい!」ということでrootusでは今月から、イベント情報をまとめてお届けします。今回は、2023年3月に関東で開催予定のイベントを集めました。「次の週末はどこへ行こうかな?」と考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。 ※事前に必ず各イベントのWEBサイトにて最新の情報をご確認ください。 Lifestance EXPO 品川・THE CAMPUSで出会う、「つくる。買う。選ぶ。の未来」 老舗からスタートアップまで、ものづくりにこだわる15ブランドが東京都港区にあるコクヨ「THE CAMPUS」に集結。「つくる。買う。選ぶ。の未来」をテーマにマーケットやトークセッション、ワークショップが開催されます。店頭に並ぶアイテムをただ買うのではなく、開発背景や想いが語られる座談会などを通して、ゆるやかに学び楽しみながら買い物ができる本イベント。実際にものづくりを体験できるワークショップなども充実しています。ここでしかできない買い物体験をぜひ! Lifestance EXPO開催日時:2023年3月24日(金) 13:00~19:00 / 25日(土) 10:00~18:00 / 26日(日) 10:00~16:30 ※雨天決行場所:コクヨ東京品川オフィス「THE CAMPUS」〒108-0075 東京都港区港南1丁目8番35号入場料:500円 ※イベントで利用可能な「お買い物チケット500円」と交換URL:https://theparade.jp/expo2023/ WEHealth 2023 sponsored by エレビット 「ご自愛」をテーマにしたフェムテックイベントが原宿会場&オンライン配信にて開催決定! 毎年3月8日の「国際女性デー」に合わせて、女性のエンパワーメントを目的として女性のヘルスケア支援を行う株式会社ステルラが2023年3月11日・12日の2日間、LIFORK原宿&オンライン配信にて開催するフェムテック・ヘルスケアイベント。前回の7倍の会場規模となる本イベントは、最新のフェムテックアイテムやご自愛に関連するアイテムが出展の他、豪華ゲストも登壇するトークイベントや各種ワークショップも実施予定。多くの女性に支持されるイベントとなる予感です! WEHealth 2023 sponsored by エレビット開催日:2023年3月11日(土)・12日(日) 11:00〜19:00場所:LIFORK原宿 (WITH HARAJUKU3階)&オンライン配信〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 1-14−32入場料:無料(事前のチケット登録必須)URL:https://wehealth.co.jp/ FLOWER GARDEN 2023 横浜赤レンガ倉庫に、春の気分を彩るフラワーガーデンが登場。週末限定マルシェも。 開催17回目となる横浜の春の風物詩「FLOWER GARDEN」。今年のテーマは心身の健康を意味する“WELL-BEING”(ウェルビーイング)です。フラワーセラピーに基づいた柔らかく優しいパステルカラーの約20種類・2万株の花々と樹木や芝生のアースカラーが会場を彩ります。週末には、地産地消をテーマにしたマルシェやヨガなどのアクティビティも登場。他にも健康に配慮し地場野菜を使用したメニューのフードトラックや、音楽の生演奏などでリラックスした空間を楽しめます。最終日にはガーデンの花を来場者に配る予定で、ウェルビーイングとサステナブルを感じられるイベントです! FLOWER GARDEN 2023開催日時:2023年3月31日(金)〜4月23日(日) ※ライトアップ 17:30〜20:00(予定) ※雨天決行。荒天時は一部エリアを休業することがあります。場所:横浜赤レンガ倉庫イベント広場〒231-0001 神奈川県横浜市中区新港 1-1入場料:無料URL:https://www.yokohama-akarenga.jp/brickjournal/detail/77/ 3月5日はサンゴの日!サンゴフェスタ~サンゴ礁の恵みを知ろう~ サンシャイン水族館×沖縄県恩納村 サンゴの生態や環境問題について学べるフェスタ サンシャイン水族館ではサンゴについて知ってもらうことやサンゴの保全を目的に、恩納村漁業協同組合の協力のもと、2006年よりサンゴプロジェクトを実施。サンゴフェスタでは、サンゴの生態や、サンゴに迫る環境問題について学べる展示の他、サンシャイン水族館オリジナルすごろく「サンゴ礁の恵みゲーム」がもらえるサンゴクイズラリー、サンゴの特別ガイドツアーなど、子どもから大人まで楽しめるプログラム満載!ぜひ家族や友人を誘って参加してみては? 3月5日はサンゴの日!サンゴフェスタ~サンゴ礁の恵みを知ろう~開催日:2023年3月3日(金)〜4月2日(日)開催時間:(~3/17まで)10:00~18:00(3/18~)9:30~21:00 ※最終入場は終了1時間前 ※変更の場合あり場所:サンシャイン水族館〒170-8630 東京都豊島区東池袋 3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル屋上入場料:(~3/17まで)大人(高校生以上)2,400円、こども(小・中学生)1,200円、幼児(4才以上)700円 (3/18~改定)大人(高校生以上)2,600~2,800円、こども(小・中学生)1,300~1,400円、幼児(4才以上)800~900円  ※時期によってチケット料金が変動 ※サンゴガイドツアー・サンゴ教室は有料URL:https://sunshinecity.jp/file/aquarium/coral_project/

  • 未来に残したいプロダクトに出会える「文化商店」ってこんなところ!

    今、ブランドストーリーや商品の裏側にある想いに共感して買い物をする人が増えてきていると言われています。そんな時代にぴったりのイベントが2023年9月に東京・原宿で初開催。「未来の文化を売り買いする体験イベント、文化商店」とは?どんなイベントなのか詳しくレポートします! 商店街をイメージした空間デザインに高まる期待! 今回、文化商店が開催されたのは原宿駅すぐの施設。受付を済ませるとすぐ出迎えてくれる大きな暖簾をくぐり、こだわりのブランドが待つ会場へ。早くも、素敵なモノと人との出会いを予感させる、心地よいテンポの音楽が耳に入ってきます。 会場の中でもひと際目立つ、大きな暖簾! 今回の出展は全26ブランド。将来文化となっていくであろうブランドのみが揃い、お店の人とじっくり話しながら商品について知ることができるのが、この文化商店の大きな特徴です。世に出たばかりの商品や、こだわり抜かれた商品、ユニークなコンセプトを持つ商品やエシカルでサステナブルな商品などが並びます。 商店街の賑わいが表現された、明るく楽しい雰囲気の空間 素敵なストーリーを持つブランドが勢ぞろい まず目に止まったのが、緑と白を基調とした統一感のあるブース。ALL GREENは、日本全国から選び抜いた一番茶を、定期便で届けるサービスです。会場では、3種類のお茶を試飲して、気に入ったお茶に投票。顆粒タイプになっていてお水でも簡単に溶かすことができますが、その手軽さに相反し、どのお茶も上品で香り高く、奥深い味わい。改めて日本茶の魅力に気付かされます。 どれも本格的なのに手軽。どのお茶も同じくらい人気でした お酒好きなら見逃せないのが、Better life with upcycleのクラフトビール。こちらのクラフトビールは、なんとサンドイッチを作る際に切り落とすパンのミミを使用。老舗のパン屋さんが新たに立ち上げたブランドです。さらに、パンのミミを使用したラベンダー香るジンも発売。どのお酒も同ブランドから出ているラスクと相性抜群です! パンのミミをアップサイクルして作られたクラフトビールとラスク 色とりどりのお花が並ぶのは、アプローズ。アレンジメントや作品はすべて港区にある福祉事業所で手作りされているそう。お花の組み合わせが絶妙で可愛く、自宅用やプレゼント用に気軽に購入できる大きさが嬉しい!シーズンに合わせた商品も取り揃えていました。 センスの良いブーケなどが並ぶ FERMENSTATIONは、未利用資源と独自の発酵技術を組み合わせた製品を開発しているブランドです。中でも、オーガニック玄米からできたエタノールを使用したアウトドアスプレーとピロースプレー、栄養がたっぷり含まれた発酵由来の「米もろみ」を使用した洗顔石鹸は、品質の高さから愛用者が多い商品。他にも様々な企業と未利用資源を使ったコラボレーション商品を生み出しています。 大きな可能性を秘めた「発酵」を取り入れたプロダクトたち ・・・と、ここまでたくさんのブランドを見てきましたが、他にも魅力的なショップが目白押し。自分に合うお味噌汁をその場で栄養士さんが選んでくれるMISOVATION、サステナブルなファッションを提案するO0uやKAPOK KNOT、重くて焦げやすく扱いにくいという鉄のフライパンの概念を覆す岩鉄鉄器など、心惹かれるお店が立ち並びます。 一軒一軒じっくり見ていたら時間が足りないほど、どこも生産者とお店の人のこだわりと愛がこもった商品で溢れていました。 ”文化”を体験できる新感覚イベント 会場では、スタンプラリーも実施。気に入ったブランドのブースでお店のスタンプを4つ押すと、最後に大きなガラポンを一回引くことができます。出展しているブランドの商品など、内容も豪華! 回すだけで、つい笑顔になる巨大なガラポン! 会期中は、出展するブランドによるワークショップも開かれました。 次々と心ときめくプロダクトに出会えた今回の文化商店は、まだまだ見たかった…!というのが正直な感想。次回の開催は未定ということですが、こんなに盛況なら次回も開催されるはず、と期待しています。 「私たちの未来に残したい商品や文化、取り組みは?」そんなことを改めて考えさせられる魅力満載のイベントでした。

  • 【2023年10月】週末行きたい!気になるイベントin関東

    長かった夏も終わり、涼しい日が増えたこの頃。お出かけにぴったりの10月、関東近郊では、注目のイベントが多数開催されます。「次の週末はどこへ行こうかな?」と思ったときには参考にしてみてください。 ※お出かけ前には、各イベントのWEBサイトにて最新の情報を確認してください。 モノを売らないお店 今考えたい、モノの価値とライフサイクル。ビームスが開催する、人から人へとモノが繋がる体験型交換会 ビームスのスタッフやクリエイターがこの企画のためにセレクトした想い入れのあるアイテムが並ぶ本イベント。一般の参加者も、想い入れのあるアイテムを持参し、店内に並ぶほかの人の出品物と交換できます。 さらに、着られなくなった衣料品の回収に協力すると、BEAMSの経年在庫や店舗の装飾家具等の中から好きなものを選んで持ち帰ることが可能。回収した衣料品は、素材に応じてリユース・リサイクルされる仕組みです。 あなたが誰かに受け継ぎたい大切な洋服と一緒に、ここにしかないアイテムに出会いに行きませんか? モノを売らないお店開催日時: 2023年10月20日(金)15:00~20:00、10月21日(土)11:00~18:00、10月22日(日)11:00~16:00 場所:JOINT AROUND the CORNER 東京都渋谷区神宮前3丁目25−18 THE SHARE104 参加費:無料。要チケット ※「ビームス 新丸の内」と「ビームス 立川」の店頭、「ビームス 恵比寿」が出店する『恵比寿文化祭』イベント会場(アトレ恵比寿 本館 4階 フォンテーヌ広場)の3箇所にそれぞれ設置しているBRING™の衣料品回収ボックスへ衣料品を持ち込むと、「モノを売らないお店」でアイテムの引換券として使用チできるケットが受け取れます。 期間は9月29日〜10月18日(場所によって期間が異なるので詳細は公式サイトをご確認ください)。URL:https://www.beams.co.jp/news/3719/ オーガニックフェスタ in 井の頭公園 三鷹の魅力的なお店と人が集まる地元密着型イベント 循環型ライフスタイルや、地域に根差したお店が点在する東京・三鷹。その魅力に触れられるのが、本イベントです。コンセプトは「消費から循環へ〜子どもたちといっしょに、これからのライフスタイルを体験しよう〜」。 木々に囲まれた井の頭公園に、三鷹産の無農薬野菜や、量り売りのお店、素材にこだわった飲食店などが出展します。作る喜びを体感できるワークショップや、様々なゲストによる講演も開催。 マイカトラリーとマイバッグを持って、秋の井の頭公園に出かけてみよう。 オーガニックフェスタ in 井の頭公園開催日時:2023年10月28日(土)~29日(日)10:00~16:00 場所:井の頭公園 西園 文化交流広場 入場料:無料 URL:https://organicfesta.morinohito.net/ ※雨天決行 すみだ向島EXPO 2023~百年の祝福~ “百年の祝福”をテーマに東京すみだエリアがアートの街に! 東京都墨田区北部の“向島地域”と呼ばれる京島・八広・文花はものづくりの町工場や個性的な商店、そして東京でもっとも多く戦前からの長屋が残るエリア。 毎年秋には、この地域に魅せられ集まったアーティストや多種多様な人々による、今を見つめ、未来に残すことを表現した作品が、街全体を舞台に展示。街に潜り込むようにして路地を散策しながら、個性豊かな景観に紐づいたアート作品と出会うことができます。 2023は関東大震災から100年の節目であることから“ 百年の祝福 ”がテーマ。地域の人々や表現者と触れ合いながら、大都会で独自の関係性を築いてきた、現代の長屋文化の魅力を体験してみては? すみだ向島EXPO 2023~百年の祝福~ 開催日時:2023年10月1日(日)~30日(月) 10:00~18:00※一部の会場やイベントなど時間外コンテンツもあります。場所:すみだ向島エリア(墨田区京島・八広・文花 ほか)参加費:有料※詳細は主催者情報をご確認ください。URL:https://sumidaexpo.com 東京ビーガングルメ祭り2023秋 / TOKYO VEGAN GOURMET FESTIVAL 2023 Autumn 大人気のビーガングルメを体験できるチャンス! ヘルシー、環境負荷を減らせる、動物愛護などのメリットから注目される食のスタイル、ビーガン。定期的に開催されているビーガン祭りが、この秋、木場公園で開催されます。 人気店は早めに売り切れてしまうこともあるため、お目当ての出店がある場合は早い時間帯の訪問がおすすめです。 約60店舗のフードやスイーツが集結するイベントで、次世代型のライフスタイルを体感してみませんか。 東京ビーガングルメ祭り2023秋 / TOKYO VEGAN GOURMET FESTIVAL 2023 Autumn開催日時:2023年10月1日(日) 10:00〜16:00場所: 木場公園 イベント広場参加費:無料URL: https://vegefes.com/news/tokyo-vegan-fest-autumn-information/ Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2023 2023年のテーマは「いざなうデザイン-Draw the Future-」 「デザインを五感で楽しむ」をコンセプトとするデザインの祭典。国内外の第一線で活躍するデザイナーによる作品が、東京ミッドタウンに集まります。持続可能な社会を目指し、新しい価値や仕組みが生まれる今、イベントでは、デザインを通して、よりよい未来にするためのアイデアに触れることができます。注目の作品は、廃棄物として捨てられる土と自然素材の硬化剤を混ぜ合わせて造形された「土の群島」、風をモチーフとした無数のプロダクトによる花畑「風の庭」など。その他トークセッションや子どもを対象としたワークショップなども充実しています。 芸術の秋、デザイン×サスティナビリティの世界に触れてみては? Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2023開催日時:2023年10月6日(金)~29日(日)場所:東京ミッドタウン各所入場料:無料 ※一部展示やワークショップは有料URL: https://www.tokyo-midtown.com/jp/event/6647/ すみだガラス市 2023秋 日本で唯一のガラス器専門市で伝統文化に出会う 東京の墨田区、江東区、江戸川区周辺は古くからガラス産業が栄えてきた街。特に「江戸硝子」は国の伝統工芸品として認定され、16名の国の伝統工芸士が活躍しています。本イベントでは、国内のみならず海外からも高い人気と評価を得ているこの地域のガラス器が一堂に集結。 イベント当日は地域のガラス工場や工房が集い、江戸切子の実演販売や、チャリティーセールなどを予定しています。 グラス類や雑貨など、あなただけのお気に入りの一品を探してみませんか。 すみだガラス市 2023秋開催日時:2023年10月7日(土)、8日(日) 10:00~16:00場所:大横川親水公園「長崎橋跡イベント広場」入場料:無料URL:http://www.tobu-glass.or.jp/menu33.htm エコメッセ2023inちば 千葉県最大の、環境活動見本市で自然との共存を考える2日間 市民・企業・行政・大学などのパートナーシップのもと、「環境への気づきの場」をコンセプトに1996年から開催されている本イベント。今年のテーマを「PEACE:身近な暮らしからもう一歩!」とし、里山の探検や、自然の素材を使用した遊びなど、子どもに向けた催しなど、様々な方面から環境について考えます。 地元企業の取り組みや、ワークショップなどを通じて環境問題やSDGsへの理解を深めてみましょう。 エコメッセ2023inちば開催日時:【オンライン開催】2023年10月14日(土)10:00~、【会場開催】10月15日(日) 10:00~16:00場所:幕張メッセコンベンションホール参加費:無料URL: https://www.ecomesse.com/ 第10回 with GREEN PRINTING 映画上映会&交流会 世界食糧月間に、私たちにとって命そのものである種子を考える 横浜駅すぐの社会課題解決型スタジオ「with GREEN PRINTING」では、毎月第三金曜日に映画上映会と交流会を開催。ドキュメンタリー映画の上映を通じて、世の中で起きている社会課題の真実を知り、サステナビリティやSDGsに取り組む人々同士が繋がることで、社会課題に対する新たなアプローチを生み出すきっかけを提供しています。 10回目となる本イベントでは、10月の世界食料デー月間にあわせ、「シード~生命の糧~」を上映します。その94%が20世紀に消滅している種子。市場には遺伝子組換え作物が登場し、多くの国々で農家が種子を保存し翌年蒔くことが禁止されるようになったことで、種子の多様性が失われています。作品では、在来種が失われ続けている今、人類の未来の糧を守るために活動する種の守り人=シードキーパーたちが登場。 映画を通して種子について知り、私たちにできることを考えてみませんか。 第10回 with GREEN PRINTING 映画上映会&交流会開催日時:10月20日(金) 18:00開場 18:30上映~終了後交流会(20:30終了予定)場所:with GREEN PRINTING横浜市西区高島2丁目14-12 ヨコハマジャスト2号館 3F参加費:1,500円 ※軽食・ソフトドリンク付お申し込み:http://ptix.at/6PgkCf

  • 【2023年9月】週末行きたい!気になるイベントin関東

    秋の足音が聞こえる季節になりました!関東近郊では、9月も注目のイベントが目白押し!「次の週末はどこへ行こうかな?」と思ったときには参考にしてみてください。 ※お出かけ前には、各イベントのWEBサイトにて最新の情報を確認してください。 【SDGs週間】 HAPPY EARTH FESTA 2023|GLOBAL GOALS WEEK 国内最大級のSDGsフェスが全国4都市を巡る! 毎年9月のSDGs週間を盛り上げるイベントとして開催3年目となる今回は、東京・横浜・大阪・沖縄の全国4都府県で開催。1週間の期間中、様々な会場で、セミナー、ワークショップ、アースクリーンアップ、マルシェ、キャンプ、音楽ライブなど豊かな地球の未来を願った様々なコンテンツが実施される予定です。SDGs達成期限の2030年まで、あと7年。私たち一人ひとりにできることを改めて考える機会にしてみては? 【SDGs週間】HAPPY EARTH FESTA 2023|GLOBAL GOALS WEEK開催日時:2023年9月19日(火)~25日(月) 10:00~18:00(最終日は17:00まで) 場所: 東京・横浜・大阪・沖縄の4都府県 ※詳細は公式情報をご確認ください。 参加費:無料 ※プログラムにより事前申し込み制 URL: https://happyearth.jp/event/hef2023/ LIVE STOCK MARKET in MARUNOUCHI ファッションを楽しみながら社会貢献ができるサスティナブルな買い物体験 「LIVE STOCK」をテーマに、経年在庫(DEAD STOCK)に新たな付加価値を与えて魅力的なアイテムとして販売する「LIVE STOCK POP UP」が丸の内エリアの12ブランドで実施。丸の内ワーカーから回収したアパレル製品の一部をアップサイクルして作ったオリジナルエコバックのプレゼント企画やB品となった靴下を利用して人形を作るワークショップなどのコンテンツも充実。新しいファッションの魅力を探しに、丸の内に出かけてみよう! LIVE STOCK MARKET in MARUNOUCHI 開催日程:2023年9月14日(木)~9月18日(月・祝)場所:丸ビル1階マルキューブ、丸の内エリア内対象店舗 URL:https://www.marunouchi.com/event/detail/36243/ 【フェアトレードの学校】オーガニックに暮らそう ~私も地球も健康であるために~ ピープルツリー開催、オーガニックについて知識を深められるチャンス 毎月1回、フェアトレード専門ブランドのピープルツリー自由が丘店やオンラインで開催されているフェアトレードの学校。フェアトレードや社会的な活動について楽しく学びながら、実践のためのアイデアを共有する場です。オーガニックセプテンバーである9月は、オーガニック繊維製品の国際的な認証基準を定める組織であるGOTS(Global Organic Textile Standard:オーガニック・テキスタイル世界基準)の地域代表・松本フィオナさんがゲスト。GOTS認証が目指していること、ピープルツリーがフェアトレードを通じて目指していることとの共通点などについて知ることができます。この9月は、オーガニックについて知識を深めてみては。 【フェアトレードの学校】オーガニックに暮らそう ~私も地球も健康であるために~開催日時:2023年9月23日 (土・祝)10:00~11:30(9:45開場)参加費:1,000円 場所:ピープルツリー自由が丘店またはオンライン チケット申込:https://20230923ftgakko-organicseptember.peatix.com/ GOOD LIFEフェア 2023  人と地球が心地よく過ごすためのモノやコトが大集結する3日間! “心地よく豊かな暮らし”を提案するライフスタイルのイベントが東京ビックサイトにて開催されます。 ブースエリアには、コスメや食品、雑貨やファッションなど450を超える出展者が全国から集結。SDGsを掲げたブランドも多数あり、自分自身はもちろん、地球にやさしいプロダクトに出会えます。クラフトビールやクラフトコーラ、キッチンカーなど、食フェスコーナーも多彩なラインナップ。 アップサイクルやゼロウェイストをテーマにしたワークショップや専門家やタレントによるトークショーも要チェックです! GOOD LIFEフェア 2023開催日時:2023年9月1日(金)~3日(日) 10:00~18:00(最終日は17:00まで) 場所:東京ビッグサイト 東2・3ホール 参加費:大人 前売り¥1,000/当日¥1,300※事前登録制 (招待コードをお持ちの方と、ビジネスでの来場は無料)高校生以下 無料 URL: https://goodlife-fair.jp/ Slow LIVE’23 in 池上本門寺 20th Anniversary この投稿をInstagramで見る Slow LIVE’23 in 池上本門寺 20th Anniversary(@hotstuff_slow)がシェアした投稿 スローミュージックで楽しむ大人のフェスが4年ぶりに大田区・池上で開催 都内を中心に開かれてきた大人のためのミニフェス「Slow LIVE」が、4年ぶりにホームグラウンドである池上本門寺に戻ってきます。出演アーティストは大橋トリオ、BEGIN、EGO-WRAPPIN'など、夏の終わりに聴きたいスローな音楽が目白押し。 一般席の他ベビーカー席、車いす席など多様なニーズにも対応しているので、どんな人でも楽しめること間違いなしです。美味しいフード販売や、エコなモノづくりのお店『Slow LIVE リメイク・マーケット』も見逃せないポイント。 歴史ある日蓮宗の大本山で、上質な音楽とともに大人の時間を過ごしてみては? Slow LIVE’23 in 池上本門寺 20th Anniversary 開催日時:2023年9月1日(金) 17:30 開場 / 18:30開演、2日(土)3日(日)14:00 開場 / 15:00 開演 場所:東京 池上本門寺・野外ステージ(東京都大田区池上1-1-1)参加費:有料※詳細は公式サイトよりご確認ください URL:https://www.red-hot.ne.jp/slow/ NEW ENERGY TOKYO どっぷりとクリエイティブに浸れる祭典が再び! 展示会、マーケット、メディアを掛け合わせたクリエイションの祭典「NEW ENERGY TOKYO」。今回も新宿住友ビル三角広場に、ファッションやライフスタイル雑貨、エシカル商品、ビューティー、フード、アート等、ジャンルを超えて、様々な分野から約250組のブランドやアーティストが参加します。買い物に加えて、パフォーマンスやワークショップも充実! 垣根を超えて集結するクリエイティブの世界を堪能しに行こう! NEW ENERGY TOKYO(ニューエナジー トーキョー)開催日時:2023年9月7日(木)~10日(日) 9月7日(木)10:00 ~18:00(BUSINESS DAY)9月8日(金)10:00 ~17:00(BUSINESS DAY)17:00~20:00(ナイトマーケット)9月9日(土)11:00~18:00(MARKET DAY)9月10日(日)11:00~17:00(MARKET DAY)場所:新宿住友ビル三角広場 参加費:有料※詳細は公式サイトよりご確認ください URL: https://www.new-energy.ooo/ 大丸有SDGs映画祭2023 SDGs17の目標をひもとく映画祭が今年も開催 大手町・丸の内・有楽町の最初の文字を取ってつけられた「大丸有」。東京の中心地である大丸有がエリアを挙げてサステナビリティな都市づくりに取り組むなかで、シンボル的イベントとなっているのが、大丸有SDGs映画祭です。 名前の通り、SDGsに通じるテーマの映画作品を集めた本イベントは今回で4回目。9月4日~21日の会期中、大丸有エリアの5か所の会場で9作品が上映されます。9作品中8作品は、映画上映に加えてゲストによるトークイベントも開催。チケットは1上映ずつ購入可能なので、都合の良い時間を見つけて参加できます。 映画鑑賞を通して、サステナブルな世界を想像してみては? 大丸有SDGs映画祭2023 開催日時:2023年9月4日(月)~9月21日(木)場所:大丸有エリア内の全5か所のスペース 参加費:1,000円※障がい者手帳をお持ちの方は500円(付添の方も1名まで500円)URL: https://act-5.jp/act/2023film/ 長瀞・荒川 リバサポキッズフェスティバル 遊びながら川を知る!子どもと参加したいリバークリーンイベント 豊かな自然に触れることで、子どもたちに自然と地域を愛する心を育んでもらうことを目的としたリバークリーンイベントが埼玉・秩父で開催されます。 「教育×遊び×地域」をテーマとした本イベントでは、長瀞町を流れる荒川でのラフティング体験やゴミ拾い、地元の竹林整備で発生した竹を活用した竹あかりのワークショップ、マルシェなど、大人と子どもが一緒に学び、楽しめる工夫が満載。 夏の暑さが少し和らぐ9月、親子そろって長瀞を楽しもう! 長瀞・荒川 リバサポキッズフェスティバル 開催日時:2023年9月9日(土)10:30〜16:00 ※ 雨天決行 場所:長瀞渓谷バーベキュー(勉強屋) 埼玉県秩父郡長瀞町長瀞1502参加費:無料 ※要事前申し込み制 URL: 【リバークリーンイベント】明治安田生命とWITH RIVERがタイアップ! (with-river.com)   文化商店 未来の文化を売り買い!?ブランド体験イベントが原宿・WITH HARAJUKUにて初開催 サステナブルファッションやクラフト酒、アロマなど、衣・食・住・遊にまつわる26ブランドが原宿にやってきます。 他の展示会と少し違うところは、製品やサービスを“未来の文化”とし、ブランドのストーリーをじっくりと知ることができること。ブランドとの対話やワークショップを通じて“文化を知る・めぐる・買う”という3つの楽しみ方を提案しています。 未来に残したいブランドたちに会いに、原宿に行ってみよう! 文化商店@原宿・WITH HARAJUKU 開催日時:2023年9月16日(土)11:00〜19:00、9月17日(日)11:00〜18:00 場所:WITH HARAJUKU 3F HALL / LIFORK 参加費:無料 ※一部ワークショップは有料 URL: https://bunka-shoten.com/  

  • 【2023年8月】週末行きたい!気になるイベントin関東

    本格的な夏が到来! 夏休みのイベントやお出かけ先を探している方も多いのではないでしょうか。関東近郊では、8月も見逃せないエシカルなイベントが目白押し! 「次の週末はどこへ行こうかな?」そんなときに、ぜひ参考にしてみてくださいね。 ※お出かけ前には、各イベントのWEBサイトにて最新の情報を確認してください。 SmileFemFes@二子玉川ライズ ガレリア カラダとココロをヘルシー&ビューティーにする2日間! 二子玉川ライズにて、健康と美をテーマにした”Smile Fem Fes”が開催予定。イベントでは、カラダ、食、癒しに関連するブースが設けられ、フェムケアアイテムや、エシカルコスメ、無添加スイーツなど、こだわりを持つブランドが集結します。 お笑いコンビ・フォーリンラブのバービーさんによる「なりたい自分になるためのヒント!」をテーマにしたトークショーや、SHELLYさんと産婦人科医・高橋幸子先生と一緒に、親子でカラダケアについて学べるトークショーも必見です。他にも、ママ向けのヨガ講座や、家族で楽しめるシールラリーなどの体験イベントが盛りだくさん。イベントに参加し、自分のカラダや心に目を向けてみませんか。 SmileFemFes@二子玉川ライズ ガレリア開催日時:2023年8月5日(土)、 6日(日)11:00~17:00場所:二子玉川ライズ ガレリア ※雨天決行参加費:無料 URL: https://lyset.jp/smile-fem-fes 【祝GSFF10周年】第162回 銀座ソーシャル映画祭 x cinemo by ユナイテッドピープル 考えるきっかけをつくる市民上映会「銀座ソーシャル映画祭」が10周年イベント 2013年にスタートした社会派ドキュメンタリー映画の市民上映会「銀座ソーシャル映画祭」。 記念すべき10周年を迎える8月は、軍隊を廃止し、軍事予算を社会福祉に充てることで、国民の幸福度を最大化する道を選んだコスタリカに迫った「コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~」を上映します。上映後は、ドキュメンタリー映画の配給会社、cinemoを運営するユナイテッドピープルの関根健次さんによるトークや、交流会を予定。 世界の今を覗きに、会場に足を運んでみては? 【祝GSFF10周年】第162回 銀座ソーシャル映画祭 x cinemo by ユナイテッドピープル開催日時:2023年8月26日(土)11:00~ 場所:中越パルプ工業株式会社 東京都千代田区内幸町1-3-2 内幸町東急ビル8階 参加費:2,000円(ユナイテッドピープルワインまたはso good coffee付き) URL:https://www.gsff.jp お申込み:https://gsff162.peatix.com/ ●actcoinから参加申込みをすると、コインが獲得できます。 https://actcoin.jp/event/detail.php?id=3979 ※actcoinはソーシャルアクションによってコインが貯まるweb・アプリサービスです( 登録・利用無料) 上大岡フェスティバル2023『夏休みSDGsフェア』 デパートの裏側を見れるチャンス!子どもが楽しいワークショップも充実 7月20日から京急百貨店全館にて開催中の、上大岡フェスティバル2023。そのイベントの一環として、8月4日(金)~6日(日)の3日間は、子どもが参加できるSDGsフェアが行われます。 普段は見ることのできないデパートのゴミ処理や防災の裏側を見るツアーや、三浦の間伐材を使用したコースター作り、縁日のように楽しみながら行える分別ゲーム、竹を使ったランタン作り、みつろうのエコラップ作りなど魅力的な体験ラインナップが予定されています。 この夏休みは、親子でSDGsについて楽しみながら学んでみませんか。 上大岡フェスティバル2023『夏休みSDGsフェア』開催日時:2023年8月4日(金)~6日(日)場所:京急百貨店 7階催事場 参加費:プログラムにより有料。詳しくは下記リンク先をご確認ください。 URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000257.000016556.html   水素エネルギー体験型イベント 未来のSDGsエンジニア‐水素社会たいけんプログラム 実験やゲームなどの体験プログラムで水素社会を体験しよう! 水素博物館「東京スイソミル」では、脱炭素社会実現のために普及が期待される水素のことをイチから学ぶことができます。 夏休みにはイベントタイトルの通り「未来のSDGsエンジニア」である子どもたちに向けて特別実験教室、VRゲーム、燃料電池バスやEV車の乗車体験など盛りだくさんのプログラムが予定されています。 親子で実際に水素社会を体験し、エネルギーへの理解を深めるきっかけにしてみませんか。 水素エネルギー体験型イベント 未来のSDGsエンジニア‐水素社会たいけんプログラム開催日時:2023年8月5日(土)、6日(日) 10:00~17:00 ※最終入場16:30 場所:水素情報館東京スイソミル 参加費:無料 URL: https://www.tokyo-suisomiru.jp/news/page184/ Ethical &SEA Presents 【ウミイロ日和】かわさきSDGsワークショップ この投稿をInstagramで見る upcycle project つなぐ【ウミイロ日和】(@umiirobiyori.tsunagu)がシェアした投稿 「大人の自由時間」と「子どもの自由研究」になるワークショップイベント エシカルなセレクトショップ「エシカルシー」と、廃材を利用したワークショップなどを行う「Upcycle Project つなぐ」がタッグを組み、アトレ川崎でイベントを開催。 開催期間中は、日替わりで出店者が変わります。流木とシーグラスのタペストリーづくりなどのワークショップは、お子さんの夏休みの工作にもうってつけ! もちろん子どもだけでなく、大人の参加も可能です。発想豊かに、SDGsなワークショップを楽しんでみては? Ethical &SEA Presents 【ウミイロ日和】かわさきSDGsワークショップ開催日時:2023年8月19日(土)、20日(日)10:00~17:00場所:アトレ川崎 ツバキひろば参加費:入場無料 ※ワークショップは要確認URL:https://www.instagram.com/p/CvG0V0nPyrc/ サマービーガンスパイス料理教室@アリサンパーク オーガニック・ベジタリアンブランドのアリサンが、代々木公園近くのアリサンパークにて、五感で楽しむオールビーガンのお料理教室を開催します。 春に続いて3回目の開催となるイベント。“Spice up your life!!人生にもっと味わいを。”というテーマのもと、当日はプロのレクチャーを受けながらビーガングルメを作ります。 気になるメニューは、「ジャックフルーツとカシューナッツのカレー」や「きゅうりとパイナップルのココナッツサラダ」など、夏にぴったりのラインナップ。みんなでランチタイムを過ごした後はカフェでも人気のオリジナルチャイの美味しい淹れ方を伝授してもらえます! ビーガングルメが気になっているけど自分で手作りすることはハードルが高く感じる人や、お料理初心者も、楽しく手ほどきを受けながらビーガンの世界に参加してみませんか。 サマービーガンスパイス料理教室開催日時:2023年8月6日(土)、7日(月)11:00~14:00場所:アリサンパーク 東京都渋谷区代々木5-63-12参加費:6,600円URL: https://alishan-organics.com/blog/alishan-park/2023/04/27/6908/  

  • ピープルツリーに聞く フェアトレードファッションのきほんの“き”

    素材や形、トレンド、自分に似合うかどうか。洋服を選ぶときに大切にしていることは人それぞれ。でも、もし自分が身に着けている服が、知らず知らずのうちに誰かを傷つけていたら…?これから先、私たちが洋服を選ぶ際の基準にプラスしたいのが、“生産者にとっても消費者にとってもハッピーであるかどうか”です。 今回は、フェアトレードファッションの草分け的存在であるピープルツリーからフェアトレードファッションの根本的な考え方を学び、その大切さを一緒に考えます。 ●ピープルツリー 1991年に2人のイギリス人によって日本で設立されたフェアトレード専門ブランド。オーガニックコットンの衣類や、チョコレートやコーヒーなどの食品、雑貨など幅広くオリジナルで展開。日本では自由が丘と立川高島屋S.C.に直営店がある他、全国のセレクトショップなどで取り扱いがある。WFTO(世界フェアトレード連盟)に加盟し、製品にはWFTO保証ラベル(原材料から生産までフェアトレードを保証するラベル)を付けている。 お話を伺ったのは、ピープルツリー広報の鈴木啓美さん。2023年のファッションレボリューションウィークで参加者からの反響が大きかった、映画「メイド・イン・バングラデシュ」の解説を交えながら、フェアトレードについて基礎的なところからお聞きしました。 そもそもフェアトレードってなに? ――ファッションの話の前に、フェアトレードとは何かを教えていただけますか。 端的に言うなら、貧困問題と環境問題をビジネスの力で解決しようとする取り組みです。直訳すると「公平・公正な貿易、取引」となります。スポーツで公平性を表すフェアプレーの“フェア”をイメージしていただけると近いと思います。 ピープルツリーが加盟するWFTOは生産者の労働条件、賃金、児童労働、環境などに関しての基準「フェアトレード10の指針」を定めています。 Photo by ピープルツリー そのうちの1つ「適正な金額を支払う」だけが注目されフェアトレードの代名詞のようになっているのが現状ですが、それは「手段」の1つ。何のためにやっているのかという「目的」が大事です。「みんなが幸せに暮らせること」をゴールに、10の指針をもとに、様々な活動をしています。 フェアトレードという言葉ができるまで Photo by ピープルツリー ――ただ適正な金額を支払うだけではなく、生産者も幸せに暮らせることが大切ということですね。いつ頃できた概念なのでしょうか? 国際的な会議の場で初めて「フェアトレード」という言葉が使われたのは1984~85年頃と言われています。1950年代からチャリティー貿易が存在していましたが、対等というよりも“助けてあげる”という意味合いが強いものでした。そこから1960年代に、取引は対等であるべきだという考えのもと、フェアトレードの前身となるオルター(オルタナティブ)トレードと呼ばれる概念が生まれたのです。日本では70年代から80年代にかけて、フェアトレードに類する活動をする団体が活動を始めました。 参考:https://fairtrade-forum-japan.org/fairtrade/fairtrade-history ファストファッションの“アンフェア”な真実 ――今年のFRW※1に、ピープルツリーは映画「メイド・イン・バングラデシュ」※2の上映・解説イベントを開催しました。フェアトレードの視点から作品を観るときのポイントを教えてください。 「メイド・イン・バングラデシュ」は、縫製工場で働く女性工員たちが労働組合を発足するまでの奮闘を描いた映画です。作品はフィクションであるものの、監督のルバイヤット・ホセインが沢山の工場労働者に会ってリサーチし製作した、限りなくリアルに近い物語です。工場での話だけではなく、ところどころにバングラデシュで働く人々が置かれている状況が散りばめられており、主人公シムの人生もまさにバングラデシュで生きる女性の現状を映し出しています。 ――衣類産業大国であるバングラデシュの現状がとてもよく描かれていました。 バングラデシュは世界2位の衣類輸出国であり、国内の7~8割が衣料に関わる産業です。しかし、映画にもあるように、政治家などの権力者と工場経営者に癒着があったり、権力者自らがオーナーであったりして、労働者に目が向いていない事実があります。国外に安価な労働力を提供する一方で、労働者の賃金や労働環境は後回しにされているのです。 例えば作中、シムは、労働組合を作るための資料として、労働者権利団体のナシマに渡されたスマートフォンで工場内の様子を密かに撮影します。そこではグローバルアパレル企業の白人男性が工場見学に来るのですが、「君の工場は高すぎる!」と値下げを求めているのです。労働組合が存在せず、権利が保障されていない状態で、労働者は満足のいく賃金をもらえていません。それにも関わらず、先進国で洋服をさらに安く売るために工賃の値下げを要求される。このシーンからは、先進国において消費者が安価な洋服を求め、企業がそれに応えようと考えた結果、生産国で働く労働者にコスト削減のしわ寄せがいっているということを知ることができます。 ※1 ファッションレボリューションウィーク。毎年、4月24日を含む1週間、ファッションの透明性を高めることを目的としたイベントが世界中で開かれる。縫製工場で働く1,100名以上の女性が犠牲となった2013年4月24日の「ラナ・プラザ崩壊事故」がきっかけとなっている。 ※2 世界のファッション産業を支えるバングラデシュで、縫製工場の過酷な労働環境と低賃金の改善に立ち上がったひとりの女性の実話をもとに製作されたヒューマンストーリー。 生産背景以外にも目を向けたい現地のリアル Photo by ピープルツリー ――安さの裏にこういった現実があることは常に意識しておきたいですね。他にもこの映画から私たちが学べることはありますか。 作品では、ジェンダーの問題と児童婚の現状も垣間見えます。実はバングラデシュは、政治の面で見ると首相をはじめ女性議員の割合が日本よりかなり大きく、最新のジェンダーギャップ指数も59位で日本よりはるかに上位にいます。ところが、経済面で見ると、バングラデシュは男性の失業率が高く、作中のシムと夫のように、女性が縫製工場などで働き家計を支えているという構図が珍しくないんですよね。数字だけを見ると女性の社会進出が進んでいるかのように見えますが、どういう基準でジャッジされた数字なのか、その裏側にある事実を知ろうとすることが大切だと思います。 ――生産の現場はもちろん、生産国がどのような状況なのか、知ろうとすることが重要ですね。 シムが、母親から11歳の時に40歳の人と結婚させられそうになったと告白する場面も衝撃的です。バングラデシュの法律では18歳以下の結婚は禁止されていますが、なんと半数以上が18歳以下で結婚していると言われています。貧困から脱しようと、母親が子どもの幼い頃からお金持ちの男性を探すケースが多いのです。幼い頃に結婚をすると、低年齢により妊娠・出産のリスクが高まる、虐待の対象となる、教育の機会を奪われることなどが懸念されます。 このように、私たちの衣服と深い関わりのあるバングラデシュの日常を、物語を通して知ることができるのもこの映画の特徴です。個人レベルで起きているように見える問題も、国際市場での立場、社会通念や文化的背景からくる社会システムのひずみが要因で起きているということが見えてきます。 フェアトレードファッションはこうやって作られる Photo by ピープルツリー ――ファストファッションが作られる生産背景はイメージできましたが、フェアトレードの衣類は具体的にどのように作られるのでしょうか。 ピープルツリーのファッションを例にすると、「フェアトレードの10の指針」をクリアし、WFTOに加盟する、信頼のおける生産者団体との取引を行っています。 オーガニックコットンをはじめとする素材の調達から最終加工まで、どこで誰がどんなふうにつくっているのか把握すること、生産者に無理強いをしないため生産に十分な時間を設けること、生産団体にオーダーする時点で最大50%を前払いすることなど、双方向のやり取りをすること、透明性と公平性を保つために様々な取り組みを行っています。また、製品は日本向けに企画し、団体に所属する生産者たちが持てる技術を活かした上で、手作業でひとつひとつ丁寧に作られます。そうすることで、伝統的な手仕事の継承にもつながるのです。 日本で販売するとなると、クオリティも大事になってきますので、技術支援や細やかなフィードバックを行うなど、生産者がスキルを磨けるようなサポートも欠かしません。 その他、生産活動以外の取り組みの例として、女性の地位向上のための研修や子どもの教育に関する支援、労働者の人権のために尽力しているバングラデシュの弁護士の支援なども、ピープルツリーの母体であるNGOグローバル・ヴィレッジを通して行っています。 私たちにできることは、消費するということに責任を持つこと。 出典:pexels.com ――洋服の生産の背景を知ってしまうと、どんな洋服を購入したら良いのかわからない…という方も多いと思います。大きなアクションではなく、私たち消費者が今日から始められることはありますか? 今まで選択してきたものと、生産の背景を意識して選択してみたもの、一見似ているけれど何が違うのか?そのような小さな疑問を持つことから始めてみるのがいいのではないかと思います。洋服を買う際には、タグを見る、どこで作られているのか、素材にどのような違いがあるのかを気にしてみるなど、小さな気づきから知識を増やしていけば良いのです。完璧を求めるのではなく、今の時点でより良い方を選べるように努め、良かったらそれを友人に広めるのもいいですよね。 「とりあえず」の買い物はしないことも一つの方法です。間に合わせで購入するのではなく、ずっと大切にしたいと思える物だけを選びたいですよね。 また、疑問に思ったことがあれば、ブランドに問い合わせをすることや、SNSで発信することも重要です。企業に消費者の声を届けることで、企業側もそのニーズに気が付くようになります。 企業は今あるリソースを活かし一歩踏み出すことが重要 ――社会に貢献するアクションを起こしたいと考えている企業ができることは何でしょうか。 企業は、自分たちの元々持っているフィールドにおいて一歩踏み出すことが大切だと思います。つまり、自社の事業の延長線上で取り組むということです。そもそも何のために創設されたのか、原点を改めて見つめると、自分たちの使命が盛り込まれていると思うのです。 企業も個人も、大きな変革や完璧さを最初から求めるではなく、今あるリソースを活かせる方法で社会に貢献していくのが、健やかで無理のない方法なのではないかと思います。 フェアトレードファッションを学んで 「フェアトレードも、SDGsもサステナブルも、地球と人、みんなが幸せに暮らせるようにするためのものです。そして、忘れたくないのは、その“みんな”という中にはちゃんと自分自身も含まれているということですよね。自己犠牲や我慢を強いるものだと続かないので、自分も楽しむことが大事だと思います」最後に鈴木さんはこうお話してくれました。フェアトレードは、特別なことではなく、他の人に対して対等・平等に向き合う、という人としての基本的な姿勢なのだと改めて感じました。 私たちの洋服を取り巻く“アンフェア”な関係は、今も世界のあらゆるところで存在しています。洋服を身に着ける人も作り手も、みんなが対等な世の中であるために、現状を知り、一人ひとりが小さなアクションを起こしていくことが、これからのファッションには求められているのではないでしょうか。

  • どんなものに出会える?“東京蚤の市”って実際どんなところ?

    蚤の市(のみのいち)とは、古着やアンティークの雑貨などが集まる、いわばフリーマーケットのこと。ヨーロッパの都市では、週末に開かれることが多く、特に19世紀からフランス・パリで続く蚤の市は世界的に有名です。 また、持続可能な社会が求められ、物を大切にしていこうという風潮の中、再注目されている催しでもあります。 今回は、2023年6月に国営昭和記念公園で開かれた第19回東京蚤の市に潜入。広大な土地で開かれる国内でも有数の蚤の市は、実際にどんな雰囲気なのか、どんなものが売られているのかレポートします。 定期的に開催しているので、行こうか迷っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。 まるでテーマパークのような会場 午前11時半前、入口のゲートをくぐり抜けて右奥のテントにてチケット交換を行い、散策をスタート。チケットは前売りと当日販売があります。前売りチケットを入手していたことで、人手が多い中でもスムーズに入場することができました。 訪問した日は天気にも恵まれ、蚤の市にぴったりの日曜日。エリアによっては人が多く、移動するだけでやっとといった所もありました。 会場は大きく8つのエリアに分類されており、音楽ライブを行うステージなどイベントスペースも点在。ヨーロッパの蚤の市よりもイベント要素が強く、まるでテーマパークのようです。 出典: 会場マップ | 第19回東京蚤の市 (tokyonominoichi.com) お昼ご飯を食べようと待っている間、同じ売店の行列に並んでいた女性は、前日も来たのだけれどすべての出店をじっくりと見ることができなかったので、今日は二日目の参加とのこと。広大で出店数もかなり多いため、確かに、一日ですべてを見るのは難しいかも知れません。 食器から、アクセサリーまでアンティークアイテムが充実 古道具を扱う複数エリアでよく目に入ったのが、アンティークのグラスやヨーロッパ製のティーセットをはじめとする食器類です。食器としてはもちろん、花瓶や小物入れとしても使えそうなものもありました。 価格帯は1,000円以下のものから中には1万円以上するものまで様々。一点モノの器やコップは、食器好きにはたまらないですね。 工夫次第で何にでも使えそうなガラス類 日本ではあまり見かけないようなデザインも たくさんの食器の中から運命の出会いがあるかも…? 個性豊かなアクセサリーや雑貨も豊富 乙女心をくすぐるようなアンティークのアクセサリーにも出会いました。個性があって、ファッションのポイントになってくれそうなアイテムが並びます。 子どもだけでなく、つい大人も欲しくなるようなぬいぐるみも発見。状態が良いので、プレゼントにも良いかも。 こちらのお店は、レースや、布類が売られていました。ハンドメイド好きな筆者は、何に使おうかな?」と想像するだけでワクワクします! 廃材を一輪挿しにリメイクした商品も人気を集めていました。1点ものの一輪挿しはそれぞれ個性があり、みなさんひとつひとつ吟味しています。 蚤の市定番の紙モノや絵本、家具類も 多くのエリアで紙を取り扱うお店を多く見かけました。 この植物の絵は、百年前ほど前の物もあるそう 本を取り扱うお店では、絵本が圧倒的に多く、ノスタルジックな海外の絵本に大人も子どもも見入っていました。インテリアとしても良さそうです。 もちろん家具もあります。大きなものであっても配送受付ブースが設置されているため、持ち帰りの心配をする必要もありません。 家の中に一つあるだけで部屋の雰囲気をおしゃれにしてくれそうなコート掛けや、アンティークの椅子に目がないという方も多いのではないでしょうか。 壁に取り付けるタイプのコート掛けと子物置き 大型家具も配送できて安心 インテリアの中でも、特に注目を集めていたものは…? 一度進路を進むと、後ろには戻ることが難しいほどの場所もありました。その中でも、人だかりができる場所を発見し、近づいてみると…… 正体は、シート一面に並べられた木彫りの熊でした。木彫りの熊は、店主自ら国内各地から収集したものだそうです。「一律2,500円」という価格がお値打ちなのかどうかについては馴染みのない品のため判断が難しい! おそらく見る方が見れば正しい価値が分かるのでしょう。直観でお気に入りを見つけるのも楽しそうです。ちなみに隣のシートにはお面タイプの熊もありました。 同じお店には、ひとつひとつ手に取って見たくなるような魅惑的な古道具の世界が広がります。 昭和レトロなおもちゃも充実しており、子どもたちの興味をひいていました。 中身がわからないからワクワク!「物々交換の本棚」 今回初めて蚤の市に参加するにあたり、事前に公式HPをチェックしていると、「物々交換の本棚」のページを発見。参加者は、表紙が見えないようにラッピングし、本を受け取る人へのメッセージ添えた本を1冊持ち寄り、会場に置かれた本1冊を持ち帰ることができる企画です。 ぜひ参加してみよう!ということで、筆者も読み終えたおすすめの本を用意しました。 持ち帰ったのは、「青春、なのだろうか、たぶん、そうだろう。」と添えられた一冊。中から出てきた本は高野悦子さん著、「二十歳の原点」で、学生運動に傾倒した二十歳の女子大生のエピソードが綴られている内容でした。 自分ではセレクトしない本と出会うことができて、資源も無駄にしない「物々交換の本棚」。東京蚤の市に参加する際は、本を持参して循環の輪に加わってみるのをおすすめします! 【番外編】筆者のお買い物記録 今回の蚤の市で、筆者が我が家にお迎えすることした、リアルな購入品を紹介します。 まずは紫色のガラス小皿。それからレトロなひまわりが描かれたグラスです。お店の方いわく、60年代頃の品だそう。確かに祖父母の自宅にあった食器をどことなく思わせます。新しい出会いであるはずなのに、なつかしく温かい気持ちにさせてくれるのも、蚤の市の特徴かもしれません。 蚤の市は、ときめきと出会える場所だった! ありとあらゆる雑貨が一つの会場に集結した、東京蚤の市。普段の生活にはない出会いに、常にワクワクが止まりませんでした。 量産される既製品を何も考えることなく使い捨ててしまうことも多い現代。そんな中、ここでしか出会うことのできない一期一会の出会いに期待しながら、古いモノを大切にする気持ちが湧いてくるのが、蚤の市の最大の魅力ではないでしょうか。 大きなシャボン玉を作って遊ぶことができるコーナーなど、子ども向けのアクティビティが用意されており、お買い物だけでなく、家族みんなで楽しむアクティビティも満載の東京蚤の市。定期的に開催しているので、ぜひ訪れてみては?

  • 服との向き合い方を考える「TWO DECADES OF HIDDEN FASHION」が開催中

    2013年にバングラデシュで多くの縫製工場が入ったビルが崩壊し、1000人以上の方が命を落としたラナ・プラザ崩壊事故。事故から10年となる今年、ファッションレボリューションジャパンは、2023年6月4日(日)から29日(木)まで、服と自然環境、服と作り手、服と着る人との関係を見つめる展示「TWO DECADES OF HIDDEN FASHION」を表参道のGYRE GALLERYにて開催しています。 様々な角度から知ることができるファッションの今 展示は、衣服の製造工程を知ることができるTシャツや、素材の原型、ファッション産業や消費者の意識の変化をグラフで可視化したインフォグラフィック、ファッション産業に関わる人の声を聞くことのできる動画や音声など、5つのセクションに分かれており、異なる角度からファッションについて知ることができます。 ファッションレボリューションがこの10年問い続けてきた“#whomademyclothes?(誰が私の洋服を作ったの?)”というテーマが、普段私たちが見ることのない現場の人々の“声”を軸に表現されています。 長いタグから知る、1枚の洋服ができるまで 普段何気なく着ている私たちの洋服は、素材の生産から縫製に至るまで、膨大な工程を経て出来上がっているという事実は、意外と知らないもの。会場に入り、まず目に飛び込んでくるTシャツの長いタグには、一般的なコットンTシャツができるまでの全工程とそれを担う人の名前が記載されています。洋服は実にたくさんの人の手を渡って、私たち消費者のもとに届けられるのです。 予想外の数字に驚きも。ファッションの今が見えてくるインフォグラフィック これまでの約10年のファッション産業の変化を知ることができるインフォグラフィックのセクションは、今回の展示でメインとなるもの。「繊維の生産量は約10年でどう変わってきたか」「サステナビリティが叫ばれる今、実際はどのくらい生産が透明化されてきているのか」など様々なデータがグラフによって可視化されています。 グラフにより、この10年で変わったこと、変わっていないことが明確に。グラフには、本来は捨てられるはずの糸を利用しているそう。 2021年から現在に至るまでの繊維工場などで起きた事故を記したもの。私たちの知らないところで、繊維・ファッション産業では今も事故が起き続けている 他にも興味深い展示が並ぶ 他にも会場には、素材の原型を展示したセクション、ファッション産業に関わる人たちの声を収めた動画や音声のセクションなど、現代のファッションについての理解が深まる展示が並びます。 繊維になる前の綿と麻。素材名は知っていても、元の姿は目にする機会が少ない人も多いのでは なかなか聞く機会のない生産者やデザイナーなどのリアルな声を集めた動画や音声 最後は、小さなアクションを起こしてみる 会場の最後には、アパレルブランドに聞きたいことをはがきに記入し投函するという行動を起こせるセクションがあります。学ぶことに加えて実際にアクションを起こしてみることが、持続可能なファッション業界への実現の小さな一歩になるのです。 ポストが鏡になっていることにより、身に着けている服を改めて見つめ直すことができる 自分の持つ洋服がどのように作られているのか、自らの手で一から辿ることは難しいことですが、消費者である私たちがファッション産業の今を知り、小さくても行動を起こすことで、少しずつ業界の透明性は高まっていくはずです。ファッションが、誰かを傷つけ、環境を汚染するようなものでなく、持続可能なものであるために。洋服を着る私たち一人ひとりが知っておきたい真実が展示会にはあります。 このファッションレボリューションジャパンによる展示会「TWO DECADES OF HIDDEN FASHION」は6月末まで開催中です。 「TWO DECADES OF HIDDEN FASHION」開催期間:2023年6月4日(日)~29日(木)会場:GYRE GALLERY / ジャイル・ギャラリー住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3Fオープン時間:11時~20時入場料:無料URL:https://www.fashionrevolution.org/asia/japan/

  • 2023年のファッションレボリューションウィークを振り返る。次に私たちができることは?

    名前の通り、ファッション業界に革命を起こそうとイギリスで立ち上がったファッションレボリューション(Fashion Revolution)。キャンペーンが立ち上がって10年という節目となる今年、4月24日のファッションレボリューションデーに合わせて、日本国内でも様々なイベントが開催されました。今回はイベントを振り返りながら、持続可能なファッションの在り方と、私たちができることを考えます。 ファッションレボリューションとは? ファッションレボリューション(Fashion Revolution)は、2013年4月24日にバングラデシュで起こった、ラナ・プラザビル崩落を契機に立ち上がった社会運動です。このような事故を二度と起こさないため、消費者側が企業・ブランド側に生産背景の透明性を問いかけ、ファッション業界を健全なものに変えていこうと2014年に始まりました。 関連記事:4月24日は何の日?ファッションレボリューションデーとは関連記事:悲劇から10年。エシカルファッションの原点、ラナ・プラザ崩壊事故とは “顔の見えない”洋服はどこから来るのか 私たちのクローゼットにある洋服のうち、労働者の働く環境や待遇が明らかになっているものはどのくらいあるでしょうか。スーパーではよく“顔の見える”野菜などが売られていますが、洋服にそのようなタグが付いていることはほとんどありません。どうして生産者の顔が見える洋服が少ないのでしょうか。大きな理由の一つとして、私たちが思っている以上に、衣服の生産には実に多くの人の手を必要とするためです。例えばコットン製品の場合、綿の栽培から始まり、紡績、加工、縫製、輸送などを経て私たちの元に届きます。 今年Fashion Revolution Japanが発表したレポート「#RememberRanaPlaza Collection 断念から考える日本のファッション産業の現在地 ラナ・プラザ崩落事故から 10 年目の考察と展望」では、衣服のトレースについて詳しく書かれています。 出展:#RememberRanaPlaza Collection 断念から考える日本のファッション産業の現在地 ラナ・プラザ崩落事故から 10 年目の考察と展望(pdf) もともと多くの生産工程を辿る衣服ですが、グローバル化が進み生産拠点をコストが安い東南アジアに移す企業が増えてきたことなどで、サプライチェーンはさらに複雑化。メーカーでさえサプライチェーンを把握しきれていないケースが多くあるのが現状です。 ラナ・プラザ崩壊事故からもわかるように、洋服が低価格で手に入るようになった背景には、労働環境が守られておらず、生活を成り立たせるための賃金が支払われていないなどの問題が隠されている可能性があります。洋服を購入するときに、その洋服の生産背景を知ろうとすることが、私たち消費者には求められているのです。 「whomademyclothes?(誰が私の洋服を作ったの?)」という問いかけから始まったファッションレボリューションは、洋服を購入しファッションを楽しむ私たち全員が知っておきたいムーブメントです。 2023年4月、未来のファッションを考えるイベントが多数開催 ファッションレボリューションデーのある4月は、ファッションにまつわるイベントが全国で開催されました。主催者は学生や企業、研究者など様々。ファッション業界が抱える問題について知り、私たち一人ひとりにできることを考えるための1か月となりました。 Theater for Good この投稿をInstagramで見る Theater for Good(@theater_for_good)がシェアした投稿 開催日:2023年4月2日主催:村瀬悠 坂井ゆきね Z世代による、Z世代のための映画上映会。ファストファッションの裏側に迫るドキュメンタリー映画『The True Cost』を鑑賞し、エシカルファッションについて語り合われ、社会課題に興味・関心をもつ同世代同士の交流を図る場ともなった。主催者は2人の大学生で、そのうちの一人、坂井さんは大学内でエシカルファッションを楽しく広めるためのサークル「Around 20(あらとぅ)」を立ち上げて活動。同じく主催者の村瀬さんは学生の傍ら社会派カメラマンとしての活動も行う人物。 Plastic collection 2023 この投稿をInstagramで見る Plastic Collection in 三重県四日市(@regenefashionshow_)がシェアした投稿 開催日:2023年4月8日 三重県の四日市市で開催されたFashion Revolution Japanのパートナーイベント。四日市市のイメージを「公害の街」から「漁網の街」へ塗り替えるべく、漁業で使われる漁網をアップサイクルしてファッションショーを開催。イベントの発起人である吉田凱一さんの祖父が営んでいた漁網工場の廃棄漁網とプラスチックゴミから衣装や舞台装飾が作られ、エキサイト四日市・バザールというイベントで披露された。開催にあたってクラウドファンディングで資金を集め、会場となった商店街の協力も得て行われた。 『メイド・イン・バングラデシュ』オンライン上映会&トーク ~ファッションレボリューション企画~ 主催:ピープルツリー開催日:2023年4月23日 昨年日本でも上映された、バングラデシュの縫製工場で働く女性たちが労働組合を立ち上げるまでの奮闘を描いた映画『メイド イン バングラデシュ』。フェアトレード専門ブランドであるピープルツリーがファッションレボリューション企画として、メイドインバングラディッシュをVimeoにて限定公開した。鑑賞後は、ピープルツリーの鈴木啓美さんが映画について解説をするオンライントークがZoom上で行われた。 イベント詳細:https://www.peopletree.co.jp/special/frw2023/ ラナプラザの崩落事故から10年、「ザ・トゥルー・コスト」上映会&これからの10年のファッションをつくる『TEN』御披露目&決起会 この投稿をInstagramで見る エシカルファッション_Enter the E(@enter_the_e)がシェアした投稿 開催日:2023年4月23日主催:Enter the E エシカルファッションセレクトショップであるEnter the Eが『The True Cost』の上映と、グループディスカッションを実施。 “10年後のファッション”を題に、参加者全員でエシカルなファッションをどのように実現していくのか語り合われた。イベント後半では、Enter the Eが新たにローンチするオリジナルアパレルブランド「TEN」についての紹介があり、バングラデシュへの訪問の報告や、植月さんが「TEN」に込めた思い、展望などを共有する場となった。現在、「TEN」プロジェクトの仲間「TEN CREW」の募集を兼ねたクラウドファンディング(https://rescuex.jp/project/45133)が行われている。 ソーイング竹内から学ぶ縫製工場のサステナビリティー この投稿をInstagramで見る 山口大人(@yamaguchi_otona)がシェアした投稿 開催日:2023年4月25日主催:FashionGood lab. ファッションビジネス学会FashionGood研究部会が主宰するFashionGood lab.が、兵庫県にあるエコフレンドリーファクトリー、ソーイング竹内の竹内祐太さんをゲストに迎えて行われた、オンライン講座。播州織の産地である兵庫県で、キッチン雑貨などファブリック用品の縫製を行っているソーイング竹内は、2004年に環境省が策定した「エコアクション21」の認定をいち早く受けた企業。さらに、竹内さんがクリエイティブディレクターを務めるオリジナルブランド「BF KITCHEN」はエコアクション21オブザイヤー2021で金賞を受賞している。講座では、ソーイング竹内の環境経営や地域での取り組みなど、持続可能な運営についてのレクチャーやディスカッションが行われた。 ファッションと労働 - 持続可能なサプライチェーンを地に足をつけて考える – この投稿をInstagramで見る 山口大人(@yamaguchi_otona)がシェアした投稿 開催日:2023年4月28日主催:FashionGood lab. 東京都武蔵野市のフェアトレードタウン認定を目指す、フェアトレードむさしのの協力を受け、武蔵境駅近くの図書館「武蔵野プレイス」で開催されたFashionGood lab.主催のイベント。イベントは、『繊維産業の責任ある企業行動ガイドライン』の編纂に携わったILO(国際労働機関)の田中竜介さんによるガイドライン解説と、繊維産業の研究者、縫製工場代表、セレクトショップ代表の三名によるクロストークの二部構成で行われた。 まだまだ続く2023年のFashion Revolution 洋服を購入するときに、「なぜこの値段なのだろう?」と一度考えてみることや、ファッションレボリューションのような活動に参加してみることは、私たち一人ひとりができる大切なアクションです。今年Fashion Revolution Japanは、Fashion Revolution Week(4月22日~29日)期間中にとどまらず、6月に表参道のGYLEにてトークイベントと展覧会を開催します。今年ますます盛り上がりを見せるFashion Revolutionに参加してみては? Fashion Revolution Japan 公式ホームページ:https://www.fashionrevolution.org/asia/japan/

  • エシカルライター厳選!“本当のサステナブル”を考えるドキュメンタリー

    これまでドキュメンタリー映画を100本以上観てきた映画好きのライターがお届けする本企画。離れている国や地域からでも、人々や社会のリアルを知ることができるドキュメンタリーは、今世界で起きていることを身近に感じることができます。今回はサステナブルの本質を考える、おすすめ映画をご紹介します。 その「サステナブル」は本物? 出典:pixabay.com 2030年までの達成を目標とする「SDGs」や2050年にCO2排出をゼロにすることを目指す「カーボンニュートラル」など、世界各国で気候変動に立ち向かう機運が高まっています。特にグローバル企業などは環境投資「グリーンボンド」など大量の資本を投入し、環境問題は解決に向かっているようにも見えます。しかしその一方で、企業イメージ向上や売上を伸ばすために、環境に優しい商品やサービスであるかのように装う「グリーンウォッシュ」が問題となっています。世界の生産現場では何が起こっているのか?わたしたちは何を信じたら良いのか?疑問は尽きませんが、実情を伝えてくれるドキュメンタリー作品から、リアルをのぞいてみませんか。 "環境に優しい"うたい文句の裏側を探る「グリーンライ・エコの嘘」 エコに関心のある人ならば、「環境に優しい」「サステナブル」と記載されている商品とそうでないものが並んでいたら、前者を選んで購入しているでしょう。しかし、もしかるすと、わたしたちが道しるべとしている「環境に配慮している」と記載している製品にはウラがあるかも知れません。監督は実際に自らの目で「環境に優しい製品」の生産現場を確かめるべく、専門家とともに真実を探る旅へ出発。映画の中で企業は口を揃えて「自社の商品は環境に配慮しており、トレーサビリティが取れている」と言いますが、ストーリーが進むにつれて企業の信じがたい「嘘」が次々と暴かれていきます。例えば「持続可能なパーム油」を主張する企業のパーム油農園で、農園拡大のために熱帯雨林が焼き払われていたシーンは映像越しにも忘れることのできないものです。 残念ながら、エコを謳ったたくみなマーケティングで売上を伸ばそうとする企業も少なくありません。私たちが選んでいるものは本当に環境に優しいのか…。「サステナブル」表記との向き合い方を考えさせられる作品です。 2048年、海の魚は消える!?「Seaspiracy 偽りのサステイナブル漁業」 「持続可能な漁業なんてない」「漁業システムを転換しないと2048年、海の魚は消える」などと衝撃的な主張が物議をかもした問題作です。幼い頃から海を愛し、ビーチクリーンを行う本作の監督アリは、「海洋汚染の本当の問題はどこにあるのだろう」と疑問を持ったことをきっかけに、ドキュメンタリーを制作し始めます。作中では、海を守るためのヒント求め、世界各地の漁場や漁業関係者の元を訪れていくアリ。サステナブルなシーフードに関する認証ラベルをめぐる「認証ビジネス」や、乱獲・密猟、日本でも行われている捕鯨やイルカの追い込み漁、海洋プラスチックとなってしまう漁網の問題、人権を無視した奴隷漁業の実態など、身の危険を顧みず世界の漁業が抱える問題を追求していきます。彼のカメラを通して世界の海を見ることで、今までは気がつくことのなかった漁業の問題を発見することができるでしょう。 映画から見る本当のサステナブルとは? 一刻も早い気候変動対策が求められる中で、個人のアクションだけでなく企業の環境配慮の意識は大変重要です。しかし、自社のイメージアップなど商業的な利益のために見せかけのSDGsやサステナビリティをうたう事例が増えてきており、今回ご紹介したようなドキュメンタリーも発表され始めています。映画を通して、本当の「サステナブル」とはどこにあるのか、考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

  • 4月24日は何の日?ファッションレボリューションデーとは

    毎年4月24日に定められている「ファッションレボリューションデー」をご存知ですか? 洋服を購入し、ファッションを楽しむ私たちと深くかかわっているこの日。 今回は、ファッションレボリューションデーを定めた「ファッションレボリューション」の概要やファッションについて私たち一人ひとりが考えていきたいことを見ていきます。 ファッションレボリューションとは 出典:unsplash.com ファッションレボリューション(Fashion Revolution)は、ファッション産業の透明性を高めていこうとするグローバルキャンペーンのことです。環境を保護・回復し、成長や利益よりも人を大切にする世界的なファッション産業をビジョンに、世界中で様々な活動が行われています。 ファッションレボリューションでは、具体的に以下を目的としています。 ・世界のファッション業界において人と環境の搾取を終わらせる・安全で尊厳のある労働条件と生活賃金をサプライチェーンのすべての人に・世界のファッション業界全体における力を再分配し平等なバランスを保つ・世界のファッション業界における労働運動の拡大と強化・世界のファッション産業が限りある資源の保全と生態系の再生への取り組みを行う・バリューチェーン全体の透明性と説明責任を当たり前にする・使い捨てをやめ、材料をより長く使用し、無駄にしないシステムへの移行・遺産や技術、地域で語り継がれてきた智慧が認められ、大切にされること 日本はキャンペーンがスタートした2014年から参加。今では世界に約100の支部を持つ世界的な動きに発展しています。 ファッションレボリューションデーはなぜ4月24日? 出典:unsplash.com ファッションレボリューションという世界的なムーブメントが誕生したきっかけは、2013年4月24日に発生したバングラデシュの商業ビルの崩壊事故、いわゆる「ラナ・プラザ崩壊事故」にあります。事故現場となった商業ビル内には当時多くの縫製工場などがひしめき合っており、ビルの崩壊によって、そこで働く人々が負傷し命を落としました。その多くが縫製作業を行う若い女性だったと言われています。この事故により、杜撰な建物の管理だけでなく、長時間労働が当たり前であったことなど劣悪な労働環境が明るみになり、大きな社会問題となったのです。 この悲劇がきっかけで、SNSでは自分の洋服の写真とともに、「#whomademyclothes(私の服は誰が作ったの?)」というハッシュタグをつけて投稿するというムーブメントが生まれます。ムーブメントはやがてファッションレボリューションに発展。ファッションレボリューションは、2013年にイギリスのキャリー・ソマーズとオルソラ・デ・カストロという2人のデザイナーによって設立されました。ファッションレボリューションでは、ラナ・プラザ崩壊事故が起こった4月24日をファッションレボリューションデーと定めています。 関連記事:悲劇から10年。エシカルファッションの原点、ラナ・プラザ崩壊事故とは 世界中で広がるエシカルファッション 出典:pexels.com ラナ・プラザ崩壊事故や消費者の声によって、ファッションに関わる企業は、労働者の働き方や生産ラインの見直しを余儀なくされました。生産にかかわる人々の人権や環境への負荷を考慮した「エシカルファッション」の考え方が広まっていったのです。 エシカルファッションとは、調達・製造・流通・販売の4つのプロセスを通して「人・社会・地球環境・地域」のことを考え、展開されるファッションを指します。かみ砕いていうと、売上や生産量を最優先にするのではなく、地球環境や人、社会を重要視します。例えば、生産者の労働環境が守られ適正賃金が支払われている、製造時の排水や廃棄物・CO2をなるべく出さない努力をしている、毛皮など動物を傷つける素材を使用していないなど、人権の尊重に加えて、環境も考慮されたものがエシカルファッションと呼ばれています。 関連記事:環境にも人にも優しいサステナブルファッション。今日から私たちにできることとは 2022年日本のファッションレボリューションウィークイベント ファッションレボリューションでは毎年4月24日を含む1週間を「ファッションレボリューションウィーク」(※毎年期間の設定に相違あり)と定め、自分たちが着ている服は誰が作り、どのような生産プロセスを経ているかを見直す期間としています。 日本でもファッションレボリューションウィークが開催されており、2022年は「服を長く愛するために#LovedClothesLast」をテーマに、東京渋谷のヒカリエでイベントが行われました。服の寿命を延ばすワークショップや、服のお直しに関するトークイベントなど、服をできるだけ長く使用するためのヒントが詰まった内容でした。 2023年ファッションレボリューションウィーク 2023年は4月22日~29日の期間でファッションレボリューションウィークが開催されます。ラナ・プラザ崩壊事故から10年の節目にあたる2023年は、Manifesto for a Fashion Revolution がテーマ。世界的にサステナブルファッションが広まってはいるものの、気候変動や増加する社会的な不公正を解決するには進みが遅すぎるとした上で、「公正な取引が行われること」「適正賃金が支払われること」「環境を保全し修復すること」など、2018年にファッションレボリューションが制定した10のマニュフェストをテーマとして掲げます。 今年も日本を含む各国で様々なイベントが行われる予定です。日本における最新のイベント情報はFashion Revolution Japanの公式インスタグラムをチェックしてみてくださいね。 エシカルファッションを知るために 出典:pexels.com 最後に、私たちがファッションレボリューションに参加する方法を見てみましょう。 ファッションレボリューションウィークのイベントに参加してみる 前述した通り、ファッションレボリューションウィークには、東京を中心にイベント行われています。実際に話を聞き、体験することでエシカルファッションがぐっと身近になるはずです。 SNSでタグ付けしてみる 自分の洋服のロゴがわかる写真とともに「#whomademyclothes(誰が私の服をつくっているの?)」のタグをつけてSNSに投稿することで、ファッションレボリューションのムーブメントに参加できます。 ファッションレボリューション公式SNSをフォローする ファッションレボリューション公式のSNSでは、ファッションに関して学べる投稿が数多くあります。また英語ですが、YouTubeチャンネルでもたくさんの情報を得ることができます。フォローしてファッションの在り方を考えるのも一つの方法です。 他にも、EU市民であれば、Good Clothes,Fair Pay(ファッション産業に携わる人の生活賃金を要求するための署名活動)に参加できます。 ファッションレボリューションデーである4月24日には、今着ている洋服はどこでどのようにして作られたものなのか、自分自身はどのような方法でエシカルファッションを取り入れるのか、考えてみてはいかがでしょうか。 Fashion Revolution JapanInstagram https://www.instagram.com/fashionrevolutionjapan/Fashion RevolutionInstagram https://www.instagram.com/fash_rev/YouTube https://www.youtube.com/channel/UC0JS74vyisaHej_xEq_zZ1w

  • 海洋プラに新たな価値を。アップサイクルアクセサリーsobolonが、かわいいワケ

    思わず「かわいい!」と声をあげてしまうほど美しくキラキラとしたアクセサリー。でも実はこれ、かわいいだけじゃないんです! sobolon は、海岸から拾ってきた海洋プラスチックを使いネックレスやピアス、イヤリングなどを制作・販売するアクセサリーブランド。今回は、その魅力に迫るべく、sobolon代表の山崎姫菜子さんにお話を伺いました。 厄介者ではなく、大切な地球の一部として扱いたい 「海洋プラスチック」とは、海を漂うプラスチックごみのこと。便利な生活になった一方で、私たち人間は大量のプラスチックを海に放出してきました。自然に還るまで何百年、何千年もかかると言われるプラスチックは、一度海に流れ出てしまうと漂い続け、劣化して小さな破片になったものは魚や鳥が間違えて食べてしまうことも珍しくありません。 そんな「厄介者」とされる海洋プラスチックですが、その海洋プラスチックを材料としてオリジナルアクセサリーを制作しているジュエリーブランドがあります。それがsobolonです。 心ときめく世界にひとつしかないジュエリー 指輪、ネックレス、ピアス、イヤリングなど、sobolonのアクセサリーはすべてクリエイターによる手作り作品です。海洋プラスチックの特徴を知り尽くしたクリエイターが、異なるカラーや形を組み合わせながら世界に一つしかないアクセサリーを作り上げています。カラフルで個性的なもの、シンプルで普段使いしやすいものなど、デザインが豊富なのも特徴。オンラインショップではセミオーダーも受け付けています。 sobolonの原点は“我慢”と“制約” ブランドの原点は、代表の山崎さんが子どもの時に学校で環境問題のことを学び、大きなショックを受けたことにあります。 「私たちの住む地球で大変なことが起きていると知り、アクションを起こしたいと思いました。でも“我慢”“制約”と言ったネガティブな方法しか思いつかず結局挫折。その後は学業の忙しさなどもあって、具体的な活動を起こすことができないまま、モヤモヤを抱えて大人になりました。」 そんな山崎さんが行動を起こしたのは、社会人になってからのことです。「やはり、環境問題の解決のために何か活動がしたいと、諦められない気持ちがありました。そんなとき大きなきっかけになったのが、仲間の存在です。進学や就職で一度はバラバラになった同級生3人が、再び地元の岐阜に戻ってくることになったのです。みんなに想いを打ち明けると、“やってみよう!”という話になり、4人で創業しました。 今は結婚や出産などライフスタイルが大きく変化してメンバーは変わっていますが、彼女たちの存在が大きな支えとなりました。」母親が手芸好きで、自身も元々モノづくりが好きだったという山崎さん。手先を動かすことに加えてファッションやデザインにも興味があったことから、海洋プラスチックをアクセサリーにするというアイデアが生まれたそうです。 海洋プラスチックがジュエリーにアップサイクルされるまで ひとつひとつニュアンスの異なるジュエリーができるまでには、海洋プラスチックを使ったアクセサリーならではの工程があります。まずは砂浜に打ち上げられた海洋プラスチックの回収から始まります。主な回収場所は、活動の拠点となっている岐阜県から近い愛知県常滑市の海岸です。 次に選別を行います。手で簡単に砕くことができるか、もしくはハサミを使って細かくできるかどうかを基準に、厚さ約1~2mm程度のものを選んでいきます。 選別され洗浄されたプラスチックは、全国にいるsobolonのクリエイターへと送られます。クリエイターの元に届いたら、そこからデザインと製作作業がスタート。海洋プラスチックはひとつひとつサイズや色が異なるので、先にデザインを決めるわけではなく、パーツを組み合わせながらプラスチックの色や形を生かしたデザインに仕上げていきます。 山崎さんは、海洋プラスチックの素材の特徴が生かされていることに加え、クリエイターによる多彩なデザインもsobolonのアクセサリーの面白さだと言います。 「クリエイターさん同士でコミュニケーションを取り、アイデアをシェアし合うので、デザインがどんどんブラッシュアップされていくんです。クリエイターさんの個性が光るのもハンドメイドならではの味わいです。そこも楽しみながらご自身のお気に入りの一点を見つけて欲しいです。」 アクセサリーに使えなかったプラスチックも価値あるものに 大量に漂着する海洋プラスチックのなかには、アクセサリーには適さない大きさや硬さのものもあります。sobolonではそのような海洋プラスチックを、アクセサリー以外の方法で活用しています。各地で行っているのは、子どもたちと一緒に海洋プラスチックのモザイクアートを作る活動。分割された用紙に指定の色のプラスチックを貼り、それを組み合わせることで、全員で大きな一枚の絵を作り上げます。他にも万華鏡作りのワークショップを開催するなど、ものづくりやアートを純粋に楽しみながら、材料の海洋プラスチックを通して環境問題を身近に感じてもらうことができればと考えています。 環境問題に興味を持つ入り口に「かわいい!」を まじめに取り組もうと思えば思うほど“我慢しなければならない”という思考に陥りがちな環境問題。しかし、本当の意味で持続可能なものにしていくには、前向きな姿勢が必要だと、山崎さんは考えます。 「環境問題の解決に向けて様々なアプローチがある中で、かわいい!というところから海洋プラスチックや環境問題に興味を持ってもらうことが私たちの目的です。私たちが回収・アップサイクルする海洋プラスチックは全体から見れば微々たる量で、直接問題の解決に繋がるものではありません。しかし、一見遠回りに思えても、ポジティブに楽しむことが、環境問題を考える“入口”になるのではないかと考えています。」 最後に山崎さんは豊かさについてこう話してくれました。「大量生産・大量消費の現代、環境問題をはじめとした社会問題がたくさんありますが、それは私たちの心の豊かさが失われていることからきているように感じます。“自然の恵みにより私たち人間は生かされている”という感謝の気持ちや、物を長く大切にする気持ちを持つことこそが、心が豊かであることだと思うんです。“自分自身の心がハッピーになることが環境や社会の豊かさにも繋がっていく”そんな想いをsobolonのアクセサリーにのせて広げていきたいです。」 一見不格好で必要とされていない「そぼろ」なものでも、見方を変えればかわいいものになるという意味が込められているsobolon。かわいいアクセサリーとして私たちの元に帰ってきた海洋プラスチックは、私たちに物を大切に使い続けることの大切さを教えてくれます。 sobolonオンラインショップ https://sobolon3695.thebase.in/公式インスタグラム(取扱店やポップアップストア情報はこちらから) https://www.instagram.com/sobolon3695/

  • 悲劇から10年。エシカルファッションの原点、ラナ・プラザ崩壊事故とは

    グローバル化が進み、原料や生産コストを抑えられるようになったことで、私たちは安く服を手に入れられるようになりました。しかしその一方で、衣服の大量生産・大量廃棄による環境への負荷や、生産者の労働環境などが問題になっているのも事実です。 今、様々なブランドで、人権や環境を尊重したファッションに移行する動きが高まっています。この記事では、世界がファッションの在り方や楽しみ方を考え直し、エシカルファッションということばが広まるきっかけになった「ラナ・プラザ崩壊事故(ダッカ近郊ビル崩落事故)」について見ていきます。 人や動物、環境に配慮する「エシカルファッション時代」の到来 出典:unsplash.com エシカルファッションとは、素材の調達から販売に至るまで、生産・販売に関わる人や動物、自然環境を尊重し、配慮されて作られたファッションのことです。 労働者に適切な支払いを行う、労働環境を整える、動物性の毛皮などを使用しない、なるべく水を使わずCO2の排出を最低限に抑えるなどといった取り組みを行っているものを指します。環境に配慮しているという点では、持続可能なアパレルの生産を目指すサステナブルファッションと被るところも多くあります。今でこそ企業や消費者のファッションに対する向き合い方は少しずつ変わってきましたが、グローバル化が進み、安価な労働力を海外に求めるようになってからは、生産の背景を透明化することは難しいことでした。私たちが着ている洋服はどのような場所でどのように作られたものかを知らずに購入するケースが多かったのではないでしょうか。そんな中、企業や消費者が、生産者の人権を尊重するファッションについて考えるようになった大きな事故があります。それが「ラナ・プラザ崩壊事故(ダッカ近郊ビル崩落事故)」です。 世界に大きな衝撃を与えた「ラナ・プラザ崩壊事故」 出典:unsplash.com ラナ・プラザ崩壊事故、別名ダッカ近郊ビル崩落事故は、2013年4月24日、バングラデシュの首都ダッカから北西約20kmにあるシャバールで起きたビルの崩壊事故です。縫製工場、銀行、商店などが入っていた8階建ての商業ビル「ラナ・プラザ」の崩落により、死者は1134人、負傷者は2500人以上にのぼりました。犠牲者の多くが縫製工場で働いていた若い女性たちであったとされています。ビルは以前から耐震性を無視した違法な増築を繰り返し、事故の前日にも、ひび割れが発見されましたが、建物の所有者はその指摘を無視していました。その杜撰な安全管理の末、ビル内に設置された4基の大型発電機の振動や数千台のミシンの振動が引き金となり、崩落したとされています。 事故後ラナ・プラザの縫製工場は、粗末な安全管理が明るみになっただけではなく、低賃金で長時間労働が行われている「スウェットショップ(搾取工場)」であり、労働組合を作ることを認められていなかった等の不平等な労働環境も広く知れ渡ることになりました。このビルの崩壊により、消費者やファッション業界が求めてきた安価な洋服の先にあった、劣悪な労働環境が浮き彫りとなったのです。 崩壊事故を受けた世界の反応 ラナ・プラザには、世界でも有名なアパレルブランドの下請けを工場が入っていました。ベネトンや、ウォルマート、マンゴーなど、日本でも馴染みのある世界的なブランドの下請け工場もラナ・プラザにありました。各ブランド・メーカーはこの労働環境について知らなかったと発表していますが、事故後これらのブランドには多くの批判的な意見が寄せられています。 崩落事故から、約1か月後には「バングラデシュにおける火災予防および建設物の安全に関わる協定(The Accord on Fire and Building Safety in Bangladesh )」が作られ、欧州を主としたブランドや小売企業とバングラデシュの労働組合等との間で、その協定の締結がなされるようになりました。この協定にはユニクロやH&M など多数の主要アパレルが署名しています。輸出先の国や地域によってその対応は変わりますが、他にも、労働法の順守、従業員への給与支払いおよび休日の付与などをチェックする機能なども新たに作られるようになり、バングラデシュの縫製工場を取り巻く環境は少しずつ変化しつつありますが、まだまだ課題が残っているのが現状です。 ファッションレボリューションデーの設立 出典:unsplash.com 事故後、市民の間でもムーブメントが起きています。ラナ・プラザ崩壊事故を受けて、イギリスではファッションレボリューションが設立されました。環境や人権に配慮したファッション産業を広めるキャンペーンとして、世界中に広まっています。ファッションレボリューションではラナ・プラザ崩壊事故に合わせて、毎年4月24日を「ファッションレボリューションデー」と制定。その前後1週間のファッションレボリューションウィークは、世界中で様々なイベントが行われます。2022年、日本では「服を長く愛するために」をテーマに多方面から服の“お直し”をするクリエーターや団体による展示が行われました。 複雑なサプライチェーンとグローバルサウス・グローバルノース グローバル化が進み、あらゆる素材を調達し生産するファッションは、サプライチェーンの透明化が非常に難しいとされています。しかし、ファストファッションを生み出す縫製工場の多くは、新興国にあるのが事実です。残念ながら、安価な労働力を求められる生産地の新興国では、現地の労働環境に光が当たることは、今まであまりありませんでした。アパレル産業に関わらず、ヨーロッパやアメリカ、日本といったグローバルノースと呼ばれる国々がグローバル化の恩恵を受ける一方で、バングラデシュをはじめとしたグローバルサウスと呼ばれる国々にその負担がかかっていることがあるのです。このことをグローバルノースに住む私たちは知っておく必要があります。 関連記事:日本に住むなら絶対に知っておきたい、グローバルサウス・グローバルノースとは ラナ・プラザ崩壊事故への理解が深まるドキュメンタリー映画 最後に、ラナ・プラザ崩壊事故やバングラデシュの下請け縫製工場について描かれた映画をご紹介します。 『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』 ラナ・プラザ崩壊事故をきっかけに作られたファッション業界の裏側に迫るドキュメンタリー。服の価格が低下する一方、人や環境が支払う代償が劇的に上昇してきた現代で、服を巡る知られざるストーリーに光を当て、「服に対して本当のコストを支払っているのは誰か?」という問題を提起した話題作。 『メイド・イン・バングラデシュ』 10代半ばからバングラデシュの労働闘争に関わってきたダリヤ・アクター・ドリの実話をもとに作られた、バングラデシュの縫製工場で働く女性たちが主人公の物語。バングラデシュ・ダッカ生まれの女性監督ルバイヤット・ホセインがメガホンをとった。 悲劇を繰り返さないために、私たちにできること 出典:unsplash.com 買い物をするということは投票することと同じことです。買い物をするときには、その洋服がどのように作られているのか背景を知ろうとすることや、グローバルサウスの国々でどんなことが起きているのかを知ること。そしてより良い選択を行っていくことが、ラナ・プラザのような事故を起こさないために、私たち消費者ができるアクションです。

  • 本質を学べる!SDGsのおすすめ書籍4選

    「SDGs」は、新聞やネットでもよく目にするワードの一つかもしれません。みなさんのなかにも、SDGsについてはなんとなく知っているものの、根本的な部分があやふやかも…という方も多いのでは。今回は、様々な視点からSDGsについて学べるおすすめの書籍をピックアップ。よく耳にするSDGsを本から学んでみませんか? SDGsとは SDGsの正式名称は、「Sustainable Development Goals(以下、SDGs)」で、日本語にすると「持続可能な開発目標」のことです。2015年の国連サミットにおいて、全会一致で採択されたSDGsは、17のゴール(目標)と、それらをより具体的にした数値目標を含む169のターゲットからできています。「地球上の誰一人として取り残さない」ことを掲げており、2030年までに目標達成することを目指しています。 SDGsは、経済の成長を追い求めるだけではなく、地球環境を保護しながら生活困窮者も取り残さない世界を目指し、地球や私たちの社会を持続可能なものにしていくための世界共通の目標です。 SDGsの17のゴール 前述したSDGsの17のゴール(目標)は以下です。発展途上国、先進国を問わず、世界の国のすべての人が取り組むべきこととされています。 出典:国際連合広報センター SDGsはなぜ必要? SDGsの具体的な目標については見てきた通りですが、なぜ今SDGsが世界の共通目標として作られ、取り組まれているのでしょうか。いくつか理由はありますが、代表的なものは以下です。 一つ目に、世界中で起こる気候変動を食い止めるためです。人間の社会活動によって引き起こされていると言われている地球温暖化は、砂漠化や海面上昇などによって生態系のバランスが崩れ、自然破壊につながるなどの被害が世界各地で確認されています。日本も例外ではなく、真夏日や猛暑日、短時間強雨など近年大きな被害をだしており、それらも気候変動の影響です。気候変動は待ったなしの状況で、今すぐ取り組まなくてはならない大きな課題なのです。 二つ目に、広がる格差を是正するためです。2017年には、世界の富裕層の上位1%の人たちの資産は世界全体の資産の約33%に相当し、もっとも貧しい25%の資産全体の10%でした。富裕層に富が集まる一方で、世界には、満足な食事が摂れず栄養失調になったり、治せるはずの病気にかかっても適切な医療を受けられない子どもたちがいるのです。そのような不平等をなくすためにSDGsは目標を立てています。 SDGsが学べるおすすめの本 なんとなく知っているようで、説明するとなると意外と難しいSDGs。学びなおそうと思っているときには本がおすすめです。SDGsに関連した本は多数ありますが、今回は、わかりやすく、理解を深めるのに役立つ本をピックアップしました。 関連記事:子どもも大人も学べる!SDGsがわかるおすすめの絵本7選 世界がぐっと近くなるSDGsとボクらをつなぐ本/池上彰(監修) テレビ番組でも人気の池上彰氏が監修した書籍。SDGsの17のゴールに合わせてトピックスが分けられているので、ひとつひとつのゴールについてしっかりと学ぶことができます。トピックスの最初には、SDGsのゴールをテーマに、私たちの身近に起こりそうな話を漫画で表現。例えば、私たちの生活に一見関りがないように見える「貧困」なども、自分事として考えられるよう工夫されています。他にも、池上氏の書き下ろしコラムや視覚で理解しやすい図解が取り入れられているなど、飽きずに読み進めることができます。 リンク あなたとSDGsをつなぐ「世界を正しく見る」習慣/原 貫太(著) 学生時代から国際協力活動を開始し、現在はフリーランス国際協力師として世界で活躍する著者による本書。世界で起きている紛争・貧困などの問題と私たちの生活が繋がっていることを解説し、まずは世界の現状に関心を持つことが社会貢献には欠かせないと主張しています。単なる目標としてのSDGsではなく、「本当のSDGs」とはなにか、深く考えさせられる一冊です。 リンク WE HAVE A DREAM 201カ国202人の夢×SDGs/WORLD DREAM PROJECT (編集) 201カ国202人の「夢」を綴ることで、多彩な生き方や価値観を知ることができる一冊。夢を語るのは、出身もバックグラウンドも職業もライフスタイルも異なる若者ですが、共通しているのは、世界や社会をより良いものにしていこうという信念です。それぞれの夢に関連するSDGsのゴールが記載されていることにより、”若者の夢”という新しい観点からSDGsを捉えることができるおすすめの本です。 リンク SDGs入門/村上 芽、渡辺 珠子(著) 名前の通りSDGsの入門書である本書。SDGsの基礎から始まり、企業がなぜSDGsに取り組む必要があるのかということや、実践方法などを解説しています。SDGsについて学ぶだけでなく、企業や団体として何か取り組みを始めたい、そんな方おすすめの一冊です。 リンク SDGsについて知識を深めるなら本がおすすめ SDGsに関する情報はインターネットでも入手できますが、基礎からきちんと知っておきたいという場合や違った視点からSDGsを学びたいという場合は、書籍がおすすめです。私たちの豊かな未来へのキーワード、SDGsを基礎から学び、私たちには何ができるのかを考えるきっかけにしていきたいですね。

  • 古いものを、カッコよく。ミラノのエコ蚤の市「EAST MARKET」に潜入!【現地レポート】

    行政や企業、市民が主体となり、世界の中でも持続可能な社会づくりが進むヨーロッパ。近年は特に環境問題への関心が高く、環境に負荷をかけない選択肢が増えてきています。rootusでは、現地に長年住むレポーターが、住んでいるからこそ見えてくるリアルな情報を発信。サステナブルな社会はどのように実現可能なのか、最前線から学べることを考えます。 フリーマーケットがエコに進化中 昔からヨーロッパ各地で開催されているフリーマーケットや青空市場。ヨーロッパにはもともと古いものを大切に使い続ける文化があり、最近はそこにアップサイクルアイテムなどのエコな要素も入ってきています。今回は、そんなヨーロッパ市民の生活になくてはならないマーケットに潜入。実際にどのようなものが売られているのか、どこまでエコ意識は浸透しているのか、見てきました。 訪れたのは、イタリアの首都ミラノで有名な蚤の市「EAST MARKET」。近年オシャレに敏感なミラネーゼたちの間で話題のフリーマーケットです。単なるヴィンテージの売買が目的ではなく、リユース、リサイクル、アップサイクルをもっと根付かせよう、という目的のもとに2014年にスタートしました。 イベントは不定期に開催され、SNSやホームページで開催日が告知されます。 ミラノのEAST MARKETは、19世紀から続くロンドンのリベラルな蚤の市「EAST STREET MARKET」の影響を受けており、21世紀仕様にアップデートされています。会場は広大な飛行機工場の跡地です。 出展者同士の物々交換もOK 約300店が出店する屋内スペースでは、「EVERYTHING OLD IS NEW AGAIN(=すべての古いものに価値を)」をコンセプトに、ヴィンテージ、リサイクル、アップサイクル、アート作品などが展示されています。 得意分野を活かしたアマチュアやプロが、来場客との売り買いを行っているだけでなく、出展者同士の物々交換が自由に繰り広げられています。 センスあふれるヴィンテージ雑貨がずらり 出店していたお店の一部を覗いてみましょう。 リキュールの空き瓶をアップサイクルしたソープボトル。空き缶を容器として再利用したキャンドルもありました。確かに捨てるのにはもったいないデザインの瓶や缶。一工夫でおしゃれなインテリアに変身です。 ヴィンテージのカラフルなスウォッチ。今はもう販売されていないレトロなデザインは、眺めているだけで楽しい! こちらは、ハイブランドのヴィンテージボタンをペンダントや指輪にアップサイクルしています。 他にも、古いおもちゃやポスターにライトニングを施して新たなアート作品を生み出したり、古着に新たなデザインやロゴを加えたり、様々なアイデアとクリエティビティを駆使したショップが軒を連ねます。もちろんどれもハイセンス。さすがイタリアです。 プラスチックフリーを徹底したフードコート 屋外のフードコートでは、多種多様なファストフードを楽しめます。 気心の知れた友達やカップルで来ていて、みんなアルコールを片手にお喋りしたり音楽に身を任せたり。思い思いに週末の夕べを過ごしています。ケバブやブリトー、フリットなど、お酒に合うインターナショナルなジャンクフードのお店が多いですが、プラスチックフリーというルールは徹底されていて、紙や植物性の透明容器を使っています。 スタートから9年目を迎えた現在の賑わいを見ると、EAST MARKETがエコロジカルなライフスタイルを若者に浸透させることに成功したことがわかります。ピースフルでクリエイティブな空間に、また足を運びたくなる、そんな素敵な場所でした。 EAST MARKETVia Mecenate, 88/A, Milan, Italyhttps://www.eastmarketmilano.com

  • 「Less is moreに生きる」 久保まゆみさんが考える豊かさ

    エシカルやサステナブルなライフワークを持つ人へのインタビューを通じて、「本当の豊かさ」を見つめ直すrootusの本企画。今回は、長年アパレル業界に携わり、サステナブルなファッションの在り方を追求してきたクリエイティブ・ディレクターの久保まゆみさんがゲスト。プライベートでは、児童養護施設の子どもたちに向けた七五三や成人式のお祝いボランティアとしても活動する彼女から、豊かな社会へのヒントをもらいます。 久保まゆみさんプロフィール クリエイティブ・ディレクター。美大を卒業後、ジュエリーデザイナーとしてアパレル会社に入社。その後フランスに留学し、帰国後、株式会社JUNが運営していたA.P.C.の発足メンバーとしてプレスを担当。出産を機にフリーランスへ転向し、子どものカルチャー誌『m/f and you』の編集長としてエディトリアルを経験。現在は株式会社JUNのファッションブランド「LA LIGNE ROPÉ」のブランディング、コミュニケーションデザインを担う。社会的慶祝支援団体「一般社団法人 いちご言祝ぎの杜」メンバーとしても活動中。 久保まゆみさん 公式Instagram 伝統文化が息づくサステナブルファッションを後世に ――久保さんはアパレル業界を中心に様々なキャリアを積まれていますよね。 久保さん:大学卒業後、アパレル会社に就職しましたが、海外で文化体験をしたいと思い、退職してフランスに3年ほど留学しました。当時、「A.P.C.」というブランドがパリでも展開し始めた頃で、これまでのモードとは一線を画したミニマリズムな哲学に衝撃を受け、急いで帰国出願し、後立ち上げメンバーに加わることとなりました。もう30年も前になりますが「A.P.C.」のデザイナー・ジャン・トゥイトゥに感化され、私にとってのサステナブルな精神の芽生えがあったと思います。それは既存への警鐘のようなタイムレスなアティチュードでした。今のようにライフステージが変わっても女性が働ける場が整っていなかったこともあり、出産を機に働き方をフリーランスに変更しPRとしてのキャリアを重ねました。その後、創刊した子どものファッション誌は、もっと子どもたちを取り巻くさまざまな環境への疑問から文化醸成を掲げ、服育、アート、ドネーションなどを特集したニッチ過ぎる媒体で(笑)リーマンショックと同時に、志なかばに廃刊となりました。再びJUNグループに復職し、グループ全体のブランドを統括するマーケティング・コミュニケーション部にいましたが、定年退職、再契約を経て「LA LIGNE ROPÉ(ラリーニュ ロペ)」というブランドと文化部門のコミュニケーションを担当しています。 ――LA LIGNE ROPÉはサステナブルなファッションブランドとしてスタートしたのですよね。 久保さん:みなさんご存知のように、アパレル業界は、大量生産、大量廃棄、生産者の低賃金労働、輸送にかかる大きな環境負荷など様々な問題があります。2015年に国連がSDGsを立ち上げた頃から個人的にも会社的にも何か改善をしなくてはならないという思いがありましたが、当時、企業や既存ブランドでは、すぐにアクションを起こせずもどかしさは感じていました。そんな中2017年に新規ブランドを発足するチャンスに恵まれ、アパレル業界では循環型ファッションブランドの先駆けとしてテストマーケティング的にスタートしました。2020年にはステートメントを制定し、宣言をコミットできるよう、プランを再構築しました。 ――ブランドでは具体的にはどのような取り組みを行っていますか。 久保さん: LA LIGNE ROPÉでは、日本古来の着物の技術と知恵を大切にしています。着物は「直線裁ち」の技法が取り入れられ、布を無駄にしないよう工夫されてきました。そんな日本の「もったいない文化」から直線裁ちによって生地を無駄に捨てないという点が大きな特長です。また、人件費が安い国で生産をせず物流に絡む燃料をなるべく抑えるなどして、国産にこだわり、シンプルで透明性の高い生産と流通を実現しました。ステートメントの中に「真っ直ぐに、しなやかに、美しく」ということを掲げていますが、「真っ直ぐに」というのは直線裁ちの意味合いだけでなく、「精神的な正当性」という意味が込められています。「Timeless ageless」という日本の文化を踏襲し、着物の美しいモノづくりの文化を後世に伝えていきたいと思っています。  LA LIGNE ROPÉ ブランドサイト LA LIGNE ROPÉ オンラインストア 子どもに関わる慶祝ボランティアがライフワーク ――久保さんはいちご言祝ぎの杜の活動にも参加されていますよね。活動について教えてください。 久保さん:定年を機に、自分の興味があることはなにか、人生でやり残したことがないか、ということを考え、一般社団法人いちご言祝ぎの杜のボランティアメンバーとして活動を始めました。いちご言祝ぎの杜は、児童養護施設や乳児院など、様々な理由で親元を離れて暮らす子どもたちに、七五三や成人式にお祝いを贈るする団体です。着物を選ぶところから始まり、当日はプロのヘアメイクが着付けやメイクをし、カメラマンが写真を撮ります。様々なボランティアがある中で、いちご言祝ぎの杜はファッションのプロフェッショナルが集まっているところが特徴です。 久保さん:いちご言祝ぎの杜では、お祝いだけでなく、施設や子どもたちにおける課題をヒアリングし、一緒に考えることも大切にしています。実際、養護施設に七五三のお祝いの打ち合わせのときに、昨今、虐待やDVによって子どもの入所が急増していて、施設が満杯になっているということを伺いました。その際に「施設入所だけではなく、一般の方も加担できる里親支援、養子縁組の認知がもっと流布すれば、軽減できることもある――。週末もしくは1年限定で子どもを預かるという選択肢があることや、支援金で子どもをサポートすることもできるということを知ってほしい」という、施設側の声があったので、LA LIGNE ROPÉではそれを周知するイベントを行いました。また他にも活動の一環として、女子大学と学習プログラムと組み、後世のボランティアを育成する活動や女性支援も行っています。 ――いちご言祝ぎの杜の活動の中で印象的なエピソードはありますか。 久保さん:七五三のお祝いとして児童養護施設や乳児院に行くことが多いのですが、何らかの事情を抱えている子どもたちばかりです。七五三のお祝いの時に、7歳の子に「泣きたいぐらい嬉しい」「みんながいるから言えなかったけど、ありがとう」などの声に嬉しい反面、こちらの想像を超えてくる大人びた言葉使いに胸が締め付けられます。心の中で「もっと子どもらしく、無邪気でいいのよ」と、こちらも泣きたくなります。大人への慶祝の節目に立ち合わせていただき、親が子どもの成長を寂しくも喜ばしいと思うように毎回ドラマッチックです。 「豊かさ」とは、無駄のない、飾らない生き方をすること ――多方面でエシカル、サステナブルな取り組みをされていますが、今後の展望を教えてください。 久保さん:2022年の夏に京都の茶道・千家十職、袋師の土田友湖家の仕事場の軒下にオープンした「A LITTLE PLACE」というギャラリーのPRとして携わっています。そのプロダクト一つとして「紀siècle」というブランドがあるのですが、100年前の貴重な苧麻(ちょま)の着物をほどき使って、フランスの100年前の作業着のパターンに着想を経て、新たな服に創り変えて次の100年へ。まさに循環していくブランドです。このように、さまざまな取り組みを通して、日本の「古くからある良質なもの」を世の中に伝えていきたいと思っています。価値があるものに再び光を当てて受け継いでいくことは、サステナブルの基本だと思っています。 A LITTLE PLACE 公式Instagram ――最後に、久保さんが考える「本当の豊かさ」とはなんですか。 久保さん:好きな言葉の一つに、ミース・ファン・デル・ローエの「Less is More」があります。日本語に訳すと「少ないことが美しい」という意味です。「侘び寂び」と共通する概念であると思っていて、美しいものは華やかなものではなく洗練されそぎ落とされた「無駄がない」もの、時が育んだ「豊かさ」だと思います。飾らない生き方の方が、自分にも地球にも負担がかからないと思います。そんなにたくさんのモノを持たなくても良いのです。今、色々なことを淘汰して考え直さなくてはならない時代なのではないでしょうか。「Less is More」「侘び寂び」の精神が「本当の豊かさ」かなのではないかと思います。 いちご言祝ぎ杜 公式ホームページいちご言祝ぎの 杜公式noteいちご言祝ぎの杜 公式Instagram 取材・文 / オダルミコ

  • 【2022年3月】週末行きたい!気になるイベントin関東

    「気になるエシカルなイベントをシェアしたい!」ということでrootusでは今月から、イベント情報をまとめてお届けします。今回は、2023年3月に関東で開催予定のイベントを集めました。「次の週末はどこへ行こうかな?」と考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。 ※事前に必ず各イベントのWEBサイトにて最新の情報をご確認ください。 Lifestance EXPO 品川・THE CAMPUSで出会う、「つくる。買う。選ぶ。の未来」 老舗からスタートアップまで、ものづくりにこだわる15ブランドが東京都港区にあるコクヨ「THE CAMPUS」に集結。「つくる。買う。選ぶ。の未来」をテーマにマーケットやトークセッション、ワークショップが開催されます。店頭に並ぶアイテムをただ買うのではなく、開発背景や想いが語られる座談会などを通して、ゆるやかに学び楽しみながら買い物ができる本イベント。実際にものづくりを体験できるワークショップなども充実しています。ここでしかできない買い物体験をぜひ! Lifestance EXPO開催日時:2023年3月24日(金) 13:00~19:00 / 25日(土) 10:00~18:00 / 26日(日) 10:00~16:30 ※雨天決行場所:コクヨ東京品川オフィス「THE CAMPUS」〒108-0075 東京都港区港南1丁目8番35号入場料:500円 ※イベントで利用可能な「お買い物チケット500円」と交換URL:https://theparade.jp/expo2023/ WEHealth 2023 sponsored by エレビット 「ご自愛」をテーマにしたフェムテックイベントが原宿会場&オンライン配信にて開催決定! 毎年3月8日の「国際女性デー」に合わせて、女性のエンパワーメントを目的として女性のヘルスケア支援を行う株式会社ステルラが2023年3月11日・12日の2日間、LIFORK原宿&オンライン配信にて開催するフェムテック・ヘルスケアイベント。前回の7倍の会場規模となる本イベントは、最新のフェムテックアイテムやご自愛に関連するアイテムが出展の他、豪華ゲストも登壇するトークイベントや各種ワークショップも実施予定。多くの女性に支持されるイベントとなる予感です! WEHealth 2023 sponsored by エレビット開催日:2023年3月11日(土)・12日(日) 11:00〜19:00場所:LIFORK原宿 (WITH HARAJUKU3階)&オンライン配信〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 1-14−32入場料:無料(事前のチケット登録必須)URL:https://wehealth.co.jp/ FLOWER GARDEN 2023 横浜赤レンガ倉庫に、春の気分を彩るフラワーガーデンが登場。週末限定マルシェも。 開催17回目となる横浜の春の風物詩「FLOWER GARDEN」。今年のテーマは心身の健康を意味する“WELL-BEING”(ウェルビーイング)です。フラワーセラピーに基づいた柔らかく優しいパステルカラーの約20種類・2万株の花々と樹木や芝生のアースカラーが会場を彩ります。週末には、地産地消をテーマにしたマルシェやヨガなどのアクティビティも登場。他にも健康に配慮し地場野菜を使用したメニューのフードトラックや、音楽の生演奏などでリラックスした空間を楽しめます。最終日にはガーデンの花を来場者に配る予定で、ウェルビーイングとサステナブルを感じられるイベントです! FLOWER GARDEN 2023開催日時:2023年3月31日(金)〜4月23日(日) ※ライトアップ 17:30〜20:00(予定) ※雨天決行。荒天時は一部エリアを休業することがあります。場所:横浜赤レンガ倉庫イベント広場〒231-0001 神奈川県横浜市中区新港 1-1入場料:無料URL:https://www.yokohama-akarenga.jp/brickjournal/detail/77/ 3月5日はサンゴの日!サンゴフェスタ~サンゴ礁の恵みを知ろう~ サンシャイン水族館×沖縄県恩納村 サンゴの生態や環境問題について学べるフェスタ サンシャイン水族館ではサンゴについて知ってもらうことやサンゴの保全を目的に、恩納村漁業協同組合の協力のもと、2006年よりサンゴプロジェクトを実施。サンゴフェスタでは、サンゴの生態や、サンゴに迫る環境問題について学べる展示の他、サンシャイン水族館オリジナルすごろく「サンゴ礁の恵みゲーム」がもらえるサンゴクイズラリー、サンゴの特別ガイドツアーなど、子どもから大人まで楽しめるプログラム満載!ぜひ家族や友人を誘って参加してみては? 3月5日はサンゴの日!サンゴフェスタ~サンゴ礁の恵みを知ろう~開催日:2023年3月3日(金)〜4月2日(日)開催時間:(~3/17まで)10:00~18:00(3/18~)9:30~21:00 ※最終入場は終了1時間前 ※変更の場合あり場所:サンシャイン水族館〒170-8630 東京都豊島区東池袋 3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル屋上入場料:(~3/17まで)大人(高校生以上)2,400円、こども(小・中学生)1,200円、幼児(4才以上)700円 (3/18~改定)大人(高校生以上)2,600~2,800円、こども(小・中学生)1,300~1,400円、幼児(4才以上)800~900円  ※時期によってチケット料金が変動 ※サンゴガイドツアー・サンゴ教室は有料URL:https://sunshinecity.jp/file/aquarium/coral_project/