グリーンクリスマスとは?2024年のイベント・取り組みと4つのアイデア

「グリーンクリスマス」という、環境に配慮した新しいクリスマスの過ごし方をご存じでしょうか。日本ではあまり聞きなれない言葉ですが、工夫しながらクリスマスをサステナブルに楽しもうと、少しずつ広がりを見せています。

この記事では、グリーンクリスマスとは何か、その具体的な楽しみ方についてご紹介します。今年は少し視点を変え、人にも環境にも嬉しいクリスマスを過ごしてみませんか。

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グリーンクリスマスとは

出典:pixabay.com

グリーンクリスマスは、もともと南半球の緑豊かなクリスマス風景を指す言葉でしたが、現在は環境に配慮した新しいクリスマスの形として浸透しつつあります。その背景について、詳しく見ていきましょう。

南半球の「グリーンクリスマス」

夏にクリスマスが訪れる南半球。街や公園には青々とした緑があふれ、花や樹木が美しく茂ります。こうした緑豊かな環境の中で祝われるクリスマスは「グリーンクリスマス」と呼ばれ、自然を感じながら楽しむ夏の行事として定着しています。

世界自然保護基金ジャパンが提案する「グリーンクリスマス」

公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)は、「赤信号」がともりかけている自然環境を「青(グリーン)信号」に変えようと、「“グリーン”クリスマスにするための10のアクション」を提案しました。10のアクションには、クリスマスを楽しみながら、環境問題について考えるきっかけとなる具体的なヒントが盛り込まれています。

“グリーン”クリスマスにするための10のこと
① プレゼントは、環境によい商品を選びましょう! WWFの通販「パンダショップ」にはオススメ商品がたくさんあります。  
② お出かけには、地球温暖化の主因となるCO2の排出が少ない公共交通機関やソリ(!)を利用しましょう。  
③ クリスマスカードはFSCマーク付きのカードや、Eカードで送りましょう。  
④ スペシャルなお料理には、海のエコラベルMSCやASCマークがついた食材や、地産地消の食材を使いましょう。
⑤ 地球からの恵みに感謝して、お料理は出来るだけ残さずにいただきましょう。お買い物も必要最低限なものに。  
⑥ クリスマスは、ミツロウキャンドルで地球にも優しいあかりを灯しましょう。  
⑦ クリスマスツリーのデコレーションはLEDライトでライトアップしたり、季節の自然の素材で飾りつけましょう。
⑧ 暖房の温度設定を18℃に! 環境にもお財布にも優しく、この際、北極気分を楽しんでみてはいかが?  
⑨ 使い捨てプラスチックの使用は減らしましょう。お買い物もエコバッグを持参しましょう。  
⑩12月25日のグリーンクリスマスを、環境問題と自分との関係を見直す機会にしてみましょう!  
引用元:公益財団法人世界自然保護基金ジャパン:「グリーンクリスマス」までにしたい10のこと

グリーンクリスマスが注目されている理由

出典:pixabay.com

グリーンクリスマスが注目される背景には、環境問題への関心の高まりがあります。特に冬は、暖房や照明などエネルギー消費が増え、環境への負荷が大きくなる季節です。環境省はこれまで、「ウォームビズ(暖房に頼らず衣類や工夫で暖かく過ごす取り組み)」として、11月~3月の期間を定めていましたが、令和3年度から期間設定を廃止。通年の実施を呼びかけています。

また、クリスマスケーキやチキンを食べる文化のあるクリスマスには、企業側が機会損失を避けるために、クリスマスケーキやチキンなどの食べ物がたくさん生産されます。

その結果売れ残りが発生し、毎年多くのフードロスが生まれているという問題が起きています。フードロスは資源の無駄であり、廃棄にもCO2が発生するため、自然環境にとって負担となります。

こうした背景があり、環境にやさしい冬の過ごし方や、緑を大切にするグリーンクリスマスに向けた取り組みが一層広がりを見せています。

関連記事:【2024年版】自然環境を守るために制定された記念日&取り組み期間

2024年のグリーンクリスマスを盛り上げるイベントや取り組みは?

グリーンクリスマスへの関心が高まる中、企業やブランドも持続可能なクリスマスの提案を始めています。環境に配慮したマルシェや、プラントベースフードの食事、クリスマスケーキの受注生産など、さまざまな取り組みを紹介します。

有明ガーデンに再利用できるツリーが登場。完全受注生産のクリスマスケーキも

有明ガーデンに飾られるのは、森の再生サイクルで生まれた木材を使用して制作したツリー。小さい箱型のユニットを集合させて、箱の内側には子どもたちがワークショップで制作したオーナメント作品を展示します。解体後も飾り棚などで再利用できるツリーです。また、名店や有名シェフ監修のクリスマスケーキなど、全13種類の注文を専用サイトで受け付け、完全受注生産で販売。クリスマスケーキ販売におけるフードロス削減に取り組みます。

【200人の子どもたちと作るサステナブルなヒノキのクリスマスツリー】
展示期間:2022年11月1日(火)~12月25日(日)
場所:有明ガーデン モール2F 中央吹抜広場付近
【クリスマスケーキ予約販売】
予約期間:2022年10月27日(木)~12月19日(月)
受取日時:2022年12月24日(土)、25日(日)12:00~19:00
受取場所:有明ガーデン モール2F 中央吹抜広場
予約販売専用サイト:http://ariakeevent.shop35.makeshop.jp/

アークヒルズにて3年目の開催。都会の真ん中で森と繋がるクリスマス

2020年から「森とのつながり」をテーマに、森林保全について考えるきっかけを提供しているアークヒルズのクリスマス。これまでイルミネーションやワークショップ、イベントを通し、都市と森の共存について考えるきっかけづくりを行ってきました。今年は、間伐材を使用して制作されたオーナメントなどでクリスマスムードを演出。これまでのクリスマスツリーは、ガーデンの木道やコンポスト、サインなどに生まれ変わり、街のさまざまな場所で活用されています。クリスマス期間中は、毎週土曜日に開催されるマルシェもクリスマス仕様になります。

開催日程:2024年11月23日(土)〜12月25日(水)
場所:アーク・カラヤン広場、アーク森ビル、アークヒルズサウスタワー
URL:https://www.christmas.hills-site.com/illumination-event/#ark

大阪・服部緑地で緑に包まれたサステナブルなクリスマスマーケット

ウェルネスを掲げる府営・服部緑地の中にあるレストランsasaのガーデンにて、クリスマスマーケットを開催。近隣農家で採れた無農薬のなにわ伝統野菜を、カーボンニュートラルな燃料でありスローな調理法として注目の薪火で調理して提供します。人気アーティストやフローリストによるクリスマスリースやスワッグ、キャンドルなどショッピングも楽しめます。

開催日時:2024年12月14日(土)11:00~15:00 ※最終受付14:30
場所:sasa
大阪府豊中市服部緑地1−8
参加費:大人(高校生以上) 1,000円/子ども 無料
URL:https://www.cdr-heart.com/news/?id=432

プラントベースのクリスマスディナーとクリスマスケーキ販売

植物由来の原料のみで作られた食品であるプラントベースフード。動物由来のものよりも生産時の環境負荷が低いことなどから、今プラントベースフードが注目を集めています。プラントベースフードの開発・製造・販売を行うグリーンカルチャーからは、オールプラントベースのクリスマスディナーセットが登場。ピザや唐揚げ、ラザニア、ケーキなどクリスマスの食卓を華やかに演出する充実のセットがインターネットで注文できます。

URL:https://www.greenculture-store.jp/view/item/000000003107?category_page_id=ct152

グリーンクリスマスを実践するための4つのエコアイデア

グリーンクリスマスを楽しむには、日常に環境への配慮を取り入れることがポイントです。ここからは、デコレーションやギフト、食事の工夫など、自宅で具体的に取り入れられるエコアイデアを4つご紹介します。

廃材を使ったクリスマスデコレーション

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グリーンクリスマスの飾りつけには、手作りのオーナメントはいかがでしょうか。プチプチシートや牛乳パック、毛糸などで作るオーナメントなどがあり、様々なサイトで作り方を紹介しています。手作りのオーナメントには温かみがあり、他にはない唯一無二のツリーが叶います。

また、自然素材を使った飾りつけもおすすめ。松ぼっくりやシナモンスティック、乾燥したオレンジスライスを取り入れると、香りも楽しめるエコでナチュラルなデコレーションが出来上がります。

環境にやさしいギフト選び

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クリスマスプレゼントには繰り返し使えるアイテムや日常使いできるものが最適。例えば、再生可能な素材で作られたエコバッグやマグボトルは長く使えるので喜ばれるでしょう。

クリスマスを彩るガラス容器入りのキャンドルは、ナチュラルな素材でできたものがおすすめです。

また、地元の手作り品やオーガニック製品を選ぶのもエコな選択です。地域で生産された商品を選ぶことで輸送エネルギーを抑え、地域活性化にもつながります。

手作りで楽しむクリスマス料理

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普段はケーキやお菓子を購入している方も、クリスマスは友達や家族と一緒に手作りするのはいかがでしょうか。手作りは、料理を楽しむだけでなく、包装を減らし、必要な分だけ作ることで食品ロスを防ぐというエコなメリットもあります。

また、余ったお菓子をラッピングしてプチギフトにしたり、冷凍保存したりして楽しむのもひとつの方法です。気軽に始められる手作りのクリスマス料理をぜひ試してみてください。

当日以降にお得に楽しむクリスマスケーキ

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フードロスアプリ「TABETE」などで、売れ残りそう、または売れ残ってしまったクリスマスケーキを販売しています。本来ならば廃棄されてしまうケーキを救出することができ、私たち消費者にとってはお得に購入できるというメリットが。美味しいケーキを手頃に食べたいという方は、少しだけ日にちをずらし、クリスマスケーキを購入してみてはいかがでしょうか。

グリーンクリスマスを楽しもう

今年のクリスマスは、「グリーンクリスマス」を取り入れて、環境にやさしい過ごし方をしてみませんか? 飾りつけやプレゼント、食事にグリーンな選択肢を加えることで、自然に配慮した暖かい時間を過ごせるでしょう。

日常に無理なく取り入れられるサステナブルなアイデアを通じて、クリスマスをもっと意味あるものに。大切な人たちと共に、実践してみてください。

参考:
公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)|https://www.wwf.or.jp/
秋田県|https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/63024
環境省デコ活|https://ondankataisaku.env.go.jp/decokatsu/warmbiz/

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この記事を書いた人

ライター・編集者。人事部で10年以上面接・採用に関わった経験から、ことばを通じて人とつながる大切さを実感。2児の母として子育てをしながら、地域の魅力や生活に根ざした情報を発信しています。文房具と手帳にハマり、ジャーナリングで心を整えるまいにち。

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