今回が1回目の連載「未来に残したい世界の絶景」。
この連載では世界各国を回る旅人やツアーコンダクターが旅先で出会った景色をお届け。
この先ずっと守っていきたい豊かな自然や文化から、持続可能な社会の大切さを感じてみませんか。
第一回目は、マダガスカルのモロンダバ郊外にあるバオバブの並木道。
マダガスカルは、アフリカの南東に浮かぶ島国です。バオバブは、アフリカ原産の木で、巨大な幹が特徴。古いものだと樹齢2000年を超えるものもあると言われています。
マダガスカルでは古くから市民の間で親しまれ、その大きさと個性的なフォルムは世界中の旅行者を魅了し続けています。
バオバブの木を目にして驚くのがその圧倒的な存在感。バオバブが立ち並ぶこの場所は、昼間の姿と夕景の姿の違いがまた美しく、時間の経過を忘れて見入ってしまうほど、印象的な場所です。
何千年も生きると言われるバオバブですが、実は近年枯れるペースが速くなっていることが発見されました。原因の特定には至っていませんが、気候変動が原因になっているとする研究者もいます。
私たちが生まれるずっと前からそこに生きるバオバブの木。未来に向けて守っていきたい地球の絶景の一つです。