2025年のあじさいの見頃は? 関東&関西のあじさいの名所をチェック

あじさいは、今も昔も梅雨の季節に彩りを添える花として知られており、日本各地で多くの人々を魅了しています。本記事では、あじさいが梅雨に好まれる理由、2025年の見頃予想と、関東と関西の名所について紹介します。

INDEX

あじさいはどんな花?

出典:unsplash.com

あじさい(漢字表記:紫陽花)は、6月の梅雨の時期に咲く日本を代表する花の一つです。あじさいの代表的な種類として、丸みを帯びてたくさんの花房が所狭しと咲く「ホンアジサイ」、装飾花が周囲に咲く「ガクアジサイ」、小ぶりで繊細な「ヤマアジサイ」があります。

あじさいのシンボルである多くの花びらは、実はがくの部分。土壌の酸性度や土壌に含まれるアルミニウム含有量などによって青やピンクなど、花の色が変わるというのが大きな特徴です。

日本ではあじさいを好む人が多い?

出典:unsplash.com

日本では、梅雨の象徴的な花として親しまれているあじさい。雨に濡れることで一層鮮やかさを増すあじさいの様子は、しっとりとした日本の風情を感じさせます。そのため、開花時期には、全国各地でイベントが催され、「あじさいの名所」といわれるスポットは、国内外の訪問客で賑わいます。

また、あじさいは文学分野でも日本に馴染み深い花です。俳句の夏の季語として使われており、明治時代の俳人・正岡子規も俳句の季語として取り入れています。

他にも、初夏の和菓子のモチーフとしてもよく使われ、紫や青、ピンクといった色合いに、雨の季節が合うあじさいの透明感を取り入れた涼やかなデザインが多くみられます。贈り物やお茶席シーンでも、初夏の風情を感じさせる和菓子として親しまれています。

今年のあじさいの見頃は?

出典:unsplash.com

あじさいの見頃の目安は、関東で6月上旬から中旬、関西で6月中旬から下旬あたりといわれています。桜などと同様、地域によって見頃が異なります。

また、近年の地球温暖化や異常気象の影響により、植物の開花時期は年々変動している傾向があるため、開花の時期が本来の時期と異なるかもしれません。

過去数年の観測データでは、全国的に開花が早まるという傾向が見られます。冬から春にかけての気温が平年より高い年には、あじさいの開花も1週間から2週間ほど早まるケースがあるでしょう。2024年は日本でも記録的な猛暑でした。そのため、2025年のあじさいの見頃にも何らかの影響をもたらすかもしれません。

このような背景から、あじさいのスポットにお出かけする予定のある方は、見頃をインターネットで確認することが必要です。なお最新情報は、気象情報サイト「ウェザニュース」     などでチェックするのがおすすめです。

2025年版・関東&関西のあじさいの名所

出典:unsplash.com

全国には数多くのあじさいの名所がありますが、ここでは公共交通機関を利用して行ける、関東と関西の代表的なスポットをいくつかご紹介します。

関東地方の名所

関東地方のあじさいの名所はいくつかありますが、その中でも観光を兼ねて家族で楽しめるスポットは以下の3つです。

隅田公園(東京都墨田区・台東区)

桜で有名な隅田公園の園内にある遊歩道「アジサイロード」には、毎年、色とりどりのあじさいが咲きます。ガクアジサイの品種の一つ「スミダノハナビ」は、隅田川花火大会をイメージして命名されました。お花見や花火大会で知られている隅田川エリアは、あじさい散策も楽しめるスポットです。

関連ホームページ:隅田公園花の名所マップ

明月院(神奈川県鎌倉市)

北鎌倉駅より徒歩10分の明月院は、別名「あじさい寺」とも呼ばれています。「明月院ブルー」と称される青色のあじさいが咲き誇っており、毎年、梅雨の時期になると多くの観光客が訪れます。外国人旅行者の観光スポットとしても知られています。

関連ホームページ:明月院(あじさい寺)【日本遺産】 – 鎌倉市観光協会

多摩川台公園(東京都大田区)

田園調布エリアにある多摩川台公園は、紫やブルー、ピンク、白などの色とりどりのあじさいが辺り一面に咲いているのが特徴。品種も豊富で、ホンアジサイやガクアジサイなどがあります。すぐ近くには遊具もあるため、ファミリー向けにもおすすめです。

関連ホームページ:大田区ホームページ:アジサイ(多摩川台公園)

関西地方の名所

関西圏のあじさいの名所のうち、ここではファミリー向けスポットをご紹介します。

相野あじさい園(兵庫県三田市)

神戸から車で約45分に位置する相野あじさい園は、三田市の静かな山間にあるスポットです。全国から集められた優良品種約100種、約2万株のあじさいが咲き誇っているのが特徴で、紅額アジサイという、花びらが白から濃紅にグラデーションになっているものもあります。

関連ホームページ:あじさい園 – 食と自然のテーマパークかさや

花博記念公園鶴見緑地(大阪市鶴見区)

花博記念公園鶴見緑地の内にある「花の谷」。約7,500株と大阪市内最大級の規模のアジサイを楽しむ事ができます。

関連ホームページ:アジサイ | 花博記念公園鶴見緑地

見頃情報をチェックしてとっておきの思い出をつくろう

出典:unsplash.com

毎年、あじさいは関東や関西では、6月上旬から下旬にかけて見頃を迎えるといわれていますが、2025年に関しては、温暖化の影響で見頃が早まる可能性があります。

全国にはさまざまなあじさいスポットがあり、品種とカラーバリエーションが豊富です。お出かけ前には最新情報をチェックし、季節ならではのあじさいの楽しみ方を考えてみましょう。

Follow us!

この記事を書いた人

元専業主婦の編集ライター兼校正者。子育てや教育、美容、ライフスタイルを中心とした複数のジャンルで記事企画や執筆、インタビューに携わり、キャリアを重ねる。近年は、持続可能な社会環境づくりに関心を抱く。成人した娘と息子を持つ母。

INDEX