• 政府が目指す「2050年カーボンニュートラル」とは?わかりやすく解説

    カーボンニュートラルは、私たちの住む地球を持続可能なものにしていくためのキーワードの一つです。近年、テレビや新聞で取り上げられることも増え、国や企業を中心にカーボンニュートラルを意識した取り組みが広がっています。こちらの記事では、少し難しいように感じるカーボンニュートラルについて、かみ砕いてわかりやすく解説します。 カーボンニュートラルとは 出典:unsplash.com カーボンニュートラルとは、人の活動が起因となって発生する温室効果ガス(CO2など)の排出量から、植林などによる「吸収量」を差し引き、排出量の合計を実質的に「ゼロ」にすることを指します。 2015年のパリ協定では、世界共通の長期目標として、 ・世界的な平均気温上昇を工業化以前に比べて2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求すること(2℃目標) ・今世紀後半に温室効果ガスの人為的な発生源による排出量と吸収源による除去量との間の均衡を達成すること などが合意されました。 これに伴い、日本を含む120以上の国が2050年までにカーボンニュートラルを達成するために取り組みを始めています。 カーボンニュートラルが必要な理由 出典:unsplash.com 世界では海面上昇や砂漠化、大規模災害、深刻な水不足など、気候変動が人々や生態系に大きな影響を与えています。私たちの住む日本も例外ではなく、埼玉県や群馬県、岐阜県といった内陸の県の夏は異常な暑さとなり、全国的にゲリラ豪雨などによる被害も多く発生しています。 世界の国々が一丸となってカーボンニュートラルを目指す主な理由は、このような気候変動危機を回避することにあります。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)によると、世界で工業化が進んでから、世界の平均気温は約1.1℃上昇しているとされており、人類や地球上の生態系に深刻な影響が出る境界値は工業化からプラス1.5℃と言われており、気温上昇はあと0.4℃に抑える必要があるのです。 持続可能な未来に向けて、今すぐ私たちが取り組まなければならない喫緊の課題である気候変動。気候変動を食い止める一つの策としてカーボンニュートラルの取り組みが求められています。 日本政府も目指す「2050年カーボンニュートラル」 日本では、2020年10月に開かれた臨時国会の所信表明演説において、当時の内閣総理大臣だった菅義偉氏が「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラルを目指す」という宣言をしました。 日本は、CO2だけに限らず、メタン、N2O(一酸化二窒素)、フロンガスを温室効果ガスとして削減することを目指しています。現在国内の温室効果ガスの排出量は、年間12億トンを超えると言われています。「2050年カーボンニュートラル」を確実に進めるために、2030年には温室効果ガスを2013年度の46%削減することを目指し、段階を踏んで達成していくことを宣言しています。 国が進める具体的な取り組み 日本政府はカーボンニュートラルを現実のものとするために、多方面での取り組みを行っています。いくつか具体的な事例を見ていきましょう。 グリーン成長戦略 並大抵の努力では実現が難しい2050年カーボンニュートラル。目標を達成するためには、エネルギー・産業の構造の大きな転換や、投資によるイノベーションが必要となります。積極的に温暖化対策を行うことが成長のチャンスであるという考えのもと、「経済と環境の好循環」を作っていく産業政策 がグリーン成長戦略です。国は、再生エネルギーの促進をはじめとし、農業やIT産業など14の分野でそれぞれの課題や目標を明記。税金の投入や、規制改革および標準化・国際連携などを通して全面的に企業をサポートします。 ゼロカーボンシティの実現 環境省は、地方公共団体の脱炭素化への取組に対し、情報基盤整備、計画等策定支援、設備等導入を支援しています。2050年カーボンニュートラルを宣言する地方公共団体は増加してきており、2022年12月時点では、800を超える地方公共団体が取り組みを始めています。 脱炭素社会の実現に向けて 国の動きに連動して、国内では脱炭素社会に向けた取り組みを行う大企業が増えてきています。国や企業が脱炭素社会に向けて取り組むインパクトは、社会にとって大変大きいもので、2050年カーボンニュートラルの実現のためには不可欠です。 私たちの生活に関わる企業も取り組みを始めています。そのような企業に注目することが私たち一人ひとりにできるカーボンニュートラルに向けたアクションになってくるでしょう。 【参考】令和2年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2021)第1部 第2章|資源エネルギー庁国の取組 - 脱炭素ポータル|環境省

  • フードマイレージとは?買い物するときに注目したいポイントを解説

    皆さんは食材を買う際にどのような点チェックしますか。持続可能な食の未来を考えるとき、まず確認しておきたいのが、食材の原産地です。本記事では、買い物をするときに取り入れたいアイデア、「フードマイレージ」について解説します。 フードマイレージとは 出典:unsplash.com フードマイレージとは、食料の輸送量に輸送距離を掛け合わせた指標のことです。地産地消を進めて環境負荷を減らそうとイギリスで広がった「フードマイルズ運動」を参考に、20年前に日本の農林水産省農林水産政策研究所が提唱しました。 フードマイレージの計算方法 出典:pexels.com フードマイレージの計算式は簡単で、以下の方法で算出できます。 フードマイレージ=「食料の輸送量(t)」×「輸送距離(km)」 ※単位はt・km(トン・キロメートル) フードマイレージは、数値が大きければ大きいほど、購入者と生産地が離れていることを表します。食品が私たちの食卓に並ぶまでには、輸送のプロセスを経ていて、移動や品質保持のため、石油などのエネルギーが使われ、CO2が排出されているのです。つまり生産地と食卓の距離が長ければ長いほど、環境に負荷をかけているということになります。 フードマイレージが小さい食材のメリット フードマイレージが小さい食材のメリットは、運送コストがほとんどかからず、地球環境に与える負荷が少ない点です。生産地から食卓までの輸送距離が短いと、CO2の排出を最小限に抑えることができます。同じ食材を選ぶのであれば、地元や近くの生産地で収穫された食材の方が、環境に優しいのです。また、国内で生産されたものを選ぶことは食料自給率の向上にも繋がり、これは持続可能な食の在り方に欠かせません。 日本のフードマイレージ 農林水産省が公開した「令和3年度食料需給表」の資料によると、近年の日本の食料自給率は4割に満たない数値が続いており、欧米と比べても明らかに低いということがわかります。 出典:農林水産省大臣官房政策課 食料安全保障室 令和3年度食料需給表(pdf) また、農林水産省では、主要国のフードマイレージに関するデータも公開しています。 グラフを見てもわかるとおり、食料自給率が低い日本は食料を海外に依存しているということもあり、フードマイレージの数値が極めて高いという結果となっています。 出典:「フード・マイレージ」について - 農林水産省(pdf) この2つのデータやグラフから見てもわかるとおり、私たちが普段食べている食材の多くは輸入に頼っており、食卓に並ぶまでには大きな環境負荷がかかっていることが見て取れるでしょう。 フードマイレージのデメリット 出典:pexels.com 食材が生産地から食卓に並ぶまでの環境負荷などがわかるフードマイレージですが、留意しなければならない点もあります。まず、フードマイレージの指標は、食品の輸送に限定されているという点です。例えば生産段階でどのくらいCO2が排出されているかなどは考慮されていません。そのため、単純に海外で作られたものの方が国産に比べて環境負荷が高いとは言い切れないのです。どのくらい環境に負荷がかかっているのかは、生産から総合的に見なければなりません。また、輸送手段によってCO2の排出量は異なるという点も留意したいところです。トラックよりも船の方がCO2排出量は格段に少ないですが、これはフードマイレージには反映されていません。 以上のように、簡単に算出できるフードマイレージだけでは総合的な環境負荷は判断しきれません。しかし簡単だからこそイメージがしやすく、私たち消費者が買い物をする上でアクションに結び付けやすいのではないでしょうか。フードマイレージも含め、食材がどのように作られて、どのように私たちの元にやってきたのか、生産や輸送の背景を知ることが大切なのです。 フードマイレージの小さいものを選ぶには 出典:unsplash.com フードマイレージが小さいものを選ぶポイントは以下のとおりです。 ・生産地をチェックする ・住んでいる地域の特産品をリサーチする ・食材を選ぶときは外国産ではなく、なるべく国産を選ぶ 他にも近くで開催されているファーマーズマーケットなどに足を運んでみるのもおすすめです。直接生産者から地元野菜を購入できるメリットがあり、生産の背景を知ることができます。 関連記事:【都内近郊18選】生産者に会えるファーマーズマーケットに行こう 私たちが普段触れている食料になかには、コーヒーやアボカドなど国内で生産していない食料があり、すべての食料を環境負荷の少ないものに切り替えることは難しいのが現状です。 しかし、一人ひとりが地元や国内で手に入る食料を知り、フードマイレージを小さくしようとする意識の積み重ねで、環境への影響が変わってきます。食料の選び方のひとつにフードマイレージを取り入れてみてはいかがでしょうか。

  • 世界中が注目。豊かな社会へ導くチェンジメーカー7人

    各国が抱える経済格差や貧困、環境汚染などの解決すべき課題。世界にはそんな時代に一石を投じるチェンジメーカーがいます。今回は私たちの社会にインパクトを与え、新たな波を起こしたチェンジメーカーをご紹介します。 チェンジメーカーとは 出典:unsplash.com チェンジメーカーとは、ビジネスや活動を通して社会の課題解決にチャレンジし、新しい風を吹き込むような人を指します。時代によって社会の課題は異なるので、チェンジメーカーと呼ばれる人の定義も社会の状況によって変化するものですが、今日の社会では、チェンジメーカー=社会起業家のようなイメージもあり、物質的な豊かさではなく精神的な豊かさを求め、貧困や環境問題などに取り組む人が支持を得ています。 世界のチェンジメーカー7人 社会にソーシャルグッドなインパクトを与えるだけでなく、私たち個人にも新しい発想をもたらしてくれるチェンジメーカー。 今回は、世界的に大きな影響を与える現代のチェンジメーカー7人をピックアップしました。 ホセ・ムヒカ氏 ホセ・ムヒカ氏は、ウルグアイの元大統領です。2012年にブラジル・リオデジャネイロでの国連会議で大量消費社会を痛烈に批判し、人類にとって本当の「幸せ」とは何かを訴えたスピーチで一躍有名になりました。貧困をなくす政策を推し進めた大統領時代には、自身の給料の9割を寄付。大統領公邸には住まず、郊外の質素な家で妻と生活していたことから、敬愛の念を込めて「世界でいちばん貧しい大統領」とも呼ばれ、過去には日本でもドキュメンタリー映画が上映されました。ウルグアイだけでなく世界中にファンの多い元大統領です。 ムハマド・ユヌス氏 ムハマド・ユヌス氏は、バングラデシュ出身の経済学者であり、実業家です。貧困の根絶を目指し、1983年に無担保小口貸付を行うグラミン銀行を創設。生活に困難な人たちの自立支援に尽力しました。2006年にはグラミン銀行とともに、ノーベル平和賞を受賞。無担保小口貸付の仕組みはマイクロ・クレジットと呼ばれ、それを取り入れたマイクロ・クレジット・バンクが、60カ国以上の国で設立されています。日本でも、ユヌス氏のビジネスモデルをベースに「一般社団法人グラミン日本」が、シングルマザーを中心とした支援を行っています。ユヌス氏はそれまで難しいとされてきた貧困の根本的解決に挑み、その仕組みが世界に大きな影響を与えているのです。 ケイト・ラワース氏 ケイト・ラワース氏は、イギリス出身の経済学者です。自身の著書『ドーナツ経済学が地球を救う』では、地球を気候変動から守りつつ、貧困や格差を解消していく経済活動のモデルを「ドーナツ」型の図にしたことで多くの人たちから注目を集めました。これまで社会が当たり前に追い求めてきた成長ではなく、持続可能な繁栄の社会を作ることを提案しています。その持続可能なモデルは、各国の自治体からも支持を受け、オランダのアムステルダムでは市をあげてドーナツ型の経済のかたちを目指しています。 セリーナ・ユール氏  セリーナ・ユール氏は、ロシア出身で現在はデンマークで活動する食品ロス問題の専門家であり、NGO団体「Stop Wasting Food movement Denmark」の設立者です。デンマークで目の当たりにした大量の食品廃棄に疑問を持ち、2008年にフェイスブックページでグループを作ってロスをなくす運動を開始。スーパーなどに声をかけ、無駄が出やすい食品のまとめ売りをなくすところから始めました。政府も彼女の活動に賛同し、メディアが取り上げ始め、協力者はまたたくまに増加。2013年までの5年間でデンマーク国内の食品廃棄量を25%削減するのに大きく貢献しました。 マララ・ユスフザイ氏 マララ・ユスフザイ氏は、史上最年少でノーベル平和賞を受賞したパキスタン出身の人道活動家です。女性教育弾圧に反対活動をしたことでタリバンから銃撃を受けながらも、女性が教育を受ける権利を全世界に訴え続けました。その努力が認められ、パキスタンでは初めて無償で義務教育を受けられる権利を盛り込んだ法案を可決。また、「マララ基金」を設立し、すべての女子が平等に教育を受けられるよう活動をしています。著書には『武器より一冊の本をください:少女マララ・ユスフザイの祈り』があり、彼女の半生を綴ったドキュメンタリー映画も制作されています。 斎藤幸平氏 斎藤幸平氏は、日本の哲学者であり、経済思想家(マルクス主義者)です。歴代最年少でマルクス研究者の最高権威『ドイッチャー記念賞』を受賞した自身の著書『大洪水の前に マルクスと惑星の物質代謝』では、温暖化、異常気象などの問題を抱える資本主義の構造を批判し、私たちはどうあるべきかを説いています。新書大賞を獲得した2021年の著書『人新世の「資本論」』も、今地球上で起きている問題を自分事としてとらえながら読み進めることができる、おすすめの一冊です。NHKの番組などメディアでも活躍する斎藤氏。持続可能な未来に向けて真剣に取り組む姿勢と、わかりやすい説明にファンが増え続けています。 小林りん氏 小林りん氏は、学校法人ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン(以下、UWC ISAK Japan)の代表理事であり、2013年に日経ビジネスが選ぶ「チェンジメーカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した方です。留学中に経験したメキシコでの貧困問題や、国際児童基金(ユニセフ)でフィリピンのストリートチルドレンの教育支援に携わったことから、この社会の仕組みを変えていくリーダーシップ教育の必要性を実感。2014年に軽井沢に全寮制インターナショナルスクールUWC ISAK Japanを開校しました。国籍も育ってきた環境も異なる生徒は、チェンジメーカーを育てるための実践的な授業を受けるだけでなく、ダイバーシティの中で生きるということを、身を持って経験しています。 チェンジメーカーからインスピレーションを 出典:unsplash.com 世界や社会を大きく動かしているチェンジメーカー。たとえ自分が直接その影響を受けることがなくても、彼らの思想を学ぶだけで大きな刺激になります。今私たちが直面するたくさんの課題。チェンジメーカーを手本に、一人ひとりが真剣に地球の未来について考えなくてはいけないフェーズにきているのかも知れません。今回ご紹介した7人については、書籍や映画もあり、インターネットなどでも情報を集められるので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

  • デジタルデトックスとは?注目される理由とおすすめのやり方を紹介

    スマートフォンやパソコンなどのデバイスは、今や私たちの生活になくてはならない存在です。一方で、スマートフォンを常にチェックしてしまう人やゲーム、SNSなどに過剰にのめりこんでしまう人も増え、「デジタル中毒」「SNS依存症」といった新しい言葉も生まれました。そんなデジタルと切っても切り離せない現代人におすすめなのが、デジタルデトックスです。本記事ではデジタルデトックスが注目される理由とおすすめのデジタルデトックス方法をご紹介します。 デジタルデトックスとは? 出典:unsplash.com デジタルデトックスとは、スマートフォンやタブレット、パソコンなどのデバイスに一定時間(期間)触れないことです。「ネット断ち」とも呼ばれることもあります。 期間は決まっていないので2~3日デジタルデバイスに触れないケースもありますし、普段の生活に取り入れて数時間だけ行うこともあります。例えば、「勉強に集中したいから18時から翌朝7時までスマートフォンを使わない」「通学・通勤の電車の中ではInstagramを見ない」などのデトックス方法もあり、期間もきまりも様々です。 SNSがもたらす心への影響 出典:unsplash.com SNSは、いつでもどこでも友人や知人と繋がれるだけでなく、欲しい情報も手に入れることができる便利なツールです。しかし、使う時間が長かったり、使い方を間違えてしまうと心が疲弊してしまう側面があります。個人で簡単に情報を流すことができるため、SNS上ではネガティブな情報や信憑性の低い情報も拡散されています。 また、既に海外や日本国内でも知られている通り、SNSの利用頻度が高い子どもほど、自己肯定感が低くなり、孤独を感じやすいという研究結果があります。インスタグラムなどのSNSでは、人の生活の方が幸せで楽しく見えてしまうものなのです。 LINEやTwitterを使ったネットいじめも明るみになってきており、グループから特定の人物を外すなどの事例もあり問題になっています。そのようにSNSは楽しい面がある一方で、心にストレスがかかってしまうという結果も実際に出てきています。 デジタルデトックスが注目される理由 近年デジタルデトックスが注目される背景には、SNSによるストレス以外にも、デジタルデバイスを常に使う人に起こる体や心の不調があります。 例としては以下のようなケースが挙げられます。 ・長時間操作することよって生じる肩こりや眼精疲労 ・SNSやメールを夜中まで使用することによる睡眠不足や睡眠の質の低下 ・ネガティブな言葉や画像、ニュースによるストレス デジタル中心の生活を一度リセットしてくれるのがデジタルデトックスです。このデジタルデトックスの時間を設けることにより、デジタルに関する依存症や中毒から心や体を守ってくれると言われています。 デジタルデトックスの効果 デジタルデトックスが心身に与える効果は以下のようなものがあります。 ・眼精疲労がなくなる ・肩こりや腰の痛みが軽減する ・疲れがとれる ・睡眠の時間が確保できる、睡眠の質が上がる ・他のことに使える時間が増える ・五感が磨かれる ・情報が遮断され、ストレスから解放される 他にも様々な効果が見込まれます。 一度まずはデジタルデトックスにチャレンジしてみて、何が変わったか、どんな気づきがあったか感じてみるのも良いでしょう。 おすすめデジタルデトックス方法 出典:unsplash.com まずはどのくらいの時間デジタルに触れないか決めるところから始めましょう。常にスマートフォンをチェックしている人は1時間からでもいいですし、寝る前何時間は使わない等のきまりでも良いでしょう。他にも、毎日決まった時間にデジタルから離れる習慣をつける、「最近疲れているな」と感じるなら思い切って1泊2日のデジタルデトックスの旅に出る等の方法も効果的です。 今回は例として、スマートフォンを使用している場合のデジタルデトックス方法をご紹介します。 寝具のすぐ近くにスマートフォンを置かない スマートフォンをベッドや布団の近くに置いてしまうと、気になって寝る前にSNSなどを見てしまう可能性が。寝る前にスマートフォンを見ると睡眠の質の低下に繋がるので、スマートフォンは寝具から離れた場所置くか、寝室に持ち込まないようにします。加えて、スマートフォンの「 おやすみモード」に設定しておくと通知などが入らなくなるので、おすすめです。 スマホアプリの通知をしない、または最低限の設定に留める メールやSNSの着信が入るとスマートフォンにバッジが入る場合があります。スマートフォンの通知が入ると開きたくなってしまうので、通知オフの設定をすると良いでしょう。重要なアプリだけは通知を残しておく設定をしておきましょう。 専用アプリをダウンロードする スマートフォンアプリには、デジタルデトックス目的でリリースしているものもあります。 Forest(iOS/Android両方可)は、世界136ヶ国において仕事効率化部門1位を獲得したアプリです。スマホを触らないと、アプリ内で樹木がひとりでに育つ仕組みになっています。ほかにも「デジタルデトックス アプリ」と検索するといくつかのアプリがありますので、最適なアプリを選んでみてはいかがでしょうか。 自然の中で過ごす 休日には海や山へ出かけるのもデジタルデトックスのひとつです。例えばスマートフォンを触りながらトレッキングをするのは難しいですし、海に入れば強制的にスマートフォンと離れることになります。数時間デジタルから離れて自然に触れれば、五感も磨かれ、心も体もリフレッシュできます。 お風呂や温泉に入る 海に入るのと同じ方法で、お風呂や温泉はスマートフォンと物理的に離れた状態を作ることができます。そしてぼーっとする時間は、意外と脳にも良い影響があるとされ、記憶と記憶を結びつけたり整理したりすると言われます。いいアイデアが浮かぶのも、温泉に浸かっているときだったりするのです。 瞑想を取り入れる 医学やビジネスの面からも大きな注目を集める瞑想。瞑想はストレスの軽減や仕事・勉強のパフォーマンスアップにも効果的です。スマートフォンの「機内モード」をオンにして、1日10分でも瞑想の時間を取り入れれば、これも立派なデジタルデトックスです。 デジタルデトックスのイベントに参加する デジタルデトックスを推進する団体もあります。そこでは日本各地で開催される、数時間のイベントから旅行まで、デジタルデトックスを目的とした体験に申し込むことができます。「デジタルデトックス 体験」などと検索してみると見つけることができます。 デバイスの使い方を見直して最適なデジタルデトックスをしましょう 出典:unsplash.com デジタルデバイスは、今や私たちの仕事や生活にとってなくてはならないものです。しかし、使いすぎると体調不良を引き起こし、とめどなく溢れる情報にストレスを感じる原因になり得ます。そのリスクを回避策として一定時間(期間)デバイスに触れないというデジタルデトックスが有効です。 寝る前のスマートフォンの置き場所を見直すのはすぐにできますし、日常の中でも「スマートフォンに触れられない」状況を作ることは意外と簡単です。また、自然の中で過ごす休日を計画するのも選択肢の一つです。今日からデバイスの使い方を見直し、生活に支取り入れられる範囲でデジタルデトックスにトライしてみてはいかがでしょうか。

  • 子どもも大人も学べる。SDGsがわかるおすすめの絵本7選

    今、国内外で進むSDGsの取り組み。一部の幼稚園や小学校など教育の現場でも取り上げられ、SDGsということばを知っている子どもも少なくありません。今回は、SDGsの基礎知識や、SDGsが私たちの日常とどのようなつながりがあるかなど、SDGsの考え方についてわかりやすく学べる絵本をご紹介します。 SDGsについて SDGsの正式名称は「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」。2015年9月に国連サミットで「持続可能な開発」を目指し、決定された国際目標のことです。 人権や環境などについて17のゴールと169のターゲットから構成されており、地球上の「誰一人取り残さない」ということを掲げ、2030年の達成を目指しています。 SDGsに関するおすすめ絵本7選 SDGsについて知るには、Webや新聞などいくつかのツールがありますが、子どもに興味を持って読んでもらうには絵本がぴったりです。また子どもだけでなく大人が読んでもわかりやすい絵本がたくさん出ています。 ここからSDGsについて楽しく学べるおすすめの絵本をご紹介します。 地球をまもるってどんなこと? 小学生のわたしたちにできること 『地球をまもるってどんなこと?小学生のわたしたちにできること』は、ドラマの子役としても出演経験がある、現在10歳のジョージ・Y・ハリソンさんが手がけた絵本です。小学生の少年が持続可能な世界を叶えるために今自分たちにできることを、イラストとともにわかりやすく記しています。本文は漢字がありますが、ふりがながふってあるので、小学校低学年でも読める絵本です。 リンク じゅんびはいいかい?名もなきこざるとエシカルな冒険 『じゅんびはいいかい?名もなきこざるとエシカルな冒険』は、一般社団法人エシカル協会代表理事の末吉里花さんが、エシカルについて大人も子どもわかりやすいよう書き下ろした絵本です。こざるを主役に地球を旅するストーリーなのでワクワク感を持って読み進めることができる一冊。今どんなことが地球上で起こっているのかが、すんなりと入ってきます。 リンク プラスチックのうみ 『プラスチックのうみ』は、今問題となっているプラスチックごみによる海洋汚染について知ることのできる絵本です。プラスチック素材ごみがどのようにして海を汚し、海の生き物に影響を与えるかをイラストとわかりやすい言葉で伝えています。アメリカで刊行された本作。改めて世界を取り巻く海洋汚染を考えるきっかけになる絵本です。 リンク プラスチックモンスターをやっつけよう! きみが地球のためにできること 『プラスチックモンスターをやっつけよう!きみが地球のためにできること』は、利便性が高いプラスチックが環境に与える影響について学べる本です。プラスチックを種類ごとに分け、それぞれどんな製品に使われているか、どんな特徴があるかなど、大人でも勉強になることも多く書かれています。 また、蜜ろうラップのつくり方など楽しく学べる実践例も紹介されています。 リンク みんなのSDGs(未来を変えるメッセージ) 『みんなのSDGs(未来を変えるメッセージ)』は、日本語(※漢字ふりがなあり)と英語の両方で書かれている絵本です。「誰もが笑顔で暮らせる地球のために」という思いで書かれているので、SDGsという言葉の意味だけでなく、本当に私たちが目指す地球はどんなものかという本質的な部分に触れています。これからの世界を生きる子どもたちと一緒に読みたい絵本です。 リンク もったいないばあさんと 考えよう 世界のこと 『もったいないばあさんと 考えよう 世界のこと』は、人気の『もったいないばあさん』シリーズのひとつです。「なぜ住むところによってこんなに子どもたちの生活が違うのか?」今世界で起きている様々な問題に触れていきます。初刷はSDGsができる前の2008年ですが、内容はまさしくSDGs。『もったいないばあさん』シリーズはこの絵本以外にも、SDGsに関わる内容がわかりやすく書いてあるのでおすすめです。 リンク わたしがかわる みらいもかわる SDGsはじめのいっぽ 『わたしがかわる みらいもかわる SDGsはじめのいっぽ』は、外務省で国内外の持続可能なSDGs推進を進めてきた原琴乃さんが手がけた絵本です。わかりにくい、教えにくい内容もイラストと文字で理解できるようストーリーにまとめています。小さい子どもでも読めるようひらがなを使用しているのもポイントです。作品から、自分たちが今日からはじめられるアクションを知ることができます。 リンク SDGsを絵本で学び、自分ができることを見つけ出そう SDGsに関する絵本は、イラストとわかりやすい言葉でまとまっているので、自分たちが今何をするべきかイメージしやすいのが特徴です。またストーリー仕立てになっているものも多いので、構えることなく物語のように読み進めることができます。世界で起きている環境問題や人権問題、貧困問題などについて、子どもから大人まで学べる絵本。近年続々と登場していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

  • 循環型社会を目指すサーキュラーエコノミーについて知ろう!

    近年、国内外でサステナブルな社会づくりに向けた取り組みが盛んです。そんな状況のなか、大量にモノを生産し消費する従来のスタイルから、資源を再利用する方向へと変わりつつあります。そこで新たに生まれたことばが「サーキュラーエコノミー(循環経済)」です 本記事では、サーキュラーエコノミーの概要や事例を踏まえて、知っておきたいポイントをご紹介します。 サーキュラーエコノミーとは 出典:pexels.com サーキュラーエコノミー(Circular Economy)は、直訳すると「循環型経済」です。企業などの作り手が、モノやサービスを生産・構築する段階からリサイクルや再利用を視野に入れること。そして、なるべく新しい資源を使用しない、または消費量を抑えることを目指します。資源の価値を最大限に生かすこと、資源の消費を最小限にとどめること、廃棄物をなるべく出さないよう工夫することを目的とした循環型のシステムのことです。 従来のリニアエコノミーとの違い 出典:pexels.com サーキュラーエコノミーが普及する前は、大量生産が行われ、使い終わったら処分して終わりというリニアエコノミー(Linear Econony)という経済システムがごく当たり前でした。 下図のように、サーキュラーエコノミーが循環型の丸い形で表されるのに対し、リニアエコノミーは直線的に表されます。 出典:https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/r03/html/hj21010202.html しかし、自然環境に負荷がかかり、これからさらに世界の人口が増えていくなかで、このリニアエコノミーのシステムのままだと、多大な資源を消費することになり、ゴミの量が増えるだけでなく、生産や焼却によりCO2の増加につながります。その結果、地球環境を脅かすという問題に発展してしまうのです。 近年のSDGsの取り組みの流れも相まって、生産して使って捨てるという一方通行のシステムではなく、資源を効率的に循環させ、環境への負担を最小限にとどめるサーキュラーエコノミーで経済や社会を回していこうという流れができました。 つまり、リニアエコノミーとサーキュラーエコノミーの違いは、資源を新しく取り入れて生産と消費を行い、廃棄物を出すか、資源を有効利用した生産で使い終わった時に再び3R(リデュース、リユース、リサイクル)ができるようにして資源を循環させるか、という違いです。 サーキュラーエコノミーの事例 それでは、サーキュラーエコノミーに取り組んでいる企業や自治体の事例を見ていきましょう。 RE.UNIQLOプロジェクト|株式会社ファーストリテイリング UNIQLOを国内外に展開している株式会社ファーストリテイリングでは、「RE.UNIQLO(リユニクロ)」というプロジェクトをスタート。自社商品全てを回収対象とし、生活が困窮している難民へ支給する、CO2削減がかなう代替燃料へ再生させるなど、再利用の取り組みが始まっています。また、ダウンリサイクルでは、使わなくなったダウンが最新のアイテムに。 「服が新しい服に生まれ変わる」という面白い取り組みを進めています。 参考:RE.UNIQLO:あなたのユニクロ、次に生かそう。|服のチカラを 神戸プラスチックネクスト|神戸市 神戸市は、大手製薬メーカーや日用品メーカーなど19の企業や団体と連携して、プラスチック材のゴミを回収し、再生するシステム「神戸プラスチックネクスト」を発足しました。シャンプーなどのプラスチック製詰め替えの袋を回収する専用ステーションをスーパーなどに開設し、普及を進めています。 プロジェクトの特筆すべきポイントは、「水平リサイクル」を推し進めている点。今までは、リサイクルされてできた新たな製品は、使用後ゴミとして捨てられていました。しかし、水平リサイクルはリサイクル後に全く同じ製品に戻すことによって、何度も同じ製品として使い続けることができるのです。 この新しいリサイクル方法を確立するために、日用品メーカーは、リサイクル試験を通じて課題や技術を共有。よりリサイクルしやすい、つめかえパックの素材や形状を議論するなど、企業同士協力しながら、循環可能な詰め替えパックの開発に取り組んでいます。 参考:神戸プラスチックネクスト 持続可能な天然ゴム農園の運営|株式会社ブリヂストン 人口が増え車の台数の増加に伴い、さらなる需要が見込まれるタイヤ。 ブリヂストンでは、より良い地球環境を次世代につなぐため、サーキュラーエコノミーへの取り組みを始めています。 原材料の使用量を抑え、資源の再利用やリサイクルされた原材料を一部に採用。また、再生可能な資源の利用も積極的に行っています。 2021年にはタイヤを原材料に戻すリサイクルの研究開発をスタートさせました。 また、再生可能資源として、持続可能な天然ゴムを生産できるよう、東南アジアの農園をバックアップ。最新のテクノロジーなどを用いて、生産性アップを目指しています。 参考:https://www.bridgestone.co.jp/csr/environment/resources/index.html 私たちの生活の中にもサーキュラーエコノミーを取り入れよう 出典:pexels.com 今回はサーキュラーエコノミーの概要と自治体、企業が取り組む実例をご紹介しました。次世代の人たちが豊かな暮らしができるよう、今後さらに国内外であらゆる取り組みがなされていくことでしょう。 私たちも、購入するときから廃棄にならないもの・リサイクルできるものを選ぶ、不要になったときはゴミにせずリユースするなど、普段の生活の中で「サーキュラーエコノミー」を実現することができます。「今、できること」を考えていきたいですね。

  • 実はこんなにたくさん!地産地消のメリットとは

    物価の高騰が続く今。こんな時にこそ見直したいのが地元で採れる生産物です。地産地消はよく聞く言葉ですが、私たちにとっても環境にとっても嬉しいメリットがたくさんあります。今回は地産地消のメリットについてご紹介します。 地産地消とは 出典:pexels.com 「地産地消」とは、「地域生産、地域消費」の略称です。地元で栽培し、収穫(生産加工)された農作物や畜産物、海産物を地元で消費するという意味です。都道府県内で採れたもの、市町村で採れたものなど使われ方はケースによって異なりますが、基本的には「近場で採れたもの」のことです。地産地消の一例としては、畑のそばにある野菜の無人販売や、道の駅、地元スーパーの地元野菜コーナーなどが挙げられます。 地産地消のメリットとは? 出典:pexels.com 地産地消がメリットとしては、主に次の4つが挙げられます。 1.生産者との距離が近い 2000年代に入り、国内で食品業界において度重なる事件事故(食品偽装事件など)が発生しました。このような社会背景も相まって、私たち消費者は自分たち口に入る食品の「安心・安全性」に関心が向けられるようになりました。供給する側(=生産者)は、消費者が安心して食べてもらえるよう「生産者の情報の見える化」に注力するようになったのです。野菜ならば、パッケージに地元の生産者の顔を載せて販売するなどの工夫がなされるようになりました。 最近では、学校給食でも地元野菜を積極的に取り入れており、子どもたちが、地産地消によって自分の住んでいる地域を知るきっかけにもなっています。 2.新鮮な食料を購入できる 地元で生産・収穫されたものは、海外や遠くの地域のものと比べて、生産者から私たち消費者に届くまでの時間が短いケースがほとんどです。朝採りなど、収穫したての新鮮な野菜などが手に入りやすいのです。しかも、地産地消のなかには卸業者を介さないルートを確立している場合もあるので、この場合、中間マージンが発生せず、品質の良い食品をお手ごろな価格で調達できます。 3.環境負荷が低い 海外で生産された食品は、飛行機や船で輸送され、それに伴って多くのCO2が排出されます。それに比べて地元野菜や地元で加工された食品は、輸送にかかる環境負荷が低くなります。また、食品を輸入するということは、海外の生産地の水や資源を間接的に消費しているということです。輸入した食品を自国で生産した場合の水の使用量を計算できるバーチャルウォーターを見ても、輸入した食品の環境負荷の高さを知ることができます。 https://rootus.net/article/1320 4.安定的に供給が見込める 今は食料を安定して輸入できていても、社会情勢や異常気象の影響で輸入がストップしてしまうというリスクは常にあります。農作物は気候によっても左右されますが、国内で生産されたものに関しては、価格・量などある程度安定して手に入れることができます。国内や地元地域で、住民をまかなえる十分な食料を生産しているということはとても大切なことです。 日本でできた食料をどのくらい食べている? 出典:pexels.com 地産地消が広まるということは、国内の食料自給率も上がるということです。それでは現在日本の食料自給率はどうなっているのでしょうか。食料自給率を農林水産省が発表した食品自給率についてのグラフは次のとおりです。 出典:日本の食料自給率:農林水産省 昭和40年には86%あった食料自給率も令和3年には63%まで下がってきており、価格の安い外国からの輸入に頼っているのがわかります。しかし、第一産業(※農業、漁業)従事者の高齢化、後継者減少などの問題があり、日本の食糧自給率の大幅な改善は見込めない状況です。このような困難な状況のなか、どのようにして自給率を上げていくか、大きな課題になっています。 地産地消のためにできる買物のアイデア 出典:pexels.com 私たちのライフスタイルに地産地消を取り入れるには、どのような方法があるでしょうか。取り入れやすい買い物のアイデアをご紹介していきます。 SNSやインターネットで地元の情報をチェックする 生産者や販売者のなかには、多くの方に自分の事業を知ってもらうようSNSなどを通じてアピールしている場合も。インターネットやSNSで地元の農家などを探してみましょう。旬で新鮮なものや、珍しい野菜、地元で栽培されているのを知らなかったようなものまで見つかることも。 ファーマーズマーケットで買い物をする 生産者に直接会うことのできるマーケット。地元の農家さんと話をしながらするお買い物はスーパーとは一味違った楽しみがあります。生産者の顔が見えるのは安心にも繋がりますよね。家から近いマーケットやマルシェを探してみてはいかがでしょうか。 https://rootus.net/article/1312 産直サービスで近場の農家を見つける 生産者から直接農産物や肉、魚などを購入できるサイトが増えてきています。サイトではこだわりの詰まった生産物や、季節の野菜・果物に出会うことができます。全国各地からお取り寄せできますが、より自宅から近い生産者さんを見つけておくと、送料も安くすむのでおすすめです。 無人販売などの不揃い品を工夫する 無人販売は農家が多い地域など、場所によってあるところとないところがありますが、実は新鮮な野菜を低価格で購入できる穴場。朝どれの野菜が手に入ります。なかには規格外品や不揃い品などが混在している場合がありますが、そのような野菜は調理を工夫すれば、スーパーの野菜を変わらず美味しく頂けます。 地産地消で環境にも人にも優しい食卓を 出典:unsplash.com 今回は地産地消のメリットと私たちができるアクションについてみてきました。地産地消は、新鮮な食品を安く食べられることに加えて、CO2削減など環境負荷の軽減にもつながります。食材を買い物する際には、住んでいる地域の地産地消の取り組みをチェックし、日々の生活に取り入れられる地産地消のアクションを考えてみましょう。

  • ジェンダーフリーってなに?意外と知らないジェンダーレスとの違いも

    近年、制度の改訂や名称の変更など、ジェンダーに関する話題を耳にすることが多くなってきました。ジェンダーに関するワードはいくつかありますが、今回は「ジェンダーフリー」について、現在の状況や事例を交えながら解説します。 ジェンダーフリーとは 「ジェンダーフリー」とは、「男だから家事しなくても良い」「女だから仕事ではヒールつきの靴を履くべき」などといった、従来の社会的および文化的な性別の固定概念に捉われず、誰もが平等に自分の意思で行動したり、発言したりすることを指します。 ジェンダーフリーが広まった社会は、性別による「こうするべき」という固定概念がなくなります。プライベートでも仕事でも男女の性別に関係なく、個人の好みや考え方、行動や決断が尊重されるのです。 なぜジェンダーフリーが注目されるのか 出典:unsplash.com 近年の日本は、働く女性の割合が高くなり、社会において女性が活躍する機会も増えています。一方で、内閣府男女共同参画局が2021年に発表した「ジェンダーギャップ指数」では、先進国の中では最低レベル、アジアの中では韓国や中国、ASEAN諸国よりも低く、156ヵ国中120位という結果でした[1]。 このようなデータからもわかるとおり、日本はまだまだ女性の地位向上の実現には至っていないことが把握できます。例えば、家庭を持つ女性は性別による役割分担が根強くあり、仕事の有無に関わらず、基本家事を切り盛りするなど、負担が多いのが現状です。 また、男性に対してもたくさんの思い込みが存在します。 例えば、「男は家庭には入らず仕事をするべき」など、男性は外で仕事をしなければならないという風潮は昔からあります。 そのような社会では、専業主夫や様々な理由から働くのが難しい男性は生きづらさを感じるでしょう。 他にも職種やスポーツの種類、服装、趣味、社会における役割など、様々なところで性別に関わるバイアスがかかっているのです。 性別にまつわる「こうあるべき」という概念が残っている以上、社会にいづらさを感じる人もたくさんいます。そこでジェンダーフリーという考え方が、注目されているのです。 ジェンダーレスとの違い ジェンダーフリーと似たようなワードとして、ジェンダーレスという言葉があります。 ジェンダーフリーとジェンダーレスとの違いは、性別格差をなくすか、性別の境界線をなくすかです。 もう少しかみ砕いて表現すると、前者は「従来の固定概念を払拭し、誰もが平等に発言や行動ができる」というのに対し、後者は「男女の性差や区分を取り払う」という意味です。 例えば、男性、あるいは女性はこういう格好をするべきだという固定概念を取り払うのがジェンダーフリーであるのに対し、性別に関係なく好きな服装を楽しむことがジェンダーレスとなります。 ジェンダーフリーの事例 日本でもジェンダーフリー実現に向けた取り組みが進んでいます。その事例を紹介しましょう。 男性の育休制度 出典:pexels.com 女性が働きやすい社会づくりが重要視される一方で、男性の家庭での役割も変化しつつあります。「女性はうちを守り、男性は外で働く」という概念がなくなりつつあるのです。 日本では、2022年10月から「産後パパ育休」という新しい制度が施行されました。男性の育休取得を促進する狙いです。この制度では、子どもが生まれてから8週以内に28日間まで育休を取得できます。事業主は、男性社員から出産の報告を受けると、育児制度があることを伝え、取得するかどうかの確認を取るなどの義務が発生。女性と同じように、育児休業中は育児休業給付金が支給されます。 男性も育児に参加し、こどもとの時間を作れる流れになってきています。 学校および企業の制服選択制 出典:unsplash.com 従来の日本の学校や企業の制服は、「男子がスラックス、女子がスカート」というのが主流でした。しかし、最近は多様性に配慮し、制服も選べるようになってきています。 「制服選択制」では、例えばスラックスかスカート、ネクタイかリボンからそれぞれ自由に選んで組み合わせて着ることができます。 企業の制服にも変化が起こっています。2020年4月に制服を一新した日本航空では、女性客室乗務員の制服にパンツスタイルが加わりました。多様性を意識したデザインで、生き生きと活躍してほしいとの思いから作られています。 ジェンダーフリーが広まり、みんなが住みやすい社会に 出典:unsplash.com 今回は「ジェンダーフリー」を、昨今の社会的背景や事例を交えながら解説しました。職業や立場などによって、ジェンダーフリーの動きが盛んなところもあれば、まだ進んでないところもあるかもしれません。 しかし、ジェンダーフリーの普及によって、男女で「こうあるべき」という固定概念が根強く残る日本でも、多様性を尊重する方向に向かっています。これからのジェンダーフリーの動向に注目していきましょう。 【参考】[1] 内閣府男女共同参画局「共同参画」2021年5月号https://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2021/202105/202105_05.html

  • 動物実験なし!おすすめのクルエルティフリーコスメ9選

    近年、動物を保護する観点からクルエルティフリーのコスメが注目されています。こちらの記事では、ネットや実店舗で購入できる、おすすめのクルエルティフリーコスメブランドをご紹介します! 時代の流れによって注目、クルエルティフリーコスメ 私たちが普段何気なく使っているコスメ。実は、私たちが安心して使えるよう、開発から製造までのいくつかの工程において、ウサギやラットなどの動物を使った実験が行われている場合があります。 そんな中、近年注目を浴びているのがクルエルティフリーコスメです。 クルエルティフリー(cruelty free)とは、直訳すると「残虐性がない」という意味で、開発から製造まで動物実験が行われていない製品を指します。 https://rootus.net/article/1159 今回は、クルエルティフリーコスメブランドをピックアップ。コスメを買い替える際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。 おすすめのクルエルティフリーコスメブランド9選 デパ地下やドラッグストアだけでなく、ネットでも購入できるクルエルティフリーコスメを集めました。クルエルティフリーでも品質や使用感に定評のあるものばかりです。動物に配慮しながら、美容を楽しみましょう! LUSH(ラッシュ) LUSHは、スキンケアアイテムやバスボムなどで有名なイギリスのブランドです。ユーモアあふれるネーミングと、思わず誰かにプレゼントしたくなるデザインが特徴的。LUSHでは、厳選した原材料でプロダクトを製造するだけでなく、創業以来、動物実験をせずにプロダクトづくりに努めています。多くの方に動物実験の現状を知ってもらうよう、公式ホームページ内に化粧品のための動物実験反対というページを立ち上げています。 THE BODY SHOP(ザ・ボディショップ) この投稿をInstagramで見る ザボディショップ(@thebodyshopjp)がシェアした投稿 THE BODY SHOPは、国内にも実店舗を多いイギリスのコスメブランド。ボディケアからメイクアップまで、種類や色が豊富に揃っているので、お気に入りが見つかるはず。THE BODY SHOでは長年、動物実験せずに商品を開発・製造。2018年には、「化粧品の動物実験反対キャンペーン」として830万筆の署名を集め、国連に提出しました。こちらのページには、動物実験に反対する詳細の情報を掲載しています。 Aēsop(イソップ) この投稿をInstagramで見る Aesop(@aesopskincare)がシェアした投稿 オーストラリアのコスメブランドAēsopは、スキンケアから香水まで、パーソナルケアやライフスタイルにかかわる多くのプロダクトを扱っています。製造のフェーズで動物実験を一切行わないだけでなく、成分に関しても、蜜蝋や蜂蜜などの動物由来成分を使用していません。公式ホームページ内のイソップは動物実験を行っていますか?に詳細が掲載されています。 On The Wild Side(オン・ザ・ワイルド・サイド) この投稿をInstagramで見る [日本公式]On The Wild Side(@onthewildside_japan)がシェアした投稿 On The Wild Sideは、フランスのコスメブランド。2021年に日本でも販売がスタートしました。非常にシンプルでありながら、肌本来の機能を取り戻すスキンケアラインを展開しています。プロダクトは、フランスの野生の植物から取れた天然由来成分を100%使用。自社で制定した厳しい基準をクリアしたオーガニックの原料のみを使用しています。 WELEDA(ヴェレダ) この投稿をInstagramで見る ヴェレダ・ジャパン(@weleda_japan)がシェアした投稿 ナチュラルコスメを使う人の中では定番のオーガニックブランドWELEDA。スキンケア、ボディケアアイテムなら何でも揃っています。中でもマッサージに使えるホワイトバーチオイルや妊婦・あかちゃん用のアイテムが人気です。自然の原料のみを使い、サステナブルな製品を生み出し続けるWELEDAも動物実験を行っていないクルエルティフリーコスメのひとつです。 BEIGIC(ベージック) この投稿をInstagramで見る BEIGIC ベージック日本公式(@beigic_jp)がシェアした投稿 BEIGICは、韓国発のコスメブランド。特にルーセントオイルとコーヒーの香りがするフェイススクラブが人気です。全てのプロダクトにおいて、ぺルー産のコーヒー豆由来のグリーンコーヒービーンオイルを使用。合成香料や合成着色料、シリコン、パラベン、サルフェートなどは使っていません。日本国内ではECサイトやQoo10、一部のロフトなどの実店舗でも購入可能です。 DEAR DAHLIA(ディアダリア) この投稿をInstagramで見る ディアダリア Dear Dahlia(@deardahlia_japan)がシェアした投稿 DEAR DAHLIAは、ファンデーションなどのベースメイクから、口紅などのポイントメイクにいたるまで、豊富なラインナップのメイクアップアイテムを取り揃える韓国のコスメブランドです。各プロダクトには、動物由来成分を入れず、天然由来成分を余すところなく使っています。直営店や@cosme storeの他にも、百貨店のECサイトやQoo10などネットでも取り扱うショップが多くあります。 NEMOHAMO(ネモハモ) この投稿をInstagramで見る NEMOHAMO(@nemohamo)がシェアした投稿 自然由来成分のみを使い、製造工程において一切排水や排煙を出さないサステナブルブランド。NEMOHAMOの名前のとおり、植物をまるごと使用した製品は、素肌に潤いと元気を与えてくれます。動物福祉に配慮した原料の使用を徹底し、動物実験も行っていません。 ICOR(イコ) この投稿をInstagramで見る ICOR(@icorbeauty)がシェアした投稿 北海道産の原料をふんだんに使ったスキンケアコスメに定評があるICOR。心、身体だけでなく自然環境も健やかであることを目指し、サステナブルな製品づくりをしています。もちろん動物実験もしていません。人気のオイルインミストトナーやバランシングセラムは、使用が良いだけでなく、香りにも癒されます。 次に買い替えるときはクルエルティフリーコスメにしませんか? 出典:pexels.com 今回は、お手軽に購入できるクルエルティフリーコスメブランド9つをご紹介しました。どのブランドもECサイトや実店舗で取り扱っているものです。次にコスメを買い替える際には、是非参考にしてみてくださいね。

  • 【CACTUS TOKYO】サボテンレザーで挑む、革職人不足と環境問題の解決

    CACTUS TOKYO(カクタストーキョー)は、サボテン由来のレザー素材からできたアイテムを扱うサステナブルファッションブランドです。オンラインショップやポップアップイベントを中心に、シンプルなデザインと使い勝手を考えたバッグや財布を展開。「自然や社会と共生する文化を育てていく」ことをモットーに、人と地球に優しい製品を生み出しています。 今回CACTUS TOKYOは初めての工房ツアーを実施。 こちらの後編では、CACTUS TOKYO代表の熊谷渓司さんと製品製作に携わるAtelier K.I.代表池田耕平さんのトークセッションのレポートを紹介します。 前編の工房ツアーレポートはこちら <スピーカー> CACTUS TOKYO代表 熊谷渓司(くまがいけいじ)氏 北海道出身。2017年に一橋大学商学部を卒業後、大手産業機械メーカーに入社し、経営企画・企業変革を担当。自然が好きであることをきっかけに、「人と自然が共に生きる社会」を目指して、2020年春にCACTUS TOKYOを創業。 Atelier K.I.代表 池田耕平(いけだこうへい)氏 革鞄・革小物のメーカーで経験を積んだ後、複数メーカーからサンプル製作の依頼を受けるサンプル職人として従事。CACTUS TOKYOの製品制作を担当。自身の皮革ブランドPRO-MENER(プロムネ)を立ち上げ、革職人の育成および指導にも尽力している。著書として『一流サンプル職人が教える 最高級ブランドバッグの仕立て技術 (Professional Series)』などを刊行。 少子高齢化が著しく進むなか、日本は労働人口の減少という社会問題に直面しています。革産業も例外ではなく、高齢化や海外製品との価格競争の激化で、産業を担う職人が不足しています。池田さんは職人の視点から、今の日本の社会問題にも通じる革産業の現状を語っています。 長年続く低賃金と価格競争で、日本では革職人不足が問題に 池田さん:今の日本の革産業の大きな問題は、未来を担う職人が少ないことです。職人の数が少ない理由として挙げられるのは、給与が安いことです。時給換算にすると約877円で、国内の平均時給を下回る数値となっています。給与が安い理由は、大手からの依頼を受けても価格交渉が難しく、技術水準が上がっても、原料が値上がりしても、工賃が上がらないからです。 物価の安い国との価格競争も一因です。20~30年前、日本の革製品の生産拠点は中国に移りました。私は前にいた国内の会社で製品サンプルを作っていましたが、95%以上が中国生産でした。20年くらい前からは中国生産の製品の価格も上昇。ベトナムやインドなど、より安く生産できる国や地域に生産拠点を移すといったことを繰り返している間に、日本の職人が減ってしまったのです。 問題解決には、革産業の現場を知ってもらうことから 革産業の職人が減っている今日の日本。池田さんは、まず、革職人が置かれている労働環境を知ってもらう必要があると話していました。 池田さん:今、「国内でつくりたい」というブランドやメーカーがすごく増えています。その理由として挙げられるのが、円安で海外製品の価格が高くなったことです。また、今の時代、海外でまとまった量を作っても、それが売れるような時代ではありません。大量消費の時代が終わり、「国内で作ろう」と思い立ったときには、もう職人さんがいないのです。職人の仕事は分業制であり、全工程において職人さんがバランスよく必要です。革製品にどれだけ手間がかかっているかを理解したうえで購入してもらうことが、この問題の解決には一番大切なのではないかと思います。 人材育成と柔軟な働き方で職人不足問題に取り組む 池田さんは、本業の革職人と並行して、職人育成の教室を運営。卒業後、生徒のなかには、職人としてAtelier K.I.のメンバーとして働くという人もいるそうです。また、Atelier K.Iでは、職人のクオリティを重視し、個人のライフスタイルやライフステージに寄り添った働き方にも取り組んでいます。 出典:https://atelier-ki.com/school/students/student-interview-02/ 池田さん:最初の何年かは、お互いの価値観の共有が必要なので、工房で働く形となりますが、家でこなせる能力があれば、こちらから専用のミシンを提供し、作業できます。パートタイムや在宅でもできる働き方もあり、子どもがいても自宅で働ける体制を整えています。 環境に優しいサボテンレザーで社会にインパクトを 池田さんの革産業のお話の後は、熊谷さんがサボテンレザーの可能性について語っています。 熊谷さん:サボテンレザーに着目したきっかけは、環境問題です。私はゴミ問題に関心があって事業を始めましたが、サボテンレザーを知れば知るほど、環境面や利便性においてポテンシャルがある素材だと感じました。 個人的には本革も好きですが、本革は素材自体が腐らないよう、工程でたくさんの水や薬品などを使います。日本のような法律が整っている国では、排水処理が必要であるものの、排水処理にもエネルギーが消費され、CO2が排出されるので、環境負荷がともないます。それに比べてサボテンレザーといった植物由来のレザーは、環境負荷が低いので、使う価値があると思っています。 最後に熊谷さんは、今の社会と未来に向けたメッセージを発信しています。 熊谷さん:私は「環境問題を何とかしたい」という思いでサボテンレザーをテーマにしたブランドを立ち上げました。その製品の認知度のアップと売り上げが増えることで、今ある革産業の問題も一緒に解決したいと思っています。私が目指しているのは、環境負荷の低いサボテンレザーが世の中に愛され、みんなが適正賃金で働ける未来です。 最後に~工房ツアーに参加してみて感じたこと~ (写真左から)杉田さん(CACTUS TOKYO)、熊谷さん(CACTUS TOKYO代表)、池田さん(Atelier K.I.代表)、井上さん (CACTUS TOKYO) 前編の記事にも記した通り、筆者がこちらの工房ツアーに参加したきっかけは、サボテンレザーに興味を持ち、実際の生産現場を見たいということでした。実際に参加すると、CACTUS TOKYOスタッフの方のサボテンレザーと環境問題の解決に関する熱い思いが伝わってきました。 また、Atelier K.I.池田さんの革産業における深刻な職人問題のお話には、驚きを隠せませんでした。まずは私たち消費者が高い技術で作られる製品の価値を知り、その上で買う物を選んでいけたらと思いました。 今回の記事を担当した筆者は、二人の子を持つ母親です。子どもたちの未来にも関わる今の日本の社会問題を他人事ではなく自分事として捉えていきたいと改めて思うようになりました。 前編のレポートはこちら CACTUS TOKYO公式ホームページ公式Instagram公式Twitter Atelier K.I.公式ホームページ公式Instagram公式Facebook公式YouTube

  • 政府が目指す「2050年カーボンニュートラル」とは?わかりやすく解説

    カーボンニュートラルは、私たちの住む地球を持続可能なものにしていくためのキーワードの一つです。近年、テレビや新聞で取り上げられることも増え、国や企業を中心にカーボンニュートラルを意識した取り組みが広がっています。こちらの記事では、少し難しいように感じるカーボンニュートラルについて、かみ砕いてわかりやすく解説します。 カーボンニュートラルとは 出典:unsplash.com カーボンニュートラルとは、人の活動が起因となって発生する温室効果ガス(CO2など)の排出量から、植林などによる「吸収量」を差し引き、排出量の合計を実質的に「ゼロ」にすることを指します。 2015年のパリ協定では、世界共通の長期目標として、 ・世界的な平均気温上昇を工業化以前に比べて2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求すること(2℃目標) ・今世紀後半に温室効果ガスの人為的な発生源による排出量と吸収源による除去量との間の均衡を達成すること などが合意されました。 これに伴い、日本を含む120以上の国が2050年までにカーボンニュートラルを達成するために取り組みを始めています。 カーボンニュートラルが必要な理由 出典:unsplash.com 世界では海面上昇や砂漠化、大規模災害、深刻な水不足など、気候変動が人々や生態系に大きな影響を与えています。私たちの住む日本も例外ではなく、埼玉県や群馬県、岐阜県といった内陸の県の夏は異常な暑さとなり、全国的にゲリラ豪雨などによる被害も多く発生しています。 世界の国々が一丸となってカーボンニュートラルを目指す主な理由は、このような気候変動危機を回避することにあります。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)によると、世界で工業化が進んでから、世界の平均気温は約1.1℃上昇しているとされており、人類や地球上の生態系に深刻な影響が出る境界値は工業化からプラス1.5℃と言われており、気温上昇はあと0.4℃に抑える必要があるのです。 持続可能な未来に向けて、今すぐ私たちが取り組まなければならない喫緊の課題である気候変動。気候変動を食い止める一つの策としてカーボンニュートラルの取り組みが求められています。 日本政府も目指す「2050年カーボンニュートラル」 日本では、2020年10月に開かれた臨時国会の所信表明演説において、当時の内閣総理大臣だった菅義偉氏が「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラルを目指す」という宣言をしました。 日本は、CO2だけに限らず、メタン、N2O(一酸化二窒素)、フロンガスを温室効果ガスとして削減することを目指しています。現在国内の温室効果ガスの排出量は、年間12億トンを超えると言われています。「2050年カーボンニュートラル」を確実に進めるために、2030年には温室効果ガスを2013年度の46%削減することを目指し、段階を踏んで達成していくことを宣言しています。 国が進める具体的な取り組み 日本政府はカーボンニュートラルを現実のものとするために、多方面での取り組みを行っています。いくつか具体的な事例を見ていきましょう。 グリーン成長戦略 並大抵の努力では実現が難しい2050年カーボンニュートラル。目標を達成するためには、エネルギー・産業の構造の大きな転換や、投資によるイノベーションが必要となります。積極的に温暖化対策を行うことが成長のチャンスであるという考えのもと、「経済と環境の好循環」を作っていく産業政策 がグリーン成長戦略です。国は、再生エネルギーの促進をはじめとし、農業やIT産業など14の分野でそれぞれの課題や目標を明記。税金の投入や、規制改革および標準化・国際連携などを通して全面的に企業をサポートします。 ゼロカーボンシティの実現 環境省は、地方公共団体の脱炭素化への取組に対し、情報基盤整備、計画等策定支援、設備等導入を支援しています。2050年カーボンニュートラルを宣言する地方公共団体は増加してきており、2022年12月時点では、800を超える地方公共団体が取り組みを始めています。 脱炭素社会の実現に向けて 国の動きに連動して、国内では脱炭素社会に向けた取り組みを行う大企業が増えてきています。国や企業が脱炭素社会に向けて取り組むインパクトは、社会にとって大変大きいもので、2050年カーボンニュートラルの実現のためには不可欠です。 私たちの生活に関わる企業も取り組みを始めています。そのような企業に注目することが私たち一人ひとりにできるカーボンニュートラルに向けたアクションになってくるでしょう。 【参考】令和2年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2021)第1部 第2章|資源エネルギー庁国の取組 - 脱炭素ポータル|環境省

  • フードマイレージとは?買い物するときに注目したいポイントを解説

    皆さんは食材を買う際にどのような点チェックしますか。持続可能な食の未来を考えるとき、まず確認しておきたいのが、食材の原産地です。本記事では、買い物をするときに取り入れたいアイデア、「フードマイレージ」について解説します。 フードマイレージとは 出典:unsplash.com フードマイレージとは、食料の輸送量に輸送距離を掛け合わせた指標のことです。地産地消を進めて環境負荷を減らそうとイギリスで広がった「フードマイルズ運動」を参考に、20年前に日本の農林水産省農林水産政策研究所が提唱しました。 フードマイレージの計算方法 出典:pexels.com フードマイレージの計算式は簡単で、以下の方法で算出できます。 フードマイレージ=「食料の輸送量(t)」×「輸送距離(km)」 ※単位はt・km(トン・キロメートル) フードマイレージは、数値が大きければ大きいほど、購入者と生産地が離れていることを表します。食品が私たちの食卓に並ぶまでには、輸送のプロセスを経ていて、移動や品質保持のため、石油などのエネルギーが使われ、CO2が排出されているのです。つまり生産地と食卓の距離が長ければ長いほど、環境に負荷をかけているということになります。 フードマイレージが小さい食材のメリット フードマイレージが小さい食材のメリットは、運送コストがほとんどかからず、地球環境に与える負荷が少ない点です。生産地から食卓までの輸送距離が短いと、CO2の排出を最小限に抑えることができます。同じ食材を選ぶのであれば、地元や近くの生産地で収穫された食材の方が、環境に優しいのです。また、国内で生産されたものを選ぶことは食料自給率の向上にも繋がり、これは持続可能な食の在り方に欠かせません。 日本のフードマイレージ 農林水産省が公開した「令和3年度食料需給表」の資料によると、近年の日本の食料自給率は4割に満たない数値が続いており、欧米と比べても明らかに低いということがわかります。 出典:農林水産省大臣官房政策課 食料安全保障室 令和3年度食料需給表(pdf) また、農林水産省では、主要国のフードマイレージに関するデータも公開しています。 グラフを見てもわかるとおり、食料自給率が低い日本は食料を海外に依存しているということもあり、フードマイレージの数値が極めて高いという結果となっています。 出典:「フード・マイレージ」について - 農林水産省(pdf) この2つのデータやグラフから見てもわかるとおり、私たちが普段食べている食材の多くは輸入に頼っており、食卓に並ぶまでには大きな環境負荷がかかっていることが見て取れるでしょう。 フードマイレージのデメリット 出典:pexels.com 食材が生産地から食卓に並ぶまでの環境負荷などがわかるフードマイレージですが、留意しなければならない点もあります。まず、フードマイレージの指標は、食品の輸送に限定されているという点です。例えば生産段階でどのくらいCO2が排出されているかなどは考慮されていません。そのため、単純に海外で作られたものの方が国産に比べて環境負荷が高いとは言い切れないのです。どのくらい環境に負荷がかかっているのかは、生産から総合的に見なければなりません。また、輸送手段によってCO2の排出量は異なるという点も留意したいところです。トラックよりも船の方がCO2排出量は格段に少ないですが、これはフードマイレージには反映されていません。 以上のように、簡単に算出できるフードマイレージだけでは総合的な環境負荷は判断しきれません。しかし簡単だからこそイメージがしやすく、私たち消費者が買い物をする上でアクションに結び付けやすいのではないでしょうか。フードマイレージも含め、食材がどのように作られて、どのように私たちの元にやってきたのか、生産や輸送の背景を知ることが大切なのです。 フードマイレージの小さいものを選ぶには 出典:unsplash.com フードマイレージが小さいものを選ぶポイントは以下のとおりです。 ・生産地をチェックする ・住んでいる地域の特産品をリサーチする ・食材を選ぶときは外国産ではなく、なるべく国産を選ぶ 他にも近くで開催されているファーマーズマーケットなどに足を運んでみるのもおすすめです。直接生産者から地元野菜を購入できるメリットがあり、生産の背景を知ることができます。 関連記事:【都内近郊18選】生産者に会えるファーマーズマーケットに行こう 私たちが普段触れている食料になかには、コーヒーやアボカドなど国内で生産していない食料があり、すべての食料を環境負荷の少ないものに切り替えることは難しいのが現状です。 しかし、一人ひとりが地元や国内で手に入る食料を知り、フードマイレージを小さくしようとする意識の積み重ねで、環境への影響が変わってきます。食料の選び方のひとつにフードマイレージを取り入れてみてはいかがでしょうか。

  • 世界中が注目。豊かな社会へ導くチェンジメーカー7人

    各国が抱える経済格差や貧困、環境汚染などの解決すべき課題。世界にはそんな時代に一石を投じるチェンジメーカーがいます。今回は私たちの社会にインパクトを与え、新たな波を起こしたチェンジメーカーをご紹介します。 チェンジメーカーとは 出典:unsplash.com チェンジメーカーとは、ビジネスや活動を通して社会の課題解決にチャレンジし、新しい風を吹き込むような人を指します。時代によって社会の課題は異なるので、チェンジメーカーと呼ばれる人の定義も社会の状況によって変化するものですが、今日の社会では、チェンジメーカー=社会起業家のようなイメージもあり、物質的な豊かさではなく精神的な豊かさを求め、貧困や環境問題などに取り組む人が支持を得ています。 世界のチェンジメーカー7人 社会にソーシャルグッドなインパクトを与えるだけでなく、私たち個人にも新しい発想をもたらしてくれるチェンジメーカー。 今回は、世界的に大きな影響を与える現代のチェンジメーカー7人をピックアップしました。 ホセ・ムヒカ氏 ホセ・ムヒカ氏は、ウルグアイの元大統領です。2012年にブラジル・リオデジャネイロでの国連会議で大量消費社会を痛烈に批判し、人類にとって本当の「幸せ」とは何かを訴えたスピーチで一躍有名になりました。貧困をなくす政策を推し進めた大統領時代には、自身の給料の9割を寄付。大統領公邸には住まず、郊外の質素な家で妻と生活していたことから、敬愛の念を込めて「世界でいちばん貧しい大統領」とも呼ばれ、過去には日本でもドキュメンタリー映画が上映されました。ウルグアイだけでなく世界中にファンの多い元大統領です。 ムハマド・ユヌス氏 ムハマド・ユヌス氏は、バングラデシュ出身の経済学者であり、実業家です。貧困の根絶を目指し、1983年に無担保小口貸付を行うグラミン銀行を創設。生活に困難な人たちの自立支援に尽力しました。2006年にはグラミン銀行とともに、ノーベル平和賞を受賞。無担保小口貸付の仕組みはマイクロ・クレジットと呼ばれ、それを取り入れたマイクロ・クレジット・バンクが、60カ国以上の国で設立されています。日本でも、ユヌス氏のビジネスモデルをベースに「一般社団法人グラミン日本」が、シングルマザーを中心とした支援を行っています。ユヌス氏はそれまで難しいとされてきた貧困の根本的解決に挑み、その仕組みが世界に大きな影響を与えているのです。 ケイト・ラワース氏 ケイト・ラワース氏は、イギリス出身の経済学者です。自身の著書『ドーナツ経済学が地球を救う』では、地球を気候変動から守りつつ、貧困や格差を解消していく経済活動のモデルを「ドーナツ」型の図にしたことで多くの人たちから注目を集めました。これまで社会が当たり前に追い求めてきた成長ではなく、持続可能な繁栄の社会を作ることを提案しています。その持続可能なモデルは、各国の自治体からも支持を受け、オランダのアムステルダムでは市をあげてドーナツ型の経済のかたちを目指しています。 セリーナ・ユール氏  セリーナ・ユール氏は、ロシア出身で現在はデンマークで活動する食品ロス問題の専門家であり、NGO団体「Stop Wasting Food movement Denmark」の設立者です。デンマークで目の当たりにした大量の食品廃棄に疑問を持ち、2008年にフェイスブックページでグループを作ってロスをなくす運動を開始。スーパーなどに声をかけ、無駄が出やすい食品のまとめ売りをなくすところから始めました。政府も彼女の活動に賛同し、メディアが取り上げ始め、協力者はまたたくまに増加。2013年までの5年間でデンマーク国内の食品廃棄量を25%削減するのに大きく貢献しました。 マララ・ユスフザイ氏 マララ・ユスフザイ氏は、史上最年少でノーベル平和賞を受賞したパキスタン出身の人道活動家です。女性教育弾圧に反対活動をしたことでタリバンから銃撃を受けながらも、女性が教育を受ける権利を全世界に訴え続けました。その努力が認められ、パキスタンでは初めて無償で義務教育を受けられる権利を盛り込んだ法案を可決。また、「マララ基金」を設立し、すべての女子が平等に教育を受けられるよう活動をしています。著書には『武器より一冊の本をください:少女マララ・ユスフザイの祈り』があり、彼女の半生を綴ったドキュメンタリー映画も制作されています。 斎藤幸平氏 斎藤幸平氏は、日本の哲学者であり、経済思想家(マルクス主義者)です。歴代最年少でマルクス研究者の最高権威『ドイッチャー記念賞』を受賞した自身の著書『大洪水の前に マルクスと惑星の物質代謝』では、温暖化、異常気象などの問題を抱える資本主義の構造を批判し、私たちはどうあるべきかを説いています。新書大賞を獲得した2021年の著書『人新世の「資本論」』も、今地球上で起きている問題を自分事としてとらえながら読み進めることができる、おすすめの一冊です。NHKの番組などメディアでも活躍する斎藤氏。持続可能な未来に向けて真剣に取り組む姿勢と、わかりやすい説明にファンが増え続けています。 小林りん氏 小林りん氏は、学校法人ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン(以下、UWC ISAK Japan)の代表理事であり、2013年に日経ビジネスが選ぶ「チェンジメーカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した方です。留学中に経験したメキシコでの貧困問題や、国際児童基金(ユニセフ)でフィリピンのストリートチルドレンの教育支援に携わったことから、この社会の仕組みを変えていくリーダーシップ教育の必要性を実感。2014年に軽井沢に全寮制インターナショナルスクールUWC ISAK Japanを開校しました。国籍も育ってきた環境も異なる生徒は、チェンジメーカーを育てるための実践的な授業を受けるだけでなく、ダイバーシティの中で生きるということを、身を持って経験しています。 チェンジメーカーからインスピレーションを 出典:unsplash.com 世界や社会を大きく動かしているチェンジメーカー。たとえ自分が直接その影響を受けることがなくても、彼らの思想を学ぶだけで大きな刺激になります。今私たちが直面するたくさんの課題。チェンジメーカーを手本に、一人ひとりが真剣に地球の未来について考えなくてはいけないフェーズにきているのかも知れません。今回ご紹介した7人については、書籍や映画もあり、インターネットなどでも情報を集められるので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

  • デジタルデトックスとは?注目される理由とおすすめのやり方を紹介

    スマートフォンやパソコンなどのデバイスは、今や私たちの生活になくてはならない存在です。一方で、スマートフォンを常にチェックしてしまう人やゲーム、SNSなどに過剰にのめりこんでしまう人も増え、「デジタル中毒」「SNS依存症」といった新しい言葉も生まれました。そんなデジタルと切っても切り離せない現代人におすすめなのが、デジタルデトックスです。本記事ではデジタルデトックスが注目される理由とおすすめのデジタルデトックス方法をご紹介します。 デジタルデトックスとは? 出典:unsplash.com デジタルデトックスとは、スマートフォンやタブレット、パソコンなどのデバイスに一定時間(期間)触れないことです。「ネット断ち」とも呼ばれることもあります。 期間は決まっていないので2~3日デジタルデバイスに触れないケースもありますし、普段の生活に取り入れて数時間だけ行うこともあります。例えば、「勉強に集中したいから18時から翌朝7時までスマートフォンを使わない」「通学・通勤の電車の中ではInstagramを見ない」などのデトックス方法もあり、期間もきまりも様々です。 SNSがもたらす心への影響 出典:unsplash.com SNSは、いつでもどこでも友人や知人と繋がれるだけでなく、欲しい情報も手に入れることができる便利なツールです。しかし、使う時間が長かったり、使い方を間違えてしまうと心が疲弊してしまう側面があります。個人で簡単に情報を流すことができるため、SNS上ではネガティブな情報や信憑性の低い情報も拡散されています。 また、既に海外や日本国内でも知られている通り、SNSの利用頻度が高い子どもほど、自己肯定感が低くなり、孤独を感じやすいという研究結果があります。インスタグラムなどのSNSでは、人の生活の方が幸せで楽しく見えてしまうものなのです。 LINEやTwitterを使ったネットいじめも明るみになってきており、グループから特定の人物を外すなどの事例もあり問題になっています。そのようにSNSは楽しい面がある一方で、心にストレスがかかってしまうという結果も実際に出てきています。 デジタルデトックスが注目される理由 近年デジタルデトックスが注目される背景には、SNSによるストレス以外にも、デジタルデバイスを常に使う人に起こる体や心の不調があります。 例としては以下のようなケースが挙げられます。 ・長時間操作することよって生じる肩こりや眼精疲労 ・SNSやメールを夜中まで使用することによる睡眠不足や睡眠の質の低下 ・ネガティブな言葉や画像、ニュースによるストレス デジタル中心の生活を一度リセットしてくれるのがデジタルデトックスです。このデジタルデトックスの時間を設けることにより、デジタルに関する依存症や中毒から心や体を守ってくれると言われています。 デジタルデトックスの効果 デジタルデトックスが心身に与える効果は以下のようなものがあります。 ・眼精疲労がなくなる ・肩こりや腰の痛みが軽減する ・疲れがとれる ・睡眠の時間が確保できる、睡眠の質が上がる ・他のことに使える時間が増える ・五感が磨かれる ・情報が遮断され、ストレスから解放される 他にも様々な効果が見込まれます。 一度まずはデジタルデトックスにチャレンジしてみて、何が変わったか、どんな気づきがあったか感じてみるのも良いでしょう。 おすすめデジタルデトックス方法 出典:unsplash.com まずはどのくらいの時間デジタルに触れないか決めるところから始めましょう。常にスマートフォンをチェックしている人は1時間からでもいいですし、寝る前何時間は使わない等のきまりでも良いでしょう。他にも、毎日決まった時間にデジタルから離れる習慣をつける、「最近疲れているな」と感じるなら思い切って1泊2日のデジタルデトックスの旅に出る等の方法も効果的です。 今回は例として、スマートフォンを使用している場合のデジタルデトックス方法をご紹介します。 寝具のすぐ近くにスマートフォンを置かない スマートフォンをベッドや布団の近くに置いてしまうと、気になって寝る前にSNSなどを見てしまう可能性が。寝る前にスマートフォンを見ると睡眠の質の低下に繋がるので、スマートフォンは寝具から離れた場所置くか、寝室に持ち込まないようにします。加えて、スマートフォンの「 おやすみモード」に設定しておくと通知などが入らなくなるので、おすすめです。 スマホアプリの通知をしない、または最低限の設定に留める メールやSNSの着信が入るとスマートフォンにバッジが入る場合があります。スマートフォンの通知が入ると開きたくなってしまうので、通知オフの設定をすると良いでしょう。重要なアプリだけは通知を残しておく設定をしておきましょう。 専用アプリをダウンロードする スマートフォンアプリには、デジタルデトックス目的でリリースしているものもあります。 Forest(iOS/Android両方可)は、世界136ヶ国において仕事効率化部門1位を獲得したアプリです。スマホを触らないと、アプリ内で樹木がひとりでに育つ仕組みになっています。ほかにも「デジタルデトックス アプリ」と検索するといくつかのアプリがありますので、最適なアプリを選んでみてはいかがでしょうか。 自然の中で過ごす 休日には海や山へ出かけるのもデジタルデトックスのひとつです。例えばスマートフォンを触りながらトレッキングをするのは難しいですし、海に入れば強制的にスマートフォンと離れることになります。数時間デジタルから離れて自然に触れれば、五感も磨かれ、心も体もリフレッシュできます。 お風呂や温泉に入る 海に入るのと同じ方法で、お風呂や温泉はスマートフォンと物理的に離れた状態を作ることができます。そしてぼーっとする時間は、意外と脳にも良い影響があるとされ、記憶と記憶を結びつけたり整理したりすると言われます。いいアイデアが浮かぶのも、温泉に浸かっているときだったりするのです。 瞑想を取り入れる 医学やビジネスの面からも大きな注目を集める瞑想。瞑想はストレスの軽減や仕事・勉強のパフォーマンスアップにも効果的です。スマートフォンの「機内モード」をオンにして、1日10分でも瞑想の時間を取り入れれば、これも立派なデジタルデトックスです。 デジタルデトックスのイベントに参加する デジタルデトックスを推進する団体もあります。そこでは日本各地で開催される、数時間のイベントから旅行まで、デジタルデトックスを目的とした体験に申し込むことができます。「デジタルデトックス 体験」などと検索してみると見つけることができます。 デバイスの使い方を見直して最適なデジタルデトックスをしましょう 出典:unsplash.com デジタルデバイスは、今や私たちの仕事や生活にとってなくてはならないものです。しかし、使いすぎると体調不良を引き起こし、とめどなく溢れる情報にストレスを感じる原因になり得ます。そのリスクを回避策として一定時間(期間)デバイスに触れないというデジタルデトックスが有効です。 寝る前のスマートフォンの置き場所を見直すのはすぐにできますし、日常の中でも「スマートフォンに触れられない」状況を作ることは意外と簡単です。また、自然の中で過ごす休日を計画するのも選択肢の一つです。今日からデバイスの使い方を見直し、生活に支取り入れられる範囲でデジタルデトックスにトライしてみてはいかがでしょうか。

  • 子どもも大人も学べる。SDGsがわかるおすすめの絵本7選

    今、国内外で進むSDGsの取り組み。一部の幼稚園や小学校など教育の現場でも取り上げられ、SDGsということばを知っている子どもも少なくありません。今回は、SDGsの基礎知識や、SDGsが私たちの日常とどのようなつながりがあるかなど、SDGsの考え方についてわかりやすく学べる絵本をご紹介します。 SDGsについて SDGsの正式名称は「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」。2015年9月に国連サミットで「持続可能な開発」を目指し、決定された国際目標のことです。 人権や環境などについて17のゴールと169のターゲットから構成されており、地球上の「誰一人取り残さない」ということを掲げ、2030年の達成を目指しています。 SDGsに関するおすすめ絵本7選 SDGsについて知るには、Webや新聞などいくつかのツールがありますが、子どもに興味を持って読んでもらうには絵本がぴったりです。また子どもだけでなく大人が読んでもわかりやすい絵本がたくさん出ています。 ここからSDGsについて楽しく学べるおすすめの絵本をご紹介します。 地球をまもるってどんなこと? 小学生のわたしたちにできること 『地球をまもるってどんなこと?小学生のわたしたちにできること』は、ドラマの子役としても出演経験がある、現在10歳のジョージ・Y・ハリソンさんが手がけた絵本です。小学生の少年が持続可能な世界を叶えるために今自分たちにできることを、イラストとともにわかりやすく記しています。本文は漢字がありますが、ふりがながふってあるので、小学校低学年でも読める絵本です。 リンク じゅんびはいいかい?名もなきこざるとエシカルな冒険 『じゅんびはいいかい?名もなきこざるとエシカルな冒険』は、一般社団法人エシカル協会代表理事の末吉里花さんが、エシカルについて大人も子どもわかりやすいよう書き下ろした絵本です。こざるを主役に地球を旅するストーリーなのでワクワク感を持って読み進めることができる一冊。今どんなことが地球上で起こっているのかが、すんなりと入ってきます。 リンク プラスチックのうみ 『プラスチックのうみ』は、今問題となっているプラスチックごみによる海洋汚染について知ることのできる絵本です。プラスチック素材ごみがどのようにして海を汚し、海の生き物に影響を与えるかをイラストとわかりやすい言葉で伝えています。アメリカで刊行された本作。改めて世界を取り巻く海洋汚染を考えるきっかけになる絵本です。 リンク プラスチックモンスターをやっつけよう! きみが地球のためにできること 『プラスチックモンスターをやっつけよう!きみが地球のためにできること』は、利便性が高いプラスチックが環境に与える影響について学べる本です。プラスチックを種類ごとに分け、それぞれどんな製品に使われているか、どんな特徴があるかなど、大人でも勉強になることも多く書かれています。 また、蜜ろうラップのつくり方など楽しく学べる実践例も紹介されています。 リンク みんなのSDGs(未来を変えるメッセージ) 『みんなのSDGs(未来を変えるメッセージ)』は、日本語(※漢字ふりがなあり)と英語の両方で書かれている絵本です。「誰もが笑顔で暮らせる地球のために」という思いで書かれているので、SDGsという言葉の意味だけでなく、本当に私たちが目指す地球はどんなものかという本質的な部分に触れています。これからの世界を生きる子どもたちと一緒に読みたい絵本です。 リンク もったいないばあさんと 考えよう 世界のこと 『もったいないばあさんと 考えよう 世界のこと』は、人気の『もったいないばあさん』シリーズのひとつです。「なぜ住むところによってこんなに子どもたちの生活が違うのか?」今世界で起きている様々な問題に触れていきます。初刷はSDGsができる前の2008年ですが、内容はまさしくSDGs。『もったいないばあさん』シリーズはこの絵本以外にも、SDGsに関わる内容がわかりやすく書いてあるのでおすすめです。 リンク わたしがかわる みらいもかわる SDGsはじめのいっぽ 『わたしがかわる みらいもかわる SDGsはじめのいっぽ』は、外務省で国内外の持続可能なSDGs推進を進めてきた原琴乃さんが手がけた絵本です。わかりにくい、教えにくい内容もイラストと文字で理解できるようストーリーにまとめています。小さい子どもでも読めるようひらがなを使用しているのもポイントです。作品から、自分たちが今日からはじめられるアクションを知ることができます。 リンク SDGsを絵本で学び、自分ができることを見つけ出そう SDGsに関する絵本は、イラストとわかりやすい言葉でまとまっているので、自分たちが今何をするべきかイメージしやすいのが特徴です。またストーリー仕立てになっているものも多いので、構えることなく物語のように読み進めることができます。世界で起きている環境問題や人権問題、貧困問題などについて、子どもから大人まで学べる絵本。近年続々と登場していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

  • 循環型社会を目指すサーキュラーエコノミーについて知ろう!

    近年、国内外でサステナブルな社会づくりに向けた取り組みが盛んです。そんな状況のなか、大量にモノを生産し消費する従来のスタイルから、資源を再利用する方向へと変わりつつあります。そこで新たに生まれたことばが「サーキュラーエコノミー(循環経済)」です 本記事では、サーキュラーエコノミーの概要や事例を踏まえて、知っておきたいポイントをご紹介します。 サーキュラーエコノミーとは 出典:pexels.com サーキュラーエコノミー(Circular Economy)は、直訳すると「循環型経済」です。企業などの作り手が、モノやサービスを生産・構築する段階からリサイクルや再利用を視野に入れること。そして、なるべく新しい資源を使用しない、または消費量を抑えることを目指します。資源の価値を最大限に生かすこと、資源の消費を最小限にとどめること、廃棄物をなるべく出さないよう工夫することを目的とした循環型のシステムのことです。 従来のリニアエコノミーとの違い 出典:pexels.com サーキュラーエコノミーが普及する前は、大量生産が行われ、使い終わったら処分して終わりというリニアエコノミー(Linear Econony)という経済システムがごく当たり前でした。 下図のように、サーキュラーエコノミーが循環型の丸い形で表されるのに対し、リニアエコノミーは直線的に表されます。 出典:https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/r03/html/hj21010202.html しかし、自然環境に負荷がかかり、これからさらに世界の人口が増えていくなかで、このリニアエコノミーのシステムのままだと、多大な資源を消費することになり、ゴミの量が増えるだけでなく、生産や焼却によりCO2の増加につながります。その結果、地球環境を脅かすという問題に発展してしまうのです。 近年のSDGsの取り組みの流れも相まって、生産して使って捨てるという一方通行のシステムではなく、資源を効率的に循環させ、環境への負担を最小限にとどめるサーキュラーエコノミーで経済や社会を回していこうという流れができました。 つまり、リニアエコノミーとサーキュラーエコノミーの違いは、資源を新しく取り入れて生産と消費を行い、廃棄物を出すか、資源を有効利用した生産で使い終わった時に再び3R(リデュース、リユース、リサイクル)ができるようにして資源を循環させるか、という違いです。 サーキュラーエコノミーの事例 それでは、サーキュラーエコノミーに取り組んでいる企業や自治体の事例を見ていきましょう。 RE.UNIQLOプロジェクト|株式会社ファーストリテイリング UNIQLOを国内外に展開している株式会社ファーストリテイリングでは、「RE.UNIQLO(リユニクロ)」というプロジェクトをスタート。自社商品全てを回収対象とし、生活が困窮している難民へ支給する、CO2削減がかなう代替燃料へ再生させるなど、再利用の取り組みが始まっています。また、ダウンリサイクルでは、使わなくなったダウンが最新のアイテムに。 「服が新しい服に生まれ変わる」という面白い取り組みを進めています。 参考:RE.UNIQLO:あなたのユニクロ、次に生かそう。|服のチカラを 神戸プラスチックネクスト|神戸市 神戸市は、大手製薬メーカーや日用品メーカーなど19の企業や団体と連携して、プラスチック材のゴミを回収し、再生するシステム「神戸プラスチックネクスト」を発足しました。シャンプーなどのプラスチック製詰め替えの袋を回収する専用ステーションをスーパーなどに開設し、普及を進めています。 プロジェクトの特筆すべきポイントは、「水平リサイクル」を推し進めている点。今までは、リサイクルされてできた新たな製品は、使用後ゴミとして捨てられていました。しかし、水平リサイクルはリサイクル後に全く同じ製品に戻すことによって、何度も同じ製品として使い続けることができるのです。 この新しいリサイクル方法を確立するために、日用品メーカーは、リサイクル試験を通じて課題や技術を共有。よりリサイクルしやすい、つめかえパックの素材や形状を議論するなど、企業同士協力しながら、循環可能な詰め替えパックの開発に取り組んでいます。 参考:神戸プラスチックネクスト 持続可能な天然ゴム農園の運営|株式会社ブリヂストン 人口が増え車の台数の増加に伴い、さらなる需要が見込まれるタイヤ。 ブリヂストンでは、より良い地球環境を次世代につなぐため、サーキュラーエコノミーへの取り組みを始めています。 原材料の使用量を抑え、資源の再利用やリサイクルされた原材料を一部に採用。また、再生可能な資源の利用も積極的に行っています。 2021年にはタイヤを原材料に戻すリサイクルの研究開発をスタートさせました。 また、再生可能資源として、持続可能な天然ゴムを生産できるよう、東南アジアの農園をバックアップ。最新のテクノロジーなどを用いて、生産性アップを目指しています。 参考:https://www.bridgestone.co.jp/csr/environment/resources/index.html 私たちの生活の中にもサーキュラーエコノミーを取り入れよう 出典:pexels.com 今回はサーキュラーエコノミーの概要と自治体、企業が取り組む実例をご紹介しました。次世代の人たちが豊かな暮らしができるよう、今後さらに国内外であらゆる取り組みがなされていくことでしょう。 私たちも、購入するときから廃棄にならないもの・リサイクルできるものを選ぶ、不要になったときはゴミにせずリユースするなど、普段の生活の中で「サーキュラーエコノミー」を実現することができます。「今、できること」を考えていきたいですね。

  • 実はこんなにたくさん!地産地消のメリットとは

    物価の高騰が続く今。こんな時にこそ見直したいのが地元で採れる生産物です。地産地消はよく聞く言葉ですが、私たちにとっても環境にとっても嬉しいメリットがたくさんあります。今回は地産地消のメリットについてご紹介します。 地産地消とは 出典:pexels.com 「地産地消」とは、「地域生産、地域消費」の略称です。地元で栽培し、収穫(生産加工)された農作物や畜産物、海産物を地元で消費するという意味です。都道府県内で採れたもの、市町村で採れたものなど使われ方はケースによって異なりますが、基本的には「近場で採れたもの」のことです。地産地消の一例としては、畑のそばにある野菜の無人販売や、道の駅、地元スーパーの地元野菜コーナーなどが挙げられます。 地産地消のメリットとは? 出典:pexels.com 地産地消がメリットとしては、主に次の4つが挙げられます。 1.生産者との距離が近い 2000年代に入り、国内で食品業界において度重なる事件事故(食品偽装事件など)が発生しました。このような社会背景も相まって、私たち消費者は自分たち口に入る食品の「安心・安全性」に関心が向けられるようになりました。供給する側(=生産者)は、消費者が安心して食べてもらえるよう「生産者の情報の見える化」に注力するようになったのです。野菜ならば、パッケージに地元の生産者の顔を載せて販売するなどの工夫がなされるようになりました。 最近では、学校給食でも地元野菜を積極的に取り入れており、子どもたちが、地産地消によって自分の住んでいる地域を知るきっかけにもなっています。 2.新鮮な食料を購入できる 地元で生産・収穫されたものは、海外や遠くの地域のものと比べて、生産者から私たち消費者に届くまでの時間が短いケースがほとんどです。朝採りなど、収穫したての新鮮な野菜などが手に入りやすいのです。しかも、地産地消のなかには卸業者を介さないルートを確立している場合もあるので、この場合、中間マージンが発生せず、品質の良い食品をお手ごろな価格で調達できます。 3.環境負荷が低い 海外で生産された食品は、飛行機や船で輸送され、それに伴って多くのCO2が排出されます。それに比べて地元野菜や地元で加工された食品は、輸送にかかる環境負荷が低くなります。また、食品を輸入するということは、海外の生産地の水や資源を間接的に消費しているということです。輸入した食品を自国で生産した場合の水の使用量を計算できるバーチャルウォーターを見ても、輸入した食品の環境負荷の高さを知ることができます。 https://rootus.net/article/1320 4.安定的に供給が見込める 今は食料を安定して輸入できていても、社会情勢や異常気象の影響で輸入がストップしてしまうというリスクは常にあります。農作物は気候によっても左右されますが、国内で生産されたものに関しては、価格・量などある程度安定して手に入れることができます。国内や地元地域で、住民をまかなえる十分な食料を生産しているということはとても大切なことです。 日本でできた食料をどのくらい食べている? 出典:pexels.com 地産地消が広まるということは、国内の食料自給率も上がるということです。それでは現在日本の食料自給率はどうなっているのでしょうか。食料自給率を農林水産省が発表した食品自給率についてのグラフは次のとおりです。 出典:日本の食料自給率:農林水産省 昭和40年には86%あった食料自給率も令和3年には63%まで下がってきており、価格の安い外国からの輸入に頼っているのがわかります。しかし、第一産業(※農業、漁業)従事者の高齢化、後継者減少などの問題があり、日本の食糧自給率の大幅な改善は見込めない状況です。このような困難な状況のなか、どのようにして自給率を上げていくか、大きな課題になっています。 地産地消のためにできる買物のアイデア 出典:pexels.com 私たちのライフスタイルに地産地消を取り入れるには、どのような方法があるでしょうか。取り入れやすい買い物のアイデアをご紹介していきます。 SNSやインターネットで地元の情報をチェックする 生産者や販売者のなかには、多くの方に自分の事業を知ってもらうようSNSなどを通じてアピールしている場合も。インターネットやSNSで地元の農家などを探してみましょう。旬で新鮮なものや、珍しい野菜、地元で栽培されているのを知らなかったようなものまで見つかることも。 ファーマーズマーケットで買い物をする 生産者に直接会うことのできるマーケット。地元の農家さんと話をしながらするお買い物はスーパーとは一味違った楽しみがあります。生産者の顔が見えるのは安心にも繋がりますよね。家から近いマーケットやマルシェを探してみてはいかがでしょうか。 https://rootus.net/article/1312 産直サービスで近場の農家を見つける 生産者から直接農産物や肉、魚などを購入できるサイトが増えてきています。サイトではこだわりの詰まった生産物や、季節の野菜・果物に出会うことができます。全国各地からお取り寄せできますが、より自宅から近い生産者さんを見つけておくと、送料も安くすむのでおすすめです。 無人販売などの不揃い品を工夫する 無人販売は農家が多い地域など、場所によってあるところとないところがありますが、実は新鮮な野菜を低価格で購入できる穴場。朝どれの野菜が手に入ります。なかには規格外品や不揃い品などが混在している場合がありますが、そのような野菜は調理を工夫すれば、スーパーの野菜を変わらず美味しく頂けます。 地産地消で環境にも人にも優しい食卓を 出典:unsplash.com 今回は地産地消のメリットと私たちができるアクションについてみてきました。地産地消は、新鮮な食品を安く食べられることに加えて、CO2削減など環境負荷の軽減にもつながります。食材を買い物する際には、住んでいる地域の地産地消の取り組みをチェックし、日々の生活に取り入れられる地産地消のアクションを考えてみましょう。

  • ジェンダーフリーってなに?意外と知らないジェンダーレスとの違いも

    近年、制度の改訂や名称の変更など、ジェンダーに関する話題を耳にすることが多くなってきました。ジェンダーに関するワードはいくつかありますが、今回は「ジェンダーフリー」について、現在の状況や事例を交えながら解説します。 ジェンダーフリーとは 「ジェンダーフリー」とは、「男だから家事しなくても良い」「女だから仕事ではヒールつきの靴を履くべき」などといった、従来の社会的および文化的な性別の固定概念に捉われず、誰もが平等に自分の意思で行動したり、発言したりすることを指します。 ジェンダーフリーが広まった社会は、性別による「こうするべき」という固定概念がなくなります。プライベートでも仕事でも男女の性別に関係なく、個人の好みや考え方、行動や決断が尊重されるのです。 なぜジェンダーフリーが注目されるのか 出典:unsplash.com 近年の日本は、働く女性の割合が高くなり、社会において女性が活躍する機会も増えています。一方で、内閣府男女共同参画局が2021年に発表した「ジェンダーギャップ指数」では、先進国の中では最低レベル、アジアの中では韓国や中国、ASEAN諸国よりも低く、156ヵ国中120位という結果でした[1]。 このようなデータからもわかるとおり、日本はまだまだ女性の地位向上の実現には至っていないことが把握できます。例えば、家庭を持つ女性は性別による役割分担が根強くあり、仕事の有無に関わらず、基本家事を切り盛りするなど、負担が多いのが現状です。 また、男性に対してもたくさんの思い込みが存在します。 例えば、「男は家庭には入らず仕事をするべき」など、男性は外で仕事をしなければならないという風潮は昔からあります。 そのような社会では、専業主夫や様々な理由から働くのが難しい男性は生きづらさを感じるでしょう。 他にも職種やスポーツの種類、服装、趣味、社会における役割など、様々なところで性別に関わるバイアスがかかっているのです。 性別にまつわる「こうあるべき」という概念が残っている以上、社会にいづらさを感じる人もたくさんいます。そこでジェンダーフリーという考え方が、注目されているのです。 ジェンダーレスとの違い ジェンダーフリーと似たようなワードとして、ジェンダーレスという言葉があります。 ジェンダーフリーとジェンダーレスとの違いは、性別格差をなくすか、性別の境界線をなくすかです。 もう少しかみ砕いて表現すると、前者は「従来の固定概念を払拭し、誰もが平等に発言や行動ができる」というのに対し、後者は「男女の性差や区分を取り払う」という意味です。 例えば、男性、あるいは女性はこういう格好をするべきだという固定概念を取り払うのがジェンダーフリーであるのに対し、性別に関係なく好きな服装を楽しむことがジェンダーレスとなります。 ジェンダーフリーの事例 日本でもジェンダーフリー実現に向けた取り組みが進んでいます。その事例を紹介しましょう。 男性の育休制度 出典:pexels.com 女性が働きやすい社会づくりが重要視される一方で、男性の家庭での役割も変化しつつあります。「女性はうちを守り、男性は外で働く」という概念がなくなりつつあるのです。 日本では、2022年10月から「産後パパ育休」という新しい制度が施行されました。男性の育休取得を促進する狙いです。この制度では、子どもが生まれてから8週以内に28日間まで育休を取得できます。事業主は、男性社員から出産の報告を受けると、育児制度があることを伝え、取得するかどうかの確認を取るなどの義務が発生。女性と同じように、育児休業中は育児休業給付金が支給されます。 男性も育児に参加し、こどもとの時間を作れる流れになってきています。 学校および企業の制服選択制 出典:unsplash.com 従来の日本の学校や企業の制服は、「男子がスラックス、女子がスカート」というのが主流でした。しかし、最近は多様性に配慮し、制服も選べるようになってきています。 「制服選択制」では、例えばスラックスかスカート、ネクタイかリボンからそれぞれ自由に選んで組み合わせて着ることができます。 企業の制服にも変化が起こっています。2020年4月に制服を一新した日本航空では、女性客室乗務員の制服にパンツスタイルが加わりました。多様性を意識したデザインで、生き生きと活躍してほしいとの思いから作られています。 ジェンダーフリーが広まり、みんなが住みやすい社会に 出典:unsplash.com 今回は「ジェンダーフリー」を、昨今の社会的背景や事例を交えながら解説しました。職業や立場などによって、ジェンダーフリーの動きが盛んなところもあれば、まだ進んでないところもあるかもしれません。 しかし、ジェンダーフリーの普及によって、男女で「こうあるべき」という固定概念が根強く残る日本でも、多様性を尊重する方向に向かっています。これからのジェンダーフリーの動向に注目していきましょう。 【参考】[1] 内閣府男女共同参画局「共同参画」2021年5月号https://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2021/202105/202105_05.html

  • 動物実験なし!おすすめのクルエルティフリーコスメ9選

    近年、動物を保護する観点からクルエルティフリーのコスメが注目されています。こちらの記事では、ネットや実店舗で購入できる、おすすめのクルエルティフリーコスメブランドをご紹介します! 時代の流れによって注目、クルエルティフリーコスメ 私たちが普段何気なく使っているコスメ。実は、私たちが安心して使えるよう、開発から製造までのいくつかの工程において、ウサギやラットなどの動物を使った実験が行われている場合があります。 そんな中、近年注目を浴びているのがクルエルティフリーコスメです。 クルエルティフリー(cruelty free)とは、直訳すると「残虐性がない」という意味で、開発から製造まで動物実験が行われていない製品を指します。 https://rootus.net/article/1159 今回は、クルエルティフリーコスメブランドをピックアップ。コスメを買い替える際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。 おすすめのクルエルティフリーコスメブランド9選 デパ地下やドラッグストアだけでなく、ネットでも購入できるクルエルティフリーコスメを集めました。クルエルティフリーでも品質や使用感に定評のあるものばかりです。動物に配慮しながら、美容を楽しみましょう! LUSH(ラッシュ) LUSHは、スキンケアアイテムやバスボムなどで有名なイギリスのブランドです。ユーモアあふれるネーミングと、思わず誰かにプレゼントしたくなるデザインが特徴的。LUSHでは、厳選した原材料でプロダクトを製造するだけでなく、創業以来、動物実験をせずにプロダクトづくりに努めています。多くの方に動物実験の現状を知ってもらうよう、公式ホームページ内に化粧品のための動物実験反対というページを立ち上げています。 THE BODY SHOP(ザ・ボディショップ) この投稿をInstagramで見る ザボディショップ(@thebodyshopjp)がシェアした投稿 THE BODY SHOPは、国内にも実店舗を多いイギリスのコスメブランド。ボディケアからメイクアップまで、種類や色が豊富に揃っているので、お気に入りが見つかるはず。THE BODY SHOでは長年、動物実験せずに商品を開発・製造。2018年には、「化粧品の動物実験反対キャンペーン」として830万筆の署名を集め、国連に提出しました。こちらのページには、動物実験に反対する詳細の情報を掲載しています。 Aēsop(イソップ) この投稿をInstagramで見る Aesop(@aesopskincare)がシェアした投稿 オーストラリアのコスメブランドAēsopは、スキンケアから香水まで、パーソナルケアやライフスタイルにかかわる多くのプロダクトを扱っています。製造のフェーズで動物実験を一切行わないだけでなく、成分に関しても、蜜蝋や蜂蜜などの動物由来成分を使用していません。公式ホームページ内のイソップは動物実験を行っていますか?に詳細が掲載されています。 On The Wild Side(オン・ザ・ワイルド・サイド) この投稿をInstagramで見る [日本公式]On The Wild Side(@onthewildside_japan)がシェアした投稿 On The Wild Sideは、フランスのコスメブランド。2021年に日本でも販売がスタートしました。非常にシンプルでありながら、肌本来の機能を取り戻すスキンケアラインを展開しています。プロダクトは、フランスの野生の植物から取れた天然由来成分を100%使用。自社で制定した厳しい基準をクリアしたオーガニックの原料のみを使用しています。 WELEDA(ヴェレダ) この投稿をInstagramで見る ヴェレダ・ジャパン(@weleda_japan)がシェアした投稿 ナチュラルコスメを使う人の中では定番のオーガニックブランドWELEDA。スキンケア、ボディケアアイテムなら何でも揃っています。中でもマッサージに使えるホワイトバーチオイルや妊婦・あかちゃん用のアイテムが人気です。自然の原料のみを使い、サステナブルな製品を生み出し続けるWELEDAも動物実験を行っていないクルエルティフリーコスメのひとつです。 BEIGIC(ベージック) この投稿をInstagramで見る BEIGIC ベージック日本公式(@beigic_jp)がシェアした投稿 BEIGICは、韓国発のコスメブランド。特にルーセントオイルとコーヒーの香りがするフェイススクラブが人気です。全てのプロダクトにおいて、ぺルー産のコーヒー豆由来のグリーンコーヒービーンオイルを使用。合成香料や合成着色料、シリコン、パラベン、サルフェートなどは使っていません。日本国内ではECサイトやQoo10、一部のロフトなどの実店舗でも購入可能です。 DEAR DAHLIA(ディアダリア) この投稿をInstagramで見る ディアダリア Dear Dahlia(@deardahlia_japan)がシェアした投稿 DEAR DAHLIAは、ファンデーションなどのベースメイクから、口紅などのポイントメイクにいたるまで、豊富なラインナップのメイクアップアイテムを取り揃える韓国のコスメブランドです。各プロダクトには、動物由来成分を入れず、天然由来成分を余すところなく使っています。直営店や@cosme storeの他にも、百貨店のECサイトやQoo10などネットでも取り扱うショップが多くあります。 NEMOHAMO(ネモハモ) この投稿をInstagramで見る NEMOHAMO(@nemohamo)がシェアした投稿 自然由来成分のみを使い、製造工程において一切排水や排煙を出さないサステナブルブランド。NEMOHAMOの名前のとおり、植物をまるごと使用した製品は、素肌に潤いと元気を与えてくれます。動物福祉に配慮した原料の使用を徹底し、動物実験も行っていません。 ICOR(イコ) この投稿をInstagramで見る ICOR(@icorbeauty)がシェアした投稿 北海道産の原料をふんだんに使ったスキンケアコスメに定評があるICOR。心、身体だけでなく自然環境も健やかであることを目指し、サステナブルな製品づくりをしています。もちろん動物実験もしていません。人気のオイルインミストトナーやバランシングセラムは、使用が良いだけでなく、香りにも癒されます。 次に買い替えるときはクルエルティフリーコスメにしませんか? 出典:pexels.com 今回は、お手軽に購入できるクルエルティフリーコスメブランド9つをご紹介しました。どのブランドもECサイトや実店舗で取り扱っているものです。次にコスメを買い替える際には、是非参考にしてみてくださいね。

  • 【CACTUS TOKYO】サボテンレザーで挑む、革職人不足と環境問題の解決

    CACTUS TOKYO(カクタストーキョー)は、サボテン由来のレザー素材からできたアイテムを扱うサステナブルファッションブランドです。オンラインショップやポップアップイベントを中心に、シンプルなデザインと使い勝手を考えたバッグや財布を展開。「自然や社会と共生する文化を育てていく」ことをモットーに、人と地球に優しい製品を生み出しています。 今回CACTUS TOKYOは初めての工房ツアーを実施。 こちらの後編では、CACTUS TOKYO代表の熊谷渓司さんと製品製作に携わるAtelier K.I.代表池田耕平さんのトークセッションのレポートを紹介します。 前編の工房ツアーレポートはこちら <スピーカー> CACTUS TOKYO代表 熊谷渓司(くまがいけいじ)氏 北海道出身。2017年に一橋大学商学部を卒業後、大手産業機械メーカーに入社し、経営企画・企業変革を担当。自然が好きであることをきっかけに、「人と自然が共に生きる社会」を目指して、2020年春にCACTUS TOKYOを創業。 Atelier K.I.代表 池田耕平(いけだこうへい)氏 革鞄・革小物のメーカーで経験を積んだ後、複数メーカーからサンプル製作の依頼を受けるサンプル職人として従事。CACTUS TOKYOの製品制作を担当。自身の皮革ブランドPRO-MENER(プロムネ)を立ち上げ、革職人の育成および指導にも尽力している。著書として『一流サンプル職人が教える 最高級ブランドバッグの仕立て技術 (Professional Series)』などを刊行。 少子高齢化が著しく進むなか、日本は労働人口の減少という社会問題に直面しています。革産業も例外ではなく、高齢化や海外製品との価格競争の激化で、産業を担う職人が不足しています。池田さんは職人の視点から、今の日本の社会問題にも通じる革産業の現状を語っています。 長年続く低賃金と価格競争で、日本では革職人不足が問題に 池田さん:今の日本の革産業の大きな問題は、未来を担う職人が少ないことです。職人の数が少ない理由として挙げられるのは、給与が安いことです。時給換算にすると約877円で、国内の平均時給を下回る数値となっています。給与が安い理由は、大手からの依頼を受けても価格交渉が難しく、技術水準が上がっても、原料が値上がりしても、工賃が上がらないからです。 物価の安い国との価格競争も一因です。20~30年前、日本の革製品の生産拠点は中国に移りました。私は前にいた国内の会社で製品サンプルを作っていましたが、95%以上が中国生産でした。20年くらい前からは中国生産の製品の価格も上昇。ベトナムやインドなど、より安く生産できる国や地域に生産拠点を移すといったことを繰り返している間に、日本の職人が減ってしまったのです。 問題解決には、革産業の現場を知ってもらうことから 革産業の職人が減っている今日の日本。池田さんは、まず、革職人が置かれている労働環境を知ってもらう必要があると話していました。 池田さん:今、「国内でつくりたい」というブランドやメーカーがすごく増えています。その理由として挙げられるのが、円安で海外製品の価格が高くなったことです。また、今の時代、海外でまとまった量を作っても、それが売れるような時代ではありません。大量消費の時代が終わり、「国内で作ろう」と思い立ったときには、もう職人さんがいないのです。職人の仕事は分業制であり、全工程において職人さんがバランスよく必要です。革製品にどれだけ手間がかかっているかを理解したうえで購入してもらうことが、この問題の解決には一番大切なのではないかと思います。 人材育成と柔軟な働き方で職人不足問題に取り組む 池田さんは、本業の革職人と並行して、職人育成の教室を運営。卒業後、生徒のなかには、職人としてAtelier K.I.のメンバーとして働くという人もいるそうです。また、Atelier K.Iでは、職人のクオリティを重視し、個人のライフスタイルやライフステージに寄り添った働き方にも取り組んでいます。 出典:https://atelier-ki.com/school/students/student-interview-02/ 池田さん:最初の何年かは、お互いの価値観の共有が必要なので、工房で働く形となりますが、家でこなせる能力があれば、こちらから専用のミシンを提供し、作業できます。パートタイムや在宅でもできる働き方もあり、子どもがいても自宅で働ける体制を整えています。 環境に優しいサボテンレザーで社会にインパクトを 池田さんの革産業のお話の後は、熊谷さんがサボテンレザーの可能性について語っています。 熊谷さん:サボテンレザーに着目したきっかけは、環境問題です。私はゴミ問題に関心があって事業を始めましたが、サボテンレザーを知れば知るほど、環境面や利便性においてポテンシャルがある素材だと感じました。 個人的には本革も好きですが、本革は素材自体が腐らないよう、工程でたくさんの水や薬品などを使います。日本のような法律が整っている国では、排水処理が必要であるものの、排水処理にもエネルギーが消費され、CO2が排出されるので、環境負荷がともないます。それに比べてサボテンレザーといった植物由来のレザーは、環境負荷が低いので、使う価値があると思っています。 最後に熊谷さんは、今の社会と未来に向けたメッセージを発信しています。 熊谷さん:私は「環境問題を何とかしたい」という思いでサボテンレザーをテーマにしたブランドを立ち上げました。その製品の認知度のアップと売り上げが増えることで、今ある革産業の問題も一緒に解決したいと思っています。私が目指しているのは、環境負荷の低いサボテンレザーが世の中に愛され、みんなが適正賃金で働ける未来です。 最後に~工房ツアーに参加してみて感じたこと~ (写真左から)杉田さん(CACTUS TOKYO)、熊谷さん(CACTUS TOKYO代表)、池田さん(Atelier K.I.代表)、井上さん (CACTUS TOKYO) 前編の記事にも記した通り、筆者がこちらの工房ツアーに参加したきっかけは、サボテンレザーに興味を持ち、実際の生産現場を見たいということでした。実際に参加すると、CACTUS TOKYOスタッフの方のサボテンレザーと環境問題の解決に関する熱い思いが伝わってきました。 また、Atelier K.I.池田さんの革産業における深刻な職人問題のお話には、驚きを隠せませんでした。まずは私たち消費者が高い技術で作られる製品の価値を知り、その上で買う物を選んでいけたらと思いました。 今回の記事を担当した筆者は、二人の子を持つ母親です。子どもたちの未来にも関わる今の日本の社会問題を他人事ではなく自分事として捉えていきたいと改めて思うようになりました。 前編のレポートはこちら CACTUS TOKYO公式ホームページ公式Instagram公式Twitter Atelier K.I.公式ホームページ公式Instagram公式Facebook公式YouTube