捨てずに再利用。食用油から作るエコキャンドルの楽しみ方

天ぷらや唐揚げなどの料理に用いる食用油。実は料理後に残る廃油は、エコキャンドルにアップサイクルすることができます。捨てることに抵抗がある人やアップサイクルを楽しみたい人は、エコキャンドル作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。

今回の記事では、使用後の油でエコキャンドルを作る方法やアレンジ方法などを紹介します。

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エコキャンドルとは?

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エコキャンドルとは、環境に配慮した素材や製造方法で作られたキャンドルのこと。

アップサイクルされたものであること、自然由来の材料を使用していること、梱包などがエコでゼロウェイストであることなど、多様な観点でサステナブルなキャンドルのことを指します。

エコキャンドルは近年注目されており、自治体や大学でもさまざまな取り組みが行われています。例えば福井県池田町は、エコキャンドルを使ったイベントを開催。エコキャンドルでそれぞれの想いをデザインする「グループアート」を行っています。また近畿大学の学生は生駒市と連携してエコキャンドル教室を開催。参加した小学生と共に、点灯セレモニーも行いました。

エコキャンドルは自由研究にもおすすめ!

出典:pexels.com

エコキャンドルは大人の趣味としても、子どもの自由研究としてもおすすめです。

捨てるはずだった食用廃油を自らの手で新たなキャンドルに生まれ変わらせることができ、購入するキャンドルよりも愛着が沸くことも。

エコに興味があるものの何から始めれば良いか分からないという人は、ぜひ挑戦してみてください。

一番エコ!手作りのエコキャンドルを作ってみよう

一般的に市販されているキャンドルの多くは、石油系原料のパラフィンを用いて作られています。一方、手作りのエコキャンドルは、植物由来の食用廃油を活用して作るため、アップサイクルによって資源を有効活用でき、環境への負荷軽減にも繋がります。

容器なども繰り返し使えるものを選ぶことでサステナブルなつくりに。市販のキャンドルのように製造段階での輸送なども必要ない点もエコと言えます。

製作過程を楽しめて、さらに炎のゆらめきや香りも楽しめるのが手作りのエコキャンドルなのです。

エコキャンドルの作り方

ここからは、自宅で簡単にできるエコキャンドルを作り方をご紹介します。

【材料】

  • 食用油(廃油)
  • 耐熱容器
  • 凝固剤
  • タコ糸
  • 割り箸
  • キッチンペーパー

【作り方】

①火を付ける部分である芯を固定します。タコ糸を割り箸で挟み、耐熱容器の中心にくるようにセット。割り箸を横向きに置いて、タコ糸をぶら下げるイメージです。

②廃油のごみを取り除きます。ザルにキッチンペーパーを敷いて、油を流していきます。キッチンペーパーに流すことで、ごみを取り除くことができます。

③ろ過した廃油を耐熱容器に半分程度流し入れ、凝固剤を入れてかき混ぜます。固まるまで待てば完成です。

エコキャンドルのアレンジ

先ほど紹介した基本のエコキャンドルの作り方に加えて、自分だけのお気に入りにするアイデアとして、クレヨンで色を付ける方法があります。

好きな色のクレヨンをカッターナイフなどで削り、ごみを取り除いた固める前の廃油の中に入れます。

その後、耐熱容器をフライパンや鍋で湯煎してクレヨンを溶かします。湯煎の水が沸騰してきたら火を止め、凝固剤を加えて混ぜ、冷ませば完成です。

クレヨンは1本の半分程度が目安ですが、少しずつ加えると好きな色合いがつくれるのでおすすめです。

他にも、キャンドルに香りを付ける方法もあります。

こちらは、廃油を固める前のタイミングで精油やフレグランスオイルを数滴加えます。好きな香りがほんのり香るキャンドルは、さらなる癒しの時間を演出してくれます。

エコキャンドルで環境に優しい癒し時間を

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エコキャンドルは、今まで捨てていた廃油をアップサイクルできる、環境にもお財布にも優しいキャンドル。

キャンドルの炎を眺めていると、リラクゼーション効果があるといわれています。エコキャンドルを自分の好きな色や香りでアレンジして、炎のゆらぎを楽しんでみてください。

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この記事を書いた人

吃音症を持つフリーライター。生きづらい特性があっても自分らしく働けると身をもって証明する。沖縄旅行が生きがい。特に石垣島の自然や文化に感銘を受け年3回程訪れている。

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