デュアルライフとは?始め方・費用・メリット・デメリットをわかりやすく解説

交通の利便性や娯楽の多さから都市に人口が集中する一方、交通の混雑や感染症のリスク拡大などが問題視されています。実際に都市で暮らす方の中には、満員電車での通勤や混雑した街中での生活に疲れを感じている方も多いのではないでしょうか。

コロナ禍でリモートワークが普及したこともあり、都市での生活だけにこだわらない新たな選択肢として「デュアルライフ」が注目されています。

INDEX - 目次 -

デュアルライフとは

デュアルライフとは、二つの生活拠点を持ち、定期的に行き来する生活スタイルのことです。「二拠点生活」とも呼ばれます。

例えば、平日は都市部で働き、週末を地方で過ごすというように、仕事とプライベートで拠点を変えるといった方法があります。都市か地方、どちらかに拠点を限定しない柔軟な生活ができるとあって、20〜30代の若い世代からも人気が高まっている暮らし方です。

デュアルライフの種類とスタイル

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デュアルライフにはいくつかの種類があります。何を重視するかによって住居のスタイルや地域との関わり方が変わるため、下記を参考に自分の目的をイメージしておくと良いでしょう

週末型

平日は都市部で働き、週末は自然の豊かな地域でリフレッシュするという生活スタイルです。都市の便利さと地方の自然豊かな環境、それぞれの良いところ取りができるのが特徴。家族がいても仕事や子どもの学校を変える必要がないため、負担が小さく始めやすいのがメリットです。登山やマリンレジャーなど、趣味に合わせて拠点を決める人も多いです。

季節型

夏は涼しい地方で過ごし、冬は温暖な地域や都市部で暮らすスタイル。日本の夏の暑さが厳しくなる中、快適に夏を過ごしたいと考える人が増えています。とくに人気の高い地域としては那須や軽井沢が挙げられます。避暑地と都市を季節に応じて行き来することで、年間を通して快適な生活を送ることが可能です。

半々型

二拠点を半月ずつ過ごすという方法です。例えばリモートワークで毎日出社する必要がない場合、週ごとや半月ごとに拠点間を行き来して生活します。週末の予定に合わせてどちらの地域で過ごすかを決めたり、仕事での移動に合わせたりと、ライフスタイルによって柔軟に拠点を選べるライフスタイルです。

拠点 + 旅型

拠点とする地域は持ちつつ、定住せずに各地を転々としながら生活する暮らし方。パソコンとネット環境があれば、パソコンとネット環境があれば仕事ができるフリーランスやフルリモート勤務の方におすすめです。近年ではコワーキングスペースや、ワーケーションを推奨する宿泊施設が増えたことで、家を持たなくても生活がしやすくなりました。それに伴い普及した、新しい生活スタイルといえます。

デュアルライフのメリットと魅力

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自然とふれあい、心身をリフレッシュできる

都市での生活にストレスを感じている人にとって、自然豊かな地方の環境は心身のリフレッシュに最適です。週末に家庭菜園に挑戦したり、趣味のアウトドアに没頭したりするなど、都会の喧噪から離れて疲れを癒すことができます。

都市では得られない時間と空間のゆとりがある

地方での生活は、広い空間とゆったりとした時間の流れが魅力。満員電車や人混みから解放され、自分のペースで過ごすことができます。ワーケーションやリモートワークにも適した環境です。

のびのびと子育てができる

自然に囲まれた環境は、子どもの教育や体験学習にも向いています。都市ではできない昆虫採集や農業体験など、自然豊かな場所で子どもが思い切り遊べる環境は地方ならではの魅力です。また、地域の人が子どもを見守ってくれるという安心感があることも、近所付き合いが密接な地方の特徴です。

災害時のリスク分散

複数の拠点を持つことで、災害時のリスクを分散できるのも大きなメリットです。地震や台風、停電などの影響が一方の拠点に及んでも、もう一方で生活を続けられる安心感があります。

地域の農産物や海産物など、新鮮な食材が手に入る

地方では、その地域で獲れた旬の食材を手に入れることができます。野菜や果物、朝どれの魚など、都市では味わえない食材を日常的に楽しめるのは大きな魅力です。

地域や人とのつながりが強くなる

地方では、人とのつながりを実感しやすいのが特徴です。季節の行事や地域イベントに参加することで、その地域ならではの交流を体験できます。何かトラブルや心配事があっても地域の人が手助けしてくれたりと、地方ならではの温かさを感じることができます。

デュアルライフの注意点・課題

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交通費・二拠点分の維持費

デュアルライフでは、拠点間の移動のたびに交通費がかかるほか、両方の拠点を維持するための家賃や光熱費、通信費などの固定費も増えます。短期的・不定期な滞在であれば、片方の拠点では家を購入する必要はありません。

仕事や学校との調整

都市と地方の行き来をスムーズにするためには、リモートワークやオンライン授業などの柔軟な働き方が欠かせません。勤務先や家族と事前にしっかりと話し合い、生活リズムが崩れてしまわないような事前準備が必要です。

地域の人との関係構築

地方での生活を楽しむには、地域の人たちとの関係づくりが重要です。しかし、短期滞在ではなかなか信頼関係が築けないこともあります。地道に、地元のイベントやボランティア活動を通して地域の人と関わろうとする姿勢が大切です。

税金や住民票の扱いにも注意

住民票をどちらの拠点に置くかによって、税金や行政サービスの対象が変わる場合があります。自治体によっては「二地域居住制度」などの支援策を設けているところもあるため、どんな制度があるのか、自分たちに適用されるのかを事前にチェックしておくと安心です。

デュアルライフを始めるには?

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自分にあったスタイルを考える

まずは「なぜデュアルライフをしたいのか」を明確にすることが第一歩になります。自然の中でリフレッシュしたいのか、地方での仕事の機会を増やしたいのか、目的によって拠点選びや生活スタイルは大きく変わります。自分や家族の理想の暮らし方をイメージしながら、無理のない形を考えましょう。

拠点の候補地を探す

次に、生活の拠点となる地域を探します。都市からのアクセスや気候、スーパーや病院までの距離など生活環境をチェックしましょう。何より大切なのは、その地域を実際に訪れることです。インターネットで検索すれば情報は手に入りますが、その地域の空気感や景色など、何が決め手になるのかは現地でしか体感できません。

何度か現地に足を運び、複数の候補地から自分に合った地域を見つけましょう。

住まいの確保(サブスク型・空き家活用・知人の紹介など)

デュアルライフでは、必ずしも家を購入する必要はありません。最近は短期利用できる「多拠点サブスクサービス」も増えています。初めはお試し感覚で滞在できる住まいを選び、徐々に自分に合う拠点を見つけていくのが良いでしょう。地域の人と知り合い、物件を紹介してもらえることもあるかもしれません。

地域との接点を持つ

拠点を決めたら、地域の人や文化にふれる機会をつくりましょう。地元のイベントに参加したり、自治体が主催する移住交流プログラムを活用したりすると、地域との繋がりができます。地元の人と顔見知りになることで、困ったときに助けてもらえる関係を築くこともできます。

小さく初めて、試しながら広げる

まずは、週末や連休だけの滞在から始めてみましょう。何度か現地で過ごすことで費用感、地域との相性などが見えてきます。違和感を感じたらもう一度計画を練り直し、慣れてきたら滞在期間を延ばすなど、段階的に進めていくのがデュアルライフを長く続けるコツです。

デュアルライフにおける地方自治体・企業の支援制度・サブスク事例

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デュアルライフを始める際にぜひ利用したいのが、二拠点生活を後押しする様々な制度やサービスです。現在、全国の自治体や企業が下記のようなサービスを展開しています。

・ADDress(アドレス)
全国の空き家や古民家に定額で滞在できるサービス。家賃や光熱費込みで、全国の拠点を利用できます。家具・家電付きの拠点も多く初期費用がかからないため、身軽に地方での暮らしを始めたい人におすすめです。

・地域おこし協力隊
都市部から地方へ移住し、地域活性化に関わる仕事をする制度。自治体から活動費の支援を受けながら、地域に根ざした働き方・暮らしを体験できます。任期を終えた後、人脈を活かしてその地域で起業したり、定住する人も多いです。

・お試し移住制度
将来的に地方への移住を検討する人が 一定期間現地に滞在できる制度。ホテルや旅館ではなく自治体が用意した住居で生活するため、観光ではわからない生活環境を確かめつつ、その地域が自分に合うかを見極められます。

・拠点間ワークプレイス
オフィス・自宅・サテライトオフィスなど複数の拠点をオンラインでつなぎ、場所にとらわれず働ける環境のことです。出張やワーケーションと組み合わせながら働き方の自由度を高めることができ、地方で暮らしながら都市とのつながりを保ちたい人にも適しています。

心地よい暮らしは一つにこだわらなくて良い

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デュアルライフは、都市の利便性と地方の豊かさ、その両方を自分らしいバランスで取り入れることができる生活スタイルです。二つの拠点で家を持つのもよし、宿泊施設を利用して身軽に行動するもよし、まずは月に一度の田舎生活体験から始めても良いのです。


大切なのは、初めから完全な二拠点生活を求めるのではなく、自分が心地よくいられる場所を見極めていくこと。小さな一歩から、ご自身に合ったデュアルライフを始めてみてください。

この記事を書いた人

ネイチャーガイド兼ライター。
多くの人に自然に親しんでほしいと、自然体験のイベントを実施しています。山と海と温泉が好きな、自然好きライターです。ライティングでは主に、農家さんへの取材記事を執筆しています。

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