アップサイクル

  • 不要コスメ、どうしてる?プラスコスメプロジェクトに参加してみた

    みなさんは、不要になったコスメはどうしていますか。まだ使うことができるコスメはなかなか捨てることができずに、ずっと取っておいてしまっている方も多いのではないでしょうか。 PLUS COSME PROJECT(プラスコスメプロジェクト)では不要となったコスメを回収し、画材やクレヨンへアップサイクルする活動を行っています。個人からも不要になったコスメを受け付け中で、不要コスメが実際にどのように生まれ変わるのかご自身で見てもらいたいとの思いから、回収対象のコスメを5点以上送るとお礼にミニクレヨンをもらうことができます。 関連記事:行き場のないコスメの救世主。プラスコスメプロジェクトが描く「クリエイティブな循環」 今回は、実際に不要となったコスメをプラスコスメプロジェクトに送ってみました。気を付けることや実際に送られてきたクレヨンについて詳しくレポートします。 今回送るコスメはアイシャドウなど計8点 今回筆者が送付した不要コスメは、パレットアイシャドウ2点、単色アイシャドウ1点、カラーリップ5点の計8点です。プレゼントで頂いてあまり使う機会がなかったり、使いきれずに使用期限が過ぎてしまったりして、コスメポーチの奥に長い間眠っていました。どれももう使うつもりがないのに、捨ててしまうには何だか罪悪感があり行き場を失ってしまったコスメばかりです。 回収の対象商品は? プラスコスメプロジェクトのコスメ回収に協力したい場合、「どんなコスメを受け付けてくれるの?」「気をつけた方が良いことは?」などの疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。ここでは、回収の対象になるコスメや、注意点など詳しく見ていきます。 回収の対象となるコスメ パウダーファンデーション、粉おしろい、パウダータイプアイシャドウ、パウダータイプチーク、パウダータイプフェイスカラー、ノーズシャドウ、アイライナー、リップライナー、アイブロウ、口紅 ※スキンケア商品、リクィッドやクッションファンデ、クリームタイプのファンデーション、リップグロス、ティント系リップ、透明リップ、透明口紅、マスカラは対象外 注意事項など ・不要コスメはそのままの状態または取り出して中身のみを送付してもOK ・配送費用は自己負担 ちなみに現在は回収対象外ですがリクエストの多いリキッドファンデーションについては、アップサイクル開発中とのことでした。どんな商品ができるのか楽しみですね! コスメを梱包して配送 回収に送りたいコスメを選定したら、送付へと進んでいきましょう。 主な流れは、以下になります。 1.公式サイトの申込フォームより必要事項を記入し、送付案内のメールを受け取る 2.コスメは容器に入ったままか中身を出して小分けにするか、いずれかの方法で梱包する 3. 送付方法に指定はないため送るコスメの量などに合わせて発送方法を決定する 筆者はジッパー付きの袋にコスメを入れ、A4サイズの封筒で、郵便局から発送しました。 約1か月後、ミニクレヨンが送られてきました! 不要コスメを送付してから約1か月後、自宅にピンク色のミニクレヨンが送られてきました。一見すると普通のクレヨンのようですが、ほんのり化粧品の香りが漂ってきました。 クレヨンを手に取ってみると、行き場を失っていたコスメがアップサイクルされたんだという実感がわいていきます。また、同時にこのようなプロジェクトに参加でき嬉しくなりました。 試し描きをしてみると、柔らかく、普通のクレヨンと遜色ないような書き心地。 そして写真では中々伝わりづらいのですが、太めの線や塗りつぶした部分にはコスメならではのラメが控えめにきらっと光ります。「本当にコスメメイドなんだ…!」と実際に使ってみたからこそそれを実感できる瞬間でした。 不要コスメのアップサイクルでワクワクする未来へ コスメの廃棄は、メイクをする人であれば誰しもが関係のある問題です。古くなってしまった、使い切ることができなかったという経験がある方がほとんどだと思います。今までは、「廃棄されるのは仕方ない」という風潮だった不要コスメですが、そんなコスメに新しい命を吹き込むプラスコスメプロジェクトは、まだ使えるものを循環させる新しい選択肢です。使わないコスメを見つけたら、ぜひプロジェクトに参加してみてはいかがでしょうか。 PLUS COSME PROJECT(プラスコスメプロジェクト)https://www.pluscosmeproject.com/

  • フラワーロスを900万本救済。老舗の花屋が私たちの未来に残したいもの

    私たちの人生の節目や日常を豊かに彩ってくれる花。しかし、花が私たちの手元に届くまでに、実はたくさんの花の廃棄「フラワーロス」が存在しているのをご存じでしょうか。今回は、“Leave no flower behind=一輪の花も取り残さない”というモットーで活動を行うスマイルフラワープロジェクトを取材。フラワーロスの問題や、プロジェクトが目指す花のある豊かな社会について話を伺いました。 コロナで明るみに。花の廃棄「フラワーロス」問題 2020年4月、コロナの急速な感染拡大により、緊急事態宣言が発令された。休業要請や行動制限の他、予定されていたイベントがすべて中止になり、社会では多くの「ロス(廃棄)」が発生。その中で大量の生花も行き場を失い、「フラワーロス」という言葉が世の中に広く知れ渡るようになった。 コロナは大きなきっかけだったが、実はそれ以前から農家や花屋の店頭では、たくさんの花が日の目を見ないまま廃棄される現状があった。野菜と同じで花には規格があり、茎の長さが足りない、傷がある、茎が曲がっている、葉っぱが足りないなど、規格に満たないと市場では買い取ってもらえない。さらに、店頭では品揃えを豊富にするため花を多めに仕入れる傾向にあり、すべて売り切れずに鮮度が落ち、廃棄になるものが多くある。 毎年どのくらいの花が廃棄されているかを示すはっきりとしたデータはないものの、規格外により農家で廃棄されてしまう花が6億本以上と総生産数の2~3割、店頭での廃棄は仕入れの3割にのぼり、少なく見積もっても一年に10億本ものフラワーロスがあるとされている。 長年花に携わってきた企業として花のある文化を未来に残したい スマイルフラワープロジェクトは、コロナをきっかけにフラワーロスを救済する活動を本格化。今まで900万本を超える花を救ってきただけでなく、フラワーロスについて知ってもらう活動を精力的に行っている。 このプロジェクトを先導しているのは、東京や富山、大阪を拠点に花屋を展開する業界有数のグループ会社だ。 「花の命を一本も無駄にしないために、農家とお客さんを繋ぐ花屋としてできることをしていきたいと思っています。」プロジェクトを立ち上げた株式会社ジャパン・フラワー・コーポレーションの大槻さんは言う。「弊社では創業以来、一輪の花も無駄にしないよう、割引などをして売り切り、それでも残ってしまった場合は茎や葉を堆肥にするなどの工夫をしてきましたが、スマイルフラワープロジェクトではさらに踏み込んでフラワーロスの問題にアプローチしています。コロナで行き場を失ってしまった花を救うことを目標にスタートしたプロジェクトですが、今では農家さんの協力をいただきながら、これまで廃棄が当然とされてきた『規格外』の花も価値あるものとして世に送り出しています。」 花農家と一緒にフラワーロスゼロを目指す プロジェクトではロスのない生産流通を確立するために生産者とコミュニケーションを重ね、これまで廃棄されることが業界の通例であった「規格外」の花を買い取ってECサイトで販売をしている。これは業界初の試みだ。 また、花は適正価格で購入することで、農家をサポートできる仕組みになっている。スタート当初、農家では産地のブランドイメージを守るためにロスを公にしたがらないところも多かったが、今は賛同してくれる農家が増えてきているという。 品質、生産量ともに日本一の浜松PCガーベラ。スタート当初からプロジェクトに賛同している 実際にスマイルフラワープロジェクトで販売されている花は、小さな傷がある、少し曲がっている程度で、規格外と言っても自宅で楽しむ分には何の問題もない。購入者からも産地から届く新鮮な花は好評を得ている。 さらに、大槻さんはフラワーロスのアップサイクルを推進するため、花染花馥研究所(はなそめはなふくけんきゅうじょ)を設立。花を使った染色やインクの製造をはじめ、同グループのバラ専門店ROSE GALLERYの香り高いバラからはローズウォーターを抽出。それを配合したルームフレグランス「re:ROSE」を販売するなど、まさに、花一輪、一滴も無駄にしないためにできることを日々研究している。 フラワーロスを知らなかった人に花を届ける スマイルフラワープロジェクトでは、フラワーロスを知ってもらうイベントも積極的に実施している。 上智大学のキャンパスでは、フラワーロスの存在を若い世代に知ってもらいたいと、学生と一緒に規格外の花を配るイベントを開催。当日は用意していた500本の花をあっという間に配り終え、急遽フラワーカーの装飾として使用した500本もブーケとして配り大盛況に終わった。 また、航空会社JALとタッグを組んで、朝採れの「規格外」の花を羽田空港へ空輸し、空港利用者に配布。フラワーロスを知ってもらうのと同時に、日本各地の産地と都会を結び、地方創生につなげたい思いがあった。花を受け取った人からは、「フラワーロスのことを初めて知ったが、とても綺麗で嬉しい」と、多くの喜びの声が聞かれた。 上智大学でのイベントには長蛇の列ができた さらには「フラワーライフ振興協議会」を設立し、世界遺産や国宝を会場にフラワーイベントを実施したり、富山で球根を育てるために切り落とされてしまうチューリップ30万輪を使ってフラワーカーペットを作るなど、全国でフラワーロスや花の魅力を知ってもらう活動を行っている。 “花も人と同じ、一輪も取り残したくない” 「活動を通して、ひとの心に寄り添い笑顔にしてくれるお花の力は思う以上のものがあると何度も勇気づけられてきました。私たちが一人ひとり個性を持っているのと同じように、姿かたちの個性も含めて一輪の花も無駄にすることなく活かしてゆきたいと思っています。」と大槻さんは話す。 花農家は、後継者不足で存続が厳しいところが多く、コロナをはじめ社会の情勢によって花の価格が急落してしまうリスクを常に抱え、課題はフラワーロスの削減だけではない。 もし、世の中から花がなくなってしまったら、私たちの生活から彩りが失われてしまうのではないだろうか。 フラワースマイルプロジェクトはこれからも農家と一緒になって、花のある豊かな文化を未来に残していきたいと考えている。 取材を通して~花の命を無駄にしないために私たちにできること フラワーロスの話を聞いてまず驚いたのが1年に10億本と言われる廃棄される花の数だ。その数から、私たちの手元に届く花は厳しい基準をクリアした完璧な花であることに改めて気が付かされる。私たちにできることはまずフラワーロスという問題を知ること。それだけでも規格外の花をインターネットで探してみたり、数日前に作られ店頭で安くなっているブーケを購入したりするきっかけになるのではないかと思う。 スマイルフラワープロジェクトhttps://jfc.thebase.in/フラワーロスのサブスクリプションhttps://flover-s.jp/

  • 行き場のないコスメの救世主。プラスコスメプロジェクトが描く「クリエイティブな循環」

    洋服の大量廃棄問題は耳にすることも多くなりましたが、実は同じく深刻なのがコスメの廃棄です。洋服と同じく、流行などに左右されやすいコスメは、使いきれずに捨てられてしまうケースも珍しくありません。 今回は、“コスメを通じてクリエイティブな循環を実現させたい”そんな想いのもと、不要になった化粧品を回収し画材として新たに生まれ変わらせる取り組みを行う、PLUS COSME PROJECT(プラスコスメプロジェクト)を取材しました。 コスメのアップサイクルとは? 子どもたちによる自由で想像力豊かなアート。これは、コスメから作られた画材を使って描かれた作品です。コスメが元から持っている色味や質感を生かすことで、画材として魅力あるものに生まれ変わります。捨てられるはずだったものが新たな価値を持ち、生まれ変わるというコスメのアップサイクルは、まだ使えるものを再利用することで廃棄を減らすことはもちろん、コスメの廃棄問題を広く知ってもらうという大きな役割を担っています。 プラスコスメプロジェクトのアンケート調査によると、女性80名のうち6割が化粧品を使いきれずに捨てた経験があると回答。コスメの廃棄問題は、私たちにとって身近な問題なのです。 始まりは化粧品の大量廃棄に疑問を持ったこと 「化粧品の廃棄問題を知ったのは、以前化粧品会社に勤務していた時でした。中身が残ったままの化粧品が大量に廃棄されていくのを見て、化粧品業界のサステナビリティを考えるようになりました。自分自身もコスメのテスターやサンプルをどのように処分したらよいか困っていたんです。」そう話すのは、プラスコスメプロジェクト代表の坂口翠さん。当時、スキンケア化粧品のボトルをリサイクルする動きはあったものの、コスメそのものをリサイクルするという選択肢はなく、不要になったたくさんのコスメが行き場を失い、廃棄になっていたのです。 坂口さんは、化粧品業界の環境問題やサステナビリティを学ぶために、大学院へ入学。化粧品リサイクルなどの研究をスタート。2012年には、メイクアップコスメを画材へアップサイクルするプラスコスメプロジェクトの活動を開始しました。 プラスコスメプロジェクト代表の坂口翠さん 活動を行っていてよく聞くようになったのが「余ったコスメを廃棄することができず、とても困っていた。このように再活用してもらえると嬉しい」という人々の声です。協力企業からも「廃棄するものなので是非とも活用してもらいたい」と賛同の声が上がっています。 コスメならではのカラー。アップサイクルクレヨンができるまで プラスコスメプロジェクトのアップサイクルはメイクアップコスメを集めることから始まります。個人で不要になったコスメの他に、化粧品メーカーや商業施設、団体からも不要コスメを回収。回収したコスメはまず、容器から残っている化粧品を取り出します。それを色ごとに分別し、蜜蝋などの材料と混ぜ合わせ、クレヨンが出来上がります。メイクアップコスメが持っているラメなどの質感もそのままクレヨンに引き継がれるので、これまでのクレヨンとは違った色味を楽しむことができるのが特徴です。また、アップサイクルクレヨンは安全認証機関でも安全テストを受けているので、安心して使用することができます。 アートを楽しむことがコスメの廃棄問題を知ることに繋がる プロジェクトでは、アートイベントやアーティストへの画材提供を行い、アート活動をサポートする取り組みも行っています。他にも地域密着型の化粧品店で、不要コスメから絵具を作るワークショップなども開催。クリエイティブな時間を楽しんでもらいながら、コスメの廃棄問題についても知ってもらいたいという思いがあります。プラスコスメプロジェクトは、不要になってしまったコスメとアートを楽しむ人々をつなぎ、コスメのサステナビリティ意識を広める役割も果たしているのです。 プラスコスメプロジェクトの見つめる未来 これまで受注制作がメインでしたが、今プラスコスメプロジェクトでは、クレヨンを販売する計画が進んでいます。坂口さんが2012年にプロジェクトを開始したときに思い描いていたものが現実のものになっているそうです。コスメを回収してからクレヨンが完成するまで全てを手作業で行っているため、回収量が多いときは製作が追い付かないという苦労もありながら、坂口さんは活動に確かな手ごたえを感じています。「コスメを廃棄することに悩んだり、罪悪感を抱く人も少なくありません。そんな中でプロジェクトに取り組んでいると、行き場のないコスメを再活用してもらえることに感謝され、想いに賛同してくれる方も多くいらっしゃいます。国内外のアートイベントで活用されている報告や、応援の声が大きな原動力となっています。」また、コスメを捨てるのに罪悪感を持っている人のためにもなりたいと話します。 「ご縁があって手元にはやってきたものの、どうしても使うことができず、不要になってしまった残ったままの化粧品。その化粧品が新たな形で再利用されれば、手放す際の“小さなわだかまり(ストレス)”も少し軽くなるのではないでしょうか。それは心の中の健やかさや美しさにもつながっていくのではないかと思っています。」 プラスコスメプロジェクトは、誰でも簡単に参加することができます。「現在は郵送でも不要コスメ回収を受け付けておりますので、是非ともご一報ください! 皆様の代わりにアップサイクルさせて頂きます。また画材提供先として不要コスメで作品を描いてくださるアーティストさんも随時募集しております。今後この活動が必要なくなった時は、本当の意味で化粧品のサステナブルな仕組みが実現したときだと思っております。」 ポップアートアーティストへ画材を提供した際、廃棄されるはずだったコスメが画材として絵画に変化していく様子を見て、感動を覚えたという坂口さん。アーティストへの提供を通じて日本のサスティナブルアート文化を盛り上げていきたいこと、絵本作家と協力し子どもたちと一緒に地球環境を考える絵本を製作したいことなど、坂口さんは色彩豊かな未来を描いています。 <編集後記> コスメを使いきることができず廃棄した経験や、ポーチで眠ったままにしている方は多いのではないでしょうか。筆者にもそんな経験があり、不要になったコスメの活用方法があることを多くの方に知ってもらいたいという思いから今回プラスコスメプロジェクトさんを取材させて頂きました。コスメを使う人々や企業、アーティスト、子どもたちを巻き込みながら、不要コスメから始まる循環の輪はますます広がりを見せてゆくでしょう。10年目を迎えたプラスコスメプロジェクト。今後の活動にも期待したいと思います! 【PLUS COSME PROJECT】公式サイト https://www.pluscosmeproject.com/Instagram公式アカウント https://www.instagram.com/pluscosmeproject/

  • アップサイクルとは?リサイクルとの違いや事例をご紹介

    限りある資源を無駄なく使用するにはどうしたらよいでしょうか。リサイクルやリユースなどこれまでも資源を再利用する動きはありましたが、近年、廃棄されるはずだったものにデザインを加え、新たに生まれ変わらせるアップサイクルが進歩しています。この記事ではアップサイクルとは何かご説明します。 アップサイクルとは アップサイクルとは、廃棄されるはずだったものや生産段階で出た副産物に、アイデアをプラスして価値をつけ、新たな製品として生まれ変わらせることを言います。 一般的にアップサイクルはリサイクルより使用するエネルギーが少なくて済み、コスト削減に繋がることもあります。また、資源を最大限に有効利用できることから、取り組む企業が増えてきています。 関連記事:サステナブルにファッションを楽しめるアップサイクルブランド5選 リサイクルとの違い 出典:unsplash.com リサイクルとアップサイクルは、廃棄物を再生させるという点で共通していますが、廃棄物を原料の状態に戻すかどうかという点が大きく異なります。 リサイクルは、役目を終えた物を原料に戻して、再度資源として利用するのに対し、アップサイクルは基本的に原料に戻すことをせず、元の製品の素材をそのまま使用します。 リサイクルは、原料に戻す際のコストや環境負荷がかかることも多いため、その負担が少ないアップサイクルの方がよりサステナブルな資源活用法として脚光を浴びています。 アップサイクルされている素材の例   出典:pixabay.com 今様々な業界で、廃棄物や生産によって生まれた余剰な物をアップサイクルする取り組みが始まっています。 ここからは、どのような素材がアップサイクルされるのか事例を紹介していきます。 生地・糸 アパレルの生産現場では、生地を裁断する時に出る切れ端「裁断くず」が生まれ、他にも余剰な糸が捨てられています。廃棄される裁断くずを使用し、再び糸として使えるようにしたものや、洋服、ハンガーにアップサイクルした製品が登場しています。 家具 買い替えサイクルは10年と言われる家具。不要になり回収をされた家具はまだ使えるのにも関わらず、そのまま廃棄処分ということも少なくありません。家具のアップサイクルでは、ペイントで色を塗り替える、木枠を付け足すなど、デザインを一新して、再び家具として生まれ変わらせる取り組みが行われています。 海洋プラスチック 分解されるまで数百年から数千年かかると言われている、海洋プラスチック。一見使い道のないように思われる海洋プラスチックも、きらきら輝くアクセサリーや、アパレル製品としてアップサイクルする活動が広がりを見せています。 漁網 不要になった漁網は、廃棄コストが高いなどの原因で海に不法投棄されていることが社会問題となっています。漁網の多くはプラスチックやナイロンからできており、放置すると海の生態系に悪影響を与えかねません。漁網のアップサイクルでは、その素材の強さを生かし、レインジャケットなどのアパレル製品や鞄、エコたわしとしてアップサイクルされ販売されています。 コーヒーかす コーヒーを抽出したあとに当たり前にように廃棄されていたコーヒーかす。特にカフェなどの店舗では毎日大量に廃棄されていたコーヒーかすですが、ボディスクラブやスイーツの原料などへアップサイクルするアイデアが生まれています。 タイヤ 自動車や自転車の廃タイヤは、土に還るのに膨大な時間がかかってしまう点や焼却時に有害物質が出ることなどが問題とされています。廃タイヤは耐久性や撥水性といった特徴を生かし、フットウェアのソールや、鞄、キャンプ用の小物などとしてアップサイクルされています。 ビニール傘 リサイクルをすることが難しいため、壊れてしまったら廃棄するしかなかったビニール傘。アップサイクルでは、ビニール部分を生地として利用したバックや小物があります。元々ビニール傘なので、撥水機能もしっかりしています。 野菜・果物 規格外などで捨てられていた野菜や果物を皮や茎をスナックとして加工したものが登場しています。また、アパレル製品の染色原料として活用する取り組みもあります。 アップサイクルによって生まれた製品 次にアップサイクルによって生まれた実際の商品をご紹介しましょう。 iTTo この投稿をInstagramで見る アップサイクルヤーンiTTo®︎ 世界で唯一のリアルTシャツヤーン(@itto0113)がシェアした投稿 iTToは、廃棄予定だった国内の新中古Tシャツから生まれた糸の「Tシャツヤーン」です。Tシャツヤーンの販売だけではなく、「作る体験を楽しんで、アップサイクルに興味を持って欲しい」という想いからワークショップも開催しています。カラフルな商品のラインナップを見ているだけで、ハンドメイド欲が高まってくるかも⁉ 公式サイト:iTTo ethical market HUG BROWNE(ハグ・ブラウン) この投稿をInstagramで見る HUG BROWNE®︎(ハグ・ブラウン)(@hug_browne)がシェアした投稿 HUG BROWNEでは、コーヒーが抽出された後に出るかすをその日のうちにカフェから回収し、新鮮な状態で原料化。それをボディスクラブの原料として使用しています。単なるアップサイクルアイテムでなく、動物性原料を使用していないヴィーガン処方。プラスチックスクラブ、シリコン、パラベン、動物性原料、合成着色料、合成香料なども使用していません。 公式サイト:HUG BROWNE Coffee Sugar Scrub どんどん身近になるアップサイクル! 2030年までに目標達成を目指すSDGsや、世界的な循環型社会への移行により、アップサイクルは今後より多くの企業が参入してくることが予想されます。 近年どんどん身近になってきているアップサイクル。みなさんの周りでもぜひ探してみてくださいね。

  • ファッションに改革を。SETCHUが実現するサステナブルな未来【現地取材】

    今世界が注目するミラノ発のファッションブランド、SETCHU。最近日本での販売も開始され、その勢いは加速する一方です。生地やデザインへのこだわりだけでなく、ファッションが環境に与える多大な負荷を解決するため、サステナビリティを実現するSETCHUの魅力をイタリアからレポートします。 日本人デザイナーが手掛ける和洋折衷ブランド 東京、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ミラノ。桑田悟史さんは、世界各地のモード発信地で経験を積んだファッションデザイナーだ。ロンドンの歴史ある高級テーラー街サヴィル・ロウで働き、ジバンシィのシニアデザイナーとしてオートクチュールを手がけるなど、ファッションの真髄に携わってきた。 上質と洗練、ファッションを知り尽くした桑田さんが、ミラノで自らのブランド「SETCHU」を立ち上げた。日本文化の面白さを世界に発信したいという思いから、ブランド名は「和洋折衷」に由来する。 ブランドのテーマは「アーティザン(クラフトマンシップ)」「タイムレス」そして「旅行」。洋と和、性別、時代、伝統と斬新など、全てのボーダーを取り払ったデザインは、服だけでなく靴、鞄、傘、器などライフスタイル全般に及ぶ。 近年、ファッション業界が環境に与える負荷の大きさが取り沙汰されている。中でも服や生地の廃棄量は凄まじく、増加の一途を辿る。その現実を目の当たりにしてきた桑田さんが、SETCHUで実現しているサステナビリティとは。 ①ブランドから出る上質な余剰在庫生地の利用 まず桑田さんが着目したのは、余剰在庫生地。ブランドに購入されなかった、または返品された大量の生地が、生地工場の倉庫に廃棄待ち状態で眠っている。 一流ブランドの生地を手がける、北イタリアにあるコモのシルク工場。そこで廃棄の運命にあった、希少で美しい織りの生地を見つけた。それに最終加工を施し、ハンカチーフとクッションを作って製品にした。 最終加工前の生地を見定めて、工場と密にやりとりしながら理想の生地に仕上げて、製品にしていく。大手メゾンに比べ格段に小規模なオーダーを依頼しても、相手にされないことが多い世界。しかし、多くの一流の工場や職人がSETCHU のブランドコンセプトに共感し、桑田さんの熱意に応える形で協力してくれる結果となった。 ②長く着られるディテールとデザイン 年齢と時代を問わずずっと着られる、上質な服。英国王室ご用達でもあるサヴィル・ロウで、100年以上前のスーツのお直しなどにも携わりながら、桑田さんが行き着いたコンセプトだ。 シーズン毎に発表するコレクションは、流行によって「流す」のではなく「重ねて」いくことで、ブランドという木を育てていくビジョンを持つ。エルメスやクリスチャン・ディオールなど、一握りの高級ブランドに見られる価値観だ。 例えば、ファッション関係者たちが一目惚れし、自身用に購入する人が続出したジャケット「ENRICO」。旅と釣りを愛する桑田さんにとって、折り紙のようにスーツケースに折り畳める軽量のジャケット作りは必然だった。 服は縫い目が少ないほど長持ちするため、ノーダーツなどの工夫を細部にこらしながら、縫い目を最小限に抑えている。ウールヴィスコースの生地に刻まれた、ユニークな折り目とゆったりしたダブルボタンの美しいデザインは、私たち日本人には羽織を連想させる。帯のようなベルトを縛ると、女性らしいシルエットが生まれるなど、様々な表情が楽しめる。性別や年齢を選ばないENRICOジャケットは、シーズンごとに異なる生地で展開されていく。 ③環境への負荷を抑えた配送方法 SETCHUの配送におけるサステナビリティのポイントは、2点ある。 一つ目は、コンパクトなパッキング。薄く軽量な生地で作られ、折りたためるデザインの服が多いため、一箱に何着も入れて輸送できる。 もう一つは、商品の梱包袋が「リサイクル素材を使ったリサイクル可能なもの」であること。「RECYCLED & RECYCABLE」であることが、サステナビリティのあるべき姿の一つだと桑田さんは考える。 その他、100%リサイクルペットボトル製の生地を採用したり、長持ちしにくいニット素材には強度の高いウールを混ぜるなど、一つ一つの素材にこだわり抜く。 持続可能なファッションを、実現可能へ 将来は、SETCHUの自社牧場を持ち、コットンから栽培したいと語る。目から鱗の発想だが、気がつけばウール用の羊に囲まれた桑田さんの姿まで想像できてしまうほど、有言実行の人だ。その世界では、更なるサステナビリティが実現しているに違いない。 SETCHUhttps://www.laesetchu.com

  • 私たちの社会を豊かにするアイデア、ソーシャルデザインとは

    持続可能な社会の実現が世界各国において求められています。誰も取り残すことなく、人々が幸せに、生きやすい社会にしていくために、サステナビリティを重要視した街づくり、社会づくりが注目されるようになってきています。そこで近年増えるソーシャルデザインとはなにか、事例を交えてご紹介します。 ソーシャルデザインとは       出典:unsplash.com ソーシャルデザインとは、社会の課題をアイデアによって解決し、人々が住みやすい社会を作っていくための構想です。ソーシャルデザインとひとことに言っても、定義が明確に定められているわけではなく、種類も広範囲に及びます。 ソーシャルデザインは、社会で暮らす一人ひとりの人に焦点がおかれているため、モノの見かけをデザインするという意味合いだけではなく、育児、教育、福祉、災害、産業における社会的な課題を解決するための行動やシステム、取り組み、製品やサービスなども含まれます。 最近ではSDGsが広く知れ渡るようになり、社会的意義を持ったソーシャルデザインの裾野が広がりを見せています。 ソーシャルデザインが取り入れられている場所 出典:unsplash.com 私たちの身近な日常生活の中にもたくさん取り入れられているソーシャルデザインは具体的にどのようなものか見ていきましょう。 例えば、美術館や劇場などの施設や、廃校になった校舎などをリノベーションして地域の交流拠点とすることなどが挙げられます。このような取り組みは、使われない場所や資源の再利用が進み、地域の活性化にも繋がります。また、人々が関わり合い、助け合う社会のための一翼を担います。 他にも、育児や家庭の悩みを聞くサービス、障がい者やハンディキャップを持つ人の就労支援などもソーシャルデザインと言えます。また本来は捨てられるはずのものや、海洋ゴミなどをアップサイクルする取り組みなども挙げられます。 身の回りでは、思っているよりもたくさんのソーシャルデザインが取り入れられているのです。 ソーシャルデザインの事例 社会の課題を解決するデザインであればソーシャルデザインと言えるため、対象の範囲かなり広いことは先に述べた通りですが、ここでは、地域社会にインパクトを残し、人と人との繋がりを実現したソーシャルデザインの事例をご紹介します。 ソーシャルデザインの事例① 祈りのツリー Project 日本ユニセフ協会が2011年から2015年まで毎年行った「祈りのツリーProject」。 東日本大震災に見舞われた子どもたちの幸せを願い、飾るオーナメントを届けるプロジェクトです。 28人のクリエーターから始まったこのプロジェクト。2014年までにオーナメント制作に携わったデザイナーは3300人を超え、東北で行われた子どもたちによるオーナメント作りにはのべ200人以上のデザイナーや美大生がボランティアとして参加する大きな取り組みとなりました。 作られたオーナメントは、東京や東北の各所に置かれた「祈りのビッグツリー」に飾られ、被災地の幼稚園や保育園にもおくられました。 中でも、震災により被害を受けた飲食店が集まる気仙沼横丁(2017年閉鎖)に作られた津波の高さと同じ8mの"きずなの塔"は「祈りのビッグツリー」として装飾が施され、プロジェクトを象徴するものとなりました。 全ての人々の復興への想いがツリーという形になってあらわれ、希望の光として人々の心を照らす存在となったのです。一方的な被災地支援ではなく、気仙沼の子どもや住民が携わったことも、このプロジェクトの大きなポイントだったと言えるでしょう。 参考:https://www.unicef.or.jp/kinkyu/japan/2011_1219.htm ソーシャルデザインの事例② HAGISO この投稿をInstagramで見る HAGISO(@hagiso_yanaka)がシェアした投稿 HAGISOは東京都台東区にある「最小文化複合施設」です。 1955年に木造アパートとして建てられ、2004年から東京藝術大学の学生たちのアトリエ兼シェアハウスとして使用されていた萩荘。 解体の話が出ている中、入居者より大家さんへの最後のお願いとして、萩荘に集っていた学生やアーティストたち約20名によるグループ展「ハギエンナーレ2012」を開催。建物を人々の記憶に残すことが目的でしたが、予想外の盛況を受け、計画は一転、改修され2013年3月「最小文化複合施設」としてオープンしました。 1階がカフェになっており、アートギャラリーやホテルのレセプションなどが建物の中に入っています。 カフェではハンドドリップコーヒーや、日本各地の食材を取り入れた「旅する朝食」を味わうことができ、ギャラリーやレンタルスペースではアーティストの展示やワークショップなどを開催。 2階のホテルのレセプションから案内される宿泊棟hanareは、まち全体をひとつのホテルと見立てることをコンセプトに、周辺の銭湯から好きなところ選べるチケットが宿泊料に含まれ、おすすめのレストランや個性的なバーを紹介してくれるなど、単なる宿泊体験ではなく、町をまるごと楽しめるアイデアが満載です。 昭和の良き風景を残しながら、現代的なカフェや宿泊施設として新たな人々の集いの場を提供しているこちらの施設。歴史を受け継ぎながら、都会で失われつつある人と人とのつながりを生み出す拠点となっているのです。 参考:https://hagiso.jp/ デザインの力が、社会と人々を豊かにする 出典:unsplash.com 今回は、私たちの社会の課題を解決に導くソーシャルデザインについてご紹介してきました。アイデアひとつと社会にいる私たちの行動で、社会はより良いものへと変えていくことができます。これからますます増えていくことが予想されるソーシャルデザインにこれからも注目です!ぜひみなさんの身近なソーシャルデザインを探してみてくださいね。

  • サステナブルにファッションを楽しめるアップサイクルブランド5選

    この数年でファッション業界でもSDGsやリサイクルにフォーカスした取り組みが進んでおり、SNSを中心にさまざまな情報が発信されています。その取り組みのなかでも捨てられるはずだったものや材料を価値のあるものに作り直し、新しいプロダクトとして蘇らせる「アップサイクル」が注目されています。 本記事は、アップサイクルの概要と、日本各地で展開するアップサイクルのブランドについて紹介していきましょう。 アップサイクルとは? 出典:pexels.com アップサイクルとは、商品の製造行程によって出された廃棄物や副産物、素材の損傷・劣化などで使えなくなったものを、デザインし直し、全く別の新しいプロダクトとして創り出すことを指します。 廃棄物を活用することでゴミの削減になるため、CO2の削減など環境問題解決のためのアクションとして、今、注目されているリサイクル手法の一つです。 例えば耐用年数を越えたソーラーパネルをテーブルとして利用したり、擦り切れたタイヤをカバンに作り変えたりと、アップサイクルは家具業界からファッション業界まで、さまざまな業界で注目されています。 アップサイクルの例 出典:pexels.com 実は私たちの身の回りにもアップサイクルの例があります。一例を紹介していきましょう。 ・規格外野菜:スイーツやお菓子の素材として活用 ・海洋プラスチックごみ:プレートやランプシェードのかさとして活用 ・不要なパウダー系コスメアイテム:特殊処理してアート(絵)の素材として活用 ・オフィスや学校の廃棄物:キャビネットや跳び箱を家具としてリメイク ・自転車チューブ:ベルトの素材としてリメイク ・破棄される生花:ドライフラワーとして活用 このように実にさまざまなアップサイクルのプロダクトがあります。視点を変えるだけで、新たな付加価値が生まれるということがわかりますね。 おすすめアップサイクルのファッションブランド ユニクロやH&Mでは、不要になった衣料を回収し、それらを加工し、新しい衣服として生み出す取り組みが進んでいます。こちらの2つ以外にも、独自のアイデアで、アップサイクルに取り組んでいるファッションブランドがありますので、おすすめを紹介していきましょう。 Öffen(オッフェン) この投稿をInstagramで見る Öffen / オッフェン(@offen_gallery)がシェアした投稿 Öffen(オッフェン)は、今、深刻な社会問題になっているプラスチックゴミに着目。シューズの素材にペットボトルをリサイクルした糸を活用しています。製造工程を極力少なくすることで、工場のCO2削減にも尽力。シンプル、かつ上品な雰囲気が漂うデザインは、ファンやフォロワーの心を惹きつけています。 Öffen(オッフェン)公式ホームページ LOVST TOKYO この投稿をInstagramで見る LOVST TOKYO(@lovst_tokyo)がシェアした投稿 LOVST TOKYOは、廃棄リンゴから生まれた「アップルレザー」を中心に野菜やフルーツなどをアップサイクルしたリュックやハンドバッグなどを販売。リンゴを加工する際に出る大量のリンゴの絞りかす(皮や芯)をどうにかしたいと開発されたアップルレザー。レザーの風合いを維持できるよう、適切な分量で樹脂と配合し、撥水性にも優れています。 LoVst-Tokyo 公式ホームページ nest Robe この投稿をInstagramで見る nest Robe(@nest_robe)がシェアした投稿 nest RobeのUpcycleLino(アップサイクルリノ)シリーズは、深刻な問題の一つである衣料ロスに着目。裁断くずができるだけでないように自社工場で工夫を重ねたうえで、製作のプロセスでどうしても発生する裁断くずを再び糸にする方法を考案。裁断くずは細かく粉砕、原綿の状態にし、オーガニックのバージン綿と一緒に紡いで糸を作り上げています。自社の商品の裁断くずを原料とし、商品を作り、自社で売るという完全循環型の仕組みとなっています。もともと糸からこだわって選定しているので、上質な生地の衣服が出来上がります。 nest Robe 公式ホームページ SPINGLE MOVE(スピングルムーヴ) この投稿をInstagramで見る スピングルムーヴ公式アカウント(@spingle_move)がシェアした投稿 シューズブランド「SPINGLE MOVE」は、広島県府中市に本社を構える株式会社スピングルカンパニーによる日本製ハンドメイドスニーカーブランド。こちらのブランドでは、「ONGAESHIプロジェクト」として、国内外から広島や長崎に送られる千羽鶴を、再生糸として加工し、シューズの生地としてアップサイクルをしています。このプロジェクトには、千羽鶴が新しい製品に生まれ変わり、平和を願う人々の元に届いてほしいという願いが込められています。 スピングルムーブ 公式ホームページ 千羽鶴をアップサイクルした「ONGAESHIプロジェクト」コラボモデル 季縁 この投稿をInstagramで見る 季縁-KIEN- kimono dress(着物ドレス)(@kien_kimonodress)がシェアした投稿 季縁は、京都を拠点にした着物リメイクのショップです。選りすぐりのヴィンテージ着物をメンテナンスし、新たな反物の状態にして、それを現代の生活に合うよう、ドレスなどへと再生。衣類の過剰生産に疑問を投げかけ、日本の美しい伝統文化を守っていく取り組みを行っています。「祖母が使っていた着物のサイズが自分の体形とマッチしない」「箪笥に眠っている着物をどうにかしたい」という方のために、持ち込んだ着物のアップサイクルも行っています。 季縁-KIEN 公式ホームページ アップサイクルアイテムで、エコとおしゃれを両立しよう 今回は、廃棄されるはずだったものを有効活用し、アップサイクルしたプロダクトを扱うファッションブランドをピックアップしました。洋服や靴、バッグを買おうとするとき、アップサイクルのブランドを選ぶことは、ファッションアイテムの大量生産にストップをかけ、ゴミを減らすというアクションに繋がります。 デザイン性と機能性が高いものが多く、エコであるのはもちろん、ファッションアイテムとして秀逸なものが揃うアップサイクルブランド。ぜひお気に入りのアイテムを見つけてみてはいかがでしょうか。

  • 大切なものだから人や環境を傷つけない選択を。国内のおすすめエシカルジュエリーブランド

    金や宝石などを使ったジュエリーは古くから人々を魅了し続けています。でもその美しいジュエリーの裏側で、人が傷つけられ自然が犠牲になっているとしたら…? ジュエリーは、生産する際の労働の搾取や環境破壊が大きな問題になっています。ずっと身に着けたいものだからこそ、生産過程が分かり、安心してつけられるものを選びたいですよね。 この記事では、エシカルジュエリーの魅力とおすすめのブランドをご紹介します! エシカルジュエリーとは? 出典:pexels.com エシカルとは直訳すると「倫理的な」という意味。つまり、エシカルジュエリーは、生産に携わる人や自然環境に十分に配慮されて作られているアクセサリーのことです。例えば生産する人の労働環境が守られていたり、生産過程における環境負荷が少ないなど、人や自然、動物を傷つけずに作られています。最近ではゴミになるはずだったものをアップサイクルして作られたアクセサリーも多く登場しています。 エシカルジュエリーのブランドでは、その生産の背景を明示して透明性を保っており、私たち消費者も安心して手に取ることができます。この記事では、国内でも増えてきているエシカルジュエリーブランドをご紹介します。 ジュエリーが抱えるたくさんの問題 出典:pexels.com 私たちの手に届くまで、ジュエリーはどのような過程をたどってきているのでしょうか。実は美しいジュエリーの裏側には、深刻な人権侵害や環境汚染などの問題がかくれているケースが珍しくありません。 例えば、金は採掘される際に、毒性の高い水銀が使われ、人々の健康や環境の大きな脅威になっています。鉱山の開発もたくさんの資源を必要とし、多くの二酸化炭素を排出するため、環境にとって優しいものとは言えません。また、ダイヤモンドはコンフリクトダイヤモンド(紛争ダイヤモンド)と呼ばれるものがあります。アフリカで内紛が起こっている地域では、ダイヤモンドが武器の調達資源になっていることがあるのです。劣悪な環境での低賃金労働や、児童労働も行われています。 これまでのジュエリーは、作る人の人権が守られていなかったり、環境汚染につながっているなど、多くの問題を抱えてきました。 エシカルジュエリーの特徴 出典:photo-ac.com そんなジュエリーの問題を解決すべく生まれたのが、人権や環境に配慮して作られているエシカルジュエリーです。エシカルジュエリーの特徴には以下のようなものがあります。 児童労働や強制労働などの労働搾取が行われていない採掘する人の労働環境が危険なものではないフェアトレード(生産者と公正な取引がなされている)生産者の自立支援が行われているリサイクルやアップサイクルされた素材を使用している自然環境に配慮している この中のひとつではなく、ブランドによってはいくつか、もしくはすべてに配慮して作られています。 毎日身に着けるもの、また、婚約指輪や結婚指輪など一生大切にしたいものは、誰も傷つけないエシカルジュエリーを選ぶのがおすすめです。 おすすめエシカルジュエリーブランド 国内で購入できるおすすめのエシカルジュエリーブランドを集めました。ぜひジュエリーを買う際の参考にしてみてください。 HASUNA 日本のエシカルジュエリーの中でもトップの人気を誇るHASUNA。創業者がインドで劣悪な環境の鉱山とそこで働く人に衝撃を受け、立ち上がったブランドです。自らの足で環境などを確かめ、素材は産地と採掘工程がわかるものを使っています。金は働く人や環境に配慮されたエシカルゴールドを使用。また、各国で生産者の自立支援も行っています。オンラインショップの他、表参道には路面店があり、他の都市でも取り扱い店舗があるので、手に取って見ることができるのも嬉しいポイントです。https://hasuna.com/ この投稿をInstagramで見る HASUNA | Perpetual Jewelry(@hasuna_official)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る HASUNA | Perpetual Jewelry(@hasuna_official)がシェアした投稿 ERATHRISE エシカルジュエリーの人気ブランド。ジュエリーの多くの素材は発展途上国で産出されます。そこで働く人々とフェアに、伝統を受け継ぎながら、プロダクトを作り出しているEARTHRISE。ジュエリーに使われているのは、紛争の資金源とならないダイヤモンドや、フェアトレードのゴールド・シルバーなど。人や環境に配慮された素材と、それを加工する職人の高い技術が、高品質のジュエリーを生み出しています。表参道に路面店があり、各地でポップアップも開催しています。https://earthrise-j.com/ この投稿をInstagramで見る エシカルジュエリーEARTHRISE Official(@earthrise_j)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る エシカルジュエリーEARTHRISE Official(@earthrise_j)がシェアした投稿 MOTHERHOUSE 「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念のもとバングラディッシュからスタートしたMOTHERHOUSE。今では関東に20店舗以上、近畿に8店舗、その他の地域や海外にも店舗が増え続けている人気バッグブランドです。もともとバングラディッシュで作られるバッグの販売から始まりましたが、現在はスリランカやミャンマー、ネパールのジュエリーも販売しています。石の個性を大切に、現地の職人の技術を生かして作られるネックレスやピアスは、ネーミングから強いメッセージ性を感じるものばかり。給与水準の高さや昇給制度など、現地ではトップクラスで働く環境が整備されています。https://www.mother-house.jp/ この投稿をInstagramで見る マザーハウス(@motherhouse_official)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る マザーハウス(@motherhouse_official)がシェアした投稿 GYPPHY どんなファッションやシーンにも合う、ファッショナブルなジュエリーが楽しめるエシカルジュエリーブランド。GYPPHYでダイヤモンドの代わりに使われるのは、人の手によって合成された宝石であるモアサナイト。モアサナイトは、ダイヤモンドにまさると言われる輝きと耐久性が大きな特徴です。鉱山開発もせず紛争の資金源にもならないモアサナイトは、まさにエシカル。最近は世界でファッション感度の高い人たちからの支持を集めている、新しい時代のジュエリーです。また、ゴールドやシルバーは、採掘の際に環境負荷を低減し、働く人の環境など、厳しく基準を設け、それをクリアしたものを使用。手に入れやすい価格も人気の理由の一つです。https://gypphy-shop.com/ この投稿をInstagramで見る GYPPHY/ジプフィー モアサナイト(@gypphy)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る GYPPHY/ジプフィー モアサナイト(@gypphy)がシェアした投稿 sabolon 環境に配慮した素材を使ったりアップサイクルされた素材を使うのも、エシカルジュエリーの特徴のひとつ。Sabolonでは、海岸に漂着したプラスチックを使用してアクセサリーを作っています。クリエイターが海に出向き、海洋プラスチックを回収。その海洋プラスチックは、ひとつひとつデザインされ、思いのこもった加工を経て、かわいいアートのようなアクセサリーへと変身します。ひとつとして同じものがないアクセサリーは、身に着けるたびに海の大切さを思い出させてくれます。https://sobolon3695.thebase.in/ この投稿をInstagramで見る 海洋プラスチックジュエリーsobolon(そぼろん)(@sobolon3695)がシェアした投稿 大切なジュエリーだから他の人や環境を傷つけないエシカルなものを 出典:pexels.com 今回は、おすすめのエシカルジュエリーブランドをご紹介しました。毎日身に着けるもの、特別な日にプレゼントしたいもの、一生大切にしたいものだから、背景を知り、きちんと選びたいもの。美しいと思って購入しても、その裏で環境や人を傷つけていたら悲しいですよね。 私たち一人ひとりが、ジュエリーの素材がどこからきてどのように作られているかを知り、人にとっても自然にとっても優しいエシカルジュエリーを選ぶこと。そのことが、ジュエリーの裏にひそむ問題の解決への一歩となっていくのではないでしょうか。

  • 環境にも人にも優しいサステナブルファッション。今日から私たちにできることとは

    私たちの生活を彩ってくれるファッション。しかし今アパレル産業は、持続可能ではない仕組みが大きな問題になっています。ファストファッションなどの広まりで、私たちがより自由に楽しく洋服を選べるようになった一方で、大量生産・大量消費が行われています。それは、生産の段階で作る人の低賃金労働に繋がることもあり、環境への負荷も大きくなります。また、すぐに買い替えることで大量の廃棄が生まれてしまうのです。 自然環境や生産に携わる人、動物を傷つけないファッションとは。この記事では、今日から始められるサステナブルなアクションをご紹介します。 サステナブルファッションとは? サステナブルファッションとは、「衣服の生産の段階から、着用、廃棄に至るまで持続可能である取り組み」のことです。 具体的には、以下のようなことが挙げられます。 生産から廃棄に至るまで、環境への負担が最小限に抑えられていること 素材は環境に優しいオーガニック素材や、リサイクル・アップサイクルされた素材を使用していること 作り手の健全な労働環境が守られていること 動物を殺傷せずに作られていること 生産する側は環境や人に配慮した商品開発を行い、消費者は商品ができる背景を知った上で商品を選んでいくことが、サステナブルファッションに繋がると言えます。 1枚の洋服の生産が環境にかける負荷 原材料の調達から始まり、生産、輸送、販売を経て私たちのもとに届く洋服。その過程だけでも、環境に対して実に多くの影響を与えています。 原材料を見ると、コットンなどの天然繊維は栽培において多量の水を必要とし土壌汚染にも繋がる一方で、合成繊維も石油資源などを使用しています。生産する段階でも工場などで水を多量に使用し、CO2も多く排出しています。 日本で小売りされている洋服は約98%が海外製。日本へ商品を輸送する際にもCO2が多く排出されることになるのです。原材料調達から輸送までの生産過程において、服一枚あたりに換算すると、CO2の排出が約25.5kg、約2,300ℓもの水が使われているとされています。私たちが何気なく購入、着用、廃棄する洋服が作られるのに、想像を超える大きな環境負荷がかけられているのです。 手放された半数以上の洋服がごみとして廃棄に 洋服を購入したあと、着用から手放すまでの洋服の扱いもまた大きな課題になっています。一人当たりの衣服の利用状況を見ると、手放す洋服よりも、購入する洋服の方が多くなっており、一年間一度も来ていない洋服は一人当たりに換算すると25枚もあるとされています。 また洋服を手放す際には、ごみとして廃棄される処分方法がリサイクルやリユースを大きく上回り、日本国内だけでも一日平均で、大型トラック約130台分もの洋服が焼却・埋立処分されているのです。 大量生産と低価格がもたらす労働問題 大量生産と低価格の洋服がもたらすのは、環境への負荷だけではありません。2013年にバングラディッシュで起こった、「ラナ・プラザの悲劇」と呼ばれるビル崩落事故。死者1100名以上、負傷者2500名以上というこの悲惨な事故は、今のアパレルの生産構造がもたらすひずみが世に知れ渡る大きなきっかけとなりました。縫製工場、商店、銀行などがひしめき合っていたラナ・プラザ。ビルは違法に増築されており、亀裂が見つかっていたのにも関わらず放置された末に、大型発電機と数千台のミシンの振動がきっかけとなって崩壊したとされています。 バングラディッシュには、安価な労働力を求めて欧米や日本からたくさんのファッションブランドが進出していましたが、生産現場は劣悪な労働環境だったのです。この事故をきっかけに、ファッション業界において健全な労働環境や作り手との公正な取引(フェアトレード)が叫ばれるようになりました。 ファーやウールなど動物を殺傷し作られている素材も 環境の負荷が最小限に抑えられていること、立場の弱い生産者が搾取されていないことと同じく、生産する際に動物を傷つけていないこともサステナブルファッションの大きな要の一つです。生産のときに動物が傷つけられるファッションは、リアルファーやウールなどが例として挙げられます。 リアルファーは、キツネやウサギ、ミンクなどの動物の毛を利用しますが、それは殺された動物から刈り取られています。ファーをとるために飼われている動物は狭い金網などの劣悪な環境で育てられ、乱暴に扱われ、残虐な方法で殺傷されるのです。 プラダやグッチなど世界的なハイブランドをはじめ、今では多くのファッションブランドがファーフリー(毛皮の不使用)を宣言しています。日本における毛皮の輸入量も減少傾向にありますが、依然としてリアルファーを使用したファッションアイテムは流通しています。 また、広くは知られていませんが、ウールの生産現場において「ミュールジング」が採用されている場合もあります。ミュールジングとは子羊のときに汚れの溜まりやすいお尻の部分を切り取ってしまうことです。効率的に毛を刈り取ることができ生産性が上がるミュールジングですが、無麻酔で行われるため羊に大きな苦痛をもたらします。イギリスやニュージーランドなどではすでに廃止されている一方で、オーストラリアなどのウールの生産現場では規制などは特にありません。 サステナブルファッションのために私たちができること 想像よりはるかに大きな負担を環境にかけ、商品によっては生産者や動物を傷つけた先にあるかもしれない私たちの衣服。 ここからは、ファッションが持続可能なものであるために、私たち一人ひとりができることをご紹介します。 ①本当に必要なのか、衝動買いではないかを考える 私たちは、どのくらいクローゼットの中を把握しているでしょうか。必要であるか考える前に衝動的に購入した洋服はどのくらいあるでしょうか。実は、私たちの64%は自分の持っている服を把握しないまま、新しい服を購入しているという環境省のデータがあります。また、今ある服をあと1年長く着れば、日本全体で年間約4万トンの廃棄物の削減になるとされています。 本当に必要な時に、必要な分だけ購入すること。衝動買いをする前にもう一度必要かどうかを考えること。簡単なことですが、それがサステナブルファッションの大前提です。 ②フリマアプリやリサイクルショップを活用する 近年利用者が増えてきているフリマアプリやリサイクルショップでは、まだまだ着用できる洋服が売られています。新品同様の物が売られていたり、お店にはもう並んでいない限定品などを購入できる場合も。欲しいものがあったときはまず、そのようなショップを確認してみましょう。 洋服を手放すときにも、はじめからごみとして処分することを選ぶのではなく、フリマアプリに出品したり、他の人に譲るという方法を検討してみることが大切です。 まだ着られる洋服を廃棄してごみを増やすのではなく、なるべく再利用できるかたちをとることは、CO2の削減にもつながります。 ③クルエルティフリー・アニマルフレンドリーであるか確認する クルエルティフリーとは、残虐性(=cruelty)がない(=free)ということ。つまり商品を作るうえで動物を傷付けたり殺したりしていないことを指します。近年は技術の進歩とともに、エコファーなどが出回るようになっています。またレザーも本革やフェイクレザーの端切れを使用し、生産過程において環境に配慮されたつくりのエコレザーも充実してきています。 おしゃれのために動物を殺したり傷つけたりすることがないよう、リアルファーなどは買わないという選択を。 ④受注生産など在庫を持たない仕組みを持っているブランドを選ぶ シーズンや流行によって売れ行きが変わる洋服。その在庫を大量にかかえるということは、廃棄になる洋服が増える可能性があるということ。受注生産であれば顧客の注文を受けてから生産をはじめるため、在庫を最小限に抑えることができます。販売前に予約を受けてから必要分を発注するお店もあります。オーダーが入った時に作る、売れる予定のものを必要分だけ発注する、といった仕組みであれば無駄な在庫を作りません。 ⑤リサイクル、またはアップサイクル素材を使用しているものを選ぶ リサイクルは、ごみを一度資源に戻してそこから再び製品を作ること。最近注目されているアップサイクルとは、廃棄される予定だったもの(本来は廃棄されるもの)にデザインなどを加えることにより、そのモノの価値を高めることです。例えば捨てられるはずだった生地で新たに洋服を作る、流行りが終わってしまったファッショングッズをリメイクするなどがアップサイクルといえます。 リサイクルやアップサイクルされた素材を使用した洋服を取り入れることは、資源の有効活用に繋がります。 ⑥フェアトレードの商品を選ぶ フェアトレードとは生産者との公正な取引のことを指します。大量生産で極端にコストの安い商品の裏側には、低賃金なうえに過酷な環境下で労働させられる作り手がいる可能性があります。グローバル化が進んだことにより、そのような労働を強いられているのは主に発展途上国の人たちです。 衣服を購入することによって、生産者を搾取するようなことがないよう、フェアトレードのマークや記載があるかどうかをチェックしてみましょう。 環境や作り手のことを配慮しながらファッションを楽しむ 私たちにできることは、今ある洋服を大切にし、手放すときの方法を考えること。購入するときは本当に必要かどうかを考えた上で、どのような素材を使って、どのように作られているかという商品の背景を知ることが大切です。 環境負荷の高いものや生産者を搾取するもの、動物を傷つけるものは購入しないという私たち一人ひとりの選択が、ファッションを持続可能なものへとしていく大事なアクションになります。 【参考】環境省ホームページ https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/

  • 不要コスメ、どうしてる?プラスコスメプロジェクトに参加してみた

    みなさんは、不要になったコスメはどうしていますか。まだ使うことができるコスメはなかなか捨てることができずに、ずっと取っておいてしまっている方も多いのではないでしょうか。 PLUS COSME PROJECT(プラスコスメプロジェクト)では不要となったコスメを回収し、画材やクレヨンへアップサイクルする活動を行っています。個人からも不要になったコスメを受け付け中で、不要コスメが実際にどのように生まれ変わるのかご自身で見てもらいたいとの思いから、回収対象のコスメを5点以上送るとお礼にミニクレヨンをもらうことができます。 関連記事:行き場のないコスメの救世主。プラスコスメプロジェクトが描く「クリエイティブな循環」 今回は、実際に不要となったコスメをプラスコスメプロジェクトに送ってみました。気を付けることや実際に送られてきたクレヨンについて詳しくレポートします。 今回送るコスメはアイシャドウなど計8点 今回筆者が送付した不要コスメは、パレットアイシャドウ2点、単色アイシャドウ1点、カラーリップ5点の計8点です。プレゼントで頂いてあまり使う機会がなかったり、使いきれずに使用期限が過ぎてしまったりして、コスメポーチの奥に長い間眠っていました。どれももう使うつもりがないのに、捨ててしまうには何だか罪悪感があり行き場を失ってしまったコスメばかりです。 回収の対象商品は? プラスコスメプロジェクトのコスメ回収に協力したい場合、「どんなコスメを受け付けてくれるの?」「気をつけた方が良いことは?」などの疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。ここでは、回収の対象になるコスメや、注意点など詳しく見ていきます。 回収の対象となるコスメ パウダーファンデーション、粉おしろい、パウダータイプアイシャドウ、パウダータイプチーク、パウダータイプフェイスカラー、ノーズシャドウ、アイライナー、リップライナー、アイブロウ、口紅 ※スキンケア商品、リクィッドやクッションファンデ、クリームタイプのファンデーション、リップグロス、ティント系リップ、透明リップ、透明口紅、マスカラは対象外 注意事項など ・不要コスメはそのままの状態または取り出して中身のみを送付してもOK ・配送費用は自己負担 ちなみに現在は回収対象外ですがリクエストの多いリキッドファンデーションについては、アップサイクル開発中とのことでした。どんな商品ができるのか楽しみですね! コスメを梱包して配送 回収に送りたいコスメを選定したら、送付へと進んでいきましょう。 主な流れは、以下になります。 1.公式サイトの申込フォームより必要事項を記入し、送付案内のメールを受け取る 2.コスメは容器に入ったままか中身を出して小分けにするか、いずれかの方法で梱包する 3. 送付方法に指定はないため送るコスメの量などに合わせて発送方法を決定する 筆者はジッパー付きの袋にコスメを入れ、A4サイズの封筒で、郵便局から発送しました。 約1か月後、ミニクレヨンが送られてきました! 不要コスメを送付してから約1か月後、自宅にピンク色のミニクレヨンが送られてきました。一見すると普通のクレヨンのようですが、ほんのり化粧品の香りが漂ってきました。 クレヨンを手に取ってみると、行き場を失っていたコスメがアップサイクルされたんだという実感がわいていきます。また、同時にこのようなプロジェクトに参加でき嬉しくなりました。 試し描きをしてみると、柔らかく、普通のクレヨンと遜色ないような書き心地。 そして写真では中々伝わりづらいのですが、太めの線や塗りつぶした部分にはコスメならではのラメが控えめにきらっと光ります。「本当にコスメメイドなんだ…!」と実際に使ってみたからこそそれを実感できる瞬間でした。 不要コスメのアップサイクルでワクワクする未来へ コスメの廃棄は、メイクをする人であれば誰しもが関係のある問題です。古くなってしまった、使い切ることができなかったという経験がある方がほとんどだと思います。今までは、「廃棄されるのは仕方ない」という風潮だった不要コスメですが、そんなコスメに新しい命を吹き込むプラスコスメプロジェクトは、まだ使えるものを循環させる新しい選択肢です。使わないコスメを見つけたら、ぜひプロジェクトに参加してみてはいかがでしょうか。 PLUS COSME PROJECT(プラスコスメプロジェクト)https://www.pluscosmeproject.com/

  • フラワーロスを900万本救済。老舗の花屋が私たちの未来に残したいもの

    私たちの人生の節目や日常を豊かに彩ってくれる花。しかし、花が私たちの手元に届くまでに、実はたくさんの花の廃棄「フラワーロス」が存在しているのをご存じでしょうか。今回は、“Leave no flower behind=一輪の花も取り残さない”というモットーで活動を行うスマイルフラワープロジェクトを取材。フラワーロスの問題や、プロジェクトが目指す花のある豊かな社会について話を伺いました。 コロナで明るみに。花の廃棄「フラワーロス」問題 2020年4月、コロナの急速な感染拡大により、緊急事態宣言が発令された。休業要請や行動制限の他、予定されていたイベントがすべて中止になり、社会では多くの「ロス(廃棄)」が発生。その中で大量の生花も行き場を失い、「フラワーロス」という言葉が世の中に広く知れ渡るようになった。 コロナは大きなきっかけだったが、実はそれ以前から農家や花屋の店頭では、たくさんの花が日の目を見ないまま廃棄される現状があった。野菜と同じで花には規格があり、茎の長さが足りない、傷がある、茎が曲がっている、葉っぱが足りないなど、規格に満たないと市場では買い取ってもらえない。さらに、店頭では品揃えを豊富にするため花を多めに仕入れる傾向にあり、すべて売り切れずに鮮度が落ち、廃棄になるものが多くある。 毎年どのくらいの花が廃棄されているかを示すはっきりとしたデータはないものの、規格外により農家で廃棄されてしまう花が6億本以上と総生産数の2~3割、店頭での廃棄は仕入れの3割にのぼり、少なく見積もっても一年に10億本ものフラワーロスがあるとされている。 長年花に携わってきた企業として花のある文化を未来に残したい スマイルフラワープロジェクトは、コロナをきっかけにフラワーロスを救済する活動を本格化。今まで900万本を超える花を救ってきただけでなく、フラワーロスについて知ってもらう活動を精力的に行っている。 このプロジェクトを先導しているのは、東京や富山、大阪を拠点に花屋を展開する業界有数のグループ会社だ。 「花の命を一本も無駄にしないために、農家とお客さんを繋ぐ花屋としてできることをしていきたいと思っています。」プロジェクトを立ち上げた株式会社ジャパン・フラワー・コーポレーションの大槻さんは言う。「弊社では創業以来、一輪の花も無駄にしないよう、割引などをして売り切り、それでも残ってしまった場合は茎や葉を堆肥にするなどの工夫をしてきましたが、スマイルフラワープロジェクトではさらに踏み込んでフラワーロスの問題にアプローチしています。コロナで行き場を失ってしまった花を救うことを目標にスタートしたプロジェクトですが、今では農家さんの協力をいただきながら、これまで廃棄が当然とされてきた『規格外』の花も価値あるものとして世に送り出しています。」 花農家と一緒にフラワーロスゼロを目指す プロジェクトではロスのない生産流通を確立するために生産者とコミュニケーションを重ね、これまで廃棄されることが業界の通例であった「規格外」の花を買い取ってECサイトで販売をしている。これは業界初の試みだ。 また、花は適正価格で購入することで、農家をサポートできる仕組みになっている。スタート当初、農家では産地のブランドイメージを守るためにロスを公にしたがらないところも多かったが、今は賛同してくれる農家が増えてきているという。 品質、生産量ともに日本一の浜松PCガーベラ。スタート当初からプロジェクトに賛同している 実際にスマイルフラワープロジェクトで販売されている花は、小さな傷がある、少し曲がっている程度で、規格外と言っても自宅で楽しむ分には何の問題もない。購入者からも産地から届く新鮮な花は好評を得ている。 さらに、大槻さんはフラワーロスのアップサイクルを推進するため、花染花馥研究所(はなそめはなふくけんきゅうじょ)を設立。花を使った染色やインクの製造をはじめ、同グループのバラ専門店ROSE GALLERYの香り高いバラからはローズウォーターを抽出。それを配合したルームフレグランス「re:ROSE」を販売するなど、まさに、花一輪、一滴も無駄にしないためにできることを日々研究している。 フラワーロスを知らなかった人に花を届ける スマイルフラワープロジェクトでは、フラワーロスを知ってもらうイベントも積極的に実施している。 上智大学のキャンパスでは、フラワーロスの存在を若い世代に知ってもらいたいと、学生と一緒に規格外の花を配るイベントを開催。当日は用意していた500本の花をあっという間に配り終え、急遽フラワーカーの装飾として使用した500本もブーケとして配り大盛況に終わった。 また、航空会社JALとタッグを組んで、朝採れの「規格外」の花を羽田空港へ空輸し、空港利用者に配布。フラワーロスを知ってもらうのと同時に、日本各地の産地と都会を結び、地方創生につなげたい思いがあった。花を受け取った人からは、「フラワーロスのことを初めて知ったが、とても綺麗で嬉しい」と、多くの喜びの声が聞かれた。 上智大学でのイベントには長蛇の列ができた さらには「フラワーライフ振興協議会」を設立し、世界遺産や国宝を会場にフラワーイベントを実施したり、富山で球根を育てるために切り落とされてしまうチューリップ30万輪を使ってフラワーカーペットを作るなど、全国でフラワーロスや花の魅力を知ってもらう活動を行っている。 “花も人と同じ、一輪も取り残したくない” 「活動を通して、ひとの心に寄り添い笑顔にしてくれるお花の力は思う以上のものがあると何度も勇気づけられてきました。私たちが一人ひとり個性を持っているのと同じように、姿かたちの個性も含めて一輪の花も無駄にすることなく活かしてゆきたいと思っています。」と大槻さんは話す。 花農家は、後継者不足で存続が厳しいところが多く、コロナをはじめ社会の情勢によって花の価格が急落してしまうリスクを常に抱え、課題はフラワーロスの削減だけではない。 もし、世の中から花がなくなってしまったら、私たちの生活から彩りが失われてしまうのではないだろうか。 フラワースマイルプロジェクトはこれからも農家と一緒になって、花のある豊かな文化を未来に残していきたいと考えている。 取材を通して~花の命を無駄にしないために私たちにできること フラワーロスの話を聞いてまず驚いたのが1年に10億本と言われる廃棄される花の数だ。その数から、私たちの手元に届く花は厳しい基準をクリアした完璧な花であることに改めて気が付かされる。私たちにできることはまずフラワーロスという問題を知ること。それだけでも規格外の花をインターネットで探してみたり、数日前に作られ店頭で安くなっているブーケを購入したりするきっかけになるのではないかと思う。 スマイルフラワープロジェクトhttps://jfc.thebase.in/フラワーロスのサブスクリプションhttps://flover-s.jp/

  • 行き場のないコスメの救世主。プラスコスメプロジェクトが描く「クリエイティブな循環」

    洋服の大量廃棄問題は耳にすることも多くなりましたが、実は同じく深刻なのがコスメの廃棄です。洋服と同じく、流行などに左右されやすいコスメは、使いきれずに捨てられてしまうケースも珍しくありません。 今回は、“コスメを通じてクリエイティブな循環を実現させたい”そんな想いのもと、不要になった化粧品を回収し画材として新たに生まれ変わらせる取り組みを行う、PLUS COSME PROJECT(プラスコスメプロジェクト)を取材しました。 コスメのアップサイクルとは? 子どもたちによる自由で想像力豊かなアート。これは、コスメから作られた画材を使って描かれた作品です。コスメが元から持っている色味や質感を生かすことで、画材として魅力あるものに生まれ変わります。捨てられるはずだったものが新たな価値を持ち、生まれ変わるというコスメのアップサイクルは、まだ使えるものを再利用することで廃棄を減らすことはもちろん、コスメの廃棄問題を広く知ってもらうという大きな役割を担っています。 プラスコスメプロジェクトのアンケート調査によると、女性80名のうち6割が化粧品を使いきれずに捨てた経験があると回答。コスメの廃棄問題は、私たちにとって身近な問題なのです。 始まりは化粧品の大量廃棄に疑問を持ったこと 「化粧品の廃棄問題を知ったのは、以前化粧品会社に勤務していた時でした。中身が残ったままの化粧品が大量に廃棄されていくのを見て、化粧品業界のサステナビリティを考えるようになりました。自分自身もコスメのテスターやサンプルをどのように処分したらよいか困っていたんです。」そう話すのは、プラスコスメプロジェクト代表の坂口翠さん。当時、スキンケア化粧品のボトルをリサイクルする動きはあったものの、コスメそのものをリサイクルするという選択肢はなく、不要になったたくさんのコスメが行き場を失い、廃棄になっていたのです。 坂口さんは、化粧品業界の環境問題やサステナビリティを学ぶために、大学院へ入学。化粧品リサイクルなどの研究をスタート。2012年には、メイクアップコスメを画材へアップサイクルするプラスコスメプロジェクトの活動を開始しました。 プラスコスメプロジェクト代表の坂口翠さん 活動を行っていてよく聞くようになったのが「余ったコスメを廃棄することができず、とても困っていた。このように再活用してもらえると嬉しい」という人々の声です。協力企業からも「廃棄するものなので是非とも活用してもらいたい」と賛同の声が上がっています。 コスメならではのカラー。アップサイクルクレヨンができるまで プラスコスメプロジェクトのアップサイクルはメイクアップコスメを集めることから始まります。個人で不要になったコスメの他に、化粧品メーカーや商業施設、団体からも不要コスメを回収。回収したコスメはまず、容器から残っている化粧品を取り出します。それを色ごとに分別し、蜜蝋などの材料と混ぜ合わせ、クレヨンが出来上がります。メイクアップコスメが持っているラメなどの質感もそのままクレヨンに引き継がれるので、これまでのクレヨンとは違った色味を楽しむことができるのが特徴です。また、アップサイクルクレヨンは安全認証機関でも安全テストを受けているので、安心して使用することができます。 アートを楽しむことがコスメの廃棄問題を知ることに繋がる プロジェクトでは、アートイベントやアーティストへの画材提供を行い、アート活動をサポートする取り組みも行っています。他にも地域密着型の化粧品店で、不要コスメから絵具を作るワークショップなども開催。クリエイティブな時間を楽しんでもらいながら、コスメの廃棄問題についても知ってもらいたいという思いがあります。プラスコスメプロジェクトは、不要になってしまったコスメとアートを楽しむ人々をつなぎ、コスメのサステナビリティ意識を広める役割も果たしているのです。 プラスコスメプロジェクトの見つめる未来 これまで受注制作がメインでしたが、今プラスコスメプロジェクトでは、クレヨンを販売する計画が進んでいます。坂口さんが2012年にプロジェクトを開始したときに思い描いていたものが現実のものになっているそうです。コスメを回収してからクレヨンが完成するまで全てを手作業で行っているため、回収量が多いときは製作が追い付かないという苦労もありながら、坂口さんは活動に確かな手ごたえを感じています。「コスメを廃棄することに悩んだり、罪悪感を抱く人も少なくありません。そんな中でプロジェクトに取り組んでいると、行き場のないコスメを再活用してもらえることに感謝され、想いに賛同してくれる方も多くいらっしゃいます。国内外のアートイベントで活用されている報告や、応援の声が大きな原動力となっています。」また、コスメを捨てるのに罪悪感を持っている人のためにもなりたいと話します。 「ご縁があって手元にはやってきたものの、どうしても使うことができず、不要になってしまった残ったままの化粧品。その化粧品が新たな形で再利用されれば、手放す際の“小さなわだかまり(ストレス)”も少し軽くなるのではないでしょうか。それは心の中の健やかさや美しさにもつながっていくのではないかと思っています。」 プラスコスメプロジェクトは、誰でも簡単に参加することができます。「現在は郵送でも不要コスメ回収を受け付けておりますので、是非ともご一報ください! 皆様の代わりにアップサイクルさせて頂きます。また画材提供先として不要コスメで作品を描いてくださるアーティストさんも随時募集しております。今後この活動が必要なくなった時は、本当の意味で化粧品のサステナブルな仕組みが実現したときだと思っております。」 ポップアートアーティストへ画材を提供した際、廃棄されるはずだったコスメが画材として絵画に変化していく様子を見て、感動を覚えたという坂口さん。アーティストへの提供を通じて日本のサスティナブルアート文化を盛り上げていきたいこと、絵本作家と協力し子どもたちと一緒に地球環境を考える絵本を製作したいことなど、坂口さんは色彩豊かな未来を描いています。 <編集後記> コスメを使いきることができず廃棄した経験や、ポーチで眠ったままにしている方は多いのではないでしょうか。筆者にもそんな経験があり、不要になったコスメの活用方法があることを多くの方に知ってもらいたいという思いから今回プラスコスメプロジェクトさんを取材させて頂きました。コスメを使う人々や企業、アーティスト、子どもたちを巻き込みながら、不要コスメから始まる循環の輪はますます広がりを見せてゆくでしょう。10年目を迎えたプラスコスメプロジェクト。今後の活動にも期待したいと思います! 【PLUS COSME PROJECT】公式サイト https://www.pluscosmeproject.com/Instagram公式アカウント https://www.instagram.com/pluscosmeproject/

  • アップサイクルとは?リサイクルとの違いや事例をご紹介

    限りある資源を無駄なく使用するにはどうしたらよいでしょうか。リサイクルやリユースなどこれまでも資源を再利用する動きはありましたが、近年、廃棄されるはずだったものにデザインを加え、新たに生まれ変わらせるアップサイクルが進歩しています。この記事ではアップサイクルとは何かご説明します。 アップサイクルとは アップサイクルとは、廃棄されるはずだったものや生産段階で出た副産物に、アイデアをプラスして価値をつけ、新たな製品として生まれ変わらせることを言います。 一般的にアップサイクルはリサイクルより使用するエネルギーが少なくて済み、コスト削減に繋がることもあります。また、資源を最大限に有効利用できることから、取り組む企業が増えてきています。 関連記事:サステナブルにファッションを楽しめるアップサイクルブランド5選 リサイクルとの違い 出典:unsplash.com リサイクルとアップサイクルは、廃棄物を再生させるという点で共通していますが、廃棄物を原料の状態に戻すかどうかという点が大きく異なります。 リサイクルは、役目を終えた物を原料に戻して、再度資源として利用するのに対し、アップサイクルは基本的に原料に戻すことをせず、元の製品の素材をそのまま使用します。 リサイクルは、原料に戻す際のコストや環境負荷がかかることも多いため、その負担が少ないアップサイクルの方がよりサステナブルな資源活用法として脚光を浴びています。 アップサイクルされている素材の例   出典:pixabay.com 今様々な業界で、廃棄物や生産によって生まれた余剰な物をアップサイクルする取り組みが始まっています。 ここからは、どのような素材がアップサイクルされるのか事例を紹介していきます。 生地・糸 アパレルの生産現場では、生地を裁断する時に出る切れ端「裁断くず」が生まれ、他にも余剰な糸が捨てられています。廃棄される裁断くずを使用し、再び糸として使えるようにしたものや、洋服、ハンガーにアップサイクルした製品が登場しています。 家具 買い替えサイクルは10年と言われる家具。不要になり回収をされた家具はまだ使えるのにも関わらず、そのまま廃棄処分ということも少なくありません。家具のアップサイクルでは、ペイントで色を塗り替える、木枠を付け足すなど、デザインを一新して、再び家具として生まれ変わらせる取り組みが行われています。 海洋プラスチック 分解されるまで数百年から数千年かかると言われている、海洋プラスチック。一見使い道のないように思われる海洋プラスチックも、きらきら輝くアクセサリーや、アパレル製品としてアップサイクルする活動が広がりを見せています。 漁網 不要になった漁網は、廃棄コストが高いなどの原因で海に不法投棄されていることが社会問題となっています。漁網の多くはプラスチックやナイロンからできており、放置すると海の生態系に悪影響を与えかねません。漁網のアップサイクルでは、その素材の強さを生かし、レインジャケットなどのアパレル製品や鞄、エコたわしとしてアップサイクルされ販売されています。 コーヒーかす コーヒーを抽出したあとに当たり前にように廃棄されていたコーヒーかす。特にカフェなどの店舗では毎日大量に廃棄されていたコーヒーかすですが、ボディスクラブやスイーツの原料などへアップサイクルするアイデアが生まれています。 タイヤ 自動車や自転車の廃タイヤは、土に還るのに膨大な時間がかかってしまう点や焼却時に有害物質が出ることなどが問題とされています。廃タイヤは耐久性や撥水性といった特徴を生かし、フットウェアのソールや、鞄、キャンプ用の小物などとしてアップサイクルされています。 ビニール傘 リサイクルをすることが難しいため、壊れてしまったら廃棄するしかなかったビニール傘。アップサイクルでは、ビニール部分を生地として利用したバックや小物があります。元々ビニール傘なので、撥水機能もしっかりしています。 野菜・果物 規格外などで捨てられていた野菜や果物を皮や茎をスナックとして加工したものが登場しています。また、アパレル製品の染色原料として活用する取り組みもあります。 アップサイクルによって生まれた製品 次にアップサイクルによって生まれた実際の商品をご紹介しましょう。 iTTo この投稿をInstagramで見る アップサイクルヤーンiTTo®︎ 世界で唯一のリアルTシャツヤーン(@itto0113)がシェアした投稿 iTToは、廃棄予定だった国内の新中古Tシャツから生まれた糸の「Tシャツヤーン」です。Tシャツヤーンの販売だけではなく、「作る体験を楽しんで、アップサイクルに興味を持って欲しい」という想いからワークショップも開催しています。カラフルな商品のラインナップを見ているだけで、ハンドメイド欲が高まってくるかも⁉ 公式サイト:iTTo ethical market HUG BROWNE(ハグ・ブラウン) この投稿をInstagramで見る HUG BROWNE®︎(ハグ・ブラウン)(@hug_browne)がシェアした投稿 HUG BROWNEでは、コーヒーが抽出された後に出るかすをその日のうちにカフェから回収し、新鮮な状態で原料化。それをボディスクラブの原料として使用しています。単なるアップサイクルアイテムでなく、動物性原料を使用していないヴィーガン処方。プラスチックスクラブ、シリコン、パラベン、動物性原料、合成着色料、合成香料なども使用していません。 公式サイト:HUG BROWNE Coffee Sugar Scrub どんどん身近になるアップサイクル! 2030年までに目標達成を目指すSDGsや、世界的な循環型社会への移行により、アップサイクルは今後より多くの企業が参入してくることが予想されます。 近年どんどん身近になってきているアップサイクル。みなさんの周りでもぜひ探してみてくださいね。

  • ファッションに改革を。SETCHUが実現するサステナブルな未来【現地取材】

    今世界が注目するミラノ発のファッションブランド、SETCHU。最近日本での販売も開始され、その勢いは加速する一方です。生地やデザインへのこだわりだけでなく、ファッションが環境に与える多大な負荷を解決するため、サステナビリティを実現するSETCHUの魅力をイタリアからレポートします。 日本人デザイナーが手掛ける和洋折衷ブランド 東京、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ミラノ。桑田悟史さんは、世界各地のモード発信地で経験を積んだファッションデザイナーだ。ロンドンの歴史ある高級テーラー街サヴィル・ロウで働き、ジバンシィのシニアデザイナーとしてオートクチュールを手がけるなど、ファッションの真髄に携わってきた。 上質と洗練、ファッションを知り尽くした桑田さんが、ミラノで自らのブランド「SETCHU」を立ち上げた。日本文化の面白さを世界に発信したいという思いから、ブランド名は「和洋折衷」に由来する。 ブランドのテーマは「アーティザン(クラフトマンシップ)」「タイムレス」そして「旅行」。洋と和、性別、時代、伝統と斬新など、全てのボーダーを取り払ったデザインは、服だけでなく靴、鞄、傘、器などライフスタイル全般に及ぶ。 近年、ファッション業界が環境に与える負荷の大きさが取り沙汰されている。中でも服や生地の廃棄量は凄まじく、増加の一途を辿る。その現実を目の当たりにしてきた桑田さんが、SETCHUで実現しているサステナビリティとは。 ①ブランドから出る上質な余剰在庫生地の利用 まず桑田さんが着目したのは、余剰在庫生地。ブランドに購入されなかった、または返品された大量の生地が、生地工場の倉庫に廃棄待ち状態で眠っている。 一流ブランドの生地を手がける、北イタリアにあるコモのシルク工場。そこで廃棄の運命にあった、希少で美しい織りの生地を見つけた。それに最終加工を施し、ハンカチーフとクッションを作って製品にした。 最終加工前の生地を見定めて、工場と密にやりとりしながら理想の生地に仕上げて、製品にしていく。大手メゾンに比べ格段に小規模なオーダーを依頼しても、相手にされないことが多い世界。しかし、多くの一流の工場や職人がSETCHU のブランドコンセプトに共感し、桑田さんの熱意に応える形で協力してくれる結果となった。 ②長く着られるディテールとデザイン 年齢と時代を問わずずっと着られる、上質な服。英国王室ご用達でもあるサヴィル・ロウで、100年以上前のスーツのお直しなどにも携わりながら、桑田さんが行き着いたコンセプトだ。 シーズン毎に発表するコレクションは、流行によって「流す」のではなく「重ねて」いくことで、ブランドという木を育てていくビジョンを持つ。エルメスやクリスチャン・ディオールなど、一握りの高級ブランドに見られる価値観だ。 例えば、ファッション関係者たちが一目惚れし、自身用に購入する人が続出したジャケット「ENRICO」。旅と釣りを愛する桑田さんにとって、折り紙のようにスーツケースに折り畳める軽量のジャケット作りは必然だった。 服は縫い目が少ないほど長持ちするため、ノーダーツなどの工夫を細部にこらしながら、縫い目を最小限に抑えている。ウールヴィスコースの生地に刻まれた、ユニークな折り目とゆったりしたダブルボタンの美しいデザインは、私たち日本人には羽織を連想させる。帯のようなベルトを縛ると、女性らしいシルエットが生まれるなど、様々な表情が楽しめる。性別や年齢を選ばないENRICOジャケットは、シーズンごとに異なる生地で展開されていく。 ③環境への負荷を抑えた配送方法 SETCHUの配送におけるサステナビリティのポイントは、2点ある。 一つ目は、コンパクトなパッキング。薄く軽量な生地で作られ、折りたためるデザインの服が多いため、一箱に何着も入れて輸送できる。 もう一つは、商品の梱包袋が「リサイクル素材を使ったリサイクル可能なもの」であること。「RECYCLED & RECYCABLE」であることが、サステナビリティのあるべき姿の一つだと桑田さんは考える。 その他、100%リサイクルペットボトル製の生地を採用したり、長持ちしにくいニット素材には強度の高いウールを混ぜるなど、一つ一つの素材にこだわり抜く。 持続可能なファッションを、実現可能へ 将来は、SETCHUの自社牧場を持ち、コットンから栽培したいと語る。目から鱗の発想だが、気がつけばウール用の羊に囲まれた桑田さんの姿まで想像できてしまうほど、有言実行の人だ。その世界では、更なるサステナビリティが実現しているに違いない。 SETCHUhttps://www.laesetchu.com

  • 私たちの社会を豊かにするアイデア、ソーシャルデザインとは

    持続可能な社会の実現が世界各国において求められています。誰も取り残すことなく、人々が幸せに、生きやすい社会にしていくために、サステナビリティを重要視した街づくり、社会づくりが注目されるようになってきています。そこで近年増えるソーシャルデザインとはなにか、事例を交えてご紹介します。 ソーシャルデザインとは       出典:unsplash.com ソーシャルデザインとは、社会の課題をアイデアによって解決し、人々が住みやすい社会を作っていくための構想です。ソーシャルデザインとひとことに言っても、定義が明確に定められているわけではなく、種類も広範囲に及びます。 ソーシャルデザインは、社会で暮らす一人ひとりの人に焦点がおかれているため、モノの見かけをデザインするという意味合いだけではなく、育児、教育、福祉、災害、産業における社会的な課題を解決するための行動やシステム、取り組み、製品やサービスなども含まれます。 最近ではSDGsが広く知れ渡るようになり、社会的意義を持ったソーシャルデザインの裾野が広がりを見せています。 ソーシャルデザインが取り入れられている場所 出典:unsplash.com 私たちの身近な日常生活の中にもたくさん取り入れられているソーシャルデザインは具体的にどのようなものか見ていきましょう。 例えば、美術館や劇場などの施設や、廃校になった校舎などをリノベーションして地域の交流拠点とすることなどが挙げられます。このような取り組みは、使われない場所や資源の再利用が進み、地域の活性化にも繋がります。また、人々が関わり合い、助け合う社会のための一翼を担います。 他にも、育児や家庭の悩みを聞くサービス、障がい者やハンディキャップを持つ人の就労支援などもソーシャルデザインと言えます。また本来は捨てられるはずのものや、海洋ゴミなどをアップサイクルする取り組みなども挙げられます。 身の回りでは、思っているよりもたくさんのソーシャルデザインが取り入れられているのです。 ソーシャルデザインの事例 社会の課題を解決するデザインであればソーシャルデザインと言えるため、対象の範囲かなり広いことは先に述べた通りですが、ここでは、地域社会にインパクトを残し、人と人との繋がりを実現したソーシャルデザインの事例をご紹介します。 ソーシャルデザインの事例① 祈りのツリー Project 日本ユニセフ協会が2011年から2015年まで毎年行った「祈りのツリーProject」。 東日本大震災に見舞われた子どもたちの幸せを願い、飾るオーナメントを届けるプロジェクトです。 28人のクリエーターから始まったこのプロジェクト。2014年までにオーナメント制作に携わったデザイナーは3300人を超え、東北で行われた子どもたちによるオーナメント作りにはのべ200人以上のデザイナーや美大生がボランティアとして参加する大きな取り組みとなりました。 作られたオーナメントは、東京や東北の各所に置かれた「祈りのビッグツリー」に飾られ、被災地の幼稚園や保育園にもおくられました。 中でも、震災により被害を受けた飲食店が集まる気仙沼横丁(2017年閉鎖)に作られた津波の高さと同じ8mの"きずなの塔"は「祈りのビッグツリー」として装飾が施され、プロジェクトを象徴するものとなりました。 全ての人々の復興への想いがツリーという形になってあらわれ、希望の光として人々の心を照らす存在となったのです。一方的な被災地支援ではなく、気仙沼の子どもや住民が携わったことも、このプロジェクトの大きなポイントだったと言えるでしょう。 参考:https://www.unicef.or.jp/kinkyu/japan/2011_1219.htm ソーシャルデザインの事例② HAGISO この投稿をInstagramで見る HAGISO(@hagiso_yanaka)がシェアした投稿 HAGISOは東京都台東区にある「最小文化複合施設」です。 1955年に木造アパートとして建てられ、2004年から東京藝術大学の学生たちのアトリエ兼シェアハウスとして使用されていた萩荘。 解体の話が出ている中、入居者より大家さんへの最後のお願いとして、萩荘に集っていた学生やアーティストたち約20名によるグループ展「ハギエンナーレ2012」を開催。建物を人々の記憶に残すことが目的でしたが、予想外の盛況を受け、計画は一転、改修され2013年3月「最小文化複合施設」としてオープンしました。 1階がカフェになっており、アートギャラリーやホテルのレセプションなどが建物の中に入っています。 カフェではハンドドリップコーヒーや、日本各地の食材を取り入れた「旅する朝食」を味わうことができ、ギャラリーやレンタルスペースではアーティストの展示やワークショップなどを開催。 2階のホテルのレセプションから案内される宿泊棟hanareは、まち全体をひとつのホテルと見立てることをコンセプトに、周辺の銭湯から好きなところ選べるチケットが宿泊料に含まれ、おすすめのレストランや個性的なバーを紹介してくれるなど、単なる宿泊体験ではなく、町をまるごと楽しめるアイデアが満載です。 昭和の良き風景を残しながら、現代的なカフェや宿泊施設として新たな人々の集いの場を提供しているこちらの施設。歴史を受け継ぎながら、都会で失われつつある人と人とのつながりを生み出す拠点となっているのです。 参考:https://hagiso.jp/ デザインの力が、社会と人々を豊かにする 出典:unsplash.com 今回は、私たちの社会の課題を解決に導くソーシャルデザインについてご紹介してきました。アイデアひとつと社会にいる私たちの行動で、社会はより良いものへと変えていくことができます。これからますます増えていくことが予想されるソーシャルデザインにこれからも注目です!ぜひみなさんの身近なソーシャルデザインを探してみてくださいね。

  • サステナブルにファッションを楽しめるアップサイクルブランド5選

    この数年でファッション業界でもSDGsやリサイクルにフォーカスした取り組みが進んでおり、SNSを中心にさまざまな情報が発信されています。その取り組みのなかでも捨てられるはずだったものや材料を価値のあるものに作り直し、新しいプロダクトとして蘇らせる「アップサイクル」が注目されています。 本記事は、アップサイクルの概要と、日本各地で展開するアップサイクルのブランドについて紹介していきましょう。 アップサイクルとは? 出典:pexels.com アップサイクルとは、商品の製造行程によって出された廃棄物や副産物、素材の損傷・劣化などで使えなくなったものを、デザインし直し、全く別の新しいプロダクトとして創り出すことを指します。 廃棄物を活用することでゴミの削減になるため、CO2の削減など環境問題解決のためのアクションとして、今、注目されているリサイクル手法の一つです。 例えば耐用年数を越えたソーラーパネルをテーブルとして利用したり、擦り切れたタイヤをカバンに作り変えたりと、アップサイクルは家具業界からファッション業界まで、さまざまな業界で注目されています。 アップサイクルの例 出典:pexels.com 実は私たちの身の回りにもアップサイクルの例があります。一例を紹介していきましょう。 ・規格外野菜:スイーツやお菓子の素材として活用 ・海洋プラスチックごみ:プレートやランプシェードのかさとして活用 ・不要なパウダー系コスメアイテム:特殊処理してアート(絵)の素材として活用 ・オフィスや学校の廃棄物:キャビネットや跳び箱を家具としてリメイク ・自転車チューブ:ベルトの素材としてリメイク ・破棄される生花:ドライフラワーとして活用 このように実にさまざまなアップサイクルのプロダクトがあります。視点を変えるだけで、新たな付加価値が生まれるということがわかりますね。 おすすめアップサイクルのファッションブランド ユニクロやH&Mでは、不要になった衣料を回収し、それらを加工し、新しい衣服として生み出す取り組みが進んでいます。こちらの2つ以外にも、独自のアイデアで、アップサイクルに取り組んでいるファッションブランドがありますので、おすすめを紹介していきましょう。 Öffen(オッフェン) この投稿をInstagramで見る Öffen / オッフェン(@offen_gallery)がシェアした投稿 Öffen(オッフェン)は、今、深刻な社会問題になっているプラスチックゴミに着目。シューズの素材にペットボトルをリサイクルした糸を活用しています。製造工程を極力少なくすることで、工場のCO2削減にも尽力。シンプル、かつ上品な雰囲気が漂うデザインは、ファンやフォロワーの心を惹きつけています。 Öffen(オッフェン)公式ホームページ LOVST TOKYO この投稿をInstagramで見る LOVST TOKYO(@lovst_tokyo)がシェアした投稿 LOVST TOKYOは、廃棄リンゴから生まれた「アップルレザー」を中心に野菜やフルーツなどをアップサイクルしたリュックやハンドバッグなどを販売。リンゴを加工する際に出る大量のリンゴの絞りかす(皮や芯)をどうにかしたいと開発されたアップルレザー。レザーの風合いを維持できるよう、適切な分量で樹脂と配合し、撥水性にも優れています。 LoVst-Tokyo 公式ホームページ nest Robe この投稿をInstagramで見る nest Robe(@nest_robe)がシェアした投稿 nest RobeのUpcycleLino(アップサイクルリノ)シリーズは、深刻な問題の一つである衣料ロスに着目。裁断くずができるだけでないように自社工場で工夫を重ねたうえで、製作のプロセスでどうしても発生する裁断くずを再び糸にする方法を考案。裁断くずは細かく粉砕、原綿の状態にし、オーガニックのバージン綿と一緒に紡いで糸を作り上げています。自社の商品の裁断くずを原料とし、商品を作り、自社で売るという完全循環型の仕組みとなっています。もともと糸からこだわって選定しているので、上質な生地の衣服が出来上がります。 nest Robe 公式ホームページ SPINGLE MOVE(スピングルムーヴ) この投稿をInstagramで見る スピングルムーヴ公式アカウント(@spingle_move)がシェアした投稿 シューズブランド「SPINGLE MOVE」は、広島県府中市に本社を構える株式会社スピングルカンパニーによる日本製ハンドメイドスニーカーブランド。こちらのブランドでは、「ONGAESHIプロジェクト」として、国内外から広島や長崎に送られる千羽鶴を、再生糸として加工し、シューズの生地としてアップサイクルをしています。このプロジェクトには、千羽鶴が新しい製品に生まれ変わり、平和を願う人々の元に届いてほしいという願いが込められています。 スピングルムーブ 公式ホームページ 千羽鶴をアップサイクルした「ONGAESHIプロジェクト」コラボモデル 季縁 この投稿をInstagramで見る 季縁-KIEN- kimono dress(着物ドレス)(@kien_kimonodress)がシェアした投稿 季縁は、京都を拠点にした着物リメイクのショップです。選りすぐりのヴィンテージ着物をメンテナンスし、新たな反物の状態にして、それを現代の生活に合うよう、ドレスなどへと再生。衣類の過剰生産に疑問を投げかけ、日本の美しい伝統文化を守っていく取り組みを行っています。「祖母が使っていた着物のサイズが自分の体形とマッチしない」「箪笥に眠っている着物をどうにかしたい」という方のために、持ち込んだ着物のアップサイクルも行っています。 季縁-KIEN 公式ホームページ アップサイクルアイテムで、エコとおしゃれを両立しよう 今回は、廃棄されるはずだったものを有効活用し、アップサイクルしたプロダクトを扱うファッションブランドをピックアップしました。洋服や靴、バッグを買おうとするとき、アップサイクルのブランドを選ぶことは、ファッションアイテムの大量生産にストップをかけ、ゴミを減らすというアクションに繋がります。 デザイン性と機能性が高いものが多く、エコであるのはもちろん、ファッションアイテムとして秀逸なものが揃うアップサイクルブランド。ぜひお気に入りのアイテムを見つけてみてはいかがでしょうか。

  • 大切なものだから人や環境を傷つけない選択を。国内のおすすめエシカルジュエリーブランド

    金や宝石などを使ったジュエリーは古くから人々を魅了し続けています。でもその美しいジュエリーの裏側で、人が傷つけられ自然が犠牲になっているとしたら…? ジュエリーは、生産する際の労働の搾取や環境破壊が大きな問題になっています。ずっと身に着けたいものだからこそ、生産過程が分かり、安心してつけられるものを選びたいですよね。 この記事では、エシカルジュエリーの魅力とおすすめのブランドをご紹介します! エシカルジュエリーとは? 出典:pexels.com エシカルとは直訳すると「倫理的な」という意味。つまり、エシカルジュエリーは、生産に携わる人や自然環境に十分に配慮されて作られているアクセサリーのことです。例えば生産する人の労働環境が守られていたり、生産過程における環境負荷が少ないなど、人や自然、動物を傷つけずに作られています。最近ではゴミになるはずだったものをアップサイクルして作られたアクセサリーも多く登場しています。 エシカルジュエリーのブランドでは、その生産の背景を明示して透明性を保っており、私たち消費者も安心して手に取ることができます。この記事では、国内でも増えてきているエシカルジュエリーブランドをご紹介します。 ジュエリーが抱えるたくさんの問題 出典:pexels.com 私たちの手に届くまで、ジュエリーはどのような過程をたどってきているのでしょうか。実は美しいジュエリーの裏側には、深刻な人権侵害や環境汚染などの問題がかくれているケースが珍しくありません。 例えば、金は採掘される際に、毒性の高い水銀が使われ、人々の健康や環境の大きな脅威になっています。鉱山の開発もたくさんの資源を必要とし、多くの二酸化炭素を排出するため、環境にとって優しいものとは言えません。また、ダイヤモンドはコンフリクトダイヤモンド(紛争ダイヤモンド)と呼ばれるものがあります。アフリカで内紛が起こっている地域では、ダイヤモンドが武器の調達資源になっていることがあるのです。劣悪な環境での低賃金労働や、児童労働も行われています。 これまでのジュエリーは、作る人の人権が守られていなかったり、環境汚染につながっているなど、多くの問題を抱えてきました。 エシカルジュエリーの特徴 出典:photo-ac.com そんなジュエリーの問題を解決すべく生まれたのが、人権や環境に配慮して作られているエシカルジュエリーです。エシカルジュエリーの特徴には以下のようなものがあります。 児童労働や強制労働などの労働搾取が行われていない採掘する人の労働環境が危険なものではないフェアトレード(生産者と公正な取引がなされている)生産者の自立支援が行われているリサイクルやアップサイクルされた素材を使用している自然環境に配慮している この中のひとつではなく、ブランドによってはいくつか、もしくはすべてに配慮して作られています。 毎日身に着けるもの、また、婚約指輪や結婚指輪など一生大切にしたいものは、誰も傷つけないエシカルジュエリーを選ぶのがおすすめです。 おすすめエシカルジュエリーブランド 国内で購入できるおすすめのエシカルジュエリーブランドを集めました。ぜひジュエリーを買う際の参考にしてみてください。 HASUNA 日本のエシカルジュエリーの中でもトップの人気を誇るHASUNA。創業者がインドで劣悪な環境の鉱山とそこで働く人に衝撃を受け、立ち上がったブランドです。自らの足で環境などを確かめ、素材は産地と採掘工程がわかるものを使っています。金は働く人や環境に配慮されたエシカルゴールドを使用。また、各国で生産者の自立支援も行っています。オンラインショップの他、表参道には路面店があり、他の都市でも取り扱い店舗があるので、手に取って見ることができるのも嬉しいポイントです。https://hasuna.com/ この投稿をInstagramで見る HASUNA | Perpetual Jewelry(@hasuna_official)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る HASUNA | Perpetual Jewelry(@hasuna_official)がシェアした投稿 ERATHRISE エシカルジュエリーの人気ブランド。ジュエリーの多くの素材は発展途上国で産出されます。そこで働く人々とフェアに、伝統を受け継ぎながら、プロダクトを作り出しているEARTHRISE。ジュエリーに使われているのは、紛争の資金源とならないダイヤモンドや、フェアトレードのゴールド・シルバーなど。人や環境に配慮された素材と、それを加工する職人の高い技術が、高品質のジュエリーを生み出しています。表参道に路面店があり、各地でポップアップも開催しています。https://earthrise-j.com/ この投稿をInstagramで見る エシカルジュエリーEARTHRISE Official(@earthrise_j)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る エシカルジュエリーEARTHRISE Official(@earthrise_j)がシェアした投稿 MOTHERHOUSE 「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念のもとバングラディッシュからスタートしたMOTHERHOUSE。今では関東に20店舗以上、近畿に8店舗、その他の地域や海外にも店舗が増え続けている人気バッグブランドです。もともとバングラディッシュで作られるバッグの販売から始まりましたが、現在はスリランカやミャンマー、ネパールのジュエリーも販売しています。石の個性を大切に、現地の職人の技術を生かして作られるネックレスやピアスは、ネーミングから強いメッセージ性を感じるものばかり。給与水準の高さや昇給制度など、現地ではトップクラスで働く環境が整備されています。https://www.mother-house.jp/ この投稿をInstagramで見る マザーハウス(@motherhouse_official)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る マザーハウス(@motherhouse_official)がシェアした投稿 GYPPHY どんなファッションやシーンにも合う、ファッショナブルなジュエリーが楽しめるエシカルジュエリーブランド。GYPPHYでダイヤモンドの代わりに使われるのは、人の手によって合成された宝石であるモアサナイト。モアサナイトは、ダイヤモンドにまさると言われる輝きと耐久性が大きな特徴です。鉱山開発もせず紛争の資金源にもならないモアサナイトは、まさにエシカル。最近は世界でファッション感度の高い人たちからの支持を集めている、新しい時代のジュエリーです。また、ゴールドやシルバーは、採掘の際に環境負荷を低減し、働く人の環境など、厳しく基準を設け、それをクリアしたものを使用。手に入れやすい価格も人気の理由の一つです。https://gypphy-shop.com/ この投稿をInstagramで見る GYPPHY/ジプフィー モアサナイト(@gypphy)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る GYPPHY/ジプフィー モアサナイト(@gypphy)がシェアした投稿 sabolon 環境に配慮した素材を使ったりアップサイクルされた素材を使うのも、エシカルジュエリーの特徴のひとつ。Sabolonでは、海岸に漂着したプラスチックを使用してアクセサリーを作っています。クリエイターが海に出向き、海洋プラスチックを回収。その海洋プラスチックは、ひとつひとつデザインされ、思いのこもった加工を経て、かわいいアートのようなアクセサリーへと変身します。ひとつとして同じものがないアクセサリーは、身に着けるたびに海の大切さを思い出させてくれます。https://sobolon3695.thebase.in/ この投稿をInstagramで見る 海洋プラスチックジュエリーsobolon(そぼろん)(@sobolon3695)がシェアした投稿 大切なジュエリーだから他の人や環境を傷つけないエシカルなものを 出典:pexels.com 今回は、おすすめのエシカルジュエリーブランドをご紹介しました。毎日身に着けるもの、特別な日にプレゼントしたいもの、一生大切にしたいものだから、背景を知り、きちんと選びたいもの。美しいと思って購入しても、その裏で環境や人を傷つけていたら悲しいですよね。 私たち一人ひとりが、ジュエリーの素材がどこからきてどのように作られているかを知り、人にとっても自然にとっても優しいエシカルジュエリーを選ぶこと。そのことが、ジュエリーの裏にひそむ問題の解決への一歩となっていくのではないでしょうか。

  • 環境にも人にも優しいサステナブルファッション。今日から私たちにできることとは

    私たちの生活を彩ってくれるファッション。しかし今アパレル産業は、持続可能ではない仕組みが大きな問題になっています。ファストファッションなどの広まりで、私たちがより自由に楽しく洋服を選べるようになった一方で、大量生産・大量消費が行われています。それは、生産の段階で作る人の低賃金労働に繋がることもあり、環境への負荷も大きくなります。また、すぐに買い替えることで大量の廃棄が生まれてしまうのです。 自然環境や生産に携わる人、動物を傷つけないファッションとは。この記事では、今日から始められるサステナブルなアクションをご紹介します。 サステナブルファッションとは? サステナブルファッションとは、「衣服の生産の段階から、着用、廃棄に至るまで持続可能である取り組み」のことです。 具体的には、以下のようなことが挙げられます。 生産から廃棄に至るまで、環境への負担が最小限に抑えられていること 素材は環境に優しいオーガニック素材や、リサイクル・アップサイクルされた素材を使用していること 作り手の健全な労働環境が守られていること 動物を殺傷せずに作られていること 生産する側は環境や人に配慮した商品開発を行い、消費者は商品ができる背景を知った上で商品を選んでいくことが、サステナブルファッションに繋がると言えます。 1枚の洋服の生産が環境にかける負荷 原材料の調達から始まり、生産、輸送、販売を経て私たちのもとに届く洋服。その過程だけでも、環境に対して実に多くの影響を与えています。 原材料を見ると、コットンなどの天然繊維は栽培において多量の水を必要とし土壌汚染にも繋がる一方で、合成繊維も石油資源などを使用しています。生産する段階でも工場などで水を多量に使用し、CO2も多く排出しています。 日本で小売りされている洋服は約98%が海外製。日本へ商品を輸送する際にもCO2が多く排出されることになるのです。原材料調達から輸送までの生産過程において、服一枚あたりに換算すると、CO2の排出が約25.5kg、約2,300ℓもの水が使われているとされています。私たちが何気なく購入、着用、廃棄する洋服が作られるのに、想像を超える大きな環境負荷がかけられているのです。 手放された半数以上の洋服がごみとして廃棄に 洋服を購入したあと、着用から手放すまでの洋服の扱いもまた大きな課題になっています。一人当たりの衣服の利用状況を見ると、手放す洋服よりも、購入する洋服の方が多くなっており、一年間一度も来ていない洋服は一人当たりに換算すると25枚もあるとされています。 また洋服を手放す際には、ごみとして廃棄される処分方法がリサイクルやリユースを大きく上回り、日本国内だけでも一日平均で、大型トラック約130台分もの洋服が焼却・埋立処分されているのです。 大量生産と低価格がもたらす労働問題 大量生産と低価格の洋服がもたらすのは、環境への負荷だけではありません。2013年にバングラディッシュで起こった、「ラナ・プラザの悲劇」と呼ばれるビル崩落事故。死者1100名以上、負傷者2500名以上というこの悲惨な事故は、今のアパレルの生産構造がもたらすひずみが世に知れ渡る大きなきっかけとなりました。縫製工場、商店、銀行などがひしめき合っていたラナ・プラザ。ビルは違法に増築されており、亀裂が見つかっていたのにも関わらず放置された末に、大型発電機と数千台のミシンの振動がきっかけとなって崩壊したとされています。 バングラディッシュには、安価な労働力を求めて欧米や日本からたくさんのファッションブランドが進出していましたが、生産現場は劣悪な労働環境だったのです。この事故をきっかけに、ファッション業界において健全な労働環境や作り手との公正な取引(フェアトレード)が叫ばれるようになりました。 ファーやウールなど動物を殺傷し作られている素材も 環境の負荷が最小限に抑えられていること、立場の弱い生産者が搾取されていないことと同じく、生産する際に動物を傷つけていないこともサステナブルファッションの大きな要の一つです。生産のときに動物が傷つけられるファッションは、リアルファーやウールなどが例として挙げられます。 リアルファーは、キツネやウサギ、ミンクなどの動物の毛を利用しますが、それは殺された動物から刈り取られています。ファーをとるために飼われている動物は狭い金網などの劣悪な環境で育てられ、乱暴に扱われ、残虐な方法で殺傷されるのです。 プラダやグッチなど世界的なハイブランドをはじめ、今では多くのファッションブランドがファーフリー(毛皮の不使用)を宣言しています。日本における毛皮の輸入量も減少傾向にありますが、依然としてリアルファーを使用したファッションアイテムは流通しています。 また、広くは知られていませんが、ウールの生産現場において「ミュールジング」が採用されている場合もあります。ミュールジングとは子羊のときに汚れの溜まりやすいお尻の部分を切り取ってしまうことです。効率的に毛を刈り取ることができ生産性が上がるミュールジングですが、無麻酔で行われるため羊に大きな苦痛をもたらします。イギリスやニュージーランドなどではすでに廃止されている一方で、オーストラリアなどのウールの生産現場では規制などは特にありません。 サステナブルファッションのために私たちができること 想像よりはるかに大きな負担を環境にかけ、商品によっては生産者や動物を傷つけた先にあるかもしれない私たちの衣服。 ここからは、ファッションが持続可能なものであるために、私たち一人ひとりができることをご紹介します。 ①本当に必要なのか、衝動買いではないかを考える 私たちは、どのくらいクローゼットの中を把握しているでしょうか。必要であるか考える前に衝動的に購入した洋服はどのくらいあるでしょうか。実は、私たちの64%は自分の持っている服を把握しないまま、新しい服を購入しているという環境省のデータがあります。また、今ある服をあと1年長く着れば、日本全体で年間約4万トンの廃棄物の削減になるとされています。 本当に必要な時に、必要な分だけ購入すること。衝動買いをする前にもう一度必要かどうかを考えること。簡単なことですが、それがサステナブルファッションの大前提です。 ②フリマアプリやリサイクルショップを活用する 近年利用者が増えてきているフリマアプリやリサイクルショップでは、まだまだ着用できる洋服が売られています。新品同様の物が売られていたり、お店にはもう並んでいない限定品などを購入できる場合も。欲しいものがあったときはまず、そのようなショップを確認してみましょう。 洋服を手放すときにも、はじめからごみとして処分することを選ぶのではなく、フリマアプリに出品したり、他の人に譲るという方法を検討してみることが大切です。 まだ着られる洋服を廃棄してごみを増やすのではなく、なるべく再利用できるかたちをとることは、CO2の削減にもつながります。 ③クルエルティフリー・アニマルフレンドリーであるか確認する クルエルティフリーとは、残虐性(=cruelty)がない(=free)ということ。つまり商品を作るうえで動物を傷付けたり殺したりしていないことを指します。近年は技術の進歩とともに、エコファーなどが出回るようになっています。またレザーも本革やフェイクレザーの端切れを使用し、生産過程において環境に配慮されたつくりのエコレザーも充実してきています。 おしゃれのために動物を殺したり傷つけたりすることがないよう、リアルファーなどは買わないという選択を。 ④受注生産など在庫を持たない仕組みを持っているブランドを選ぶ シーズンや流行によって売れ行きが変わる洋服。その在庫を大量にかかえるということは、廃棄になる洋服が増える可能性があるということ。受注生産であれば顧客の注文を受けてから生産をはじめるため、在庫を最小限に抑えることができます。販売前に予約を受けてから必要分を発注するお店もあります。オーダーが入った時に作る、売れる予定のものを必要分だけ発注する、といった仕組みであれば無駄な在庫を作りません。 ⑤リサイクル、またはアップサイクル素材を使用しているものを選ぶ リサイクルは、ごみを一度資源に戻してそこから再び製品を作ること。最近注目されているアップサイクルとは、廃棄される予定だったもの(本来は廃棄されるもの)にデザインなどを加えることにより、そのモノの価値を高めることです。例えば捨てられるはずだった生地で新たに洋服を作る、流行りが終わってしまったファッショングッズをリメイクするなどがアップサイクルといえます。 リサイクルやアップサイクルされた素材を使用した洋服を取り入れることは、資源の有効活用に繋がります。 ⑥フェアトレードの商品を選ぶ フェアトレードとは生産者との公正な取引のことを指します。大量生産で極端にコストの安い商品の裏側には、低賃金なうえに過酷な環境下で労働させられる作り手がいる可能性があります。グローバル化が進んだことにより、そのような労働を強いられているのは主に発展途上国の人たちです。 衣服を購入することによって、生産者を搾取するようなことがないよう、フェアトレードのマークや記載があるかどうかをチェックしてみましょう。 環境や作り手のことを配慮しながらファッションを楽しむ 私たちにできることは、今ある洋服を大切にし、手放すときの方法を考えること。購入するときは本当に必要かどうかを考えた上で、どのような素材を使って、どのように作られているかという商品の背景を知ることが大切です。 環境負荷の高いものや生産者を搾取するもの、動物を傷つけるものは購入しないという私たち一人ひとりの選択が、ファッションを持続可能なものへとしていく大事なアクションになります。 【参考】環境省ホームページ https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/