未来に残したい世界の絶景「ペリト・モレノ氷河/南米パタゴニア地方」

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この連載では、世界各国を回る旅人やツアーコンダクターが旅先で出会った景色をお届けします。
世界から届く絶景写真から、人と自然が共存する豊かな社会の在り方を考えてみませんか?

第三回目となる今回は、アルゼンチンとチリにまたがるパタゴニア地方のペリト・モレノ氷河です。
南アメリカ大陸の最南端、パタゴニア地方にあるロス・グラシアレス国立公園は、南極大陸、グリーンランドに続く世界で3番目に大きい氷河地帯です。
その中で最も有名な氷河が、ペリト・モレノ氷河。
展望台から見える氷の壁は、どこまでも果てしなく続き、圧巻のひと言! 総面積は250km2に及ぶというから驚きです。

氷河は、展望台だけでなく船で湖上から見ることができ、高い頻度で崩落の瞬間に立ち会うことができます。
崩落が始まると、そこにいる誰もが、儚くも迫力ある一瞬に釘付けに。
毎日2mも前進し続けているペリト・モレノ氷河は、壮大な代謝を繰り返し、まさに呼吸をしているかのような氷河なのです。
地球温暖化の影響から氷河が溶けているというニュースは耳にしますが、ペリト・モレノ氷河は、成長を続けています。その理由は解明されていないものの、世界中の氷河が縮小していく中で貴重な氷河といえるのかもしれません。

力強い地球の生命力を間近で感じられるこの氷河もまた、未来に繋いでいきたい景色の一つです。

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