「斗々屋」が代官山にオープン!量り売り専門店では何が買える?

京都に本店を構える、日本初のゼロ・ウェイスト スーパーマーケット、斗々屋(ととや)。
東京には国分寺に店舗があり、2023年10月には代官山店となる「CIRTY BIOSK by Totoya」が新たにオープンしました。

都会のライフスタイルと量り売りはどのように交わっていくのか? 斗々屋の新店舗の魅力をレポートします。

量り売り専門店「斗々屋」

斗々屋は、「地球1個分の暮らし」をミッションに掲げ2021年より京都本店をオープン。その後nue by Totoya国分寺店、今回訪れた代官山のCIRTY BIOSK by Totoyaを展開。店舗では、乾物や調味料、野菜、果物、納豆、お総菜など、普段私たちがスーパーマーケットで購入する食品を量り売りで購入することができます。

使い捨てのパッケージを使用せず、自宅から繰り返し使える容器を持ちこむ量り売り。海外では利用する人も多く、日本でも徐々に取り入れる店舗が増えてきています。
ミニマムでエコな生活を提案する斗々屋は、そんな国内の量り売りブームの立役者になっています。

店内のラインナップは?おすすめ商品を聞いてみた

今回新オープンの「CIRTY BIOSK by Totoya」は、新業態として便利なキオスク×ゼロ・ウェイストがテーマ。代官山という、最新のトレンドに敏感な人やモノが集まる街に定着しそうなコンセプトです。

店舗が入るForestgate Daikanyamaは、代官山駅の改札を出てすぐ目の前。花屋、カフェなどのテナントを抜けるとすぐに見えてきます。

秘密基地を思わせるような建物は、コンパクトながらふらっと立ち寄りたくなるような外観です。

店内に入ると、棚スペースには野菜や果物がずらり。もちろんすべてパッケージレスのバラ売りで、欲しい個数・分量を購入することができます。
「こだわりの生産者さんから集めた農産物です。基本的に季節のものを取り揃えているため、来る度に違ったラインナップを楽しむことができますよ!」と店員さん。

野菜には一言メモも。店員さんに調理法を聞いてみるのもおすすめ

レジカウンター下にはお味噌や塩こうじなど調味料、お肉の加工品、サラダなどの冷蔵商品があります。余りがちなドレッシングなどを欲しい分だけ買えるのは嬉しい! 量り売りでは珍しい納豆もあります。納豆はこだわりの有機栽培のもので、その美味しさからファンが多いそう。
「フムスも人気です。こだわりのフムスはミネラル、食物繊維などもたっぷりと含まれています。」と店員さんに教えていただきました。

量り売りの定番、ナッツ類やドライフルーツも充実。わかめやひじきなど乾物、ふりかけなども所狭しと並びます。
中でも、お客さんから熱い支持を受けているのがグラノーラ。京都本店でも人気のフレーバーなど4種類のラインナップを揃えています。

オリーブオイル、ごま油、料理酒など、こだわりの調味料やオイル類も大きな瓶から移し替えます。「お手持ちの容器でも、店舗にて専用瓶を購入し量り売り購入することも可能です。」とのこと。
少量購入して試せるのも量り売りの嬉しいところです。

デポジット制・リターナブル容器にて淹れたての飲み物やデリも販売。飲み物はコーヒーやスムージー、グラスワインなど平日から休みの日まで楽しめるメニュー。スイーツも充実しているので、手土産にも良いかも知れません。

購入方法はいたってシンプル。容器を持参しなくても良い商品も

ここからは、実際に量り売り購入の方法について見ていきましょう。
今回は、シリコンバッグのスタッシャー、空き瓶、空き缶、タッパー、ジップロックの計5種類の容器を持参しました。

まずは、野菜・果物コーナーからミニトマトとレモンをセレクト。
普段は何気なくパック詰めされたミニトマトを購入していますが、いざ1つずつ自分で選ぶとなると個々の形・色合いの美しさや特徴に気がつきます。

購入方法は設置してあるザルに欲しい分を入れるだけ。バラ売りの商品は、レジにて店員さんが量ってくれます。

その他には、ポップコーンの種、チャイを1瓶ずつと布製ティーバックを購入しました。
ミニトマトとレモンはタッパーに、ポップコーンの種はレジにてスタッシャーにそれぞれ詰め替えました。
リターナブル瓶入りの商品も、持ち込んだ容器に詰め替えて持ち帰ります。

リターナブル瓶は、店舗で繰り返し使用されることを前提とした包装システム。
購入時に商品価格とは別に100円が加算されますが、空になった容器を店舗へ返却すると100円が返却される仕組みです。(その場でマイ容器に詰め替えて持ち帰れば料金はかかりません。)

「リターナブル瓶商品を多く取り扱う理由は、都会で忙しい生活を送る人たちにゼロ・ウェイストを身近に感じていただきたいからです。容器を持参したり、店頭で量り売り購入をする行動はどうしても手間が増えたり、心理的にもハードルを感じてしまう人も多いかと思います。その点、リターナブル瓶であればサッと購入が可能です。」

リターナブル瓶の返却率は高いそうで、すでに都会でゼロ・ウェイストな循環が巡り始めています。

斗々屋で心地よいゼロ・ウェイスト生活を始めよう

量り売り購入に興味があっても、まだチャレンジしたことのない人も多いのではないでしょうか。
都心は特に単身世帯や二人世帯などが多く、大容量を購入する世帯は少ない傾向にありますが、野菜などの食品のバラ売りや量り売り販売はまだまだ普及していません。

狭い間取りでミニマムに暮らす人々は、冷蔵・冷凍庫も小さいサイズを持つことも多い今。ゴミを減らすだけでなく、生活に必要なものを必要な分だけ購入するゼロ・ウェイスト生活をCIRTY BIOSK by Totoyaで始めてみては。

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この記事を書いた人

フリーライター/エシカル・コンシェルジュ。学生時代、100本以上のドキュメンタリー映画を通して、世界各国の社会問題を知る。
個人SNSでも都会からはじめるエシカル・ゆるべジな暮らしを発信中!