学芸大学駅から商店街を抜けてしばらく行くと辿り着く、路地裏の隠れ家ヴィーガンレストラン「PLANT PLANET」。
昨年春に白金台から移転したというお店は、まるでパリの路地裏のような外観。レトロな雰囲気の家具や照明、そしてアートが交わるどこか不思議で、居心地の良いレストランです。
最近ヴィーガンレストランを目にすることは増えてきましたが、PLANT PLANETでは、カフェやレストラン利用ができるのはもちろん、ヴィーガン料理教室も開催。
一見敷居の高そうなヴィーガン料理教室では、どんな体験ができるのか。初めて伺いました。
レストラン利用で料理のおいしさに感動したお客さんが参加

月に一回開催しているという料理教室は、最大5名という少人数制。取材の日はキャンセルが出たこともあり、アットホームな雰囲気でした。
皆さんお店で食べた料理に感動したのがきっかけで、料理教室には初めて参加されたとのこと。シェフが準備をしている間も、楽しげにお店で食べた料理の話で盛り上がっていました。
初心者も安心。スーパーで手に入る食材でヴィーガン料理を身近に

オーナーシェフ相馬さんのこだわりとして、スーパーで手に入る食材で簡単に、かつ忙しいお母さんでも作れるように時短を意識し、洗い物が増えない工夫をしているそう。
「料理が超初心者の方でも参加してもらえるように考えています。お家で自分のためや大切な人のために料理で表現するきっかけにしてもらえたらうれしいです」と話す相馬さんから、料理を通して紡がれる時間や人と人のつながりを大切にされているのが伝わってきました。
野菜の旨味を引き出すちょっとした工夫が学べる

この日の料理教室のメニューは「ヴィーガン餃子とオーガニック人参のロースト
~トマトバルサミコソースを添えて~」PLANT PLANETはグルテンフリーのお店でもあるため、今回使った餃子の皮は米粉を使ったものでした。
まずは食材をカットするところから始まります。椎茸のいしづきや玉ねぎの芯なども捨てずに細かく刻んで使用。ここで、「先生みたいに綺麗に切りたい!」という声をきっかけに包丁の持ち方や動かし方のコツを急遽レクチャーするという展開も。

正解を求めるのでなく、料理を遊ぶように楽しんでほしいという相馬シェフ。そんな自由な表現を大切にしながらも「野菜を炒める時は少し焦がしてお湯を入れて、炒め煮にすると旨味が引き出されて美味しい」「野菜の茹で汁を使うと、味わいに幅が繋がって料理に一体感が生まれる」など、普段の料理に生かせるヒントがたくさん散りばめられています。
工夫が詰まったヴィーガン餃子は野菜の旨みがしっかりと味わえ、何個でも食べられそうでした。
にんじんのローストも調理はシンプルなのに素材の甘みとトマトバルサミコソースの酸味がクセになる美味しさです!
感性を表現し豊かさがめぐる場所

お店に入ってすぐの壁面には、相馬シェフのアルコールインクアートが一面に飾られています。ギャラリースペースには、アップサイクルから生まれたPLANT PLANETオリジナルの天然アロマオイルや様々なアーティストの作品が展示販売されています。
相馬さんは、感性を表現することで人が繋がり豊かさがめぐる場所にしたいと話してくれました。
日常には取り入れにくく感じるヴィーガン料理のハードルをぐっと下げ、野菜の美味しさを最大限に引き出す工夫を学べるPLANT PLANET。
ここにくれば普段の料理がもっと楽しいものになるはず。
カフェやレストランとして利用してから料理教室に参加してみるのもおすすめです。

PLANT PLANET
住所:東京都目黒区目黒本町2-3-1
営業時間:11:00~15:00/18:00~21:00
※定休日はインスタグラムをご確認ください
インスタグラム:https://www.instagram.com/veganshop_plantplanet/