大切なものだから人や環境を傷つけない選択を。国内のおすすめエシカルジュエリーブランド

金や宝石などを使ったジュエリーは古くから人々を魅了し続けています。でもその美しいジュエリーの裏側で、人が傷つけられ自然が犠牲になっているとしたら…? ジュエリーは、生産する際の労働の搾取や環境破壊が大きな問題になっています。
ずっと身に着けたいものだからこそ、生産過程が分かり、安心してつけられるものを選びたいですよね。

この記事では、エシカルジュエリーの魅力とおすすめのブランドをご紹介します!

INDEX

エシカルジュエリーとは?

出典:pexels.com

エシカルとは直訳すると「倫理的な」という意味。つまり、エシカルジュエリーは、生産に携わる人や自然環境に十分に配慮されて作られているアクセサリーのことです。例えば生産する人の労働環境が守られていたり、生産過程における環境負荷が少ないなど、人や自然、動物を傷つけずに作られています。最近ではゴミになるはずだったものをアップサイクルして作られたアクセサリーも多く登場しています。

エシカルジュエリーのブランドでは、その生産の背景を明示して透明性を保っており、私たち消費者も安心して手に取ることができます。この記事では、国内でも増えてきているエシカルジュエリーブランドをご紹介します。

ジュエリーが抱えるたくさんの問題

出典:pexels.com

私たちの手に届くまで、ジュエリーはどのような過程をたどってきているのでしょうか。実は美しいジュエリーの裏側には、深刻な人権侵害や環境汚染などの問題がかくれているケースが珍しくありません。

例えば、金は採掘される際に、毒性の高い水銀が使われ、人々の健康や環境の大きな脅威になっています。
鉱山の開発もたくさんの資源を必要とし、多くの二酸化炭素を排出するため、環境にとって優しいものとは言えません。
また、ダイヤモンドはコンフリクトダイヤモンド(紛争ダイヤモンド)と呼ばれるものがあります。アフリカで内紛が起こっている地域では、ダイヤモンドが武器の調達資源になっていることがあるのです。劣悪な環境での低賃金労働や、児童労働も行われています。

これまでのジュエリーは、作る人の人権が守られていなかったり、環境汚染につながっているなど、多くの問題を抱えてきました。

エシカルジュエリーの特徴

出典:photo-ac.com

そんなジュエリーの問題を解決すべく生まれたのが、人権や環境に配慮して作られているエシカルジュエリーです。エシカルジュエリーの特徴には以下のようなものがあります。

  • 児童労働や強制労働などの労働搾取が行われていない
  • 採掘する人の労働環境が危険なものではない
  • フェアトレード(生産者と公正な取引がなされている)
  • 生産者の自立支援が行われている
  • リサイクルやアップサイクルされた素材を使用している
  • 自然環境に配慮している

この中のひとつではなく、ブランドによってはいくつか、もしくはすべてに配慮して作られています。

毎日身に着けるもの、また、婚約指輪や結婚指輪など一生大切にしたいものは、誰も傷つけないエシカルジュエリーを選ぶのがおすすめです。

おすすめエシカルジュエリーブランド

国内で購入できるおすすめのエシカルジュエリーブランドを集めました。ぜひジュエリーを買う際の参考にしてみてください。

HASUNA

日本のエシカルジュエリーの中でもトップの人気を誇るHASUNA。
創業者がインドで劣悪な環境の鉱山とそこで働く人に衝撃を受け、立ち上がったブランドです。自らの足で環境などを確かめ、素材は産地と採掘工程がわかるものを使っています。金は働く人や環境に配慮されたエシカルゴールドを使用。また、各国で生産者の自立支援も行っています。
オンラインショップの他、表参道には路面店があり、他の都市でも取り扱い店舗があるので、手に取って見ることができるのも嬉しいポイントです。
https://hasuna.com/

ERATHRISE

エシカルジュエリーの人気ブランド。
ジュエリーの多くの素材は発展途上国で産出されます。そこで働く人々とフェアに、伝統を受け継ぎながら、プロダクトを作り出しているEARTHRISE。
ジュエリーに使われているのは、紛争の資金源とならないダイヤモンドや、フェアトレードのゴールド・シルバーなど。人や環境に配慮された素材と、それを加工する職人の高い技術が、高品質のジュエリーを生み出しています。
表参道に路面店があり、各地でポップアップも開催しています。
https://earthrise-j.com/

MOTHERHOUSE

「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念のもとバングラディッシュからスタートしたMOTHERHOUSE。
今では関東に20店舗以上、近畿に8店舗、その他の地域や海外にも店舗が増え続けている人気バッグブランドです。もともとバングラディッシュで作られるバッグの販売から始まりましたが、現在はスリランカやミャンマー、ネパールのジュエリーも販売しています。石の個性を大切に、現地の職人の技術を生かして作られるネックレスやピアスは、ネーミングから強いメッセージ性を感じるものばかり。
給与水準の高さや昇給制度など、現地ではトップクラスで働く環境が整備されています。
https://www.mother-house.jp/

GYPPHY

どんなファッションやシーンにも合う、ファッショナブルなジュエリーが楽しめるエシカルジュエリーブランド。
GYPPHYでダイヤモンドの代わりに使われるのは、人の手によって合成された宝石であるモアサナイト。モアサナイトは、ダイヤモンドにまさると言われる輝きと耐久性が大きな特徴です。鉱山開発もせず紛争の資金源にもならないモアサナイトは、まさにエシカル。最近は世界でファッション感度の高い人たちからの支持を集めている、新しい時代のジュエリーです。
また、ゴールドやシルバーは、採掘の際に環境負荷を低減し、働く人の環境など、厳しく基準を設け、それをクリアしたものを使用。
手に入れやすい価格も人気の理由の一つです。
https://gypphy-shop.com/

sobolon

環境に配慮した素材を使ったりアップサイクルされた素材を使うのも、エシカルジュエリーの特徴のひとつ。
sobolonでは、海岸に漂着したプラスチックを使用してアクセサリーを作っています。クリエイターが海に出向き、海洋プラスチックを回収。その海洋プラスチックは、ひとつひとつデザインされ、思いのこもった加工を経て、かわいいアートのようなアクセサリーへと変身します。
ひとつとして同じものがないアクセサリーは、身に着けるたびに海の大切さを思い出させてくれます。
https://sobolon3695.thebase.in/

大切なジュエリーだから他の人や環境を傷つけないエシカルなものを

出典:pexels.com

今回は、おすすめのエシカルジュエリーブランドをご紹介しました。毎日身に着けるもの、特別な日にプレゼントしたいもの、一生大切にしたいものだから、背景を知り、きちんと選びたいもの。美しいと思って購入しても、その裏で環境や人を傷つけていたら悲しいですよね。

私たち一人ひとりが、ジュエリーの素材がどこからきてどのように作られているかを知り、人にとっても自然にとっても優しいエシカルジュエリーを選ぶこと。そのことが、ジュエリーの裏にひそむ問題の解決への一歩となっていくのではないでしょうか。

Follow us!

INDEX