4月24日は何の日?ファッションレボリューションデーとは

毎年4月24日に定められている「ファッションレボリューションデー」をご存知ですか? 洋服を購入し、ファッションを楽しむ私たちと深くかかわっているこの日。 今回は、ファッションレボリューションデーを定めた「ファッションレボリューション」の概要やファッションについて私たち一人ひとりが考えていきたいことを見ていきます。

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ファッションレボリューションとは

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ファッションレボリューション(Fashion Revolution)は、ファッション産業の透明性を高めていこうとするグローバルキャンペーンのことです。環境を保護・回復し、成長や利益よりも人を大切にする世界的なファッション産業をビジョンに、世界中で様々な活動が行われています。

ファッションレボリューションでは、具体的に以下を目的としています。

・世界のファッション業界において人と環境の搾取を終わらせる
・安全で尊厳のある労働条件と生活賃金をサプライチェーンのすべての人に
・世界のファッション業界全体における力を再分配し平等なバランスを保つ
・世界のファッション業界における労働運動の拡大と強化
・世界のファッション産業が限りある資源の保全と生態系の再生への取り組みを行う
・バリューチェーン全体の透明性と説明責任を当たり前にする
・使い捨てをやめ、材料をより長く使用し、無駄にしないシステムへの移行
・遺産や技術、地域で語り継がれてきた智慧が認められ、大切にされること

日本はキャンペーンがスタートした2014年から参加。今では世界に約100の支部を持つ世界的な動きに発展しています。

ファッションレボリューションデーはなぜ4月24日?

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ファッションレボリューションという世界的なムーブメントが誕生したきっかけは、2013年4月24日に発生したバングラデシュの商業ビルの崩壊事故、いわゆる「ラナ・プラザ崩壊事故」にあります。
事故現場となった商業ビル内には当時多くの縫製工場などがひしめき合っており、ビルの崩壊によって、そこで働く人々が負傷し命を落としました。その多くが縫製作業を行う若い女性だったと言われています。この事故により、杜撰な建物の管理だけでなく、長時間労働が当たり前であったことなど劣悪な労働環境が明るみになり、大きな社会問題となったのです。

この悲劇がきっかけで、SNSでは自分の洋服の写真とともに、「#whomademyclothes(私の服は誰が作ったの?)」というハッシュタグをつけて投稿するというムーブメントが生まれます。
ムーブメントはやがてファッションレボリューションに発展。ファッションレボリューションは、2013年にイギリスのキャリー・ソマーズとオルソラ・デ・カストロという2人のデザイナーによって設立されました。ファッションレボリューションでは、ラナ・プラザ崩壊事故が起こった4月24日をファッションレボリューションデーと定めています。

関連記事:悲劇から10年。エシカルファッションの原点、ラナ・プラザ崩壊事故とは

世界中で広がるエシカルファッション

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ラナ・プラザ崩壊事故や消費者の声によって、ファッションに関わる企業は、労働者の働き方や生産ラインの見直しを余儀なくされました。生産にかかわる人々の人権や環境への負荷を考慮した「エシカルファッション」の考え方が広まっていったのです。

エシカルファッションとは、調達・製造・流通・販売の4つのプロセスを通して「人・社会・地球環境・地域」のことを考え、展開されるファッションを指します。かみ砕いていうと、売上や生産量を最優先にするのではなく、地球環境や人、社会を重要視します。
例えば、生産者の労働環境が守られ適正賃金が支払われている、製造時の排水や廃棄物・CO2をなるべく出さない努力をしている、毛皮など動物を傷つける素材を使用していないなど、人権の尊重に加えて、環境も考慮されたものがエシカルファッションと呼ばれています。

関連記事:環境にも人にも優しいサステナブルファッション。今日から私たちにできることとは

2022年日本のファッションレボリューションウィークイベント

ファッションレボリューションでは毎年4月24日を含む1週間を「ファッションレボリューションウィーク」(※毎年期間の設定に相違あり)と定め、自分たちが着ている服は誰が作り、どのような生産プロセスを経ているかを見直す期間としています。

日本でもファッションレボリューションウィークが開催されており、2022年は「服を長く愛するために#LovedClothesLast」をテーマに、東京渋谷のヒカリエでイベントが行われました。服の寿命を延ばすワークショップや、服のお直しに関するトークイベントなど、服をできるだけ長く使用するためのヒントが詰まった内容でした。

2023年ファッションレボリューションウィーク

2023年は4月22日~29日の期間でファッションレボリューションウィークが開催されます。
ラナ・プラザ崩壊事故から10年の節目にあたる2023年は、Manifesto for a Fashion Revolution がテーマ。世界的にサステナブルファッションが広まってはいるものの、気候変動や増加する社会的な不公正を解決するには進みが遅すぎるとした上で、「公正な取引が行われること」「適正賃金が支払われること」「環境を保全し修復すること」など、2018年にファッションレボリューションが制定した10のマニュフェストをテーマとして掲げます。

今年も日本を含む各国で様々なイベントが行われる予定です。日本における最新のイベント情報はFashion Revolution Japanの公式インスタグラムをチェックしてみてくださいね。

エシカルファッションを知るために

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最後に、私たちがファッションレボリューションに参加する方法を見てみましょう。

ファッションレボリューションウィークのイベントに参加してみる

前述した通り、ファッションレボリューションウィークには、東京を中心にイベント行われています。実際に話を聞き、体験することでエシカルファッションがぐっと身近になるはずです。

SNSでタグ付けしてみる

自分の洋服のロゴがわかる写真とともに「#whomademyclothes(誰が私の服をつくっているの?)」のタグをつけてSNSに投稿することで、ファッションレボリューションのムーブメントに参加できます。

ファッションレボリューション公式SNSをフォローする

ファッションレボリューション公式のSNSでは、ファッションに関して学べる投稿が数多くあります。また英語ですが、YouTubeチャンネルでもたくさんの情報を得ることができます。フォローしてファッションの在り方を考えるのも一つの方法です。

他にも、EU市民であれば、Good Clothes,Fair Pay(ファッション産業に携わる人の生活賃金を要求するための署名活動)に参加できます。

ファッションレボリューションデーである4月24日には、今着ている洋服はどこでどのようにして作られたものなのか、自分自身はどのような方法でエシカルファッションを取り入れるのか、考えてみてはいかがでしょうか。

Fashion Revolution Japan
Instagram https://www.instagram.com/fashionrevolutionjapan/

Fashion Revolution
Instagram https://www.instagram.com/fash_rev/
YouTube https://www.youtube.com/channel/UC0JS74vyisaHej_xEq_zZ1w

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この記事を書いた人

元専業主婦の編集ライター兼校正者。子育てや教育、美容、ライフスタイルを中心とした複数のジャンルで記事企画や執筆、インタビューに携わり、キャリアを重ねる。近年は、持続可能な社会環境づくりに関心を抱く。成人した娘と息子を持つ母。

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