エシカル

  • 【2023年6月】週末行きたい!気になるイベントin関東

    新緑が美しい季節となり、お出かけしたい気持ちは高まるばかり。そんな季節にぴったり! 6月に関東で開催予定のエシカルなイベントをまとめてみました。「次の週末はどこへ行こうかな?」と思ったときにはぜひ参考にしてみてくださいね。※お出かけ前には、各イベントのWEBサイトにて最新の情報を確認してください。 第19回 東京蚤の市 この投稿をInstagramで見る 東京蚤の市(@tokyonominoichi)がシェアした投稿 そのときしかない出会いにときめきが止まらない!国営昭和記念公園で日本最大級規模のアンティークマーケット  “古い物を大切に次の担い手へバトンタッチしていく”というヨーロッパで受け継がれてきた文化を東京でもつくりたい、と2012年から開催されてきた蚤の市。今年も緑豊かな会場で3日間開催されます。北欧雑貨や古道具、花や古着からフードなど210の出店に加え、音楽ライブや大道芸などのパフォーマンス、ものづくりのワークショップも開催され、どこを歩いていても楽しいこと間違いなし!イベントの名物になりつつある「物々交換の本棚」のコーナーにも注目。本のタイトルはラッピングで見えないようになっており、前の持ち主からのメッセージから選ぶというユニークなシステムです。一日かけてゆったりとヴィンテージやアンティークの世界をのぞいてみませんか?  第19回 東京蚤の市開催日時:2023年6月2日(金)~6月4日(日) 9:30~17:00場所:国営昭和記念公園 みどりの文化ゾーン ゆめひろば入場料:オンライン販売チケット1,300円 / 会場販売チケット1,700円 ※中学生以下はチケット不要URL:http://tokyonominoichi.com/   オホズマーケット この投稿をInstagramで見る ボーナストラック(@bonustrack_skz)がシェアした投稿 ローカルでバラエティ豊かな空間が下北沢のBONUS TRACKに 小田急線の下北沢駅と世田谷代田駅の間にある複合施設ボーナストラックにて、豪徳寺の咖喱食堂オホズマートが主催する"INTO THE FUTURE MARKET"が開催されます。会場には、アートや古着、ハンドメイド作品や花屋、ブリュワリーなど、個性あふれるローカルなお店が集結。散歩コースにもぴったりなボーナストラックへ、新しいカルチャーに出会いに行こう。 オホズマーケット 開催日時: 2023年6月4日(日) 12:00〜19:00 場所:下北沢BONUS TRACK入場料:無料URL:https://note.com/bonustrack_skz/n/n52af8f90eb39   TWO DECADES OF HIDDEN FASHION この投稿をInstagramで見る FASHION REVOLUTION JAPAN(@fashionrevolutionjapan)がシェアした投稿 これまでとこれからのファッションを考えよう。10年の節目を迎えたFASHION REVOLUTION JAPANによる展示イベント バングラデッシュの縫製工場が多く入る商業施設が崩落し、多くの人々が犠牲になったラナ・プラザ崩落事故から今年で10年。事故をきっかけに発足し、ファッション業界の透明性を高めるために活動するFASHION REVOLUTION JAPANが、表参道のGYRE GALLERYにて展示会を開催します。会場は、ファッション産業の変化を可視化したインフォグラフィックの展示や来場者がアクションを起こせるブースも。「衣服の隠されたコストに目を向けよう」をテーマにパタゴニアのプロダクトラインディレクターをゲストに迎えたトークショーも予定。これまでの10年、ファッション産業はどう変わって、どう変わらなかったのか。そして、これからの10年はどうなっていくのか。普段は見えないリアルなファッションの裏側を覗きに訪れてみては? TWO DECADES OF HIDDEN FASHION開催日時:2023年6月4日(日)~6月29日(木) 11:00~20:00場所:GYRE GALLERY入場料:無料URL:https://www.fashionrevolution.org/asia/japan/・FASHION REVOLUTION2023 TALK 3「How Clean Are Your Clothes? 衣服の隠されたコストに目を向けよう」開催日時:2023年6月10日(土) 18:00~19:30参加費:オンライン無料、現地参加チケット1000円(30名限定)URL:https://peatix.com/event/3562624 調べて 聴いて 考える このプラスチックごみ、どこからきたの? 環境月間の6月。お子様と一緒にプラスチックごみについて学んでみませんか。 プラスチックごみによる海洋汚染が深刻になっている昨今。小学生(高学年)と保護者を対象とした本イベントでは、前半に専門事業者による海洋プラスチックにまつわるワークショップとトーク、後半にアート集団による海洋ゴミメイドの楽器の演奏会が催される予定です。家族で楽しみながらプラスチックごみについて学んでみては?申込は先着順のため、参加ご希望の方はお早めに! 調べて 聴いて 考える このプラスチックごみ、どこからきたの?開催日時:2023年6月17日(土) 13:00~16:00(12:30受付開始)場所:横浜市役所1階アトリウム(横浜市中区本町6丁目50-10)入場料:無料 対象:小学生(高学年)と保護者(先着80名) URL: https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/sumai-kurashi/gomi-recycle/pla-taisaku/20230617event.html  

  • イタリア、トスカーナで体験。暮らすように滞在するアグリツーリズム【現地レポート】

    農家に宿泊する休暇の過ごし方が、都市部に住むヨーロッパに人から人気を集めています。動物に触れあいながら自然を身近に感じることは、子どもにとっても大人にとってもかけがえのない体験に。今回は、アグリツーリズムが盛んなイタリアから、トスカーナ地方で体験したファームステイをレポートします。 アグリツーリズムとは? アグリツーリズムとは、「アグリカルチャー(農業)」+「ツーリズム(観光)」を組み合わせた造語で、20世紀後半のヨーロッパで生まれました。ファームステイ、農家民宿、と言うとよりイメージしやすいと思います。それ以前から夏休みなどを田舎で過ごし、自然に触れ、現地の人と交流する習慣があったので、ヨーロッパの人々にとっては真新しい概念ではありませんが、近年は、より体系化。選択肢も増え、アグリツーリズムの滞在先が選べるサイトが充実し、情報も得られやすくなってきています。 イタリア・トスカーナ地方で盛んなアグリツーリズム イタリア全国で盛んなアグリツーリズム(イタリア語では「アグリツーリズモ」)ですが、イタリア中部のトスカーナ地方は、質、量、人気ともに群を抜いています。フィレンツェから少し足を伸ばすと、ワイナリーや丘の上の中世の街が宝石のように点在するトスカーナ。お城を改装したラグジュアリーなホテルなども多い中、ファミリーに最適なのがアグリツーリズモ滞在です。ハイシーズンは6月頃から。ヨーロッパ各地だけでなく、北米などから家族連れが次々に訪れ、自然や農家と触れ合いながら都会では体験できないスローライフを満喫します。一度滞在して気に入ると翌年もリピートするゲストが多く、アグリツーリズモのオーナー一家とは友人や家族のような関係になることも。基本的には、どの滞在も朝食付きで、夕食をとることもでき、子どもをプールで遊ばせている間などに、他のファミリーとも自然に交流が生まれるのもこの滞在の醍醐味です。 ワイン畑を見晴らす「アルパカの丘」でアグリツーリズム体験 トスカーナに住む義叔母が友人から、アルパカと触れ合えるアグリツーリズモがある、と聞いて今回訪れたのが、こちらの「LA VALLE DEGLI ALPACA(ラ・ヴァッレ・ディ・アルパカ)」。アルパカの谷、という意味ですが、実際はワインの産地、キャンティの丘の上にあるアグリツーリズムです。 オーナーが手作りした大きな家は、元々は宿泊客を迎えるために建てられたのですが、年々孫が増え、今はオーナー一家が3世帯で賑やかに暮らしています。4月から9月の半年間、日帰りのゲストを迎えるスタイルをとっています。屋外プールや、広い芝生を貸し切ることも可能。最大の魅力は、何と言ってもアルパカをはじめとした動物たちとの触れ合いです。 私たちが訪れた夕刻は、動物たちが庭から小屋に戻り始めていました。 アルパカは典型的な草食動物で、性格はとても穏やか。後ろの方から私たちをじっと見つめているアルパカもいれば好奇心旺盛で近づいてくるアルパカもいて、色々な反応を観察できます。4年前、夜中にオオカミの群れに襲われて12頭のアルパカが亡くなるという、嘘のような痛ましい出来事もあったそう。 生後2週間の赤ちゃんの可愛さと柔らかさは格別でした。 アルパカに続き、羊と馬も小屋に。これから動物たちは各部屋で食事を済ませ、19時頃寝るそう。放牧されていたアヒルや七面鳥たちも、鳥小屋へと戻ってきます。 ゲストの子どもたちはオーナー一家の子どもや犬とも自然に仲良くなり、暗くなるまで丘を駆け回って遊びます。子どもたちにとって、都会の日常では体験できない自然や動物との触れ合いは、何事にも変えがたい貴重な経験です。 オーガニックのローカルフードもファームステイの楽しみのひとつ 一方大人は、18時ごろから手作りのチーズや生ハム、ブルスケッタ、ワインでアペリティーボタイムがスタート。オーガニックのローカルフードはどれも新鮮で、絶品。 広い空が薄暮に染まるのを、ゆったりと眺めながらいただくワインも格別です。丘の向こうから吹くひんやりとした風に吹かれて、一日が終わります。 心豊かになれる旅の選択肢、アグリツーリズム ミラノやローマなど都会で働く人も、週末やバカンスは仕事モードをオフにして、家族や友人と、自然に囲まれてのんびりと過ごします。イタリアでは引きこもりという話を聞いたことがありません。長い夏休みや冬休みは反強制的に山や海に連れ出されるので、引きこもる暇がないのかもしれません。観光地をめぐる旅行とは一味違ったアグリツーリズム。動物や人々との交流を通して思い出に残る体験をしたい人におすすめしたい旅のスタイルです。 LA VALLE DEGLI ALPACAhttp://www.lavalledeglialpaca.com

  • 【2023年最新】肌にも環境にも優しい日焼け止め6選

    今年も日差しが気になる季節がやってきました。みなさんは、どこをポイントに日焼け止めを選んでいますか。紫外線から私たちの肌を守る日焼け止めですが、実は、日焼け止めの一部の成分が、海洋汚染に繋がることが懸念されています。そこで選びたいのが、肌だけでなく環境に優しい日焼け止めです。肌にも環境にも優しい日焼け止めにはどんなものがあるのか、見ていきましょう。 今使っている日焼け止めは肌と環境に優しい? 出典:pexels.com 毎年たくさんの日焼け止めを目にしますが、多くの日焼け止めで紫外線吸収剤という成分が使われています。紫外線吸収剤は名前の通り紫外線を吸収し、他のエネルギーに変えて放出するものです。白浮きしない、塗りやすいなどメリットが多く、これまで日焼け止めのキー成分として配合されてきました。 しかし、近年紫外線吸収剤がもたらす肌や環境への影響が問題になっています。肌が敏感な人が紫外線吸収剤を肌に塗ると、肌荒れを起こしてしまう恐れがあることがわかっています。また、この成分が海や川に流れ出ると、水中の生物にダメージを及ぼすことがいくつかの研究で明らかになっています。ハワイでは、サンゴ礁の衰退を招く白化現象を引き起こすとして、2018年から紫外線吸収成分であるオキシベンゾンとオクチノキサートの入った日焼け止めの使用を禁止。日本からも多くの観光客が訪れるハワイでこのような動きがあったため、日本国内でも海や川を汚染しない成分を用いた日焼け止めが販売されるようになっています。 肌と環境にやさしい日焼け止めを選ぶポイントは? 今回日焼け止めを選定するにあたり、基準にしたポイントは以下です。 ・オキシベンゾンとオクチノキサートなど、紫外線吸収剤を使用していない・低刺激で子どもや敏感肌の人でも使える・原料のほとんどが植物性由来でできている・塗り心地が良い・石鹸で落とせる 肌や環境に優しいのはもちろん、頻繁に使うものなので毎日使ってもストレスのない使い心地であることも大切です。優しさと使いやすさ、二つを両立した日焼け止めをピックアップしました。 肌と環境にやさしい日焼け止め5選 サンゴに優しい日焼け止め この投稿をInstagramで見る サンゴに優しい日焼け止め®︎(@sango.okinawa)がシェアした投稿 沖縄で生まれたサンゴに優しいバームタイプの日焼け止め。今年、下地にも使えるホワイトタイプに加えて、普段のファンデーション代わりにもなるベージュタイプが新しく登場しています。紫外線散乱剤として海水に溶けない酸化亜鉛を使っているだけでなく、ゴマ種子油やヤシ油、シア脂など保湿美容成分が60%以上含まれており、海にも肌にも嬉しい作り。小さな子どもにも使える使うことができ、石鹸で落とせる点も助かります。パッケージは、箱容器から何度も使えるコットンバッグへ変更し、ゴミを極力出さないように配慮。また、売り上げの一部は沖縄のサンゴ移植活動へ寄付されています。 効果:SPF50+、PA++++容量:40ml価格: 3,237円(税込)公式サイト:https://naturalshop.official.ec/ 海で、日やけ止め。/森で、日やけ止め。|森海谷 この投稿をInstagramで見る Staticbloomjp(@staticbloomjp)がシェアした投稿 アウトドアアイテムを取り扱う東京都あきる野市の企業が開発した日焼け止めです。アウトドアを楽しむ人に、肌と環境に負担のかけないものを使ってほしいと作られたのは、虫を寄せ付けない香りの「森で、日焼け止め。」と無香料タイプの「海で、日焼け止め。」の2種類。紫外線吸収剤の代わりに紫外線反射剤である酸化亜鉛を採用し、生分解できる原料を可能な限り使用しています。肌本来が持つ自然治癒力と紫外線に対する抵抗力を考慮し、合成界面活性剤や合成防腐剤は使っていない点や、石鹸で簡単に落とせるのもこだわり。シルク成分が含まれているので、さらさらとしたテクスチャで、白くならないのも嬉しいポイントです。 効果:SPF23、PA+++容量:50g価格:2,640円(税込)公式サイト:https://store.staticbloom.co.jp/collections/森海谷 オールライト サンスクリーン クリーム|アムリターラ この投稿をInstagramで見る AMRITARA アムリターラ(@amritara_official)がシェアした投稿 紫外線吸収剤・酸化チタン・酸化亜鉛・タルクを使わず、紫外線散乱剤として天然美容ミネラル「セリウム」を採用した日焼け止めクリームです。なめらかなテクスチャで塗り広げやすく、塗った後にしっとりとした保湿感があるのが特徴。メイク下地としても使用でき、石けんで優しくオフできるのも特筆すべき点です。ブルーライトもカットしてくれるので、外出時だけでなく、パソコンを使い続けるオフィスワークにも重宝する一品。 効果:SPF18、PA+容量:40ml価格:4,400円(税込)公式サイト:https://www.amritara.com/c/skincare/sunscreen/csr277 ノンケミカルUVミルク|MammaBaby この投稿をInstagramで見る MammaBaby(ママベビー)公式(@mammababy_jp)がシェアした投稿 小さな子どもにも安心して使ってもらうため、紫外線吸収剤の不使用だけでなく、徹底的にノンケミカル、植物由来成分100%にこだわった日焼け止め。一般的にケミカルでコーティングされる「酸化チタン」を100%植物成分でコーティングする独自の技術を用いて、今までの紫外線吸収剤不使用の日焼け止めが抱えてきたベタつきやきしみ感、白浮きの問題を解決しました。石けんでオフが可能。家族みんなで使える日焼け止めです。 効果:SPF50+、PA++++(緑系カメパッケージ)/SPF 30、PA+++(ピンク系カメパッケージ)容量:50ml価格: 2,420円(税込)公式サイト:https://mammababy.jp/pages/uvmilk#/ ウェアルーUV|HANA ORGANIC この投稿をInstagramで見る HANA ORGANIC【公式】(@hana_organic)がシェアした投稿 天然成分100%でできており、そのうち植物成分のオーガニック比率は99.7%という名前の通りオーガニックな日焼け止め。紫外線散乱剤として酸化亜鉛などを使用し、紫外線やブルーライトといった生活環境因子から素肌を守る成分と、美容液や天然ミネラルが含まれています。イエローベージュとピンクベージュの2色展開で、天然ミネラルの光コントロールによってファンデーションを塗らなくてもトーンアップ効果が叶います。軽い塗り心地でしっかり密着してくれて、洗顔でオフ可能。ストレスフリーで使えます。 効果:SPF30、PA++容量:30ml価格:4,400円(税込)商品サイト:https://www.hana-organic.jp/shop-item/makeup/uv-base/ UVミルク|chant a charm この投稿をInstagramで見る チャントアチャーム【公式】(@chantacharm_official)がシェアした投稿 100%自然由来成分でできたUVミルク。紫外線だけでなく、ブルーライトや近赤外線をカットし、肌を守ってくれます。ノンシリコン処方で、紫外線吸収剤は不使用。紫外線散乱剤をサラサラしたパウダーでコーティングしているため、紫外線吸収剤不使用の日焼け止めにありがちなべたつきや白浮きがありません。小さい子どもでも使えるよう徹底した低刺激処方で、石鹸でオフ可能。滑らかで伸びの良いテクスチャで、使用後のみずみずしさと保湿感が嬉しい日焼け止めです。 効果:SPF50+、PA++容量:100ml(※春夏のみ数量限定で150ml販売)価格:100ml/3,410円(税込) 150ml/4,180円(税込)商品サイト:https://www.naturesway.jp/products/detail/20011090 今年の夏は、優しくて使いやすい日焼け止めを試してみては? これまでの紫外線吸収剤不使用の日焼け止めは、肌や環境には負担をかけないものの、べたつきがある、白浮きしてしまうなど、使い勝手が良いものばかりではありませんでした。しかし、近年は各ブランドの研究開発により、肌や環境に優しく、かつ使いやすいという商品がたくさん出てきています。 コロナの規制が緩和され、お出かけやアウトドアレジャーを楽しみたい今年の夏。日焼けが気になる方や小さなお子さんがいるご家庭は、今回ご紹介した日焼け止めを選んでみてはいかがでしょうか。

  • プラントベースの2foods。ヘルシージャンクフードの気になるお味は?

    植物性の材料しか使わないプラントベースフード。「環境に優しい」と注目を集めていますが、一方で動物性食品と比べると味が劣る、満足感が得られないなどのイメージが強い方も多いのでは?今回は進化系プラントベースフードカフェ、2foodsで人気メニューを体験。「どんな食材からできているの?実際の味はどう?」など、プラントベースフードを食べたことがない方にもわかりやすいようレポートします。 プラントベースフードとは? 肉類や牛乳などの動物性由来で作られた食品を使用せず、代替肉や豆乳などの植物性由来で作られた食品のこと。人口増加による食糧不足問題の解決や、環境負荷が高いとされる畜産の代替案として、欧米を中心に新たな食文化として広がりつつあります。 やみつきになるプラントベースフード?2foodsに潜入! 今回プラントベースフードを体験しに訪れたのは、日本におけるプラントベースフードのパイオニア、2foods(トゥーフーズ)。やみつきになる美味しさもヘルシーさも追求し、ヘルシーなジャンクフードを提供する2foodsは、美味しさを追求するために最新のフードテックを用いて商品開発を行っていて、従来の「健康」や「環境主義」などを全面的にアピールするプラントベースフードとは一味違います。 渋谷、銀座、八重洲など都内に5店舗があり、オンラインショップも運営しています。今回は、渋谷ロフト店にお邪魔しました。 グループでもおひとり様でも利用しやすい店内 2foods渋谷ロフト店は渋谷駅から数分の好立地にあり、通りからも目を引くカラフルなビジュアルが目印。渋谷ロフトと同じフロアに店舗を構えているため、お買い物の時にもふらっと気軽に立ち寄ることができます。ネオンカラーを使ったポップで明るい店内には、一人用の席、テーブル席がありグループでもおひとり様でも来店しやすい雰囲気。渋谷という土地柄、若者や外国人旅行客の来店も多く、取材日当日もランチタイムはほぼ満席状態でした。 気になるプラントベースフードのメニューは? 食事メニューはスパイシージャンクバーガー、まるでバターチキンカレー、エバーエッグオムライスなど、多くの人に馴染みがあるメニューをプラントベース仕様にしたラインナップ。他にも、濃厚やみつき担々麺、ソイチキン南蛮など、麺類や丼物もありました。スイーツメニューはハッピーチョコレートドーナツ、ラズベリーピスタチオドーナツなどのドーナツの種類が充実しています。他にも、キャラメルアップルパイや生食感の濃厚ガトーショコラなども魅力的。食欲をそそるプラントベースのジャンクフードがバラエティ豊かに並びます。 今回頼んだのはこれ! 魅力的なメニューが並ぶ中、今回実際にオーダーしたのは以下の2つです。 エバーエッグオムライス(プラントベースデミグラスソース)(テイクアウト:1188 円/イートイン:1210 円) セレクトした理由は、卵に似せて作られたプラントベースエッグ「エバーエッグ」を実際に食べてみたかったのと、動物性の食材を使っていないのに「コク深いソース」と言う謳い文句は果たして本当なのかと思ったからです。 代替肉や代替ミルクのようなものは目にする機会も増えましたが、“代替卵”にはなかなか出会えません。2foodsとカゴメがタッグを組んで開発したプラントベースエッグ「Ever Egg(エバーエッグ)」は、人参や白いんげん豆を原料に「野菜半熟化製法」(国内特許出願中)の技術を採用。本物に近づけるために試行錯誤の末生まれたそうです。 さくらドーナツ(テイクアウト:481 円/イートイン:490 円) スイーツメニューからは「春季限定」のワードに惹かれさくらドーナツをチョイス。卵やバター不使用ながら、ふんわりとした生地感を実現した秘密は、熟成発酵技術「オーバーナイト法」によるものです。この技術で通常の生地よりも5倍以上の時間をかけて発酵させているそうです。鮮やかなピンクのグレーズ全体には桜の花や葉のパウダーを使用。トッピングの桜のモチーフも華やかです。こちらも見かけからは、プラントベースフードとは気がつきません。 代替卵のオムライスと卵・乳製品不使用のドーナツ…気になるお味は? それでは実際に食べてみたいと思います。今回はわかりやすく、満足度を★(3つが満点)で表してみました。 まずはエバーエッグオムライスから! 運ばれてきた実物を見ると、卵は本物と遜色ない黄色で半熟具合もばっちり。デミグラスソースもプラントベースフードとは全く分かりません。肝心の味はと言うと、ふわっとした代替卵は本物の卵より軽い口当たりが印象的で、他の「代替卵」とはクオリティが格段に違い、大きな驚きがありました。そしてしっかりとコクのあるソースは、本格的な洋食店のオムライスを想起させる味わい。ケチャップライスからはしっかりと大豆ミートの存在を感じることができました。食べ進めるうちに、プラントベースであることはすっかり忘れてしまうほどの仕上がりです。ランチタイムに訪問し、夜までお腹が空くこともなかったことからしっかりボリューム感が欲しい方にもおすすめだと思いました。卵部分のみだともう少し濃厚さが欲しい人もいるかもしれませんが、ふわふわ、とろとろの卵の食感とデミグラスソースが本格的な風味であったことから、満足度は★★☆ さくらドーナツは、目にも楽しく思わず写真を撮りたくなるような可愛さです。生地感はふわっとしていながら、ドーナツのボリューム感もしっかりとありました。生地には、白砂糖に比べてミネラルが多くコクと旨味がある鹿児島県喜界島産粗糖や低GIのアガベシロップを使用しており、健康的でありながらやみにつきになる甘さ!また桜の風味と塩味が加わることにより、ジャンクフードでありながら和菓子のような一面も持ち合わせていました。プラントベースであることを全く感じさせない甘さ、揚げ物ならではのボリューム感があったことから、満足度は★★★ 2foodsに行ってみて気が付いたこと 今回2foodsに行ってみて感じたのは、プラントベースフードを初めて体験する人にぴったりのお店だということです。ハンバーガー、オムライス、ドーナツなど、わたしたちに馴染みのあるメニューばかりで、気負いせず気軽にトライすることができます。ランチやカフェ利用はもちろん、夜も比較的遅くまで開いており酒類の提供もあることから(※渋谷ロフト店限定)、仕事終わりのディナーや、今人気の夜カフェとしても利用できる点も嬉しいです。「環境問題に貢献するから、ボリューム感や満足感など物足りなさがあっても多少の我慢が必要」と心のどこかで感じていたプラントベースへの意識が「自信を持って多くの人におすすめできるもの」へ変わりました。 試す価値あり!今までにないプラントベースフードを体感してみては? “美味しい、楽しい、ワクワクする”を大切にした新しい形のプラントベースフード。プラントベースやヴィーガンは環境やエシカルに対する意識が高い人が食べる特別なものといったイメージが強いですが、2foodsはそういった一部の人たちだけでなく、単純に「美味しいものが食べたいから」という理由で利用したくなるカフェでした。驚きが満載の次世代の料理をぜひ体感しに行ってみてはいかがでしょうか? 【ショップ情報】2foods 渋谷ロフト店東京都渋⾕区宇⽥川町21-1 2階月~木・日 11:00~21:00(LO.20:00)金・土・祝前日 11:00~22:30(L.O. フード21:30、ドリンク 22:00)2foods公式HP:https://2foods.jp/

  • エシカルライター厳選!“本当のサステナブル”を考えるドキュメンタリー

    これまでドキュメンタリー映画を100本以上観てきた映画好きのライターがお届けする本企画。離れている国や地域からでも、人々や社会のリアルを知ることができるドキュメンタリーは、今世界で起きていることを身近に感じることができます。今回はサステナブルの本質を考える、おすすめ映画をご紹介します。 その「サステナブル」は本物? 出典:pixabay.com 2030年までの達成を目標とする「SDGs」や2050年にCO2排出をゼロにすることを目指す「カーボンニュートラル」など、世界各国で気候変動に立ち向かう機運が高まっています。特にグローバル企業などは環境投資「グリーンボンド」など大量の資本を投入し、環境問題は解決に向かっているようにも見えます。しかしその一方で、企業イメージ向上や売上を伸ばすために、環境に優しい商品やサービスであるかのように装う「グリーンウォッシュ」が問題となっています。世界の生産現場では何が起こっているのか?わたしたちは何を信じたら良いのか?疑問は尽きませんが、実情を伝えてくれるドキュメンタリー作品から、リアルをのぞいてみませんか。 "環境に優しい"うたい文句の裏側を探る「グリーンライ・エコの嘘」 エコに関心のある人ならば、「環境に優しい」「サステナブル」と記載されている商品とそうでないものが並んでいたら、前者を選んで購入しているでしょう。しかし、もしかるすと、わたしたちが道しるべとしている「環境に配慮している」と記載している製品にはウラがあるかも知れません。監督は実際に自らの目で「環境に優しい製品」の生産現場を確かめるべく、専門家とともに真実を探る旅へ出発。映画の中で企業は口を揃えて「自社の商品は環境に配慮しており、トレーサビリティが取れている」と言いますが、ストーリーが進むにつれて企業の信じがたい「嘘」が次々と暴かれていきます。例えば「持続可能なパーム油」を主張する企業のパーム油農園で、農園拡大のために熱帯雨林が焼き払われていたシーンは映像越しにも忘れることのできないものです。 残念ながら、エコを謳ったたくみなマーケティングで売上を伸ばそうとする企業も少なくありません。私たちが選んでいるものは本当に環境に優しいのか…。「サステナブル」表記との向き合い方を考えさせられる作品です。 2048年、海の魚は消える!?「Seaspiracy 偽りのサステイナブル漁業」 「持続可能な漁業なんてない」「漁業システムを転換しないと2048年、海の魚は消える」などと衝撃的な主張が物議をかもした問題作です。幼い頃から海を愛し、ビーチクリーンを行う本作の監督アリは、「海洋汚染の本当の問題はどこにあるのだろう」と疑問を持ったことをきっかけに、ドキュメンタリーを制作し始めます。作中では、海を守るためのヒント求め、世界各地の漁場や漁業関係者の元を訪れていくアリ。サステナブルなシーフードに関する認証ラベルをめぐる「認証ビジネス」や、乱獲・密猟、日本でも行われている捕鯨やイルカの追い込み漁、海洋プラスチックとなってしまう漁網の問題、人権を無視した奴隷漁業の実態など、身の危険を顧みず世界の漁業が抱える問題を追求していきます。彼のカメラを通して世界の海を見ることで、今までは気がつくことのなかった漁業の問題を発見することができるでしょう。 映画から見る本当のサステナブルとは? 一刻も早い気候変動対策が求められる中で、個人のアクションだけでなく企業の環境配慮の意識は大変重要です。しかし、自社のイメージアップなど商業的な利益のために見せかけのSDGsやサステナビリティをうたう事例が増えてきており、今回ご紹介したようなドキュメンタリーも発表され始めています。映画を通して、本当の「サステナブル」とはどこにあるのか、考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

  • 4月24日は何の日?ファッションレボリューションデーとは

    毎年4月24日に定められている「ファッションレボリューションデー」をご存知ですか? 洋服を購入し、ファッションを楽しむ私たちと深くかかわっているこの日。 今回は、ファッションレボリューションデーを定めた「ファッションレボリューション」の概要やファッションについて私たち一人ひとりが考えていきたいことを見ていきます。 ファッションレボリューションとは 出典:unsplash.com ファッションレボリューション(Fashion Revolution)は、ファッション産業の透明性を高めていこうとするグローバルキャンペーンのことです。環境を保護・回復し、成長や利益よりも人を大切にする世界的なファッション産業をビジョンに、世界中で様々な活動が行われています。 ファッションレボリューションでは、具体的に以下を目的としています。 ・世界のファッション業界において人と環境の搾取を終わらせる・安全で尊厳のある労働条件と生活賃金をサプライチェーンのすべての人に・世界のファッション業界全体における力を再分配し平等なバランスを保つ・世界のファッション業界における労働運動の拡大と強化・世界のファッション産業が限りある資源の保全と生態系の再生への取り組みを行う・バリューチェーン全体の透明性と説明責任を当たり前にする・使い捨てをやめ、材料をより長く使用し、無駄にしないシステムへの移行・遺産や技術、地域で語り継がれてきた智慧が認められ、大切にされること 日本はキャンペーンがスタートした2014年から参加。今では世界に約100の支部を持つ世界的な動きに発展しています。 ファッションレボリューションデーはなぜ4月24日? 出典:unsplash.com ファッションレボリューションという世界的なムーブメントが誕生したきっかけは、2013年4月24日に発生したバングラデシュの商業ビルの崩壊事故、いわゆる「ラナ・プラザ崩壊事故」にあります。事故現場となった商業ビル内には当時多くの縫製工場などがひしめき合っており、ビルの崩壊によって、そこで働く人々が負傷し命を落としました。その多くが縫製作業を行う若い女性だったと言われています。この事故により、杜撰な建物の管理だけでなく、長時間労働が当たり前であったことなど劣悪な労働環境が明るみになり、大きな社会問題となったのです。 この悲劇がきっかけで、SNSでは自分の洋服の写真とともに、「#whomademyclothes(私の服は誰が作ったの?)」というハッシュタグをつけて投稿するというムーブメントが生まれます。ムーブメントはやがてファッションレボリューションに発展。ファッションレボリューションは、2013年にイギリスのキャリー・ソマーズとオルソラ・デ・カストロという2人のデザイナーによって設立されました。ファッションレボリューションでは、ラナ・プラザ崩壊事故が起こった4月24日をファッションレボリューションデーと定めています。 関連記事:悲劇から10年。エシカルファッションの原点、ラナ・プラザ崩壊事故とは 世界中で広がるエシカルファッション 出典:pexels.com ラナ・プラザ崩壊事故や消費者の声によって、ファッションに関わる企業は、労働者の働き方や生産ラインの見直しを余儀なくされました。生産にかかわる人々の人権や環境への負荷を考慮した「エシカルファッション」の考え方が広まっていったのです。 エシカルファッションとは、調達・製造・流通・販売の4つのプロセスを通して「人・社会・地球環境・地域」のことを考え、展開されるファッションを指します。かみ砕いていうと、売上や生産量を最優先にするのではなく、地球環境や人、社会を重要視します。例えば、生産者の労働環境が守られ適正賃金が支払われている、製造時の排水や廃棄物・CO2をなるべく出さない努力をしている、毛皮など動物を傷つける素材を使用していないなど、人権の尊重に加えて、環境も考慮されたものがエシカルファッションと呼ばれています。 関連記事:環境にも人にも優しいサステナブルファッション。今日から私たちにできることとは 2022年日本のファッションレボリューションウィークイベント ファッションレボリューションでは毎年4月24日を含む1週間を「ファッションレボリューションウィーク」(※毎年期間の設定に相違あり)と定め、自分たちが着ている服は誰が作り、どのような生産プロセスを経ているかを見直す期間としています。 日本でもファッションレボリューションウィークが開催されており、2022年は「服を長く愛するために#LovedClothesLast」をテーマに、東京渋谷のヒカリエでイベントが行われました。服の寿命を延ばすワークショップや、服のお直しに関するトークイベントなど、服をできるだけ長く使用するためのヒントが詰まった内容でした。 2023年ファッションレボリューションウィーク 2023年は4月22日~29日の期間でファッションレボリューションウィークが開催されます。ラナ・プラザ崩壊事故から10年の節目にあたる2023年は、Manifesto for a Fashion Revolution がテーマ。世界的にサステナブルファッションが広まってはいるものの、気候変動や増加する社会的な不公正を解決するには進みが遅すぎるとした上で、「公正な取引が行われること」「適正賃金が支払われること」「環境を保全し修復すること」など、2018年にファッションレボリューションが制定した10のマニュフェストをテーマとして掲げます。 今年も日本を含む各国で様々なイベントが行われる予定です。日本における最新のイベント情報はFashion Revolution Japanの公式インスタグラムをチェックしてみてくださいね。 エシカルファッションを知るために 出典:pexels.com 最後に、私たちがファッションレボリューションに参加する方法を見てみましょう。 ファッションレボリューションウィークのイベントに参加してみる 前述した通り、ファッションレボリューションウィークには、東京を中心にイベント行われています。実際に話を聞き、体験することでエシカルファッションがぐっと身近になるはずです。 SNSでタグ付けしてみる 自分の洋服のロゴがわかる写真とともに「#whomademyclothes(誰が私の服をつくっているの?)」のタグをつけてSNSに投稿することで、ファッションレボリューションのムーブメントに参加できます。 ファッションレボリューション公式SNSをフォローする ファッションレボリューション公式のSNSでは、ファッションに関して学べる投稿が数多くあります。また英語ですが、YouTubeチャンネルでもたくさんの情報を得ることができます。フォローしてファッションの在り方を考えるのも一つの方法です。 他にも、EU市民であれば、Good Clothes,Fair Pay(ファッション産業に携わる人の生活賃金を要求するための署名活動)に参加できます。 ファッションレボリューションデーである4月24日には、今着ている洋服はどこでどのようにして作られたものなのか、自分自身はどのような方法でエシカルファッションを取り入れるのか、考えてみてはいかがでしょうか。 Fashion Revolution JapanInstagram https://www.instagram.com/fashionrevolutionjapan/Fashion RevolutionInstagram https://www.instagram.com/fash_rev/YouTube https://www.youtube.com/channel/UC0JS74vyisaHej_xEq_zZ1w

  • 海洋プラに新たな価値を。アップサイクルアクセサリーsobolonが、かわいいワケ

    思わず「かわいい!」と声をあげてしまうほど美しくキラキラとしたアクセサリー。でも実はこれ、かわいいだけじゃないんです! sobolon は、海岸から拾ってきた海洋プラスチックを使いネックレスやピアス、イヤリングなどを制作・販売するアクセサリーブランド。今回は、その魅力に迫るべく、sobolon代表の山崎姫菜子さんにお話を伺いました。 厄介者ではなく、大切な地球の一部として扱いたい 「海洋プラスチック」とは、海を漂うプラスチックごみのこと。便利な生活になった一方で、私たち人間は大量のプラスチックを海に放出してきました。自然に還るまで何百年、何千年もかかると言われるプラスチックは、一度海に流れ出てしまうと漂い続け、劣化して小さな破片になったものは魚や鳥が間違えて食べてしまうことも珍しくありません。 そんな「厄介者」とされる海洋プラスチックですが、その海洋プラスチックを材料としてオリジナルアクセサリーを制作しているジュエリーブランドがあります。それがsobolonです。 心ときめく世界にひとつしかないジュエリー 指輪、ネックレス、ピアス、イヤリングなど、sobolonのアクセサリーはすべてクリエイターによる手作り作品です。海洋プラスチックの特徴を知り尽くしたクリエイターが、異なるカラーや形を組み合わせながら世界に一つしかないアクセサリーを作り上げています。カラフルで個性的なもの、シンプルで普段使いしやすいものなど、デザインが豊富なのも特徴。オンラインショップではセミオーダーも受け付けています。 sobolonの原点は“我慢”と“制約” ブランドの原点は、代表の山崎さんが子どもの時に学校で環境問題のことを学び、大きなショックを受けたことにあります。 「私たちの住む地球で大変なことが起きていると知り、アクションを起こしたいと思いました。でも“我慢”“制約”と言ったネガティブな方法しか思いつかず結局挫折。その後は学業の忙しさなどもあって、具体的な活動を起こすことができないまま、モヤモヤを抱えて大人になりました。」 そんな山崎さんが行動を起こしたのは、社会人になってからのことです。「やはり、環境問題の解決のために何か活動がしたいと、諦められない気持ちがありました。そんなとき大きなきっかけになったのが、仲間の存在です。進学や就職で一度はバラバラになった同級生3人が、再び地元の岐阜に戻ってくることになったのです。みんなに想いを打ち明けると、“やってみよう!”という話になり、4人で創業しました。 今は結婚や出産などライフスタイルが大きく変化してメンバーは変わっていますが、彼女たちの存在が大きな支えとなりました。」母親が手芸好きで、自身も元々モノづくりが好きだったという山崎さん。手先を動かすことに加えてファッションやデザインにも興味があったことから、海洋プラスチックをアクセサリーにするというアイデアが生まれたそうです。 海洋プラスチックがジュエリーにアップサイクルされるまで ひとつひとつニュアンスの異なるジュエリーができるまでには、海洋プラスチックを使ったアクセサリーならではの工程があります。まずは砂浜に打ち上げられた海洋プラスチックの回収から始まります。主な回収場所は、活動の拠点となっている岐阜県から近い愛知県常滑市の海岸です。 次に選別を行います。手で簡単に砕くことができるか、もしくはハサミを使って細かくできるかどうかを基準に、厚さ約1~2mm程度のものを選んでいきます。 選別され洗浄されたプラスチックは、全国にいるsobolonのクリエイターへと送られます。クリエイターの元に届いたら、そこからデザインと製作作業がスタート。海洋プラスチックはひとつひとつサイズや色が異なるので、先にデザインを決めるわけではなく、パーツを組み合わせながらプラスチックの色や形を生かしたデザインに仕上げていきます。 山崎さんは、海洋プラスチックの素材の特徴が生かされていることに加え、クリエイターによる多彩なデザインもsobolonのアクセサリーの面白さだと言います。 「クリエイターさん同士でコミュニケーションを取り、アイデアをシェアし合うので、デザインがどんどんブラッシュアップされていくんです。クリエイターさんの個性が光るのもハンドメイドならではの味わいです。そこも楽しみながらご自身のお気に入りの一点を見つけて欲しいです。」 アクセサリーに使えなかったプラスチックも価値あるものに 大量に漂着する海洋プラスチックのなかには、アクセサリーには適さない大きさや硬さのものもあります。sobolonではそのような海洋プラスチックを、アクセサリー以外の方法で活用しています。各地で行っているのは、子どもたちと一緒に海洋プラスチックのモザイクアートを作る活動。分割された用紙に指定の色のプラスチックを貼り、それを組み合わせることで、全員で大きな一枚の絵を作り上げます。他にも万華鏡作りのワークショップを開催するなど、ものづくりやアートを純粋に楽しみながら、材料の海洋プラスチックを通して環境問題を身近に感じてもらうことができればと考えています。 環境問題に興味を持つ入り口に「かわいい!」を まじめに取り組もうと思えば思うほど“我慢しなければならない”という思考に陥りがちな環境問題。しかし、本当の意味で持続可能なものにしていくには、前向きな姿勢が必要だと、山崎さんは考えます。 「環境問題の解決に向けて様々なアプローチがある中で、かわいい!というところから海洋プラスチックや環境問題に興味を持ってもらうことが私たちの目的です。私たちが回収・アップサイクルする海洋プラスチックは全体から見れば微々たる量で、直接問題の解決に繋がるものではありません。しかし、一見遠回りに思えても、ポジティブに楽しむことが、環境問題を考える“入口”になるのではないかと考えています。」 最後に山崎さんは豊かさについてこう話してくれました。「大量生産・大量消費の現代、環境問題をはじめとした社会問題がたくさんありますが、それは私たちの心の豊かさが失われていることからきているように感じます。“自然の恵みにより私たち人間は生かされている”という感謝の気持ちや、物を長く大切にする気持ちを持つことこそが、心が豊かであることだと思うんです。“自分自身の心がハッピーになることが環境や社会の豊かさにも繋がっていく”そんな想いをsobolonのアクセサリーにのせて広げていきたいです。」 一見不格好で必要とされていない「そぼろ」なものでも、見方を変えればかわいいものになるという意味が込められているsobolon。かわいいアクセサリーとして私たちの元に帰ってきた海洋プラスチックは、私たちに物を大切に使い続けることの大切さを教えてくれます。 sobolonオンラインショップ https://sobolon3695.thebase.in/公式インスタグラム(取扱店やポップアップストア情報はこちらから) https://www.instagram.com/sobolon3695/

  • 悲劇から10年。エシカルファッションの原点、ラナ・プラザ崩壊事故とは

    グローバル化が進み、原料や生産コストを抑えられるようになったことで、私たちは安く服を手に入れられるようになりました。しかしその一方で、衣服の大量生産・大量廃棄による環境への負荷や、生産者の労働環境などが問題になっているのも事実です。 今、様々なブランドで、人権や環境を尊重したファッションに移行する動きが高まっています。この記事では、世界がファッションの在り方や楽しみ方を考え直し、エシカルファッションということばが広まるきっかけになった「ラナ・プラザ崩壊事故(ダッカ近郊ビル崩落事故)」について見ていきます。 人や動物、環境に配慮する「エシカルファッション時代」の到来 出典:unsplash.com エシカルファッションとは、素材の調達から販売に至るまで、生産・販売に関わる人や動物、自然環境を尊重し、配慮されて作られたファッションのことです。 労働者に適切な支払いを行う、労働環境を整える、動物性の毛皮などを使用しない、なるべく水を使わずCO2の排出を最低限に抑えるなどといった取り組みを行っているものを指します。環境に配慮しているという点では、持続可能なアパレルの生産を目指すサステナブルファッションと被るところも多くあります。今でこそ企業や消費者のファッションに対する向き合い方は少しずつ変わってきましたが、グローバル化が進み、安価な労働力を海外に求めるようになってからは、生産の背景を透明化することは難しいことでした。私たちが着ている洋服はどのような場所でどのように作られたものかを知らずに購入するケースが多かったのではないでしょうか。そんな中、企業や消費者が、生産者の人権を尊重するファッションについて考えるようになった大きな事故があります。それが「ラナ・プラザ崩壊事故(ダッカ近郊ビル崩落事故)」です。 世界に大きな衝撃を与えた「ラナ・プラザ崩壊事故」 出典:unsplash.com ラナ・プラザ崩壊事故、別名ダッカ近郊ビル崩落事故は、2013年4月24日、バングラデシュの首都ダッカから北西約20kmにあるシャバールで起きたビルの崩壊事故です。縫製工場、銀行、商店などが入っていた8階建ての商業ビル「ラナ・プラザ」の崩落により、死者は1134人、負傷者は2500人以上にのぼりました。犠牲者の多くが縫製工場で働いていた若い女性たちであったとされています。ビルは以前から耐震性を無視した違法な増築を繰り返し、事故の前日にも、ひび割れが発見されましたが、建物の所有者はその指摘を無視していました。その杜撰な安全管理の末、ビル内に設置された4基の大型発電機の振動や数千台のミシンの振動が引き金となり、崩落したとされています。 事故後ラナ・プラザの縫製工場は、粗末な安全管理が明るみになっただけではなく、低賃金で長時間労働が行われている「スウェットショップ(搾取工場)」であり、労働組合を作ることを認められていなかった等の不平等な労働環境も広く知れ渡ることになりました。このビルの崩壊により、消費者やファッション業界が求めてきた安価な洋服の先にあった、劣悪な労働環境が浮き彫りとなったのです。 崩壊事故を受けた世界の反応 ラナ・プラザには、世界でも有名なアパレルブランドの下請けを工場が入っていました。ベネトンや、ウォルマート、マンゴーなど、日本でも馴染みのある世界的なブランドの下請け工場もラナ・プラザにありました。各ブランド・メーカーはこの労働環境について知らなかったと発表していますが、事故後これらのブランドには多くの批判的な意見が寄せられています。 崩落事故から、約1か月後には「バングラデシュにおける火災予防および建設物の安全に関わる協定(The Accord on Fire and Building Safety in Bangladesh )」が作られ、欧州を主としたブランドや小売企業とバングラデシュの労働組合等との間で、その協定の締結がなされるようになりました。この協定にはユニクロやH&M など多数の主要アパレルが署名しています。輸出先の国や地域によってその対応は変わりますが、他にも、労働法の順守、従業員への給与支払いおよび休日の付与などをチェックする機能なども新たに作られるようになり、バングラデシュの縫製工場を取り巻く環境は少しずつ変化しつつありますが、まだまだ課題が残っているのが現状です。 ファッションレボリューションデーの設立 出典:unsplash.com 事故後、市民の間でもムーブメントが起きています。ラナ・プラザ崩壊事故を受けて、イギリスではファッションレボリューションが設立されました。環境や人権に配慮したファッション産業を広めるキャンペーンとして、世界中に広まっています。ファッションレボリューションではラナ・プラザ崩壊事故に合わせて、毎年4月24日を「ファッションレボリューションデー」と制定。その前後1週間のファッションレボリューションウィークは、世界中で様々なイベントが行われます。2022年、日本では「服を長く愛するために」をテーマに多方面から服の“お直し”をするクリエーターや団体による展示が行われました。 複雑なサプライチェーンとグローバルサウス・グローバルノース グローバル化が進み、あらゆる素材を調達し生産するファッションは、サプライチェーンの透明化が非常に難しいとされています。しかし、ファストファッションを生み出す縫製工場の多くは、新興国にあるのが事実です。残念ながら、安価な労働力を求められる生産地の新興国では、現地の労働環境に光が当たることは、今まであまりありませんでした。アパレル産業に関わらず、ヨーロッパやアメリカ、日本といったグローバルノースと呼ばれる国々がグローバル化の恩恵を受ける一方で、バングラデシュをはじめとしたグローバルサウスと呼ばれる国々にその負担がかかっていることがあるのです。このことをグローバルノースに住む私たちは知っておく必要があります。 関連記事:日本に住むなら絶対に知っておきたい、グローバルサウス・グローバルノースとは ラナ・プラザ崩壊事故への理解が深まるドキュメンタリー映画 最後に、ラナ・プラザ崩壊事故やバングラデシュの下請け縫製工場について描かれた映画をご紹介します。 『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』 ラナ・プラザ崩壊事故をきっかけに作られたファッション業界の裏側に迫るドキュメンタリー。服の価格が低下する一方、人や環境が支払う代償が劇的に上昇してきた現代で、服を巡る知られざるストーリーに光を当て、「服に対して本当のコストを支払っているのは誰か?」という問題を提起した話題作。 『メイド・イン・バングラデシュ』 10代半ばからバングラデシュの労働闘争に関わってきたダリヤ・アクター・ドリの実話をもとに作られた、バングラデシュの縫製工場で働く女性たちが主人公の物語。バングラデシュ・ダッカ生まれの女性監督ルバイヤット・ホセインがメガホンをとった。 悲劇を繰り返さないために、私たちにできること 出典:unsplash.com 買い物をするということは投票することと同じことです。買い物をするときには、その洋服がどのように作られているのか背景を知ろうとすることや、グローバルサウスの国々でどんなことが起きているのかを知ること。そしてより良い選択を行っていくことが、ラナ・プラザのような事故を起こさないために、私たち消費者ができるアクションです。

  • 【2023年4月】週末行きたい!気になるイベントin関東

    自粛モードも緩和されてきた今年の春。日差しも温かくなってきて、どこかにお出かけしたい!と考えている方も多いのではないでしょうか。関東では4月も魅力的なエシカルイベントが予定されています! ぜひ家族や友人を誘って出かけてみては? ※お出かけ前には、各イベントのWEBサイトにて最新の情報を確認してください。 アースデイ東京2023 地球の未来を考えるお祭りが今年も東京で開催! アースデイは世界175カ国、約5億人が参加する世界最大の“地球フェスティバル”です。地球環境のことを考えて行動する日として、毎年4月22日に各国でイベントが開かれており、日本でも4月を中心に様々なイベントが開催されています。アースデイ東京2023のテーマは「ファミリーアース~誰もが歓迎されるやさしい場所へ」。人だけでなく、動植物や微生物、空気、水、土などあらゆるものが、かけがえのない大切なファミリーアースの一員という考えのもと、老若男女や立場役割をこえて、多様な人が集まり、お互いを尊重し、地球の未来を一緒に考える地球を目指します。 アースデイ東京では4月に2会場でのイベントを開催予定です。 アースデイ東京2023@代々木公園 会場では4月15日・16日の2日間にわたり、約170のNPOやNGO、クリエイターやブランドが出店予定。イベントでは、環境問題だけでなく、トルコ・シリア地震支援やいまだ続くロシアのウクライナ侵攻に対する支援などを含むさまざまな社会課題への取り組みも知ることができます。社会性と音楽性を兼ね備えるアーティストが多数出演するアースデイコンサートも必聴です。 アースデイ東京2023@代々木公園開催日時:2023年4月15日(土) 10:00〜19:00 / 16日(日) 10:00〜18:00(予定)場所:代々⽊公園入場料:無料URL:https://www.earthday-tokyo.org/ アースデイクリエイターズフェスティバル2023 宮下公園では、若いアーティストとクリエイターによる環境に配慮した作品が並ぶアースデイクリエイターズフェスティバル2023が開催されます。社会の持続可能性を訴えるトークセッションなどのステージプログラムが行われ、2日目にはセカンドハンドの洋服や子供服が手に入るサステナブルファッションフリーマーケットも予定。世界平和の実現や、経済、気候変動など世代間の不平等の解決を目的に、様々な企画が用意されています。 アースデイクリエイターズフェスティバル2023開催日時:4月22日(土) 15:00〜20:00 クリエイターズ・ナイトマルシェ & 渋谷わ踊り文化祭 / 4月23日(日) 12:00〜17:00 クリエイターズ・サンデーマルシェ& サステナブルファッションフリーマーケット場所:渋谷区立 宮下公園 芝生広場入場料:無料URL:https://www.earthday-tokyo.org/ 東京レインボープライド2023(TOKYO RAINBOW PRIDE 2023) 東京から“多様性”を発信。11年目を迎えたアジア最大級のLGBTQの啓蒙イベント・パレード 2012年より「“性”と“生”の多様性」を祝福する祭典としてスタートし、当事者や支援者たちがつながる場として歴史を重ねてきた東京レインボープライド。諸外国と比べLGBTQが暮らしやすいとはまだまだ言えない日本で、「変わるまで、続ける」を2023のテーマとして掲げています。もちろん当事者以外の参加も歓迎! なぜなら東京レインボープライドはダイバーシティやすべての人が幸せに暮らせる社会を目指すためのイベント・パレードであるからです。 東京レインボープライド2023(TOKYO RAINBOW PRIDE 2023)・プライドフェスティバル開催日時:2023年4月22日(土)・23日(日) 11:00~18:00場所:代々木公園イベント広場&野外ステージ・プライドパレード開催日時:2023年4月23日(日) 13:00 開始予定場所:渋谷~原宿間 ※コース等の詳細はWEBサイトをご確認ください入場料:いずれも無料URL:https://tokyorainbowpride.com/ 東京ビーガングルメ祭り2023春(TOKYO VEGAN GOURMET FESTIVAL 2023 Spring) ビーガングルメが一同に集う野外イベントが東京都有明で開催 食べ物、アパレル製品などに動物性の食材や素材を使用しないものを取り入れるビーガンは、環境保全、動物福祉、健康面などのメリットからサステナブルなライフスタイルとして世界的に注目を集めています。東京ビーガングルメ祭りでは植物性の食材を100%使用したフード、約80店舗が出店予定。会場となる東京臨海広域防災公園多目的広場の周辺は緑の芝生が広がる開放的な立地で、すがすがしい雰囲気の中、ビーガンフードを楽しめます。マイカトラリー、持ち帰り用の保冷バッグなどを持参して参加すればエコアクションにもつながります。春のお散歩がてら、ビーガン・プラントベースフードを体験してみては? 東京ビーガングルメ祭り2023 春/TOKYO VEGAN GOURMET FESTIVAL 2023 Spring 開催日時:2023年4月16日(日) 10:00〜16:00 場所:東京臨海広域防災公園 多目的広場 東京都江東区有明3丁目8−35入場料:無料URL:https://vegefes.com/news/tokyo2023spring/ ビーチクリーンヨガと開脚開運® ヨガ 海も自分自身もヘルシーに!横須賀たたら浜でビーチクリーン+ヨガイベント 世界的に問題となっているプラスチックごみの認知を広げ、少しでも解決に近づくことを目的に行われる、ビーチクリーン活動とヨガのイベント。当日はビーチクリーン活動を行うと共に、ヨガをしながら海や山など横須賀の自然の素晴らしさを肌で感じることで、環境と自分自身の心身を整えます。当日朝9時よりビーチクリーンとヨガ、11時より開脚開運ヨガと瞑想と大きく2つのプログラムに分かれており、片方のみの参加もOK。海が好きな人や、ヨガを初めてみたい人にもおすすめのイベントです。横須賀の自然を存分に味わいながら行うヨガや瞑想で身も心もリフレッシュしてみては? ビーチクリーンヨガと開脚開運® ヨガ開催日時:2023年4月2日(日) 9:00〜10:50 みんなでつながるヨガとビーチクリーン / 11:00〜12:10 開脚開運®ヨガと瞑想 ※雨天時はキヨフジ&ダンスヨガスタジオへ変更場所:横須賀たたら浜、横須賀観音崎自然博物館 神奈川県横須賀市鴨居4丁目参加費:みんなでつながるヨガとビーチクリーン 2,500円 / 開脚開運®ヨガと瞑想 3,500円 ※両方参加の場合は5,000円URL:https://ameblo.jp/michi-dance-yoga/  

  • 楽しく始めよう!気軽にできるサステナブルアクション【外出編】

    地球にやさしい生活を送りたいと思っても、何から始めていいかわからず、ハードルが高く感じる方も多いのでは。今回は、エシカルライターである筆者が、実際に使っているものや行っているアクションをご紹介!自分自身がわくわくするアクションから、サステナブルライフを始めてみませんか? オシャレで機能性もGOODなマイボトルを持ち歩く 出典:pexels.com 外出先でペットボトルの水を購入したり、コーヒーショップで使い捨てのカップを使うシーンはよくありますよね。外出するときには、マイボトル持参を習慣化すると自分が出すゴミの量が減ることに驚きます!まずは大切にしたくなるマイボトルを探すことから始めてみませんか。筆者おすすめのマイアイテムを使った感想とともにご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。 Stojoのタンブラー この投稿をInstagramで見る stojo日本公式アカウント(@stojo_japan)がシェアした投稿 ストージョはニューヨーク生まれのリユーザブルカップを主力としたブランドです。折り畳みが可能で、コンパクトに持ち運べるのが大きな特徴ですが、他にも愛用していて実感したメリットが2つありました。1つ目は、カップの内側に目盛りがついていることです。例えば、「BIGGIE / ビギー 470ml」の場合、カップの内側に296㎖、355㎖、414㎖、473㎖の4種類の目盛りが記載されています。自身でお湯の量などを調整するのも簡単ですし、カフェにstojoを持ち込んでドリンクを購入した時に、「このカップは目盛りがついているので提供する側としてとても助かります」と店員さんに声をかけてもらったことがありました。2つ目は、付属のストローの使い勝手の良さです。カップと同じシリコン素材のストローは、口当たりも優しくて飲みやすさも◎。少し太めのストローなので、クリーム入りのドリンクを飲むときなど、幅広いシーンで使用することができます。ストロー付きでない商品もあるので、事前に確認することをおすすめします。 Themosの魔法びん この投稿をInstagramで見る サーモス【公式】 THERMOS_k.k(@thermos_k.k)がシェアした投稿 会社や学校、お出かけの際にお家からお水やお茶を持ち歩っていくなら水筒が便利です。毎日使うからこそ機能性を重視したい水筒ですが、意外と見逃しがちなのが、お手入れのしやすさ。パッキンがいくつもついていて、外して洗うことがストレスになると、使用頻度が減ってしまいます。たくさん種類のある水筒の中でも魔法びんのパイオニア、サーモスの水筒は納得の使いやすさ。サーモスの魔法びんは、パッキンも取り外しが簡単なのでお手入れがとても楽。冷たいドリンクも温かいドリンクも一日中温度をキープしてくれるので、暑い季節や寒い季節にも大活躍間違いなし。使いやすさと洗いやすさを考慮した設計で、清潔にマイ水筒ライフを送ることができます。 お肉じゃなくても大満足。プラントベースフードを選んでみる                 出典:pexels.com 何を食べようか迷ったとき、お肉以外を選ぶ「ミートフリー」を実践してみませんか。牛肉をはじめとしたお肉は環境負荷が高いとされており、最近ではお肉に代わるプラントベースフードが増えてきています。例えば、・お弁当に何気なく入れていたお肉を、大豆ミートや厚揚げなどで代用してみる・コンビニでお弁当を買うときにも大豆ミートなどの植物性食材を使った商品を選んでみる・ミートフリーやヴィ―ガンメニューを提供するカフェやレストランを利用するなどが挙げられます。 お肉が無くても満足できる筆者おすすめのレストランは以下です。 Mr.FARMER この投稿をInstagramで見る ミスターファーマー(@mr.farmer_)がシェアした投稿 ミスターファーマーは、新宿や恵比寿などに店舗があるお野菜カフェです。ミートフリーメニュー以外も取り扱いがあるので、友人や家族も誘いやすいのが嬉しい点です。 ヴィーガンビストロ じゃんがら この投稿をInstagramで見る ヴィーガンビストロ じゃんがら(@veganbistro_jangara)がシェアした投稿 原宿(表参道)にあるヴィーガンビストロじゃんがらは、肉、魚、乳製品、卵不使用のメニューが充実しているレストラン。バーガーやラーメンなどのカジュアルなランチセットから、オシャレなディナーコースまで幅広いメニューが魅力です。 各地に増加中!お気に入りの量り売りショップを探す 出典:unsplash.com 買い物をしているときに、本来買うつもりがなかったのに「まとめ買い」や「お得な大袋」などの言葉に惹かれて購入してしまったことはないでしょうか。必要な物を必要な物だけ買うことは、ロスを最小限に抑えることができ、資源を大切に使うことに繋がります。最近増えてきている量り売りショップは、欲しいものを欲しい分だけ買えて、品質の高いものが多い印象。食料品など、量り売り購入ができるお店をいくつか紹介します。 Bio c' Bon (ビオセボン) 東京・神奈川で見かけることが多くなったパリ発オーガニックスーパー。ナッツ類やドライフルーツの量り売りがあり、とても美味。ヘルシーなおやつを欲しい分だけ購入したいときにおすすめです。 職人醤油 松屋銀座店 銀座にある醤油のセレクトショップで、日本各地から選りすぐりの醤油が集うお店です。購入時は店舗が用意している専用容器もしくは密閉できる容器を持参することも可能です。 続けられるアクションを見つけよう! 難しく考えなくても、サステナブルアクションは始められます。ご紹介した他にも、移動には公共交通機関や自転車、レンタサイクルを利用してみることなども簡単にできる取り組みの一つです。環境にやさしい生活を送るうえで大切なのは、楽しみながら行うなど続けられるように工夫すること。小さなところから未来に向けたライフスタイルを選んでみませんか。

  • 本質を学べる!SDGsのおすすめ書籍4選

    「SDGs」は、新聞やネットでもよく目にするワードの一つかもしれません。みなさんのなかにも、SDGsについてはなんとなく知っているものの、根本的な部分があやふやかも…という方も多いのでは。今回は、様々な視点からSDGsについて学べるおすすめの書籍をピックアップ。よく耳にするSDGsを本から学んでみませんか? SDGsとは SDGsの正式名称は、「Sustainable Development Goals(以下、SDGs)」で、日本語にすると「持続可能な開発目標」のことです。2015年の国連サミットにおいて、全会一致で採択されたSDGsは、17のゴール(目標)と、それらをより具体的にした数値目標を含む169のターゲットからできています。「地球上の誰一人として取り残さない」ことを掲げており、2030年までに目標達成することを目指しています。 SDGsは、経済の成長を追い求めるだけではなく、地球環境を保護しながら生活困窮者も取り残さない世界を目指し、地球や私たちの社会を持続可能なものにしていくための世界共通の目標です。 SDGsの17のゴール 前述したSDGsの17のゴール(目標)は以下です。発展途上国、先進国を問わず、世界の国のすべての人が取り組むべきこととされています。 出典:国際連合広報センター SDGsはなぜ必要? SDGsの具体的な目標については見てきた通りですが、なぜ今SDGsが世界の共通目標として作られ、取り組まれているのでしょうか。いくつか理由はありますが、代表的なものは以下です。 一つ目に、世界中で起こる気候変動を食い止めるためです。人間の社会活動によって引き起こされていると言われている地球温暖化は、砂漠化や海面上昇などによって生態系のバランスが崩れ、自然破壊につながるなどの被害が世界各地で確認されています。日本も例外ではなく、真夏日や猛暑日、短時間強雨など近年大きな被害をだしており、それらも気候変動の影響です。気候変動は待ったなしの状況で、今すぐ取り組まなくてはならない大きな課題なのです。 二つ目に、広がる格差を是正するためです。2017年には、世界の富裕層の上位1%の人たちの資産は世界全体の資産の約33%に相当し、もっとも貧しい25%の資産全体の10%でした。富裕層に富が集まる一方で、世界には、満足な食事が摂れず栄養失調になったり、治せるはずの病気にかかっても適切な医療を受けられない子どもたちがいるのです。そのような不平等をなくすためにSDGsは目標を立てています。 SDGsが学べるおすすめの本 なんとなく知っているようで、説明するとなると意外と難しいSDGs。学びなおそうと思っているときには本がおすすめです。SDGsに関連した本は多数ありますが、今回は、わかりやすく、理解を深めるのに役立つ本をピックアップしました。 関連記事:子どもも大人も学べる!SDGsがわかるおすすめの絵本7選 世界がぐっと近くなるSDGsとボクらをつなぐ本/池上彰(監修) テレビ番組でも人気の池上彰氏が監修した書籍。SDGsの17のゴールに合わせてトピックスが分けられているので、ひとつひとつのゴールについてしっかりと学ぶことができます。トピックスの最初には、SDGsのゴールをテーマに、私たちの身近に起こりそうな話を漫画で表現。例えば、私たちの生活に一見関りがないように見える「貧困」なども、自分事として考えられるよう工夫されています。他にも、池上氏の書き下ろしコラムや視覚で理解しやすい図解が取り入れられているなど、飽きずに読み進めることができます。 リンク あなたとSDGsをつなぐ「世界を正しく見る」習慣/原 貫太(著) 学生時代から国際協力活動を開始し、現在はフリーランス国際協力師として世界で活躍する著者による本書。世界で起きている紛争・貧困などの問題と私たちの生活が繋がっていることを解説し、まずは世界の現状に関心を持つことが社会貢献には欠かせないと主張しています。単なる目標としてのSDGsではなく、「本当のSDGs」とはなにか、深く考えさせられる一冊です。 リンク WE HAVE A DREAM 201カ国202人の夢×SDGs/WORLD DREAM PROJECT (編集) 201カ国202人の「夢」を綴ることで、多彩な生き方や価値観を知ることができる一冊。夢を語るのは、出身もバックグラウンドも職業もライフスタイルも異なる若者ですが、共通しているのは、世界や社会をより良いものにしていこうという信念です。それぞれの夢に関連するSDGsのゴールが記載されていることにより、”若者の夢”という新しい観点からSDGsを捉えることができるおすすめの本です。 リンク SDGs入門/村上 芽、渡辺 珠子(著) 名前の通りSDGsの入門書である本書。SDGsの基礎から始まり、企業がなぜSDGsに取り組む必要があるのかということや、実践方法などを解説しています。SDGsについて学ぶだけでなく、企業や団体として何か取り組みを始めたい、そんな方おすすめの一冊です。 リンク SDGsについて知識を深めるなら本がおすすめ SDGsに関する情報はインターネットでも入手できますが、基礎からきちんと知っておきたいという場合や違った視点からSDGsを学びたいという場合は、書籍がおすすめです。私たちの豊かな未来へのキーワード、SDGsを基礎から学び、私たちには何ができるのかを考えるきっかけにしていきたいですね。

  • 古いものを、カッコよく。ミラノのエコ蚤の市「EAST MARKET」に潜入!【現地レポート】

    行政や企業、市民が主体となり、世界の中でも持続可能な社会づくりが進むヨーロッパ。近年は特に環境問題への関心が高く、環境に負荷をかけない選択肢が増えてきています。rootusでは、現地に長年住むレポーターが、住んでいるからこそ見えてくるリアルな情報を発信。サステナブルな社会はどのように実現可能なのか、最前線から学べることを考えます。 フリーマーケットがエコに進化中 昔からヨーロッパ各地で開催されているフリーマーケットや青空市場。ヨーロッパにはもともと古いものを大切に使い続ける文化があり、最近はそこにアップサイクルアイテムなどのエコな要素も入ってきています。今回は、そんなヨーロッパ市民の生活になくてはならないマーケットに潜入。実際にどのようなものが売られているのか、どこまでエコ意識は浸透しているのか、見てきました。 訪れたのは、イタリアの首都ミラノで有名な蚤の市「EAST MARKET」。近年オシャレに敏感なミラネーゼたちの間で話題のフリーマーケットです。単なるヴィンテージの売買が目的ではなく、リユース、リサイクル、アップサイクルをもっと根付かせよう、という目的のもとに2014年にスタートしました。 イベントは不定期に開催され、SNSやホームページで開催日が告知されます。 ミラノのEAST MARKETは、19世紀から続くロンドンのリベラルな蚤の市「EAST STREET MARKET」の影響を受けており、21世紀仕様にアップデートされています。会場は広大な飛行機工場の跡地です。 出展者同士の物々交換もOK 約300店が出店する屋内スペースでは、「EVERYTHING OLD IS NEW AGAIN(=すべての古いものに価値を)」をコンセプトに、ヴィンテージ、リサイクル、アップサイクル、アート作品などが展示されています。 得意分野を活かしたアマチュアやプロが、来場客との売り買いを行っているだけでなく、出展者同士の物々交換が自由に繰り広げられています。 センスあふれるヴィンテージ雑貨がずらり 出店していたお店の一部を覗いてみましょう。 リキュールの空き瓶をアップサイクルしたソープボトル。空き缶を容器として再利用したキャンドルもありました。確かに捨てるのにはもったいないデザインの瓶や缶。一工夫でおしゃれなインテリアに変身です。 ヴィンテージのカラフルなスウォッチ。今はもう販売されていないレトロなデザインは、眺めているだけで楽しい! こちらは、ハイブランドのヴィンテージボタンをペンダントや指輪にアップサイクルしています。 他にも、古いおもちゃやポスターにライトニングを施して新たなアート作品を生み出したり、古着に新たなデザインやロゴを加えたり、様々なアイデアとクリエティビティを駆使したショップが軒を連ねます。もちろんどれもハイセンス。さすがイタリアです。 プラスチックフリーを徹底したフードコート 屋外のフードコートでは、多種多様なファストフードを楽しめます。 気心の知れた友達やカップルで来ていて、みんなアルコールを片手にお喋りしたり音楽に身を任せたり。思い思いに週末の夕べを過ごしています。ケバブやブリトー、フリットなど、お酒に合うインターナショナルなジャンクフードのお店が多いですが、プラスチックフリーというルールは徹底されていて、紙や植物性の透明容器を使っています。 スタートから9年目を迎えた現在の賑わいを見ると、EAST MARKETがエコロジカルなライフスタイルを若者に浸透させることに成功したことがわかります。ピースフルでクリエイティブな空間に、また足を運びたくなる、そんな素敵な場所でした。 EAST MARKETVia Mecenate, 88/A, Milan, Italyhttps://www.eastmarketmilano.com

  • 「Less is moreに生きる」 久保まゆみさんが考える豊かさ

    エシカルやサステナブルなライフワークを持つ人へのインタビューを通じて、「本当の豊かさ」を見つめ直すrootusの本企画。今回は、長年アパレル業界に携わり、サステナブルなファッションの在り方を追求してきたクリエイティブ・ディレクターの久保まゆみさんがゲスト。プライベートでは、児童養護施設の子どもたちに向けた七五三や成人式のお祝いボランティアとしても活動する彼女から、豊かな社会へのヒントをもらいます。 久保まゆみさんプロフィール クリエイティブ・ディレクター。美大を卒業後、ジュエリーデザイナーとしてアパレル会社に入社。その後フランスに留学し、帰国後、株式会社JUNが運営していたA.P.C.の発足メンバーとしてプレスを担当。出産を機にフリーランスへ転向し、子どものカルチャー誌『m/f and you』の編集長としてエディトリアルを経験。現在は株式会社JUNのファッションブランド「LA LIGNE ROPÉ」のブランディング、コミュニケーションデザインを担う。社会的慶祝支援団体「一般社団法人 いちご言祝ぎの杜」メンバーとしても活動中。 久保まゆみさん 公式Instagram 伝統文化が息づくサステナブルファッションを後世に ――久保さんはアパレル業界を中心に様々なキャリアを積まれていますよね。 久保さん:大学卒業後、アパレル会社に就職しましたが、海外で文化体験をしたいと思い、退職してフランスに3年ほど留学しました。当時、「A.P.C.」というブランドがパリでも展開し始めた頃で、これまでのモードとは一線を画したミニマリズムな哲学に衝撃を受け、急いで帰国出願し、後立ち上げメンバーに加わることとなりました。もう30年も前になりますが「A.P.C.」のデザイナー・ジャン・トゥイトゥに感化され、私にとってのサステナブルな精神の芽生えがあったと思います。それは既存への警鐘のようなタイムレスなアティチュードでした。今のようにライフステージが変わっても女性が働ける場が整っていなかったこともあり、出産を機に働き方をフリーランスに変更しPRとしてのキャリアを重ねました。その後、創刊した子どものファッション誌は、もっと子どもたちを取り巻くさまざまな環境への疑問から文化醸成を掲げ、服育、アート、ドネーションなどを特集したニッチ過ぎる媒体で(笑)リーマンショックと同時に、志なかばに廃刊となりました。再びJUNグループに復職し、グループ全体のブランドを統括するマーケティング・コミュニケーション部にいましたが、定年退職、再契約を経て「LA LIGNE ROPÉ(ラリーニュ ロペ)」というブランドと文化部門のコミュニケーションを担当しています。 ――LA LIGNE ROPÉはサステナブルなファッションブランドとしてスタートしたのですよね。 久保さん:みなさんご存知のように、アパレル業界は、大量生産、大量廃棄、生産者の低賃金労働、輸送にかかる大きな環境負荷など様々な問題があります。2015年に国連がSDGsを立ち上げた頃から個人的にも会社的にも何か改善をしなくてはならないという思いがありましたが、当時、企業や既存ブランドでは、すぐにアクションを起こせずもどかしさは感じていました。そんな中2017年に新規ブランドを発足するチャンスに恵まれ、アパレル業界では循環型ファッションブランドの先駆けとしてテストマーケティング的にスタートしました。2020年にはステートメントを制定し、宣言をコミットできるよう、プランを再構築しました。 ――ブランドでは具体的にはどのような取り組みを行っていますか。 久保さん: LA LIGNE ROPÉでは、日本古来の着物の技術と知恵を大切にしています。着物は「直線裁ち」の技法が取り入れられ、布を無駄にしないよう工夫されてきました。そんな日本の「もったいない文化」から直線裁ちによって生地を無駄に捨てないという点が大きな特長です。また、人件費が安い国で生産をせず物流に絡む燃料をなるべく抑えるなどして、国産にこだわり、シンプルで透明性の高い生産と流通を実現しました。ステートメントの中に「真っ直ぐに、しなやかに、美しく」ということを掲げていますが、「真っ直ぐに」というのは直線裁ちの意味合いだけでなく、「精神的な正当性」という意味が込められています。「Timeless ageless」という日本の文化を踏襲し、着物の美しいモノづくりの文化を後世に伝えていきたいと思っています。  LA LIGNE ROPÉ ブランドサイト LA LIGNE ROPÉ オンラインストア 子どもに関わる慶祝ボランティアがライフワーク ――久保さんはいちご言祝ぎの杜の活動にも参加されていますよね。活動について教えてください。 久保さん:定年を機に、自分の興味があることはなにか、人生でやり残したことがないか、ということを考え、一般社団法人いちご言祝ぎの杜のボランティアメンバーとして活動を始めました。いちご言祝ぎの杜は、児童養護施設や乳児院など、様々な理由で親元を離れて暮らす子どもたちに、七五三や成人式にお祝いを贈るする団体です。着物を選ぶところから始まり、当日はプロのヘアメイクが着付けやメイクをし、カメラマンが写真を撮ります。様々なボランティアがある中で、いちご言祝ぎの杜はファッションのプロフェッショナルが集まっているところが特徴です。 久保さん:いちご言祝ぎの杜では、お祝いだけでなく、施設や子どもたちにおける課題をヒアリングし、一緒に考えることも大切にしています。実際、養護施設に七五三のお祝いの打ち合わせのときに、昨今、虐待やDVによって子どもの入所が急増していて、施設が満杯になっているということを伺いました。その際に「施設入所だけではなく、一般の方も加担できる里親支援、養子縁組の認知がもっと流布すれば、軽減できることもある――。週末もしくは1年限定で子どもを預かるという選択肢があることや、支援金で子どもをサポートすることもできるということを知ってほしい」という、施設側の声があったので、LA LIGNE ROPÉではそれを周知するイベントを行いました。また他にも活動の一環として、女子大学と学習プログラムと組み、後世のボランティアを育成する活動や女性支援も行っています。 ――いちご言祝ぎの杜の活動の中で印象的なエピソードはありますか。 久保さん:七五三のお祝いとして児童養護施設や乳児院に行くことが多いのですが、何らかの事情を抱えている子どもたちばかりです。七五三のお祝いの時に、7歳の子に「泣きたいぐらい嬉しい」「みんながいるから言えなかったけど、ありがとう」などの声に嬉しい反面、こちらの想像を超えてくる大人びた言葉使いに胸が締め付けられます。心の中で「もっと子どもらしく、無邪気でいいのよ」と、こちらも泣きたくなります。大人への慶祝の節目に立ち合わせていただき、親が子どもの成長を寂しくも喜ばしいと思うように毎回ドラマッチックです。 「豊かさ」とは、無駄のない、飾らない生き方をすること ――多方面でエシカル、サステナブルな取り組みをされていますが、今後の展望を教えてください。 久保さん:2022年の夏に京都の茶道・千家十職、袋師の土田友湖家の仕事場の軒下にオープンした「A LITTLE PLACE」というギャラリーのPRとして携わっています。そのプロダクト一つとして「紀siècle」というブランドがあるのですが、100年前の貴重な苧麻(ちょま)の着物をほどき使って、フランスの100年前の作業着のパターンに着想を経て、新たな服に創り変えて次の100年へ。まさに循環していくブランドです。このように、さまざまな取り組みを通して、日本の「古くからある良質なもの」を世の中に伝えていきたいと思っています。価値があるものに再び光を当てて受け継いでいくことは、サステナブルの基本だと思っています。 A LITTLE PLACE 公式Instagram ――最後に、久保さんが考える「本当の豊かさ」とはなんですか。 久保さん:好きな言葉の一つに、ミース・ファン・デル・ローエの「Less is More」があります。日本語に訳すと「少ないことが美しい」という意味です。「侘び寂び」と共通する概念であると思っていて、美しいものは華やかなものではなく洗練されそぎ落とされた「無駄がない」もの、時が育んだ「豊かさ」だと思います。飾らない生き方の方が、自分にも地球にも負担がかからないと思います。そんなにたくさんのモノを持たなくても良いのです。今、色々なことを淘汰して考え直さなくてはならない時代なのではないでしょうか。「Less is More」「侘び寂び」の精神が「本当の豊かさ」かなのではないかと思います。 いちご言祝ぎ杜 公式ホームページいちご言祝ぎの 杜公式noteいちご言祝ぎの杜 公式Instagram 取材・文 / オダルミコ

  • 【2022年3月】週末行きたい!気になるイベントin関東

    「気になるエシカルなイベントをシェアしたい!」ということでrootusでは今月から、イベント情報をまとめてお届けします。今回は、2023年3月に関東で開催予定のイベントを集めました。「次の週末はどこへ行こうかな?」と考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。 ※事前に必ず各イベントのWEBサイトにて最新の情報をご確認ください。 Lifestance EXPO 品川・THE CAMPUSで出会う、「つくる。買う。選ぶ。の未来」 老舗からスタートアップまで、ものづくりにこだわる15ブランドが東京都港区にあるコクヨ「THE CAMPUS」に集結。「つくる。買う。選ぶ。の未来」をテーマにマーケットやトークセッション、ワークショップが開催されます。店頭に並ぶアイテムをただ買うのではなく、開発背景や想いが語られる座談会などを通して、ゆるやかに学び楽しみながら買い物ができる本イベント。実際にものづくりを体験できるワークショップなども充実しています。ここでしかできない買い物体験をぜひ! Lifestance EXPO開催日時:2023年3月24日(金) 13:00~19:00 / 25日(土) 10:00~18:00 / 26日(日) 10:00~16:30 ※雨天決行場所:コクヨ東京品川オフィス「THE CAMPUS」〒108-0075 東京都港区港南1丁目8番35号入場料:500円 ※イベントで利用可能な「お買い物チケット500円」と交換URL:https://theparade.jp/expo2023/ WEHealth 2023 sponsored by エレビット 「ご自愛」をテーマにしたフェムテックイベントが原宿会場&オンライン配信にて開催決定! 毎年3月8日の「国際女性デー」に合わせて、女性のエンパワーメントを目的として女性のヘルスケア支援を行う株式会社ステルラが2023年3月11日・12日の2日間、LIFORK原宿&オンライン配信にて開催するフェムテック・ヘルスケアイベント。前回の7倍の会場規模となる本イベントは、最新のフェムテックアイテムやご自愛に関連するアイテムが出展の他、豪華ゲストも登壇するトークイベントや各種ワークショップも実施予定。多くの女性に支持されるイベントとなる予感です! WEHealth 2023 sponsored by エレビット開催日:2023年3月11日(土)・12日(日) 11:00〜19:00場所:LIFORK原宿 (WITH HARAJUKU3階)&オンライン配信〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 1-14−32入場料:無料(事前のチケット登録必須)URL:https://wehealth.co.jp/ FLOWER GARDEN 2023 横浜赤レンガ倉庫に、春の気分を彩るフラワーガーデンが登場。週末限定マルシェも。 開催17回目となる横浜の春の風物詩「FLOWER GARDEN」。今年のテーマは心身の健康を意味する“WELL-BEING”(ウェルビーイング)です。フラワーセラピーに基づいた柔らかく優しいパステルカラーの約20種類・2万株の花々と樹木や芝生のアースカラーが会場を彩ります。週末には、地産地消をテーマにしたマルシェやヨガなどのアクティビティも登場。他にも健康に配慮し地場野菜を使用したメニューのフードトラックや、音楽の生演奏などでリラックスした空間を楽しめます。最終日にはガーデンの花を来場者に配る予定で、ウェルビーイングとサステナブルを感じられるイベントです! FLOWER GARDEN 2023開催日時:2023年3月31日(金)〜4月23日(日) ※ライトアップ 17:30〜20:00(予定) ※雨天決行。荒天時は一部エリアを休業することがあります。場所:横浜赤レンガ倉庫イベント広場〒231-0001 神奈川県横浜市中区新港 1-1入場料:無料URL:https://www.yokohama-akarenga.jp/brickjournal/detail/77/ 3月5日はサンゴの日!サンゴフェスタ~サンゴ礁の恵みを知ろう~ サンシャイン水族館×沖縄県恩納村 サンゴの生態や環境問題について学べるフェスタ サンシャイン水族館ではサンゴについて知ってもらうことやサンゴの保全を目的に、恩納村漁業協同組合の協力のもと、2006年よりサンゴプロジェクトを実施。サンゴフェスタでは、サンゴの生態や、サンゴに迫る環境問題について学べる展示の他、サンシャイン水族館オリジナルすごろく「サンゴ礁の恵みゲーム」がもらえるサンゴクイズラリー、サンゴの特別ガイドツアーなど、子どもから大人まで楽しめるプログラム満載!ぜひ家族や友人を誘って参加してみては? 3月5日はサンゴの日!サンゴフェスタ~サンゴ礁の恵みを知ろう~開催日:2023年3月3日(金)〜4月2日(日)開催時間:(~3/17まで)10:00~18:00(3/18~)9:30~21:00 ※最終入場は終了1時間前 ※変更の場合あり場所:サンシャイン水族館〒170-8630 東京都豊島区東池袋 3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル屋上入場料:(~3/17まで)大人(高校生以上)2,400円、こども(小・中学生)1,200円、幼児(4才以上)700円 (3/18~改定)大人(高校生以上)2,600~2,800円、こども(小・中学生)1,300~1,400円、幼児(4才以上)800~900円  ※時期によってチケット料金が変動 ※サンゴガイドツアー・サンゴ教室は有料URL:https://sunshinecity.jp/file/aquarium/coral_project/

  • 始めるなら春から!ベランダでもOKのおすすめコンポストは?

    温かい日差しが感じられる日も増えてくる季節、家庭菜園をしている方や、家庭で何かエコなことにチャレンジしたい!という方におすすめなのがコンポストです。暖かい時期は、寒い冬場と違って、発酵や分解が進みやすくなります。生ゴミの処理の手間が省け、地球にも優しいコンポスト。今回は、狭いベランダでもチャレンジできるコンポストをご紹介します。 コンポストとは?   出典:pixabay.com コンポストとは、野菜くずなどの生ごみや落ち葉などの有機物を、微生物の働きにより発酵・分解させ、堆肥にリサイクルすることを言います。捨てられてしまうはずの生ごみは人間から見れば不要なものですが、土に還せば微生物やミミズにとっては恰好のごちそうとなります。 近年では環境意識の高まりなどから、一般家庭においても生ごみの活用に注目が集まっています。自治体や地域によってはコンポスト購入時の補助金制度があり、コンポストからつくられた堆肥を回収するなどの支援があるところも。これらのサービスをうまく活用すると、より低いハードルで自宅でのコンポスト導入が叶います。 コンポストが注目される理由 出典:pixabay.com 注目を集めるコンポストには、私たちにとって以下のメリットがあります。 家庭ごみやフードロスの削減に貢献できる 資源を有効活用できる 完成した堆肥を家庭菜園やガーデニングに活用する楽しみが生まれる 生ごみを捨てる手間がかからない コンポストは、地球にとっても優しいものです。生ごみには多くの水分が含まれており、焼却時により多くのエネルギーを必要としますが、生ごみを土に還すことでその負担を減らすことができます。行政にとっては、地域をあげて生ごみの焼却を減らしていくことで、税金でまかなわれる焼却費用の削減が期待できます。 おすすめコンポスト 庭がある一軒家に置いてあるイメージが強いコンポストですが、最近では集合住宅のベランダや室内に置けるタイプなど多様なニーズに答える製品が登場。都会の生活でも始められる、コンパクトで手軽なコンポストを3つ紹介していきます。 LFCコンポスト この投稿をInstagramで見る LFCコンポスト(@lfc_compost)がシェアした投稿 LFCコンポストは、バック型の容器が特徴的なコンポストです。1〜3ヶ月間生ごみの投入が可能で、虫を防ぐファスナーがついています。バッグは植木鉢として利用できるので、堆肥をつくり、そのまま野菜栽培などをはじめることができます。分からないことは専用コミュニティで相談できる体制が整っている点も魅力的。ガーデニングを始めたい人向けの「LFCガーデニングセット」を購入すればプランターなど必要な物がまとめて届くのでおすすめです。お届けサイクルが選べる定期便やオプションアイテムも充実しており、スムーズにコンポストライフを送ることができますよ。 商品リンク:https://lfc-compost.jp/productlist リブウェル キッチンコンポスト この投稿をInstagramで見る リブウェル◆生活雑貨メーカー(@livewell17)がシェアした投稿 リブウェルのキッチンコンポストは、室内に置いて使用できる密閉型のコンポストです。ボカシ肥と呼ばれるEM菌入りの発酵促進剤を用いることで、生ごみを堆肥化する仕組み。コンポストの中で発酵が進むと、「EM活性液」と呼ばれる抽出液が生成され容器前面の蛇口から取り出すことができます。EM活性液は希釈すると、家庭のお掃除に使うことができ、排水管をきれいにする効果も。また土壌を活性化させてくれるので家庭菜園にもおすすめです。コンポストから生まれる環境に優しい副産物なのです。密着性の高いフタで匂いが漏れにくく、おしゃれなデザイン性のコンポスト。集合住宅で屋外設置が難しい場合やキッチンで使用する場合にぴったりです。 Amazon商品ページ:リブウェル(Livewell) 家庭用 生ごみ処理器 キッチンコンポスト ボカシコンポスト (ホワイト) ミミズコンポスト一体型エコプランター ガーデンタワー この投稿をInstagramで見る Garden Tower Project(@gardentowerproject)がシェアした投稿 アメリカ生まれのガーデンタワーは、タワー型のプランターとミミズコンポストが一体化した究極のエコロジカルプランターです。「都市部でも有機野菜をつくることができる環境や、自然と親しむきっかけつくりをしたい」という想いからつくられたコンポストは、新聞紙半分ほどの省スペースに置けるのにもかかわらず、最大50苗が植え付け可能!土の微生物と、ミミズ(別売り)の力で生ごみを堆肥化するエコフレンドリーな仕組みで、使い方は、中央のチューブの部分に生ごみとミミズを入れて定期的な水やりをします。容器下部の受け皿に生成される液体肥料はプランターに利用すると栄養豊富な植物を育てることができます。コンポストと同時に多くの野菜やハーブを育てたい方、循環型のヘルシーな生活を目指す方は、ぜひガーデンタワーにチャレンジしてみては? 商品リンク:https://www.gardentowerproject.jp/ 意外と簡単!コンポストライフを始めてみよう 出典:unsplash.com 始めてコンポストに挑戦したい人向けに、3つのコンポストを紹介しました。今回取り上げたものはすべて電気を使わないエコロジカルなタイプです。敷居が高い、使い方が難しそうなどの心理的なハードルがある方も、おしゃれで簡単なコンポストで始めてみれば、意外と難しくありませんよ。この春からコンポストのある暮らしで、エコでヘルシーな生活をスタートさせてみませんか。

  • 量り売り初心者におすすめ!エコストアのリフィルステーションを体験

    必要な物を必要な分量だけ購入できることから、サステナブルなライフスタイルを送る人から人気急上昇中の「量り売り」。中でも、洗濯洗剤や食器洗い洗剤などを販売するエコストアの量り売りは、システムがわかりやすく、試しやすいことから量り売りを始めてみたいという方にもおすすめです。 「量り売りってどうやって購入するの?」「料金システムや注意点が知りたい」 今回は、そんな疑問を解決すべく、実際にエコストアのリフィルステーションにて洗剤と量り売りを体験してきました。 ナチュラルな日用品が人気のエコストア 「ecostore(エコストア)」は、ニュージーランドの自然豊かなエコビレッジ生まれのデイリーケアブランドです。代表的な商品は、天然由来の研磨剤や洗浄剤が特徴の「トゥースペースト」やSNSでも話題の「ファブリックソフナー(柔軟剤)」など。安全性が高くトレーサビリティの取れた原料を使用している点や、動物実験を行わない姿勢などから信頼のおけるブランドとして世界的に知られています。 少量から購入可能。エコストアのリフィルステーション エコストアでは、CosmeKitchenやBiopleの一部店舗や提携店舗などでほしい分量だけ購入できるリフィルステーションを設置しています。エコストア製品や手持ちの空容器を持ち込み、そこに欲しい分だけ洗剤やボディソープなどを詰め替えて購入できるというシステムで、50g~10g単位で購入可能です。一度しか使われることのないプラスチックごみを削減していきたいという想いから始まったエコストアのリフィルステーション。今では、仕事帰りに買って帰る方や大きな容器を持ち込んでまとめ買いする方まで、様々な人が利用しているそうです。 エコストアで実際にリフィルステーションを利用してみた 今回訪れたのは、直営店や提携店を含め約50店舗あるエコストアのリフィルステーションの中でも充実した品揃えのエコストア アトレ恵比寿店。JRの駅直結の商業施設の中にあるので、とてもアクセスが良く、仕事の行き帰りや買い物ついでに立ち寄ることができます。店舗によって商品ラインナップは異なりますが、エコストア アトレ恵比寿店では以下の商品を取り扱っています。 ラインナップ一覧ランドリー ランドリーリキッド(ユーカリ) / ランドリーリキッド(ゼラニウム&オレンジ) / ランドリーリキッド(無香料) / デリケート&ウールウォッシュ(おしゃれ着用) / ファブリックソフナー(シトラス)ディッシュウォッシュ ディッシュウォッシュ(グレープフルーツ) / ディッシュウォッシュ(レモン) / ディッシュウォッシュ(無香料)ボディウォッシュ ボディウォッシュ(ジャスミン&マヌカハニー) / ボディウォッシュ(ローズ&ゼラニウム) / ボディウォッシュ(バニラ&ココナッツ)ハンドウォッシュ ハンドウォッシュ(レモングラス) / ハンドウォッシュ(ミント&マヌカハニー) / ハンドウォッシュ(バニラ&ココナッツ) / ハンドウォッシュ(無香料) / フォーミングハンドウォッシュ(ピンクグレープフルーツ&ミント)出典:ecostore リフィルステーション 取り扱い店舗により、取り扱い商品や在庫状況が異なるため、訪れる際はHPなどを確認してください。 来店前の準備 エコストア アトレ恵比寿店のリフィルステーションには、リフィル購入用の容器は用意がありません。そのため容器を持参します。エコストアでは、エコストア製品の空ボトルはもちろん、自宅にある空ボトルの使用もOK。お手持ちの容器を持ち込む場合は、ペットボトルなどフタがしっかり閉まる容器を選びましょう。 筆者が持ち込んだ容器はこちらの2つ。左から使わなくなった水筒と、入浴剤の入っていた空容器 購入までの流れは? それでは購入していきましょう。 お店に来店したら、まず欲しい商品と分量を店員さんに伝えます。どの商品にしようか迷っていたところ、店員さんに以下の柔軟剤と食器洗い洗剤をおすすめしてもらったので、そちらに決めました。 ファブリックソフナー シトラス(衣料品用柔軟剤) 121円(税込)/100g ディッシュウォッシュリキッド グレープフルーツ(台所用食器洗剤)    77円(税込)/100g 店員さんに容器を渡し、持ち込んだ空容器の重さを量りでゼロに設定してもらったら、ボトルにリフィルし、量を確認。料金を計算して、製品情報が印字されたラベルが発行されるので受け取り、最後にお会計という流れです。作業はすべて店員さんが行ってくれるので、商品を決めてお会計するだけ。とても簡単です。 購入後は『#ecostorerefill』のハッシュタグをつけてSNSに投稿してみては? リフィルステーションを利用してわかった!おすすめポイント3つ 今回リフィル体験をしてみて、わかったことがあります。 ①商品について店員さんに相談しながら購入ができる 購入する際は、実際の使用感など気になるポイントを教えてもらうことができます。 持ち込み容器の受け渡しなど、対面形式のリフィルステーションだからこそ、気軽にコミュニケーションを楽しみながら購入することができます。 ②初回の購入でもOK 「詰め替え商品」と聞くとエコストアで購入したことのある人のみが対象と思われがちですが、エコストア製品のボトルを持っていない場合でも手持ちの容器を持参すればどなたでも購入が可能です。 ③商品情報が印字されたラベルがもらえる リフィルステーションで購入した商品には、成分表示や使用上の注意などが印字されたラベルがもらえます。洗濯洗剤なども記載されているので安心です。 リフィルステーションと言えばこれ!人気商品3種 最後に、リフィルステーションの人気商品を教えてもらいました。初めての購入で迷われている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。 ランドリーリキッド <ユーカリ>  88円(税込)/100g  あまり見かけないユーカリの香りの洗濯洗剤が人気。成分やパッケージへのこだわりはもちろんのこと、しっかりと洗浄力も兼ね備えている点もポイントだそう。 ファブリックソフナー <シトラス> 121円(税込)/100g  柔軟剤は、定番のシトラス系。シリコン不使用で吸水性を失いにくく、素材本来の肌触りをキープできるのが特徴です。 ディッシュウォッシュ リキッド シリーズ 77円(税込)/100g  洗濯洗剤などと同様に、28日間で生分解される界面活性剤を使用。弱酸性のため、洗浄力を保ちながら手肌への優しさにも優れた特徴を持った商品。 リフィルのメリットは? リフィルステーションを利用することは、環境やわたしたちの暮らしにどのようなメリットがあるでしょうか。 まず一つ目に、本当に必要な量のみ購入できます。使い切れる量だけを購入できるので、ロスが生まれにくくなります。また、お試しで1回分を購入できるので、使用感を確かめることができます。 他にも、お得な料金設定でチャレンジしやすく継続しやすい点が挙げられます。パッケージ製品を購入した場合に比べて、家庭ゴミが減り、自分自身も暮らしやすくなるといった点もリフィルステーションのメリットと言えるでしょう。 洗剤も「マイ容器」でエシカルにお買い物しよう! 環境に優しい方法で日用品を購入したいと考えたとき、まず思いつくのは「詰め替え用パックを購入すること」だと思います。詰め替え用パックもポピュラーな選択肢ですが、海外ではリフィルステーションのようにパッケージフリーで洗剤などを購入できる場所も増えてきています。 日本ではまだ珍しいため、興味があってもなかなか購入に踏み切ることができないかもしれません。筆者自身もリフィルステーションの存在は以前から知っていたものの、周囲で利用している人がいない、情報が少ないなどの理由から利用するハードルが高い印象がありました。しかし今回初めてリフィル購入を体験し、「特別な買い物ではなく、日常的に継続していくことができそう!」と率直に感じました。しかも少量でも、パッケージ商品よりリフィル商品を購入する方がお得なのです。容量の詰め替えパックを置いておく必要がなく、自宅の収納スペースに空きができ、すっきりと暮らせるメリットがあることもうれしい発見でした。 エコストアでは、リフィルステーションの店舗拡大に加え、シャンプーなどもリフィル販売をスタートしていくとのこと。量り売り以外にも、輸送環境コストを抑えることができる濃縮洗剤の普及を目指すなど、新たな取り組みも行っていくそうです。 SDGs、サステナブルがうたわれる時代の中で、何か地球に良いことをしてみたいけど、実際何から始めたら良いかわからない、という人も、エコストアのリフィルステーションはハードルが低く、始めやすいアクションのひとつです。みなさんも一度店舗に足を運び、店員さんと相談しながらリフィル購入を体験してみてはいかがでしょうか。 【ショップ情報】エコストアアトレ恵比寿店東京都渋谷区恵比寿南1丁目6−1 アトレ恵比寿西館2階エコストア公式HP:https://ecostore.jp/リフィルステーション - エコストア:https://ecostore.jp/Page/contents/2017/refillstation.aspx

  • 【2023年6月】週末行きたい!気になるイベントin関東

    新緑が美しい季節となり、お出かけしたい気持ちは高まるばかり。そんな季節にぴったり! 6月に関東で開催予定のエシカルなイベントをまとめてみました。「次の週末はどこへ行こうかな?」と思ったときにはぜひ参考にしてみてくださいね。※お出かけ前には、各イベントのWEBサイトにて最新の情報を確認してください。 第19回 東京蚤の市 この投稿をInstagramで見る 東京蚤の市(@tokyonominoichi)がシェアした投稿 そのときしかない出会いにときめきが止まらない!国営昭和記念公園で日本最大級規模のアンティークマーケット  “古い物を大切に次の担い手へバトンタッチしていく”というヨーロッパで受け継がれてきた文化を東京でもつくりたい、と2012年から開催されてきた蚤の市。今年も緑豊かな会場で3日間開催されます。北欧雑貨や古道具、花や古着からフードなど210の出店に加え、音楽ライブや大道芸などのパフォーマンス、ものづくりのワークショップも開催され、どこを歩いていても楽しいこと間違いなし!イベントの名物になりつつある「物々交換の本棚」のコーナーにも注目。本のタイトルはラッピングで見えないようになっており、前の持ち主からのメッセージから選ぶというユニークなシステムです。一日かけてゆったりとヴィンテージやアンティークの世界をのぞいてみませんか?  第19回 東京蚤の市開催日時:2023年6月2日(金)~6月4日(日) 9:30~17:00場所:国営昭和記念公園 みどりの文化ゾーン ゆめひろば入場料:オンライン販売チケット1,300円 / 会場販売チケット1,700円 ※中学生以下はチケット不要URL:http://tokyonominoichi.com/   オホズマーケット この投稿をInstagramで見る ボーナストラック(@bonustrack_skz)がシェアした投稿 ローカルでバラエティ豊かな空間が下北沢のBONUS TRACKに 小田急線の下北沢駅と世田谷代田駅の間にある複合施設ボーナストラックにて、豪徳寺の咖喱食堂オホズマートが主催する"INTO THE FUTURE MARKET"が開催されます。会場には、アートや古着、ハンドメイド作品や花屋、ブリュワリーなど、個性あふれるローカルなお店が集結。散歩コースにもぴったりなボーナストラックへ、新しいカルチャーに出会いに行こう。 オホズマーケット 開催日時: 2023年6月4日(日) 12:00〜19:00 場所:下北沢BONUS TRACK入場料:無料URL:https://note.com/bonustrack_skz/n/n52af8f90eb39   TWO DECADES OF HIDDEN FASHION この投稿をInstagramで見る FASHION REVOLUTION JAPAN(@fashionrevolutionjapan)がシェアした投稿 これまでとこれからのファッションを考えよう。10年の節目を迎えたFASHION REVOLUTION JAPANによる展示イベント バングラデッシュの縫製工場が多く入る商業施設が崩落し、多くの人々が犠牲になったラナ・プラザ崩落事故から今年で10年。事故をきっかけに発足し、ファッション業界の透明性を高めるために活動するFASHION REVOLUTION JAPANが、表参道のGYRE GALLERYにて展示会を開催します。会場は、ファッション産業の変化を可視化したインフォグラフィックの展示や来場者がアクションを起こせるブースも。「衣服の隠されたコストに目を向けよう」をテーマにパタゴニアのプロダクトラインディレクターをゲストに迎えたトークショーも予定。これまでの10年、ファッション産業はどう変わって、どう変わらなかったのか。そして、これからの10年はどうなっていくのか。普段は見えないリアルなファッションの裏側を覗きに訪れてみては? TWO DECADES OF HIDDEN FASHION開催日時:2023年6月4日(日)~6月29日(木) 11:00~20:00場所:GYRE GALLERY入場料:無料URL:https://www.fashionrevolution.org/asia/japan/・FASHION REVOLUTION2023 TALK 3「How Clean Are Your Clothes? 衣服の隠されたコストに目を向けよう」開催日時:2023年6月10日(土) 18:00~19:30参加費:オンライン無料、現地参加チケット1000円(30名限定)URL:https://peatix.com/event/3562624 調べて 聴いて 考える このプラスチックごみ、どこからきたの? 環境月間の6月。お子様と一緒にプラスチックごみについて学んでみませんか。 プラスチックごみによる海洋汚染が深刻になっている昨今。小学生(高学年)と保護者を対象とした本イベントでは、前半に専門事業者による海洋プラスチックにまつわるワークショップとトーク、後半にアート集団による海洋ゴミメイドの楽器の演奏会が催される予定です。家族で楽しみながらプラスチックごみについて学んでみては?申込は先着順のため、参加ご希望の方はお早めに! 調べて 聴いて 考える このプラスチックごみ、どこからきたの?開催日時:2023年6月17日(土) 13:00~16:00(12:30受付開始)場所:横浜市役所1階アトリウム(横浜市中区本町6丁目50-10)入場料:無料 対象:小学生(高学年)と保護者(先着80名) URL: https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/sumai-kurashi/gomi-recycle/pla-taisaku/20230617event.html  

  • イタリア、トスカーナで体験。暮らすように滞在するアグリツーリズム【現地レポート】

    農家に宿泊する休暇の過ごし方が、都市部に住むヨーロッパに人から人気を集めています。動物に触れあいながら自然を身近に感じることは、子どもにとっても大人にとってもかけがえのない体験に。今回は、アグリツーリズムが盛んなイタリアから、トスカーナ地方で体験したファームステイをレポートします。 アグリツーリズムとは? アグリツーリズムとは、「アグリカルチャー(農業)」+「ツーリズム(観光)」を組み合わせた造語で、20世紀後半のヨーロッパで生まれました。ファームステイ、農家民宿、と言うとよりイメージしやすいと思います。それ以前から夏休みなどを田舎で過ごし、自然に触れ、現地の人と交流する習慣があったので、ヨーロッパの人々にとっては真新しい概念ではありませんが、近年は、より体系化。選択肢も増え、アグリツーリズムの滞在先が選べるサイトが充実し、情報も得られやすくなってきています。 イタリア・トスカーナ地方で盛んなアグリツーリズム イタリア全国で盛んなアグリツーリズム(イタリア語では「アグリツーリズモ」)ですが、イタリア中部のトスカーナ地方は、質、量、人気ともに群を抜いています。フィレンツェから少し足を伸ばすと、ワイナリーや丘の上の中世の街が宝石のように点在するトスカーナ。お城を改装したラグジュアリーなホテルなども多い中、ファミリーに最適なのがアグリツーリズモ滞在です。ハイシーズンは6月頃から。ヨーロッパ各地だけでなく、北米などから家族連れが次々に訪れ、自然や農家と触れ合いながら都会では体験できないスローライフを満喫します。一度滞在して気に入ると翌年もリピートするゲストが多く、アグリツーリズモのオーナー一家とは友人や家族のような関係になることも。基本的には、どの滞在も朝食付きで、夕食をとることもでき、子どもをプールで遊ばせている間などに、他のファミリーとも自然に交流が生まれるのもこの滞在の醍醐味です。 ワイン畑を見晴らす「アルパカの丘」でアグリツーリズム体験 トスカーナに住む義叔母が友人から、アルパカと触れ合えるアグリツーリズモがある、と聞いて今回訪れたのが、こちらの「LA VALLE DEGLI ALPACA(ラ・ヴァッレ・ディ・アルパカ)」。アルパカの谷、という意味ですが、実際はワインの産地、キャンティの丘の上にあるアグリツーリズムです。 オーナーが手作りした大きな家は、元々は宿泊客を迎えるために建てられたのですが、年々孫が増え、今はオーナー一家が3世帯で賑やかに暮らしています。4月から9月の半年間、日帰りのゲストを迎えるスタイルをとっています。屋外プールや、広い芝生を貸し切ることも可能。最大の魅力は、何と言ってもアルパカをはじめとした動物たちとの触れ合いです。 私たちが訪れた夕刻は、動物たちが庭から小屋に戻り始めていました。 アルパカは典型的な草食動物で、性格はとても穏やか。後ろの方から私たちをじっと見つめているアルパカもいれば好奇心旺盛で近づいてくるアルパカもいて、色々な反応を観察できます。4年前、夜中にオオカミの群れに襲われて12頭のアルパカが亡くなるという、嘘のような痛ましい出来事もあったそう。 生後2週間の赤ちゃんの可愛さと柔らかさは格別でした。 アルパカに続き、羊と馬も小屋に。これから動物たちは各部屋で食事を済ませ、19時頃寝るそう。放牧されていたアヒルや七面鳥たちも、鳥小屋へと戻ってきます。 ゲストの子どもたちはオーナー一家の子どもや犬とも自然に仲良くなり、暗くなるまで丘を駆け回って遊びます。子どもたちにとって、都会の日常では体験できない自然や動物との触れ合いは、何事にも変えがたい貴重な経験です。 オーガニックのローカルフードもファームステイの楽しみのひとつ 一方大人は、18時ごろから手作りのチーズや生ハム、ブルスケッタ、ワインでアペリティーボタイムがスタート。オーガニックのローカルフードはどれも新鮮で、絶品。 広い空が薄暮に染まるのを、ゆったりと眺めながらいただくワインも格別です。丘の向こうから吹くひんやりとした風に吹かれて、一日が終わります。 心豊かになれる旅の選択肢、アグリツーリズム ミラノやローマなど都会で働く人も、週末やバカンスは仕事モードをオフにして、家族や友人と、自然に囲まれてのんびりと過ごします。イタリアでは引きこもりという話を聞いたことがありません。長い夏休みや冬休みは反強制的に山や海に連れ出されるので、引きこもる暇がないのかもしれません。観光地をめぐる旅行とは一味違ったアグリツーリズム。動物や人々との交流を通して思い出に残る体験をしたい人におすすめしたい旅のスタイルです。 LA VALLE DEGLI ALPACAhttp://www.lavalledeglialpaca.com

  • 【2023年最新】肌にも環境にも優しい日焼け止め6選

    今年も日差しが気になる季節がやってきました。みなさんは、どこをポイントに日焼け止めを選んでいますか。紫外線から私たちの肌を守る日焼け止めですが、実は、日焼け止めの一部の成分が、海洋汚染に繋がることが懸念されています。そこで選びたいのが、肌だけでなく環境に優しい日焼け止めです。肌にも環境にも優しい日焼け止めにはどんなものがあるのか、見ていきましょう。 今使っている日焼け止めは肌と環境に優しい? 出典:pexels.com 毎年たくさんの日焼け止めを目にしますが、多くの日焼け止めで紫外線吸収剤という成分が使われています。紫外線吸収剤は名前の通り紫外線を吸収し、他のエネルギーに変えて放出するものです。白浮きしない、塗りやすいなどメリットが多く、これまで日焼け止めのキー成分として配合されてきました。 しかし、近年紫外線吸収剤がもたらす肌や環境への影響が問題になっています。肌が敏感な人が紫外線吸収剤を肌に塗ると、肌荒れを起こしてしまう恐れがあることがわかっています。また、この成分が海や川に流れ出ると、水中の生物にダメージを及ぼすことがいくつかの研究で明らかになっています。ハワイでは、サンゴ礁の衰退を招く白化現象を引き起こすとして、2018年から紫外線吸収成分であるオキシベンゾンとオクチノキサートの入った日焼け止めの使用を禁止。日本からも多くの観光客が訪れるハワイでこのような動きがあったため、日本国内でも海や川を汚染しない成分を用いた日焼け止めが販売されるようになっています。 肌と環境にやさしい日焼け止めを選ぶポイントは? 今回日焼け止めを選定するにあたり、基準にしたポイントは以下です。 ・オキシベンゾンとオクチノキサートなど、紫外線吸収剤を使用していない・低刺激で子どもや敏感肌の人でも使える・原料のほとんどが植物性由来でできている・塗り心地が良い・石鹸で落とせる 肌や環境に優しいのはもちろん、頻繁に使うものなので毎日使ってもストレスのない使い心地であることも大切です。優しさと使いやすさ、二つを両立した日焼け止めをピックアップしました。 肌と環境にやさしい日焼け止め5選 サンゴに優しい日焼け止め この投稿をInstagramで見る サンゴに優しい日焼け止め®︎(@sango.okinawa)がシェアした投稿 沖縄で生まれたサンゴに優しいバームタイプの日焼け止め。今年、下地にも使えるホワイトタイプに加えて、普段のファンデーション代わりにもなるベージュタイプが新しく登場しています。紫外線散乱剤として海水に溶けない酸化亜鉛を使っているだけでなく、ゴマ種子油やヤシ油、シア脂など保湿美容成分が60%以上含まれており、海にも肌にも嬉しい作り。小さな子どもにも使える使うことができ、石鹸で落とせる点も助かります。パッケージは、箱容器から何度も使えるコットンバッグへ変更し、ゴミを極力出さないように配慮。また、売り上げの一部は沖縄のサンゴ移植活動へ寄付されています。 効果:SPF50+、PA++++容量:40ml価格: 3,237円(税込)公式サイト:https://naturalshop.official.ec/ 海で、日やけ止め。/森で、日やけ止め。|森海谷 この投稿をInstagramで見る Staticbloomjp(@staticbloomjp)がシェアした投稿 アウトドアアイテムを取り扱う東京都あきる野市の企業が開発した日焼け止めです。アウトドアを楽しむ人に、肌と環境に負担のかけないものを使ってほしいと作られたのは、虫を寄せ付けない香りの「森で、日焼け止め。」と無香料タイプの「海で、日焼け止め。」の2種類。紫外線吸収剤の代わりに紫外線反射剤である酸化亜鉛を採用し、生分解できる原料を可能な限り使用しています。肌本来が持つ自然治癒力と紫外線に対する抵抗力を考慮し、合成界面活性剤や合成防腐剤は使っていない点や、石鹸で簡単に落とせるのもこだわり。シルク成分が含まれているので、さらさらとしたテクスチャで、白くならないのも嬉しいポイントです。 効果:SPF23、PA+++容量:50g価格:2,640円(税込)公式サイト:https://store.staticbloom.co.jp/collections/森海谷 オールライト サンスクリーン クリーム|アムリターラ この投稿をInstagramで見る AMRITARA アムリターラ(@amritara_official)がシェアした投稿 紫外線吸収剤・酸化チタン・酸化亜鉛・タルクを使わず、紫外線散乱剤として天然美容ミネラル「セリウム」を採用した日焼け止めクリームです。なめらかなテクスチャで塗り広げやすく、塗った後にしっとりとした保湿感があるのが特徴。メイク下地としても使用でき、石けんで優しくオフできるのも特筆すべき点です。ブルーライトもカットしてくれるので、外出時だけでなく、パソコンを使い続けるオフィスワークにも重宝する一品。 効果:SPF18、PA+容量:40ml価格:4,400円(税込)公式サイト:https://www.amritara.com/c/skincare/sunscreen/csr277 ノンケミカルUVミルク|MammaBaby この投稿をInstagramで見る MammaBaby(ママベビー)公式(@mammababy_jp)がシェアした投稿 小さな子どもにも安心して使ってもらうため、紫外線吸収剤の不使用だけでなく、徹底的にノンケミカル、植物由来成分100%にこだわった日焼け止め。一般的にケミカルでコーティングされる「酸化チタン」を100%植物成分でコーティングする独自の技術を用いて、今までの紫外線吸収剤不使用の日焼け止めが抱えてきたベタつきやきしみ感、白浮きの問題を解決しました。石けんでオフが可能。家族みんなで使える日焼け止めです。 効果:SPF50+、PA++++(緑系カメパッケージ)/SPF 30、PA+++(ピンク系カメパッケージ)容量:50ml価格: 2,420円(税込)公式サイト:https://mammababy.jp/pages/uvmilk#/ ウェアルーUV|HANA ORGANIC この投稿をInstagramで見る HANA ORGANIC【公式】(@hana_organic)がシェアした投稿 天然成分100%でできており、そのうち植物成分のオーガニック比率は99.7%という名前の通りオーガニックな日焼け止め。紫外線散乱剤として酸化亜鉛などを使用し、紫外線やブルーライトといった生活環境因子から素肌を守る成分と、美容液や天然ミネラルが含まれています。イエローベージュとピンクベージュの2色展開で、天然ミネラルの光コントロールによってファンデーションを塗らなくてもトーンアップ効果が叶います。軽い塗り心地でしっかり密着してくれて、洗顔でオフ可能。ストレスフリーで使えます。 効果:SPF30、PA++容量:30ml価格:4,400円(税込)商品サイト:https://www.hana-organic.jp/shop-item/makeup/uv-base/ UVミルク|chant a charm この投稿をInstagramで見る チャントアチャーム【公式】(@chantacharm_official)がシェアした投稿 100%自然由来成分でできたUVミルク。紫外線だけでなく、ブルーライトや近赤外線をカットし、肌を守ってくれます。ノンシリコン処方で、紫外線吸収剤は不使用。紫外線散乱剤をサラサラしたパウダーでコーティングしているため、紫外線吸収剤不使用の日焼け止めにありがちなべたつきや白浮きがありません。小さい子どもでも使えるよう徹底した低刺激処方で、石鹸でオフ可能。滑らかで伸びの良いテクスチャで、使用後のみずみずしさと保湿感が嬉しい日焼け止めです。 効果:SPF50+、PA++容量:100ml(※春夏のみ数量限定で150ml販売)価格:100ml/3,410円(税込) 150ml/4,180円(税込)商品サイト:https://www.naturesway.jp/products/detail/20011090 今年の夏は、優しくて使いやすい日焼け止めを試してみては? これまでの紫外線吸収剤不使用の日焼け止めは、肌や環境には負担をかけないものの、べたつきがある、白浮きしてしまうなど、使い勝手が良いものばかりではありませんでした。しかし、近年は各ブランドの研究開発により、肌や環境に優しく、かつ使いやすいという商品がたくさん出てきています。 コロナの規制が緩和され、お出かけやアウトドアレジャーを楽しみたい今年の夏。日焼けが気になる方や小さなお子さんがいるご家庭は、今回ご紹介した日焼け止めを選んでみてはいかがでしょうか。

  • プラントベースの2foods。ヘルシージャンクフードの気になるお味は?

    植物性の材料しか使わないプラントベースフード。「環境に優しい」と注目を集めていますが、一方で動物性食品と比べると味が劣る、満足感が得られないなどのイメージが強い方も多いのでは?今回は進化系プラントベースフードカフェ、2foodsで人気メニューを体験。「どんな食材からできているの?実際の味はどう?」など、プラントベースフードを食べたことがない方にもわかりやすいようレポートします。 プラントベースフードとは? 肉類や牛乳などの動物性由来で作られた食品を使用せず、代替肉や豆乳などの植物性由来で作られた食品のこと。人口増加による食糧不足問題の解決や、環境負荷が高いとされる畜産の代替案として、欧米を中心に新たな食文化として広がりつつあります。 やみつきになるプラントベースフード?2foodsに潜入! 今回プラントベースフードを体験しに訪れたのは、日本におけるプラントベースフードのパイオニア、2foods(トゥーフーズ)。やみつきになる美味しさもヘルシーさも追求し、ヘルシーなジャンクフードを提供する2foodsは、美味しさを追求するために最新のフードテックを用いて商品開発を行っていて、従来の「健康」や「環境主義」などを全面的にアピールするプラントベースフードとは一味違います。 渋谷、銀座、八重洲など都内に5店舗があり、オンラインショップも運営しています。今回は、渋谷ロフト店にお邪魔しました。 グループでもおひとり様でも利用しやすい店内 2foods渋谷ロフト店は渋谷駅から数分の好立地にあり、通りからも目を引くカラフルなビジュアルが目印。渋谷ロフトと同じフロアに店舗を構えているため、お買い物の時にもふらっと気軽に立ち寄ることができます。ネオンカラーを使ったポップで明るい店内には、一人用の席、テーブル席がありグループでもおひとり様でも来店しやすい雰囲気。渋谷という土地柄、若者や外国人旅行客の来店も多く、取材日当日もランチタイムはほぼ満席状態でした。 気になるプラントベースフードのメニューは? 食事メニューはスパイシージャンクバーガー、まるでバターチキンカレー、エバーエッグオムライスなど、多くの人に馴染みがあるメニューをプラントベース仕様にしたラインナップ。他にも、濃厚やみつき担々麺、ソイチキン南蛮など、麺類や丼物もありました。スイーツメニューはハッピーチョコレートドーナツ、ラズベリーピスタチオドーナツなどのドーナツの種類が充実しています。他にも、キャラメルアップルパイや生食感の濃厚ガトーショコラなども魅力的。食欲をそそるプラントベースのジャンクフードがバラエティ豊かに並びます。 今回頼んだのはこれ! 魅力的なメニューが並ぶ中、今回実際にオーダーしたのは以下の2つです。 エバーエッグオムライス(プラントベースデミグラスソース)(テイクアウト:1188 円/イートイン:1210 円) セレクトした理由は、卵に似せて作られたプラントベースエッグ「エバーエッグ」を実際に食べてみたかったのと、動物性の食材を使っていないのに「コク深いソース」と言う謳い文句は果たして本当なのかと思ったからです。 代替肉や代替ミルクのようなものは目にする機会も増えましたが、“代替卵”にはなかなか出会えません。2foodsとカゴメがタッグを組んで開発したプラントベースエッグ「Ever Egg(エバーエッグ)」は、人参や白いんげん豆を原料に「野菜半熟化製法」(国内特許出願中)の技術を採用。本物に近づけるために試行錯誤の末生まれたそうです。 さくらドーナツ(テイクアウト:481 円/イートイン:490 円) スイーツメニューからは「春季限定」のワードに惹かれさくらドーナツをチョイス。卵やバター不使用ながら、ふんわりとした生地感を実現した秘密は、熟成発酵技術「オーバーナイト法」によるものです。この技術で通常の生地よりも5倍以上の時間をかけて発酵させているそうです。鮮やかなピンクのグレーズ全体には桜の花や葉のパウダーを使用。トッピングの桜のモチーフも華やかです。こちらも見かけからは、プラントベースフードとは気がつきません。 代替卵のオムライスと卵・乳製品不使用のドーナツ…気になるお味は? それでは実際に食べてみたいと思います。今回はわかりやすく、満足度を★(3つが満点)で表してみました。 まずはエバーエッグオムライスから! 運ばれてきた実物を見ると、卵は本物と遜色ない黄色で半熟具合もばっちり。デミグラスソースもプラントベースフードとは全く分かりません。肝心の味はと言うと、ふわっとした代替卵は本物の卵より軽い口当たりが印象的で、他の「代替卵」とはクオリティが格段に違い、大きな驚きがありました。そしてしっかりとコクのあるソースは、本格的な洋食店のオムライスを想起させる味わい。ケチャップライスからはしっかりと大豆ミートの存在を感じることができました。食べ進めるうちに、プラントベースであることはすっかり忘れてしまうほどの仕上がりです。ランチタイムに訪問し、夜までお腹が空くこともなかったことからしっかりボリューム感が欲しい方にもおすすめだと思いました。卵部分のみだともう少し濃厚さが欲しい人もいるかもしれませんが、ふわふわ、とろとろの卵の食感とデミグラスソースが本格的な風味であったことから、満足度は★★☆ さくらドーナツは、目にも楽しく思わず写真を撮りたくなるような可愛さです。生地感はふわっとしていながら、ドーナツのボリューム感もしっかりとありました。生地には、白砂糖に比べてミネラルが多くコクと旨味がある鹿児島県喜界島産粗糖や低GIのアガベシロップを使用しており、健康的でありながらやみにつきになる甘さ!また桜の風味と塩味が加わることにより、ジャンクフードでありながら和菓子のような一面も持ち合わせていました。プラントベースであることを全く感じさせない甘さ、揚げ物ならではのボリューム感があったことから、満足度は★★★ 2foodsに行ってみて気が付いたこと 今回2foodsに行ってみて感じたのは、プラントベースフードを初めて体験する人にぴったりのお店だということです。ハンバーガー、オムライス、ドーナツなど、わたしたちに馴染みのあるメニューばかりで、気負いせず気軽にトライすることができます。ランチやカフェ利用はもちろん、夜も比較的遅くまで開いており酒類の提供もあることから(※渋谷ロフト店限定)、仕事終わりのディナーや、今人気の夜カフェとしても利用できる点も嬉しいです。「環境問題に貢献するから、ボリューム感や満足感など物足りなさがあっても多少の我慢が必要」と心のどこかで感じていたプラントベースへの意識が「自信を持って多くの人におすすめできるもの」へ変わりました。 試す価値あり!今までにないプラントベースフードを体感してみては? “美味しい、楽しい、ワクワクする”を大切にした新しい形のプラントベースフード。プラントベースやヴィーガンは環境やエシカルに対する意識が高い人が食べる特別なものといったイメージが強いですが、2foodsはそういった一部の人たちだけでなく、単純に「美味しいものが食べたいから」という理由で利用したくなるカフェでした。驚きが満載の次世代の料理をぜひ体感しに行ってみてはいかがでしょうか? 【ショップ情報】2foods 渋谷ロフト店東京都渋⾕区宇⽥川町21-1 2階月~木・日 11:00~21:00(LO.20:00)金・土・祝前日 11:00~22:30(L.O. フード21:30、ドリンク 22:00)2foods公式HP:https://2foods.jp/

  • エシカルライター厳選!“本当のサステナブル”を考えるドキュメンタリー

    これまでドキュメンタリー映画を100本以上観てきた映画好きのライターがお届けする本企画。離れている国や地域からでも、人々や社会のリアルを知ることができるドキュメンタリーは、今世界で起きていることを身近に感じることができます。今回はサステナブルの本質を考える、おすすめ映画をご紹介します。 その「サステナブル」は本物? 出典:pixabay.com 2030年までの達成を目標とする「SDGs」や2050年にCO2排出をゼロにすることを目指す「カーボンニュートラル」など、世界各国で気候変動に立ち向かう機運が高まっています。特にグローバル企業などは環境投資「グリーンボンド」など大量の資本を投入し、環境問題は解決に向かっているようにも見えます。しかしその一方で、企業イメージ向上や売上を伸ばすために、環境に優しい商品やサービスであるかのように装う「グリーンウォッシュ」が問題となっています。世界の生産現場では何が起こっているのか?わたしたちは何を信じたら良いのか?疑問は尽きませんが、実情を伝えてくれるドキュメンタリー作品から、リアルをのぞいてみませんか。 "環境に優しい"うたい文句の裏側を探る「グリーンライ・エコの嘘」 エコに関心のある人ならば、「環境に優しい」「サステナブル」と記載されている商品とそうでないものが並んでいたら、前者を選んで購入しているでしょう。しかし、もしかるすと、わたしたちが道しるべとしている「環境に配慮している」と記載している製品にはウラがあるかも知れません。監督は実際に自らの目で「環境に優しい製品」の生産現場を確かめるべく、専門家とともに真実を探る旅へ出発。映画の中で企業は口を揃えて「自社の商品は環境に配慮しており、トレーサビリティが取れている」と言いますが、ストーリーが進むにつれて企業の信じがたい「嘘」が次々と暴かれていきます。例えば「持続可能なパーム油」を主張する企業のパーム油農園で、農園拡大のために熱帯雨林が焼き払われていたシーンは映像越しにも忘れることのできないものです。 残念ながら、エコを謳ったたくみなマーケティングで売上を伸ばそうとする企業も少なくありません。私たちが選んでいるものは本当に環境に優しいのか…。「サステナブル」表記との向き合い方を考えさせられる作品です。 2048年、海の魚は消える!?「Seaspiracy 偽りのサステイナブル漁業」 「持続可能な漁業なんてない」「漁業システムを転換しないと2048年、海の魚は消える」などと衝撃的な主張が物議をかもした問題作です。幼い頃から海を愛し、ビーチクリーンを行う本作の監督アリは、「海洋汚染の本当の問題はどこにあるのだろう」と疑問を持ったことをきっかけに、ドキュメンタリーを制作し始めます。作中では、海を守るためのヒント求め、世界各地の漁場や漁業関係者の元を訪れていくアリ。サステナブルなシーフードに関する認証ラベルをめぐる「認証ビジネス」や、乱獲・密猟、日本でも行われている捕鯨やイルカの追い込み漁、海洋プラスチックとなってしまう漁網の問題、人権を無視した奴隷漁業の実態など、身の危険を顧みず世界の漁業が抱える問題を追求していきます。彼のカメラを通して世界の海を見ることで、今までは気がつくことのなかった漁業の問題を発見することができるでしょう。 映画から見る本当のサステナブルとは? 一刻も早い気候変動対策が求められる中で、個人のアクションだけでなく企業の環境配慮の意識は大変重要です。しかし、自社のイメージアップなど商業的な利益のために見せかけのSDGsやサステナビリティをうたう事例が増えてきており、今回ご紹介したようなドキュメンタリーも発表され始めています。映画を通して、本当の「サステナブル」とはどこにあるのか、考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

  • 4月24日は何の日?ファッションレボリューションデーとは

    毎年4月24日に定められている「ファッションレボリューションデー」をご存知ですか? 洋服を購入し、ファッションを楽しむ私たちと深くかかわっているこの日。 今回は、ファッションレボリューションデーを定めた「ファッションレボリューション」の概要やファッションについて私たち一人ひとりが考えていきたいことを見ていきます。 ファッションレボリューションとは 出典:unsplash.com ファッションレボリューション(Fashion Revolution)は、ファッション産業の透明性を高めていこうとするグローバルキャンペーンのことです。環境を保護・回復し、成長や利益よりも人を大切にする世界的なファッション産業をビジョンに、世界中で様々な活動が行われています。 ファッションレボリューションでは、具体的に以下を目的としています。 ・世界のファッション業界において人と環境の搾取を終わらせる・安全で尊厳のある労働条件と生活賃金をサプライチェーンのすべての人に・世界のファッション業界全体における力を再分配し平等なバランスを保つ・世界のファッション業界における労働運動の拡大と強化・世界のファッション産業が限りある資源の保全と生態系の再生への取り組みを行う・バリューチェーン全体の透明性と説明責任を当たり前にする・使い捨てをやめ、材料をより長く使用し、無駄にしないシステムへの移行・遺産や技術、地域で語り継がれてきた智慧が認められ、大切にされること 日本はキャンペーンがスタートした2014年から参加。今では世界に約100の支部を持つ世界的な動きに発展しています。 ファッションレボリューションデーはなぜ4月24日? 出典:unsplash.com ファッションレボリューションという世界的なムーブメントが誕生したきっかけは、2013年4月24日に発生したバングラデシュの商業ビルの崩壊事故、いわゆる「ラナ・プラザ崩壊事故」にあります。事故現場となった商業ビル内には当時多くの縫製工場などがひしめき合っており、ビルの崩壊によって、そこで働く人々が負傷し命を落としました。その多くが縫製作業を行う若い女性だったと言われています。この事故により、杜撰な建物の管理だけでなく、長時間労働が当たり前であったことなど劣悪な労働環境が明るみになり、大きな社会問題となったのです。 この悲劇がきっかけで、SNSでは自分の洋服の写真とともに、「#whomademyclothes(私の服は誰が作ったの?)」というハッシュタグをつけて投稿するというムーブメントが生まれます。ムーブメントはやがてファッションレボリューションに発展。ファッションレボリューションは、2013年にイギリスのキャリー・ソマーズとオルソラ・デ・カストロという2人のデザイナーによって設立されました。ファッションレボリューションでは、ラナ・プラザ崩壊事故が起こった4月24日をファッションレボリューションデーと定めています。 関連記事:悲劇から10年。エシカルファッションの原点、ラナ・プラザ崩壊事故とは 世界中で広がるエシカルファッション 出典:pexels.com ラナ・プラザ崩壊事故や消費者の声によって、ファッションに関わる企業は、労働者の働き方や生産ラインの見直しを余儀なくされました。生産にかかわる人々の人権や環境への負荷を考慮した「エシカルファッション」の考え方が広まっていったのです。 エシカルファッションとは、調達・製造・流通・販売の4つのプロセスを通して「人・社会・地球環境・地域」のことを考え、展開されるファッションを指します。かみ砕いていうと、売上や生産量を最優先にするのではなく、地球環境や人、社会を重要視します。例えば、生産者の労働環境が守られ適正賃金が支払われている、製造時の排水や廃棄物・CO2をなるべく出さない努力をしている、毛皮など動物を傷つける素材を使用していないなど、人権の尊重に加えて、環境も考慮されたものがエシカルファッションと呼ばれています。 関連記事:環境にも人にも優しいサステナブルファッション。今日から私たちにできることとは 2022年日本のファッションレボリューションウィークイベント ファッションレボリューションでは毎年4月24日を含む1週間を「ファッションレボリューションウィーク」(※毎年期間の設定に相違あり)と定め、自分たちが着ている服は誰が作り、どのような生産プロセスを経ているかを見直す期間としています。 日本でもファッションレボリューションウィークが開催されており、2022年は「服を長く愛するために#LovedClothesLast」をテーマに、東京渋谷のヒカリエでイベントが行われました。服の寿命を延ばすワークショップや、服のお直しに関するトークイベントなど、服をできるだけ長く使用するためのヒントが詰まった内容でした。 2023年ファッションレボリューションウィーク 2023年は4月22日~29日の期間でファッションレボリューションウィークが開催されます。ラナ・プラザ崩壊事故から10年の節目にあたる2023年は、Manifesto for a Fashion Revolution がテーマ。世界的にサステナブルファッションが広まってはいるものの、気候変動や増加する社会的な不公正を解決するには進みが遅すぎるとした上で、「公正な取引が行われること」「適正賃金が支払われること」「環境を保全し修復すること」など、2018年にファッションレボリューションが制定した10のマニュフェストをテーマとして掲げます。 今年も日本を含む各国で様々なイベントが行われる予定です。日本における最新のイベント情報はFashion Revolution Japanの公式インスタグラムをチェックしてみてくださいね。 エシカルファッションを知るために 出典:pexels.com 最後に、私たちがファッションレボリューションに参加する方法を見てみましょう。 ファッションレボリューションウィークのイベントに参加してみる 前述した通り、ファッションレボリューションウィークには、東京を中心にイベント行われています。実際に話を聞き、体験することでエシカルファッションがぐっと身近になるはずです。 SNSでタグ付けしてみる 自分の洋服のロゴがわかる写真とともに「#whomademyclothes(誰が私の服をつくっているの?)」のタグをつけてSNSに投稿することで、ファッションレボリューションのムーブメントに参加できます。 ファッションレボリューション公式SNSをフォローする ファッションレボリューション公式のSNSでは、ファッションに関して学べる投稿が数多くあります。また英語ですが、YouTubeチャンネルでもたくさんの情報を得ることができます。フォローしてファッションの在り方を考えるのも一つの方法です。 他にも、EU市民であれば、Good Clothes,Fair Pay(ファッション産業に携わる人の生活賃金を要求するための署名活動)に参加できます。 ファッションレボリューションデーである4月24日には、今着ている洋服はどこでどのようにして作られたものなのか、自分自身はどのような方法でエシカルファッションを取り入れるのか、考えてみてはいかがでしょうか。 Fashion Revolution JapanInstagram https://www.instagram.com/fashionrevolutionjapan/Fashion RevolutionInstagram https://www.instagram.com/fash_rev/YouTube https://www.youtube.com/channel/UC0JS74vyisaHej_xEq_zZ1w

  • 海洋プラに新たな価値を。アップサイクルアクセサリーsobolonが、かわいいワケ

    思わず「かわいい!」と声をあげてしまうほど美しくキラキラとしたアクセサリー。でも実はこれ、かわいいだけじゃないんです! sobolon は、海岸から拾ってきた海洋プラスチックを使いネックレスやピアス、イヤリングなどを制作・販売するアクセサリーブランド。今回は、その魅力に迫るべく、sobolon代表の山崎姫菜子さんにお話を伺いました。 厄介者ではなく、大切な地球の一部として扱いたい 「海洋プラスチック」とは、海を漂うプラスチックごみのこと。便利な生活になった一方で、私たち人間は大量のプラスチックを海に放出してきました。自然に還るまで何百年、何千年もかかると言われるプラスチックは、一度海に流れ出てしまうと漂い続け、劣化して小さな破片になったものは魚や鳥が間違えて食べてしまうことも珍しくありません。 そんな「厄介者」とされる海洋プラスチックですが、その海洋プラスチックを材料としてオリジナルアクセサリーを制作しているジュエリーブランドがあります。それがsobolonです。 心ときめく世界にひとつしかないジュエリー 指輪、ネックレス、ピアス、イヤリングなど、sobolonのアクセサリーはすべてクリエイターによる手作り作品です。海洋プラスチックの特徴を知り尽くしたクリエイターが、異なるカラーや形を組み合わせながら世界に一つしかないアクセサリーを作り上げています。カラフルで個性的なもの、シンプルで普段使いしやすいものなど、デザインが豊富なのも特徴。オンラインショップではセミオーダーも受け付けています。 sobolonの原点は“我慢”と“制約” ブランドの原点は、代表の山崎さんが子どもの時に学校で環境問題のことを学び、大きなショックを受けたことにあります。 「私たちの住む地球で大変なことが起きていると知り、アクションを起こしたいと思いました。でも“我慢”“制約”と言ったネガティブな方法しか思いつかず結局挫折。その後は学業の忙しさなどもあって、具体的な活動を起こすことができないまま、モヤモヤを抱えて大人になりました。」 そんな山崎さんが行動を起こしたのは、社会人になってからのことです。「やはり、環境問題の解決のために何か活動がしたいと、諦められない気持ちがありました。そんなとき大きなきっかけになったのが、仲間の存在です。進学や就職で一度はバラバラになった同級生3人が、再び地元の岐阜に戻ってくることになったのです。みんなに想いを打ち明けると、“やってみよう!”という話になり、4人で創業しました。 今は結婚や出産などライフスタイルが大きく変化してメンバーは変わっていますが、彼女たちの存在が大きな支えとなりました。」母親が手芸好きで、自身も元々モノづくりが好きだったという山崎さん。手先を動かすことに加えてファッションやデザインにも興味があったことから、海洋プラスチックをアクセサリーにするというアイデアが生まれたそうです。 海洋プラスチックがジュエリーにアップサイクルされるまで ひとつひとつニュアンスの異なるジュエリーができるまでには、海洋プラスチックを使ったアクセサリーならではの工程があります。まずは砂浜に打ち上げられた海洋プラスチックの回収から始まります。主な回収場所は、活動の拠点となっている岐阜県から近い愛知県常滑市の海岸です。 次に選別を行います。手で簡単に砕くことができるか、もしくはハサミを使って細かくできるかどうかを基準に、厚さ約1~2mm程度のものを選んでいきます。 選別され洗浄されたプラスチックは、全国にいるsobolonのクリエイターへと送られます。クリエイターの元に届いたら、そこからデザインと製作作業がスタート。海洋プラスチックはひとつひとつサイズや色が異なるので、先にデザインを決めるわけではなく、パーツを組み合わせながらプラスチックの色や形を生かしたデザインに仕上げていきます。 山崎さんは、海洋プラスチックの素材の特徴が生かされていることに加え、クリエイターによる多彩なデザインもsobolonのアクセサリーの面白さだと言います。 「クリエイターさん同士でコミュニケーションを取り、アイデアをシェアし合うので、デザインがどんどんブラッシュアップされていくんです。クリエイターさんの個性が光るのもハンドメイドならではの味わいです。そこも楽しみながらご自身のお気に入りの一点を見つけて欲しいです。」 アクセサリーに使えなかったプラスチックも価値あるものに 大量に漂着する海洋プラスチックのなかには、アクセサリーには適さない大きさや硬さのものもあります。sobolonではそのような海洋プラスチックを、アクセサリー以外の方法で活用しています。各地で行っているのは、子どもたちと一緒に海洋プラスチックのモザイクアートを作る活動。分割された用紙に指定の色のプラスチックを貼り、それを組み合わせることで、全員で大きな一枚の絵を作り上げます。他にも万華鏡作りのワークショップを開催するなど、ものづくりやアートを純粋に楽しみながら、材料の海洋プラスチックを通して環境問題を身近に感じてもらうことができればと考えています。 環境問題に興味を持つ入り口に「かわいい!」を まじめに取り組もうと思えば思うほど“我慢しなければならない”という思考に陥りがちな環境問題。しかし、本当の意味で持続可能なものにしていくには、前向きな姿勢が必要だと、山崎さんは考えます。 「環境問題の解決に向けて様々なアプローチがある中で、かわいい!というところから海洋プラスチックや環境問題に興味を持ってもらうことが私たちの目的です。私たちが回収・アップサイクルする海洋プラスチックは全体から見れば微々たる量で、直接問題の解決に繋がるものではありません。しかし、一見遠回りに思えても、ポジティブに楽しむことが、環境問題を考える“入口”になるのではないかと考えています。」 最後に山崎さんは豊かさについてこう話してくれました。「大量生産・大量消費の現代、環境問題をはじめとした社会問題がたくさんありますが、それは私たちの心の豊かさが失われていることからきているように感じます。“自然の恵みにより私たち人間は生かされている”という感謝の気持ちや、物を長く大切にする気持ちを持つことこそが、心が豊かであることだと思うんです。“自分自身の心がハッピーになることが環境や社会の豊かさにも繋がっていく”そんな想いをsobolonのアクセサリーにのせて広げていきたいです。」 一見不格好で必要とされていない「そぼろ」なものでも、見方を変えればかわいいものになるという意味が込められているsobolon。かわいいアクセサリーとして私たちの元に帰ってきた海洋プラスチックは、私たちに物を大切に使い続けることの大切さを教えてくれます。 sobolonオンラインショップ https://sobolon3695.thebase.in/公式インスタグラム(取扱店やポップアップストア情報はこちらから) https://www.instagram.com/sobolon3695/

  • 悲劇から10年。エシカルファッションの原点、ラナ・プラザ崩壊事故とは

    グローバル化が進み、原料や生産コストを抑えられるようになったことで、私たちは安く服を手に入れられるようになりました。しかしその一方で、衣服の大量生産・大量廃棄による環境への負荷や、生産者の労働環境などが問題になっているのも事実です。 今、様々なブランドで、人権や環境を尊重したファッションに移行する動きが高まっています。この記事では、世界がファッションの在り方や楽しみ方を考え直し、エシカルファッションということばが広まるきっかけになった「ラナ・プラザ崩壊事故(ダッカ近郊ビル崩落事故)」について見ていきます。 人や動物、環境に配慮する「エシカルファッション時代」の到来 出典:unsplash.com エシカルファッションとは、素材の調達から販売に至るまで、生産・販売に関わる人や動物、自然環境を尊重し、配慮されて作られたファッションのことです。 労働者に適切な支払いを行う、労働環境を整える、動物性の毛皮などを使用しない、なるべく水を使わずCO2の排出を最低限に抑えるなどといった取り組みを行っているものを指します。環境に配慮しているという点では、持続可能なアパレルの生産を目指すサステナブルファッションと被るところも多くあります。今でこそ企業や消費者のファッションに対する向き合い方は少しずつ変わってきましたが、グローバル化が進み、安価な労働力を海外に求めるようになってからは、生産の背景を透明化することは難しいことでした。私たちが着ている洋服はどのような場所でどのように作られたものかを知らずに購入するケースが多かったのではないでしょうか。そんな中、企業や消費者が、生産者の人権を尊重するファッションについて考えるようになった大きな事故があります。それが「ラナ・プラザ崩壊事故(ダッカ近郊ビル崩落事故)」です。 世界に大きな衝撃を与えた「ラナ・プラザ崩壊事故」 出典:unsplash.com ラナ・プラザ崩壊事故、別名ダッカ近郊ビル崩落事故は、2013年4月24日、バングラデシュの首都ダッカから北西約20kmにあるシャバールで起きたビルの崩壊事故です。縫製工場、銀行、商店などが入っていた8階建ての商業ビル「ラナ・プラザ」の崩落により、死者は1134人、負傷者は2500人以上にのぼりました。犠牲者の多くが縫製工場で働いていた若い女性たちであったとされています。ビルは以前から耐震性を無視した違法な増築を繰り返し、事故の前日にも、ひび割れが発見されましたが、建物の所有者はその指摘を無視していました。その杜撰な安全管理の末、ビル内に設置された4基の大型発電機の振動や数千台のミシンの振動が引き金となり、崩落したとされています。 事故後ラナ・プラザの縫製工場は、粗末な安全管理が明るみになっただけではなく、低賃金で長時間労働が行われている「スウェットショップ(搾取工場)」であり、労働組合を作ることを認められていなかった等の不平等な労働環境も広く知れ渡ることになりました。このビルの崩壊により、消費者やファッション業界が求めてきた安価な洋服の先にあった、劣悪な労働環境が浮き彫りとなったのです。 崩壊事故を受けた世界の反応 ラナ・プラザには、世界でも有名なアパレルブランドの下請けを工場が入っていました。ベネトンや、ウォルマート、マンゴーなど、日本でも馴染みのある世界的なブランドの下請け工場もラナ・プラザにありました。各ブランド・メーカーはこの労働環境について知らなかったと発表していますが、事故後これらのブランドには多くの批判的な意見が寄せられています。 崩落事故から、約1か月後には「バングラデシュにおける火災予防および建設物の安全に関わる協定(The Accord on Fire and Building Safety in Bangladesh )」が作られ、欧州を主としたブランドや小売企業とバングラデシュの労働組合等との間で、その協定の締結がなされるようになりました。この協定にはユニクロやH&M など多数の主要アパレルが署名しています。輸出先の国や地域によってその対応は変わりますが、他にも、労働法の順守、従業員への給与支払いおよび休日の付与などをチェックする機能なども新たに作られるようになり、バングラデシュの縫製工場を取り巻く環境は少しずつ変化しつつありますが、まだまだ課題が残っているのが現状です。 ファッションレボリューションデーの設立 出典:unsplash.com 事故後、市民の間でもムーブメントが起きています。ラナ・プラザ崩壊事故を受けて、イギリスではファッションレボリューションが設立されました。環境や人権に配慮したファッション産業を広めるキャンペーンとして、世界中に広まっています。ファッションレボリューションではラナ・プラザ崩壊事故に合わせて、毎年4月24日を「ファッションレボリューションデー」と制定。その前後1週間のファッションレボリューションウィークは、世界中で様々なイベントが行われます。2022年、日本では「服を長く愛するために」をテーマに多方面から服の“お直し”をするクリエーターや団体による展示が行われました。 複雑なサプライチェーンとグローバルサウス・グローバルノース グローバル化が進み、あらゆる素材を調達し生産するファッションは、サプライチェーンの透明化が非常に難しいとされています。しかし、ファストファッションを生み出す縫製工場の多くは、新興国にあるのが事実です。残念ながら、安価な労働力を求められる生産地の新興国では、現地の労働環境に光が当たることは、今まであまりありませんでした。アパレル産業に関わらず、ヨーロッパやアメリカ、日本といったグローバルノースと呼ばれる国々がグローバル化の恩恵を受ける一方で、バングラデシュをはじめとしたグローバルサウスと呼ばれる国々にその負担がかかっていることがあるのです。このことをグローバルノースに住む私たちは知っておく必要があります。 関連記事:日本に住むなら絶対に知っておきたい、グローバルサウス・グローバルノースとは ラナ・プラザ崩壊事故への理解が深まるドキュメンタリー映画 最後に、ラナ・プラザ崩壊事故やバングラデシュの下請け縫製工場について描かれた映画をご紹介します。 『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』 ラナ・プラザ崩壊事故をきっかけに作られたファッション業界の裏側に迫るドキュメンタリー。服の価格が低下する一方、人や環境が支払う代償が劇的に上昇してきた現代で、服を巡る知られざるストーリーに光を当て、「服に対して本当のコストを支払っているのは誰か?」という問題を提起した話題作。 『メイド・イン・バングラデシュ』 10代半ばからバングラデシュの労働闘争に関わってきたダリヤ・アクター・ドリの実話をもとに作られた、バングラデシュの縫製工場で働く女性たちが主人公の物語。バングラデシュ・ダッカ生まれの女性監督ルバイヤット・ホセインがメガホンをとった。 悲劇を繰り返さないために、私たちにできること 出典:unsplash.com 買い物をするということは投票することと同じことです。買い物をするときには、その洋服がどのように作られているのか背景を知ろうとすることや、グローバルサウスの国々でどんなことが起きているのかを知ること。そしてより良い選択を行っていくことが、ラナ・プラザのような事故を起こさないために、私たち消費者ができるアクションです。

  • 【2023年4月】週末行きたい!気になるイベントin関東

    自粛モードも緩和されてきた今年の春。日差しも温かくなってきて、どこかにお出かけしたい!と考えている方も多いのではないでしょうか。関東では4月も魅力的なエシカルイベントが予定されています! ぜひ家族や友人を誘って出かけてみては? ※お出かけ前には、各イベントのWEBサイトにて最新の情報を確認してください。 アースデイ東京2023 地球の未来を考えるお祭りが今年も東京で開催! アースデイは世界175カ国、約5億人が参加する世界最大の“地球フェスティバル”です。地球環境のことを考えて行動する日として、毎年4月22日に各国でイベントが開かれており、日本でも4月を中心に様々なイベントが開催されています。アースデイ東京2023のテーマは「ファミリーアース~誰もが歓迎されるやさしい場所へ」。人だけでなく、動植物や微生物、空気、水、土などあらゆるものが、かけがえのない大切なファミリーアースの一員という考えのもと、老若男女や立場役割をこえて、多様な人が集まり、お互いを尊重し、地球の未来を一緒に考える地球を目指します。 アースデイ東京では4月に2会場でのイベントを開催予定です。 アースデイ東京2023@代々木公園 会場では4月15日・16日の2日間にわたり、約170のNPOやNGO、クリエイターやブランドが出店予定。イベントでは、環境問題だけでなく、トルコ・シリア地震支援やいまだ続くロシアのウクライナ侵攻に対する支援などを含むさまざまな社会課題への取り組みも知ることができます。社会性と音楽性を兼ね備えるアーティストが多数出演するアースデイコンサートも必聴です。 アースデイ東京2023@代々木公園開催日時:2023年4月15日(土) 10:00〜19:00 / 16日(日) 10:00〜18:00(予定)場所:代々⽊公園入場料:無料URL:https://www.earthday-tokyo.org/ アースデイクリエイターズフェスティバル2023 宮下公園では、若いアーティストとクリエイターによる環境に配慮した作品が並ぶアースデイクリエイターズフェスティバル2023が開催されます。社会の持続可能性を訴えるトークセッションなどのステージプログラムが行われ、2日目にはセカンドハンドの洋服や子供服が手に入るサステナブルファッションフリーマーケットも予定。世界平和の実現や、経済、気候変動など世代間の不平等の解決を目的に、様々な企画が用意されています。 アースデイクリエイターズフェスティバル2023開催日時:4月22日(土) 15:00〜20:00 クリエイターズ・ナイトマルシェ & 渋谷わ踊り文化祭 / 4月23日(日) 12:00〜17:00 クリエイターズ・サンデーマルシェ& サステナブルファッションフリーマーケット場所:渋谷区立 宮下公園 芝生広場入場料:無料URL:https://www.earthday-tokyo.org/ 東京レインボープライド2023(TOKYO RAINBOW PRIDE 2023) 東京から“多様性”を発信。11年目を迎えたアジア最大級のLGBTQの啓蒙イベント・パレード 2012年より「“性”と“生”の多様性」を祝福する祭典としてスタートし、当事者や支援者たちがつながる場として歴史を重ねてきた東京レインボープライド。諸外国と比べLGBTQが暮らしやすいとはまだまだ言えない日本で、「変わるまで、続ける」を2023のテーマとして掲げています。もちろん当事者以外の参加も歓迎! なぜなら東京レインボープライドはダイバーシティやすべての人が幸せに暮らせる社会を目指すためのイベント・パレードであるからです。 東京レインボープライド2023(TOKYO RAINBOW PRIDE 2023)・プライドフェスティバル開催日時:2023年4月22日(土)・23日(日) 11:00~18:00場所:代々木公園イベント広場&野外ステージ・プライドパレード開催日時:2023年4月23日(日) 13:00 開始予定場所:渋谷~原宿間 ※コース等の詳細はWEBサイトをご確認ください入場料:いずれも無料URL:https://tokyorainbowpride.com/ 東京ビーガングルメ祭り2023春(TOKYO VEGAN GOURMET FESTIVAL 2023 Spring) ビーガングルメが一同に集う野外イベントが東京都有明で開催 食べ物、アパレル製品などに動物性の食材や素材を使用しないものを取り入れるビーガンは、環境保全、動物福祉、健康面などのメリットからサステナブルなライフスタイルとして世界的に注目を集めています。東京ビーガングルメ祭りでは植物性の食材を100%使用したフード、約80店舗が出店予定。会場となる東京臨海広域防災公園多目的広場の周辺は緑の芝生が広がる開放的な立地で、すがすがしい雰囲気の中、ビーガンフードを楽しめます。マイカトラリー、持ち帰り用の保冷バッグなどを持参して参加すればエコアクションにもつながります。春のお散歩がてら、ビーガン・プラントベースフードを体験してみては? 東京ビーガングルメ祭り2023 春/TOKYO VEGAN GOURMET FESTIVAL 2023 Spring 開催日時:2023年4月16日(日) 10:00〜16:00 場所:東京臨海広域防災公園 多目的広場 東京都江東区有明3丁目8−35入場料:無料URL:https://vegefes.com/news/tokyo2023spring/ ビーチクリーンヨガと開脚開運® ヨガ 海も自分自身もヘルシーに!横須賀たたら浜でビーチクリーン+ヨガイベント 世界的に問題となっているプラスチックごみの認知を広げ、少しでも解決に近づくことを目的に行われる、ビーチクリーン活動とヨガのイベント。当日はビーチクリーン活動を行うと共に、ヨガをしながら海や山など横須賀の自然の素晴らしさを肌で感じることで、環境と自分自身の心身を整えます。当日朝9時よりビーチクリーンとヨガ、11時より開脚開運ヨガと瞑想と大きく2つのプログラムに分かれており、片方のみの参加もOK。海が好きな人や、ヨガを初めてみたい人にもおすすめのイベントです。横須賀の自然を存分に味わいながら行うヨガや瞑想で身も心もリフレッシュしてみては? ビーチクリーンヨガと開脚開運® ヨガ開催日時:2023年4月2日(日) 9:00〜10:50 みんなでつながるヨガとビーチクリーン / 11:00〜12:10 開脚開運®ヨガと瞑想 ※雨天時はキヨフジ&ダンスヨガスタジオへ変更場所:横須賀たたら浜、横須賀観音崎自然博物館 神奈川県横須賀市鴨居4丁目参加費:みんなでつながるヨガとビーチクリーン 2,500円 / 開脚開運®ヨガと瞑想 3,500円 ※両方参加の場合は5,000円URL:https://ameblo.jp/michi-dance-yoga/  

  • 楽しく始めよう!気軽にできるサステナブルアクション【外出編】

    地球にやさしい生活を送りたいと思っても、何から始めていいかわからず、ハードルが高く感じる方も多いのでは。今回は、エシカルライターである筆者が、実際に使っているものや行っているアクションをご紹介!自分自身がわくわくするアクションから、サステナブルライフを始めてみませんか? オシャレで機能性もGOODなマイボトルを持ち歩く 出典:pexels.com 外出先でペットボトルの水を購入したり、コーヒーショップで使い捨てのカップを使うシーンはよくありますよね。外出するときには、マイボトル持参を習慣化すると自分が出すゴミの量が減ることに驚きます!まずは大切にしたくなるマイボトルを探すことから始めてみませんか。筆者おすすめのマイアイテムを使った感想とともにご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。 Stojoのタンブラー この投稿をInstagramで見る stojo日本公式アカウント(@stojo_japan)がシェアした投稿 ストージョはニューヨーク生まれのリユーザブルカップを主力としたブランドです。折り畳みが可能で、コンパクトに持ち運べるのが大きな特徴ですが、他にも愛用していて実感したメリットが2つありました。1つ目は、カップの内側に目盛りがついていることです。例えば、「BIGGIE / ビギー 470ml」の場合、カップの内側に296㎖、355㎖、414㎖、473㎖の4種類の目盛りが記載されています。自身でお湯の量などを調整するのも簡単ですし、カフェにstojoを持ち込んでドリンクを購入した時に、「このカップは目盛りがついているので提供する側としてとても助かります」と店員さんに声をかけてもらったことがありました。2つ目は、付属のストローの使い勝手の良さです。カップと同じシリコン素材のストローは、口当たりも優しくて飲みやすさも◎。少し太めのストローなので、クリーム入りのドリンクを飲むときなど、幅広いシーンで使用することができます。ストロー付きでない商品もあるので、事前に確認することをおすすめします。 Themosの魔法びん この投稿をInstagramで見る サーモス【公式】 THERMOS_k.k(@thermos_k.k)がシェアした投稿 会社や学校、お出かけの際にお家からお水やお茶を持ち歩っていくなら水筒が便利です。毎日使うからこそ機能性を重視したい水筒ですが、意外と見逃しがちなのが、お手入れのしやすさ。パッキンがいくつもついていて、外して洗うことがストレスになると、使用頻度が減ってしまいます。たくさん種類のある水筒の中でも魔法びんのパイオニア、サーモスの水筒は納得の使いやすさ。サーモスの魔法びんは、パッキンも取り外しが簡単なのでお手入れがとても楽。冷たいドリンクも温かいドリンクも一日中温度をキープしてくれるので、暑い季節や寒い季節にも大活躍間違いなし。使いやすさと洗いやすさを考慮した設計で、清潔にマイ水筒ライフを送ることができます。 お肉じゃなくても大満足。プラントベースフードを選んでみる                 出典:pexels.com 何を食べようか迷ったとき、お肉以外を選ぶ「ミートフリー」を実践してみませんか。牛肉をはじめとしたお肉は環境負荷が高いとされており、最近ではお肉に代わるプラントベースフードが増えてきています。例えば、・お弁当に何気なく入れていたお肉を、大豆ミートや厚揚げなどで代用してみる・コンビニでお弁当を買うときにも大豆ミートなどの植物性食材を使った商品を選んでみる・ミートフリーやヴィ―ガンメニューを提供するカフェやレストランを利用するなどが挙げられます。 お肉が無くても満足できる筆者おすすめのレストランは以下です。 Mr.FARMER この投稿をInstagramで見る ミスターファーマー(@mr.farmer_)がシェアした投稿 ミスターファーマーは、新宿や恵比寿などに店舗があるお野菜カフェです。ミートフリーメニュー以外も取り扱いがあるので、友人や家族も誘いやすいのが嬉しい点です。 ヴィーガンビストロ じゃんがら この投稿をInstagramで見る ヴィーガンビストロ じゃんがら(@veganbistro_jangara)がシェアした投稿 原宿(表参道)にあるヴィーガンビストロじゃんがらは、肉、魚、乳製品、卵不使用のメニューが充実しているレストラン。バーガーやラーメンなどのカジュアルなランチセットから、オシャレなディナーコースまで幅広いメニューが魅力です。 各地に増加中!お気に入りの量り売りショップを探す 出典:unsplash.com 買い物をしているときに、本来買うつもりがなかったのに「まとめ買い」や「お得な大袋」などの言葉に惹かれて購入してしまったことはないでしょうか。必要な物を必要な物だけ買うことは、ロスを最小限に抑えることができ、資源を大切に使うことに繋がります。最近増えてきている量り売りショップは、欲しいものを欲しい分だけ買えて、品質の高いものが多い印象。食料品など、量り売り購入ができるお店をいくつか紹介します。 Bio c' Bon (ビオセボン) 東京・神奈川で見かけることが多くなったパリ発オーガニックスーパー。ナッツ類やドライフルーツの量り売りがあり、とても美味。ヘルシーなおやつを欲しい分だけ購入したいときにおすすめです。 職人醤油 松屋銀座店 銀座にある醤油のセレクトショップで、日本各地から選りすぐりの醤油が集うお店です。購入時は店舗が用意している専用容器もしくは密閉できる容器を持参することも可能です。 続けられるアクションを見つけよう! 難しく考えなくても、サステナブルアクションは始められます。ご紹介した他にも、移動には公共交通機関や自転車、レンタサイクルを利用してみることなども簡単にできる取り組みの一つです。環境にやさしい生活を送るうえで大切なのは、楽しみながら行うなど続けられるように工夫すること。小さなところから未来に向けたライフスタイルを選んでみませんか。

  • 本質を学べる!SDGsのおすすめ書籍4選

    「SDGs」は、新聞やネットでもよく目にするワードの一つかもしれません。みなさんのなかにも、SDGsについてはなんとなく知っているものの、根本的な部分があやふやかも…という方も多いのでは。今回は、様々な視点からSDGsについて学べるおすすめの書籍をピックアップ。よく耳にするSDGsを本から学んでみませんか? SDGsとは SDGsの正式名称は、「Sustainable Development Goals(以下、SDGs)」で、日本語にすると「持続可能な開発目標」のことです。2015年の国連サミットにおいて、全会一致で採択されたSDGsは、17のゴール(目標)と、それらをより具体的にした数値目標を含む169のターゲットからできています。「地球上の誰一人として取り残さない」ことを掲げており、2030年までに目標達成することを目指しています。 SDGsは、経済の成長を追い求めるだけではなく、地球環境を保護しながら生活困窮者も取り残さない世界を目指し、地球や私たちの社会を持続可能なものにしていくための世界共通の目標です。 SDGsの17のゴール 前述したSDGsの17のゴール(目標)は以下です。発展途上国、先進国を問わず、世界の国のすべての人が取り組むべきこととされています。 出典:国際連合広報センター SDGsはなぜ必要? SDGsの具体的な目標については見てきた通りですが、なぜ今SDGsが世界の共通目標として作られ、取り組まれているのでしょうか。いくつか理由はありますが、代表的なものは以下です。 一つ目に、世界中で起こる気候変動を食い止めるためです。人間の社会活動によって引き起こされていると言われている地球温暖化は、砂漠化や海面上昇などによって生態系のバランスが崩れ、自然破壊につながるなどの被害が世界各地で確認されています。日本も例外ではなく、真夏日や猛暑日、短時間強雨など近年大きな被害をだしており、それらも気候変動の影響です。気候変動は待ったなしの状況で、今すぐ取り組まなくてはならない大きな課題なのです。 二つ目に、広がる格差を是正するためです。2017年には、世界の富裕層の上位1%の人たちの資産は世界全体の資産の約33%に相当し、もっとも貧しい25%の資産全体の10%でした。富裕層に富が集まる一方で、世界には、満足な食事が摂れず栄養失調になったり、治せるはずの病気にかかっても適切な医療を受けられない子どもたちがいるのです。そのような不平等をなくすためにSDGsは目標を立てています。 SDGsが学べるおすすめの本 なんとなく知っているようで、説明するとなると意外と難しいSDGs。学びなおそうと思っているときには本がおすすめです。SDGsに関連した本は多数ありますが、今回は、わかりやすく、理解を深めるのに役立つ本をピックアップしました。 関連記事:子どもも大人も学べる!SDGsがわかるおすすめの絵本7選 世界がぐっと近くなるSDGsとボクらをつなぐ本/池上彰(監修) テレビ番組でも人気の池上彰氏が監修した書籍。SDGsの17のゴールに合わせてトピックスが分けられているので、ひとつひとつのゴールについてしっかりと学ぶことができます。トピックスの最初には、SDGsのゴールをテーマに、私たちの身近に起こりそうな話を漫画で表現。例えば、私たちの生活に一見関りがないように見える「貧困」なども、自分事として考えられるよう工夫されています。他にも、池上氏の書き下ろしコラムや視覚で理解しやすい図解が取り入れられているなど、飽きずに読み進めることができます。 リンク あなたとSDGsをつなぐ「世界を正しく見る」習慣/原 貫太(著) 学生時代から国際協力活動を開始し、現在はフリーランス国際協力師として世界で活躍する著者による本書。世界で起きている紛争・貧困などの問題と私たちの生活が繋がっていることを解説し、まずは世界の現状に関心を持つことが社会貢献には欠かせないと主張しています。単なる目標としてのSDGsではなく、「本当のSDGs」とはなにか、深く考えさせられる一冊です。 リンク WE HAVE A DREAM 201カ国202人の夢×SDGs/WORLD DREAM PROJECT (編集) 201カ国202人の「夢」を綴ることで、多彩な生き方や価値観を知ることができる一冊。夢を語るのは、出身もバックグラウンドも職業もライフスタイルも異なる若者ですが、共通しているのは、世界や社会をより良いものにしていこうという信念です。それぞれの夢に関連するSDGsのゴールが記載されていることにより、”若者の夢”という新しい観点からSDGsを捉えることができるおすすめの本です。 リンク SDGs入門/村上 芽、渡辺 珠子(著) 名前の通りSDGsの入門書である本書。SDGsの基礎から始まり、企業がなぜSDGsに取り組む必要があるのかということや、実践方法などを解説しています。SDGsについて学ぶだけでなく、企業や団体として何か取り組みを始めたい、そんな方おすすめの一冊です。 リンク SDGsについて知識を深めるなら本がおすすめ SDGsに関する情報はインターネットでも入手できますが、基礎からきちんと知っておきたいという場合や違った視点からSDGsを学びたいという場合は、書籍がおすすめです。私たちの豊かな未来へのキーワード、SDGsを基礎から学び、私たちには何ができるのかを考えるきっかけにしていきたいですね。

  • 古いものを、カッコよく。ミラノのエコ蚤の市「EAST MARKET」に潜入!【現地レポート】

    行政や企業、市民が主体となり、世界の中でも持続可能な社会づくりが進むヨーロッパ。近年は特に環境問題への関心が高く、環境に負荷をかけない選択肢が増えてきています。rootusでは、現地に長年住むレポーターが、住んでいるからこそ見えてくるリアルな情報を発信。サステナブルな社会はどのように実現可能なのか、最前線から学べることを考えます。 フリーマーケットがエコに進化中 昔からヨーロッパ各地で開催されているフリーマーケットや青空市場。ヨーロッパにはもともと古いものを大切に使い続ける文化があり、最近はそこにアップサイクルアイテムなどのエコな要素も入ってきています。今回は、そんなヨーロッパ市民の生活になくてはならないマーケットに潜入。実際にどのようなものが売られているのか、どこまでエコ意識は浸透しているのか、見てきました。 訪れたのは、イタリアの首都ミラノで有名な蚤の市「EAST MARKET」。近年オシャレに敏感なミラネーゼたちの間で話題のフリーマーケットです。単なるヴィンテージの売買が目的ではなく、リユース、リサイクル、アップサイクルをもっと根付かせよう、という目的のもとに2014年にスタートしました。 イベントは不定期に開催され、SNSやホームページで開催日が告知されます。 ミラノのEAST MARKETは、19世紀から続くロンドンのリベラルな蚤の市「EAST STREET MARKET」の影響を受けており、21世紀仕様にアップデートされています。会場は広大な飛行機工場の跡地です。 出展者同士の物々交換もOK 約300店が出店する屋内スペースでは、「EVERYTHING OLD IS NEW AGAIN(=すべての古いものに価値を)」をコンセプトに、ヴィンテージ、リサイクル、アップサイクル、アート作品などが展示されています。 得意分野を活かしたアマチュアやプロが、来場客との売り買いを行っているだけでなく、出展者同士の物々交換が自由に繰り広げられています。 センスあふれるヴィンテージ雑貨がずらり 出店していたお店の一部を覗いてみましょう。 リキュールの空き瓶をアップサイクルしたソープボトル。空き缶を容器として再利用したキャンドルもありました。確かに捨てるのにはもったいないデザインの瓶や缶。一工夫でおしゃれなインテリアに変身です。 ヴィンテージのカラフルなスウォッチ。今はもう販売されていないレトロなデザインは、眺めているだけで楽しい! こちらは、ハイブランドのヴィンテージボタンをペンダントや指輪にアップサイクルしています。 他にも、古いおもちゃやポスターにライトニングを施して新たなアート作品を生み出したり、古着に新たなデザインやロゴを加えたり、様々なアイデアとクリエティビティを駆使したショップが軒を連ねます。もちろんどれもハイセンス。さすがイタリアです。 プラスチックフリーを徹底したフードコート 屋外のフードコートでは、多種多様なファストフードを楽しめます。 気心の知れた友達やカップルで来ていて、みんなアルコールを片手にお喋りしたり音楽に身を任せたり。思い思いに週末の夕べを過ごしています。ケバブやブリトー、フリットなど、お酒に合うインターナショナルなジャンクフードのお店が多いですが、プラスチックフリーというルールは徹底されていて、紙や植物性の透明容器を使っています。 スタートから9年目を迎えた現在の賑わいを見ると、EAST MARKETがエコロジカルなライフスタイルを若者に浸透させることに成功したことがわかります。ピースフルでクリエイティブな空間に、また足を運びたくなる、そんな素敵な場所でした。 EAST MARKETVia Mecenate, 88/A, Milan, Italyhttps://www.eastmarketmilano.com

  • 「Less is moreに生きる」 久保まゆみさんが考える豊かさ

    エシカルやサステナブルなライフワークを持つ人へのインタビューを通じて、「本当の豊かさ」を見つめ直すrootusの本企画。今回は、長年アパレル業界に携わり、サステナブルなファッションの在り方を追求してきたクリエイティブ・ディレクターの久保まゆみさんがゲスト。プライベートでは、児童養護施設の子どもたちに向けた七五三や成人式のお祝いボランティアとしても活動する彼女から、豊かな社会へのヒントをもらいます。 久保まゆみさんプロフィール クリエイティブ・ディレクター。美大を卒業後、ジュエリーデザイナーとしてアパレル会社に入社。その後フランスに留学し、帰国後、株式会社JUNが運営していたA.P.C.の発足メンバーとしてプレスを担当。出産を機にフリーランスへ転向し、子どものカルチャー誌『m/f and you』の編集長としてエディトリアルを経験。現在は株式会社JUNのファッションブランド「LA LIGNE ROPÉ」のブランディング、コミュニケーションデザインを担う。社会的慶祝支援団体「一般社団法人 いちご言祝ぎの杜」メンバーとしても活動中。 久保まゆみさん 公式Instagram 伝統文化が息づくサステナブルファッションを後世に ――久保さんはアパレル業界を中心に様々なキャリアを積まれていますよね。 久保さん:大学卒業後、アパレル会社に就職しましたが、海外で文化体験をしたいと思い、退職してフランスに3年ほど留学しました。当時、「A.P.C.」というブランドがパリでも展開し始めた頃で、これまでのモードとは一線を画したミニマリズムな哲学に衝撃を受け、急いで帰国出願し、後立ち上げメンバーに加わることとなりました。もう30年も前になりますが「A.P.C.」のデザイナー・ジャン・トゥイトゥに感化され、私にとってのサステナブルな精神の芽生えがあったと思います。それは既存への警鐘のようなタイムレスなアティチュードでした。今のようにライフステージが変わっても女性が働ける場が整っていなかったこともあり、出産を機に働き方をフリーランスに変更しPRとしてのキャリアを重ねました。その後、創刊した子どものファッション誌は、もっと子どもたちを取り巻くさまざまな環境への疑問から文化醸成を掲げ、服育、アート、ドネーションなどを特集したニッチ過ぎる媒体で(笑)リーマンショックと同時に、志なかばに廃刊となりました。再びJUNグループに復職し、グループ全体のブランドを統括するマーケティング・コミュニケーション部にいましたが、定年退職、再契約を経て「LA LIGNE ROPÉ(ラリーニュ ロペ)」というブランドと文化部門のコミュニケーションを担当しています。 ――LA LIGNE ROPÉはサステナブルなファッションブランドとしてスタートしたのですよね。 久保さん:みなさんご存知のように、アパレル業界は、大量生産、大量廃棄、生産者の低賃金労働、輸送にかかる大きな環境負荷など様々な問題があります。2015年に国連がSDGsを立ち上げた頃から個人的にも会社的にも何か改善をしなくてはならないという思いがありましたが、当時、企業や既存ブランドでは、すぐにアクションを起こせずもどかしさは感じていました。そんな中2017年に新規ブランドを発足するチャンスに恵まれ、アパレル業界では循環型ファッションブランドの先駆けとしてテストマーケティング的にスタートしました。2020年にはステートメントを制定し、宣言をコミットできるよう、プランを再構築しました。 ――ブランドでは具体的にはどのような取り組みを行っていますか。 久保さん: LA LIGNE ROPÉでは、日本古来の着物の技術と知恵を大切にしています。着物は「直線裁ち」の技法が取り入れられ、布を無駄にしないよう工夫されてきました。そんな日本の「もったいない文化」から直線裁ちによって生地を無駄に捨てないという点が大きな特長です。また、人件費が安い国で生産をせず物流に絡む燃料をなるべく抑えるなどして、国産にこだわり、シンプルで透明性の高い生産と流通を実現しました。ステートメントの中に「真っ直ぐに、しなやかに、美しく」ということを掲げていますが、「真っ直ぐに」というのは直線裁ちの意味合いだけでなく、「精神的な正当性」という意味が込められています。「Timeless ageless」という日本の文化を踏襲し、着物の美しいモノづくりの文化を後世に伝えていきたいと思っています。  LA LIGNE ROPÉ ブランドサイト LA LIGNE ROPÉ オンラインストア 子どもに関わる慶祝ボランティアがライフワーク ――久保さんはいちご言祝ぎの杜の活動にも参加されていますよね。活動について教えてください。 久保さん:定年を機に、自分の興味があることはなにか、人生でやり残したことがないか、ということを考え、一般社団法人いちご言祝ぎの杜のボランティアメンバーとして活動を始めました。いちご言祝ぎの杜は、児童養護施設や乳児院など、様々な理由で親元を離れて暮らす子どもたちに、七五三や成人式にお祝いを贈るする団体です。着物を選ぶところから始まり、当日はプロのヘアメイクが着付けやメイクをし、カメラマンが写真を撮ります。様々なボランティアがある中で、いちご言祝ぎの杜はファッションのプロフェッショナルが集まっているところが特徴です。 久保さん:いちご言祝ぎの杜では、お祝いだけでなく、施設や子どもたちにおける課題をヒアリングし、一緒に考えることも大切にしています。実際、養護施設に七五三のお祝いの打ち合わせのときに、昨今、虐待やDVによって子どもの入所が急増していて、施設が満杯になっているということを伺いました。その際に「施設入所だけではなく、一般の方も加担できる里親支援、養子縁組の認知がもっと流布すれば、軽減できることもある――。週末もしくは1年限定で子どもを預かるという選択肢があることや、支援金で子どもをサポートすることもできるということを知ってほしい」という、施設側の声があったので、LA LIGNE ROPÉではそれを周知するイベントを行いました。また他にも活動の一環として、女子大学と学習プログラムと組み、後世のボランティアを育成する活動や女性支援も行っています。 ――いちご言祝ぎの杜の活動の中で印象的なエピソードはありますか。 久保さん:七五三のお祝いとして児童養護施設や乳児院に行くことが多いのですが、何らかの事情を抱えている子どもたちばかりです。七五三のお祝いの時に、7歳の子に「泣きたいぐらい嬉しい」「みんながいるから言えなかったけど、ありがとう」などの声に嬉しい反面、こちらの想像を超えてくる大人びた言葉使いに胸が締め付けられます。心の中で「もっと子どもらしく、無邪気でいいのよ」と、こちらも泣きたくなります。大人への慶祝の節目に立ち合わせていただき、親が子どもの成長を寂しくも喜ばしいと思うように毎回ドラマッチックです。 「豊かさ」とは、無駄のない、飾らない生き方をすること ――多方面でエシカル、サステナブルな取り組みをされていますが、今後の展望を教えてください。 久保さん:2022年の夏に京都の茶道・千家十職、袋師の土田友湖家の仕事場の軒下にオープンした「A LITTLE PLACE」というギャラリーのPRとして携わっています。そのプロダクト一つとして「紀siècle」というブランドがあるのですが、100年前の貴重な苧麻(ちょま)の着物をほどき使って、フランスの100年前の作業着のパターンに着想を経て、新たな服に創り変えて次の100年へ。まさに循環していくブランドです。このように、さまざまな取り組みを通して、日本の「古くからある良質なもの」を世の中に伝えていきたいと思っています。価値があるものに再び光を当てて受け継いでいくことは、サステナブルの基本だと思っています。 A LITTLE PLACE 公式Instagram ――最後に、久保さんが考える「本当の豊かさ」とはなんですか。 久保さん:好きな言葉の一つに、ミース・ファン・デル・ローエの「Less is More」があります。日本語に訳すと「少ないことが美しい」という意味です。「侘び寂び」と共通する概念であると思っていて、美しいものは華やかなものではなく洗練されそぎ落とされた「無駄がない」もの、時が育んだ「豊かさ」だと思います。飾らない生き方の方が、自分にも地球にも負担がかからないと思います。そんなにたくさんのモノを持たなくても良いのです。今、色々なことを淘汰して考え直さなくてはならない時代なのではないでしょうか。「Less is More」「侘び寂び」の精神が「本当の豊かさ」かなのではないかと思います。 いちご言祝ぎ杜 公式ホームページいちご言祝ぎの 杜公式noteいちご言祝ぎの杜 公式Instagram 取材・文 / オダルミコ

  • 【2022年3月】週末行きたい!気になるイベントin関東

    「気になるエシカルなイベントをシェアしたい!」ということでrootusでは今月から、イベント情報をまとめてお届けします。今回は、2023年3月に関東で開催予定のイベントを集めました。「次の週末はどこへ行こうかな?」と考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。 ※事前に必ず各イベントのWEBサイトにて最新の情報をご確認ください。 Lifestance EXPO 品川・THE CAMPUSで出会う、「つくる。買う。選ぶ。の未来」 老舗からスタートアップまで、ものづくりにこだわる15ブランドが東京都港区にあるコクヨ「THE CAMPUS」に集結。「つくる。買う。選ぶ。の未来」をテーマにマーケットやトークセッション、ワークショップが開催されます。店頭に並ぶアイテムをただ買うのではなく、開発背景や想いが語られる座談会などを通して、ゆるやかに学び楽しみながら買い物ができる本イベント。実際にものづくりを体験できるワークショップなども充実しています。ここでしかできない買い物体験をぜひ! Lifestance EXPO開催日時:2023年3月24日(金) 13:00~19:00 / 25日(土) 10:00~18:00 / 26日(日) 10:00~16:30 ※雨天決行場所:コクヨ東京品川オフィス「THE CAMPUS」〒108-0075 東京都港区港南1丁目8番35号入場料:500円 ※イベントで利用可能な「お買い物チケット500円」と交換URL:https://theparade.jp/expo2023/ WEHealth 2023 sponsored by エレビット 「ご自愛」をテーマにしたフェムテックイベントが原宿会場&オンライン配信にて開催決定! 毎年3月8日の「国際女性デー」に合わせて、女性のエンパワーメントを目的として女性のヘルスケア支援を行う株式会社ステルラが2023年3月11日・12日の2日間、LIFORK原宿&オンライン配信にて開催するフェムテック・ヘルスケアイベント。前回の7倍の会場規模となる本イベントは、最新のフェムテックアイテムやご自愛に関連するアイテムが出展の他、豪華ゲストも登壇するトークイベントや各種ワークショップも実施予定。多くの女性に支持されるイベントとなる予感です! WEHealth 2023 sponsored by エレビット開催日:2023年3月11日(土)・12日(日) 11:00〜19:00場所:LIFORK原宿 (WITH HARAJUKU3階)&オンライン配信〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 1-14−32入場料:無料(事前のチケット登録必須)URL:https://wehealth.co.jp/ FLOWER GARDEN 2023 横浜赤レンガ倉庫に、春の気分を彩るフラワーガーデンが登場。週末限定マルシェも。 開催17回目となる横浜の春の風物詩「FLOWER GARDEN」。今年のテーマは心身の健康を意味する“WELL-BEING”(ウェルビーイング)です。フラワーセラピーに基づいた柔らかく優しいパステルカラーの約20種類・2万株の花々と樹木や芝生のアースカラーが会場を彩ります。週末には、地産地消をテーマにしたマルシェやヨガなどのアクティビティも登場。他にも健康に配慮し地場野菜を使用したメニューのフードトラックや、音楽の生演奏などでリラックスした空間を楽しめます。最終日にはガーデンの花を来場者に配る予定で、ウェルビーイングとサステナブルを感じられるイベントです! FLOWER GARDEN 2023開催日時:2023年3月31日(金)〜4月23日(日) ※ライトアップ 17:30〜20:00(予定) ※雨天決行。荒天時は一部エリアを休業することがあります。場所:横浜赤レンガ倉庫イベント広場〒231-0001 神奈川県横浜市中区新港 1-1入場料:無料URL:https://www.yokohama-akarenga.jp/brickjournal/detail/77/ 3月5日はサンゴの日!サンゴフェスタ~サンゴ礁の恵みを知ろう~ サンシャイン水族館×沖縄県恩納村 サンゴの生態や環境問題について学べるフェスタ サンシャイン水族館ではサンゴについて知ってもらうことやサンゴの保全を目的に、恩納村漁業協同組合の協力のもと、2006年よりサンゴプロジェクトを実施。サンゴフェスタでは、サンゴの生態や、サンゴに迫る環境問題について学べる展示の他、サンシャイン水族館オリジナルすごろく「サンゴ礁の恵みゲーム」がもらえるサンゴクイズラリー、サンゴの特別ガイドツアーなど、子どもから大人まで楽しめるプログラム満載!ぜひ家族や友人を誘って参加してみては? 3月5日はサンゴの日!サンゴフェスタ~サンゴ礁の恵みを知ろう~開催日:2023年3月3日(金)〜4月2日(日)開催時間:(~3/17まで)10:00~18:00(3/18~)9:30~21:00 ※最終入場は終了1時間前 ※変更の場合あり場所:サンシャイン水族館〒170-8630 東京都豊島区東池袋 3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル屋上入場料:(~3/17まで)大人(高校生以上)2,400円、こども(小・中学生)1,200円、幼児(4才以上)700円 (3/18~改定)大人(高校生以上)2,600~2,800円、こども(小・中学生)1,300~1,400円、幼児(4才以上)800~900円  ※時期によってチケット料金が変動 ※サンゴガイドツアー・サンゴ教室は有料URL:https://sunshinecity.jp/file/aquarium/coral_project/

  • 始めるなら春から!ベランダでもOKのおすすめコンポストは?

    温かい日差しが感じられる日も増えてくる季節、家庭菜園をしている方や、家庭で何かエコなことにチャレンジしたい!という方におすすめなのがコンポストです。暖かい時期は、寒い冬場と違って、発酵や分解が進みやすくなります。生ゴミの処理の手間が省け、地球にも優しいコンポスト。今回は、狭いベランダでもチャレンジできるコンポストをご紹介します。 コンポストとは?   出典:pixabay.com コンポストとは、野菜くずなどの生ごみや落ち葉などの有機物を、微生物の働きにより発酵・分解させ、堆肥にリサイクルすることを言います。捨てられてしまうはずの生ごみは人間から見れば不要なものですが、土に還せば微生物やミミズにとっては恰好のごちそうとなります。 近年では環境意識の高まりなどから、一般家庭においても生ごみの活用に注目が集まっています。自治体や地域によってはコンポスト購入時の補助金制度があり、コンポストからつくられた堆肥を回収するなどの支援があるところも。これらのサービスをうまく活用すると、より低いハードルで自宅でのコンポスト導入が叶います。 コンポストが注目される理由 出典:pixabay.com 注目を集めるコンポストには、私たちにとって以下のメリットがあります。 家庭ごみやフードロスの削減に貢献できる 資源を有効活用できる 完成した堆肥を家庭菜園やガーデニングに活用する楽しみが生まれる 生ごみを捨てる手間がかからない コンポストは、地球にとっても優しいものです。生ごみには多くの水分が含まれており、焼却時により多くのエネルギーを必要としますが、生ごみを土に還すことでその負担を減らすことができます。行政にとっては、地域をあげて生ごみの焼却を減らしていくことで、税金でまかなわれる焼却費用の削減が期待できます。 おすすめコンポスト 庭がある一軒家に置いてあるイメージが強いコンポストですが、最近では集合住宅のベランダや室内に置けるタイプなど多様なニーズに答える製品が登場。都会の生活でも始められる、コンパクトで手軽なコンポストを3つ紹介していきます。 LFCコンポスト この投稿をInstagramで見る LFCコンポスト(@lfc_compost)がシェアした投稿 LFCコンポストは、バック型の容器が特徴的なコンポストです。1〜3ヶ月間生ごみの投入が可能で、虫を防ぐファスナーがついています。バッグは植木鉢として利用できるので、堆肥をつくり、そのまま野菜栽培などをはじめることができます。分からないことは専用コミュニティで相談できる体制が整っている点も魅力的。ガーデニングを始めたい人向けの「LFCガーデニングセット」を購入すればプランターなど必要な物がまとめて届くのでおすすめです。お届けサイクルが選べる定期便やオプションアイテムも充実しており、スムーズにコンポストライフを送ることができますよ。 商品リンク:https://lfc-compost.jp/productlist リブウェル キッチンコンポスト この投稿をInstagramで見る リブウェル◆生活雑貨メーカー(@livewell17)がシェアした投稿 リブウェルのキッチンコンポストは、室内に置いて使用できる密閉型のコンポストです。ボカシ肥と呼ばれるEM菌入りの発酵促進剤を用いることで、生ごみを堆肥化する仕組み。コンポストの中で発酵が進むと、「EM活性液」と呼ばれる抽出液が生成され容器前面の蛇口から取り出すことができます。EM活性液は希釈すると、家庭のお掃除に使うことができ、排水管をきれいにする効果も。また土壌を活性化させてくれるので家庭菜園にもおすすめです。コンポストから生まれる環境に優しい副産物なのです。密着性の高いフタで匂いが漏れにくく、おしゃれなデザイン性のコンポスト。集合住宅で屋外設置が難しい場合やキッチンで使用する場合にぴったりです。 Amazon商品ページ:リブウェル(Livewell) 家庭用 生ごみ処理器 キッチンコンポスト ボカシコンポスト (ホワイト) ミミズコンポスト一体型エコプランター ガーデンタワー この投稿をInstagramで見る Garden Tower Project(@gardentowerproject)がシェアした投稿 アメリカ生まれのガーデンタワーは、タワー型のプランターとミミズコンポストが一体化した究極のエコロジカルプランターです。「都市部でも有機野菜をつくることができる環境や、自然と親しむきっかけつくりをしたい」という想いからつくられたコンポストは、新聞紙半分ほどの省スペースに置けるのにもかかわらず、最大50苗が植え付け可能!土の微生物と、ミミズ(別売り)の力で生ごみを堆肥化するエコフレンドリーな仕組みで、使い方は、中央のチューブの部分に生ごみとミミズを入れて定期的な水やりをします。容器下部の受け皿に生成される液体肥料はプランターに利用すると栄養豊富な植物を育てることができます。コンポストと同時に多くの野菜やハーブを育てたい方、循環型のヘルシーな生活を目指す方は、ぜひガーデンタワーにチャレンジしてみては? 商品リンク:https://www.gardentowerproject.jp/ 意外と簡単!コンポストライフを始めてみよう 出典:unsplash.com 始めてコンポストに挑戦したい人向けに、3つのコンポストを紹介しました。今回取り上げたものはすべて電気を使わないエコロジカルなタイプです。敷居が高い、使い方が難しそうなどの心理的なハードルがある方も、おしゃれで簡単なコンポストで始めてみれば、意外と難しくありませんよ。この春からコンポストのある暮らしで、エコでヘルシーな生活をスタートさせてみませんか。

  • 量り売り初心者におすすめ!エコストアのリフィルステーションを体験

    必要な物を必要な分量だけ購入できることから、サステナブルなライフスタイルを送る人から人気急上昇中の「量り売り」。中でも、洗濯洗剤や食器洗い洗剤などを販売するエコストアの量り売りは、システムがわかりやすく、試しやすいことから量り売りを始めてみたいという方にもおすすめです。 「量り売りってどうやって購入するの?」「料金システムや注意点が知りたい」 今回は、そんな疑問を解決すべく、実際にエコストアのリフィルステーションにて洗剤と量り売りを体験してきました。 ナチュラルな日用品が人気のエコストア 「ecostore(エコストア)」は、ニュージーランドの自然豊かなエコビレッジ生まれのデイリーケアブランドです。代表的な商品は、天然由来の研磨剤や洗浄剤が特徴の「トゥースペースト」やSNSでも話題の「ファブリックソフナー(柔軟剤)」など。安全性が高くトレーサビリティの取れた原料を使用している点や、動物実験を行わない姿勢などから信頼のおけるブランドとして世界的に知られています。 少量から購入可能。エコストアのリフィルステーション エコストアでは、CosmeKitchenやBiopleの一部店舗や提携店舗などでほしい分量だけ購入できるリフィルステーションを設置しています。エコストア製品や手持ちの空容器を持ち込み、そこに欲しい分だけ洗剤やボディソープなどを詰め替えて購入できるというシステムで、50g~10g単位で購入可能です。一度しか使われることのないプラスチックごみを削減していきたいという想いから始まったエコストアのリフィルステーション。今では、仕事帰りに買って帰る方や大きな容器を持ち込んでまとめ買いする方まで、様々な人が利用しているそうです。 エコストアで実際にリフィルステーションを利用してみた 今回訪れたのは、直営店や提携店を含め約50店舗あるエコストアのリフィルステーションの中でも充実した品揃えのエコストア アトレ恵比寿店。JRの駅直結の商業施設の中にあるので、とてもアクセスが良く、仕事の行き帰りや買い物ついでに立ち寄ることができます。店舗によって商品ラインナップは異なりますが、エコストア アトレ恵比寿店では以下の商品を取り扱っています。 ラインナップ一覧ランドリー ランドリーリキッド(ユーカリ) / ランドリーリキッド(ゼラニウム&オレンジ) / ランドリーリキッド(無香料) / デリケート&ウールウォッシュ(おしゃれ着用) / ファブリックソフナー(シトラス)ディッシュウォッシュ ディッシュウォッシュ(グレープフルーツ) / ディッシュウォッシュ(レモン) / ディッシュウォッシュ(無香料)ボディウォッシュ ボディウォッシュ(ジャスミン&マヌカハニー) / ボディウォッシュ(ローズ&ゼラニウム) / ボディウォッシュ(バニラ&ココナッツ)ハンドウォッシュ ハンドウォッシュ(レモングラス) / ハンドウォッシュ(ミント&マヌカハニー) / ハンドウォッシュ(バニラ&ココナッツ) / ハンドウォッシュ(無香料) / フォーミングハンドウォッシュ(ピンクグレープフルーツ&ミント)出典:ecostore リフィルステーション 取り扱い店舗により、取り扱い商品や在庫状況が異なるため、訪れる際はHPなどを確認してください。 来店前の準備 エコストア アトレ恵比寿店のリフィルステーションには、リフィル購入用の容器は用意がありません。そのため容器を持参します。エコストアでは、エコストア製品の空ボトルはもちろん、自宅にある空ボトルの使用もOK。お手持ちの容器を持ち込む場合は、ペットボトルなどフタがしっかり閉まる容器を選びましょう。 筆者が持ち込んだ容器はこちらの2つ。左から使わなくなった水筒と、入浴剤の入っていた空容器 購入までの流れは? それでは購入していきましょう。 お店に来店したら、まず欲しい商品と分量を店員さんに伝えます。どの商品にしようか迷っていたところ、店員さんに以下の柔軟剤と食器洗い洗剤をおすすめしてもらったので、そちらに決めました。 ファブリックソフナー シトラス(衣料品用柔軟剤) 121円(税込)/100g ディッシュウォッシュリキッド グレープフルーツ(台所用食器洗剤)    77円(税込)/100g 店員さんに容器を渡し、持ち込んだ空容器の重さを量りでゼロに設定してもらったら、ボトルにリフィルし、量を確認。料金を計算して、製品情報が印字されたラベルが発行されるので受け取り、最後にお会計という流れです。作業はすべて店員さんが行ってくれるので、商品を決めてお会計するだけ。とても簡単です。 購入後は『#ecostorerefill』のハッシュタグをつけてSNSに投稿してみては? リフィルステーションを利用してわかった!おすすめポイント3つ 今回リフィル体験をしてみて、わかったことがあります。 ①商品について店員さんに相談しながら購入ができる 購入する際は、実際の使用感など気になるポイントを教えてもらうことができます。 持ち込み容器の受け渡しなど、対面形式のリフィルステーションだからこそ、気軽にコミュニケーションを楽しみながら購入することができます。 ②初回の購入でもOK 「詰め替え商品」と聞くとエコストアで購入したことのある人のみが対象と思われがちですが、エコストア製品のボトルを持っていない場合でも手持ちの容器を持参すればどなたでも購入が可能です。 ③商品情報が印字されたラベルがもらえる リフィルステーションで購入した商品には、成分表示や使用上の注意などが印字されたラベルがもらえます。洗濯洗剤なども記載されているので安心です。 リフィルステーションと言えばこれ!人気商品3種 最後に、リフィルステーションの人気商品を教えてもらいました。初めての購入で迷われている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。 ランドリーリキッド <ユーカリ>  88円(税込)/100g  あまり見かけないユーカリの香りの洗濯洗剤が人気。成分やパッケージへのこだわりはもちろんのこと、しっかりと洗浄力も兼ね備えている点もポイントだそう。 ファブリックソフナー <シトラス> 121円(税込)/100g  柔軟剤は、定番のシトラス系。シリコン不使用で吸水性を失いにくく、素材本来の肌触りをキープできるのが特徴です。 ディッシュウォッシュ リキッド シリーズ 77円(税込)/100g  洗濯洗剤などと同様に、28日間で生分解される界面活性剤を使用。弱酸性のため、洗浄力を保ちながら手肌への優しさにも優れた特徴を持った商品。 リフィルのメリットは? リフィルステーションを利用することは、環境やわたしたちの暮らしにどのようなメリットがあるでしょうか。 まず一つ目に、本当に必要な量のみ購入できます。使い切れる量だけを購入できるので、ロスが生まれにくくなります。また、お試しで1回分を購入できるので、使用感を確かめることができます。 他にも、お得な料金設定でチャレンジしやすく継続しやすい点が挙げられます。パッケージ製品を購入した場合に比べて、家庭ゴミが減り、自分自身も暮らしやすくなるといった点もリフィルステーションのメリットと言えるでしょう。 洗剤も「マイ容器」でエシカルにお買い物しよう! 環境に優しい方法で日用品を購入したいと考えたとき、まず思いつくのは「詰め替え用パックを購入すること」だと思います。詰め替え用パックもポピュラーな選択肢ですが、海外ではリフィルステーションのようにパッケージフリーで洗剤などを購入できる場所も増えてきています。 日本ではまだ珍しいため、興味があってもなかなか購入に踏み切ることができないかもしれません。筆者自身もリフィルステーションの存在は以前から知っていたものの、周囲で利用している人がいない、情報が少ないなどの理由から利用するハードルが高い印象がありました。しかし今回初めてリフィル購入を体験し、「特別な買い物ではなく、日常的に継続していくことができそう!」と率直に感じました。しかも少量でも、パッケージ商品よりリフィル商品を購入する方がお得なのです。容量の詰め替えパックを置いておく必要がなく、自宅の収納スペースに空きができ、すっきりと暮らせるメリットがあることもうれしい発見でした。 エコストアでは、リフィルステーションの店舗拡大に加え、シャンプーなどもリフィル販売をスタートしていくとのこと。量り売り以外にも、輸送環境コストを抑えることができる濃縮洗剤の普及を目指すなど、新たな取り組みも行っていくそうです。 SDGs、サステナブルがうたわれる時代の中で、何か地球に良いことをしてみたいけど、実際何から始めたら良いかわからない、という人も、エコストアのリフィルステーションはハードルが低く、始めやすいアクションのひとつです。みなさんも一度店舗に足を運び、店員さんと相談しながらリフィル購入を体験してみてはいかがでしょうか。 【ショップ情報】エコストアアトレ恵比寿店東京都渋谷区恵比寿南1丁目6−1 アトレ恵比寿西館2階エコストア公式HP:https://ecostore.jp/リフィルステーション - エコストア:https://ecostore.jp/Page/contents/2017/refillstation.aspx