購入することは未来を選択すること。エシカル消費を始めよう

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エシカル(ethical)とは、「倫理的な」「道徳上の」を意味します。近年一般的に使われているエシカルは、倫理や道徳という意味合いから発展して、環境や人、動物を傷つけないことなどを考えた社会的な規範として捉えられています。

こちらの記事では、近年メディアでも取り上げられているエシカル消費の概要と、持続可能な未来に向けたアクションを中心に解説していきましょう。

エシカル消費とは

出典:pexels.com

エシカル消費とは、生産から販売にいたるまで関わる人・社会・地域・環境の社会的な課題を考えた消費活動のことです。
消費者である私たち一人ひとりが、普段の買い物を通して、社会的課題を解決するためには何をしたら良いか、どのような選択が環境や人、動物を傷つけないのかを考えるアクションがエシカル消費といわれています。

また、エシカル消費は、2015年9月に国連で採択された持続可能な17の開発目標(SDGs)のゴールのうち、ゴール12「つくる責任 つかう責任」に紐づいています。

出典:エシカル消費とは | 消費者庁

今、なぜエシカル消費が注目されているのか

近年、ネットや新聞といったメディアで取り上げられているエシカル消費ですが、注目されている今日の社会背景は、主に次の2つです。

人権問題

例えば、日本で流通している衣類、コーヒーやチョコレートは、発展途上国で生産されているものがあります。
現地の労働者は、長時間、低賃金で働いていることも珍しくなく、成人に満たない子どももいることがあります。彼らは、学校にも行くことができず半ば奴隷のように働かされている場合も。
しかも劣悪な環境下で働いているケースが大半ともいわれており、大きな社会問題になっています。

自然環境問題

一般的にモノが作られる場合、原材料を調達するところから始まります。モノによっては、原材料を調達するのに、採掘などで環境を壊してしまうこともあります。
また、生産、輸送を経て私たちのもとに届くまでには、たくさんの電気や水などのエネルギーを使用します。
大量生産、大量消費が当たり前になっていますが、その背景にはエネルギーの大量消費やCO2の排出があります。

廃棄の段階でも、消費者が不要になったものや、企業の売れ残りなどはゴミとなりますが、プラスチックなどはほとんど土に還らないと言われています。また、ゴミを燃やす際にはCO2を排出し、燃やすためにたくさんのエネルギーが必要となるのです。

このように生産から廃棄まで、消費活動が自然環境に悪影響を与えるという負のサイクルが発生しています。

私たちは、できるだけ自然環境の保善に配慮したモノに目を向けることが必要になることでしょう。

エシカル消費で私たちが今日から始められること

エシカル消費につながるアクションは、普段の生活でも取り入れられます。ここでは今から始められることについて考えてみましょう。

商品の背景を知る

出典:pexels.com

商品を購入するときには、生産の背景を調べてみることが大切です。 原材料がどこからきて、どのように作られているのか、きちんと明示している商品はたくさんあります。商品や日用品、洋服など購入頻度の高いものは、特に注意して確認してみましょう。

購入前に本当に必要か考える

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お店で安いセール品を見ると、財布のヒモがゆるくなり、あれこれ買ってしまうことがあるかもしれません。その場の勢いで「衝動買い」をしてしまうと、後になって結局使わずに捨ててしまうケースもありますよね。
このようなことがないように、安いから買うのではなく、買う前に「今、必要か」ということを十分に考えましょう。

エシカルファッションブランドを選ぶ

最近は、エシカルファッションブランドも多く登場しています。
ブランド独自のエシカルファッションの基準を設けていたり、生産の段階で水やエネルギー消費が抑えられているか、それとも改善の余地があるのかなど、記載しているブランドもあります。
洋服は特に、安価なものは海外の安い労働力で大量生産されていることもあるので、確認してみると良いかも知れません。

https://rootus.net/article/668

エシカルジュエリーを選ぶ

人々を魅了する美しいジュエリーは、採掘が伴い、自然環境を壊したり、現地の労働者が危険な目にあったりすることが珍しくありません。また、ダイアモンドは紛争につかわれる武器を調達する資金になるケースも広く知られています。
エシカルジュエリーのメーカーはその原料の生産地が明確になっていて、安心して購入することができます。

https://rootus.net/article/957

フェアトレードの商品や生産者を応援できる商品を購入する

労働力を搾取しないことを目的に、生産者と公正に取引を行うフェアトレード。チョコレートやコーヒーなどを中心に、フェアトレードの商品がたくさん流通するようになってきました。
また被災地復興に関わる商品は、購入することで、被災地や被災した人々をサポートすることができます。
応援するという意味も込めて、フェアトレードや被災地復興になる商品を購入してみてはいかがでしょうか。

外出時に「マイ○○○」を意識する

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日本でもマイバック持参の買い物スタイルが浸透していますが、買い物以外にも、外出する際にはペットボトルでなく、できるだけ水筒に切り替え、マイボトルの持ち歩くのがおすすめです。また、お昼をオフィスなど自宅以外で食べる機会が多い方は、マイ箸やマイスプーンを持参しても良いでしょう。
小さなことですが、この積み重ねが、ペットボトルやプラスチックゴミなどの削減には大切です。

最近の持ち歩きができるボトルやカラトリーは、コンパクトなものなどあらゆるタイプがラインナップされているので、きっとお好みのものが見つかりますよ。

規格外の生鮮品を有効活用する

スーパーなどでは魚のあらや適正なサイズに満たない野菜などの規格外の生鮮品を販売していることがあります。これらの食材は味に関しては劣らないので、食べやすい大きさに切って加熱調理することで副菜として活用できます。
例えば、鮭のアラなら、加熱して蒸すと鮭フレークが出来上がります。廃棄になるはずだったものも、知恵と工夫で有効活用することができます。

今の生活をより豊かにするならエシカル消費を意識しよう

出典:pexels.com

エシカル消費は、消費者が「購入する」ということを通じて、未来の社会を選択することともいえるでしょう。
例えば、環境問題を意識してあればゴミを極力出さないよう、必要なモノだけを買い、無駄な買い物をしないこと。生産者が理不尽な待遇を受けないために、フェアトレードの商品を選ぶこと。私たちの買うというアクションが環境や社会と繋がっていると認識することが大切です。
今回の記事では、日常生活でお手軽にできるエシカル消費を紹介しました。今日から自分でできるエシカルなアクションを考えてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

writer

元専業主婦の編集ライター兼校正者。子育てや教育、美容、ライフスタイルを中心とした複数のジャンルで記事企画や執筆、インタビューに携わり、キャリアを重ねる。近年は、持続可能な社会環境づくりに関心を抱く。成人した娘と息子を持つ母。

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